Fukupulio's Page

Blog
2024年12月


ホーム
ブログ

写真
旅の写真
  You Tube 
世界史Print
リンク

 
神 戸・お店
六 甲山とその周辺
時 事
集団的自衛権 考
砂川事件判決
国旗・国歌訴訟
ギ ルガメッシュ叙事詩考






2024年12月31日
25日チェチェンのグロズヌイに向かっていたアゼルバイジャンの航空機が、ロシアのミサイルを受けてカザフスタンで墜落し38人が死亡。ロシアは70機以上のミサイルでウクライナを攻撃、市民はクリスマスを避難する地下で迎える。
 レバノンでは壁が崩落し瓦礫に囲まれた教会、ガザでは瓦礫のなか唯一のカトリック教会でミサが行われたと仏2。「あまりに多くの人が死に、どんどん辛くなる。でも平和のために祈り続ける」と信者。13歳の少女が来年への希望を語り始めると、イスラエル戦闘機が教会の上を飛び近くを爆撃。シリアでは広場のクリスマスツリーが燃やされ、キリスト教徒は信仰の権利を訴えるデモ。イスラエルのナザレのほとんどがパレスチナ出身の信徒である受胎告知教会では、外に飾り付けはなく静かにミサが行われる。信徒は「ユダヤ人、イスラム教徒の真ん中に私たちがいる」と。
 スペインTVEは、ガザではクリスマス停戦はなくこの24時間で子供を含む23人が死亡、ヨルダン川西岸では9人のパレスチナ人が死亡と伝える。その西岸でユダヤ人入植地に囲まれたクリスチャンたちはベツレヘムに行けず、洞窟の中で毎週の礼拝を行う。2000年前のキリスト教徒のようだと信徒。洪水で被災したバレンシアでは子ども達がプレゼントを受け取る。
 26日独ZDFは、寒さへの備えがないガザ地区で乳児3人が寒さのために凍死、さらにこの日5人のパレスチナ人記者がイスラエルの攻撃で死亡したと伝える。国防相カッツはガザに入り「停戦になってもガザをコントロールする。戦闘で現実は違うものになる」というが、ZDFはガザの真実とは厳しい寒さで乳幼児が死亡し、ハンユニスでは生後21日の乳児がクリスマスに死亡したことと指摘。医師は「何の問題もなく誕生した乳児が、厳しいテント生活で体温が急激に低下し、体のシステムが機能しなくなったことが原因」と。残された家族の希望は、停戦、戦いの終焉。
 スペインTVEもガザ中心部アルアウダ病院の前にあった車両へのイスラエルの攻撃で記者5人の殺害を、そのうちの一人は出産を控えた妻を病院に連れて行った後だったと伝える。ヨルダン川西岸でもイスラエル軍は二日間ブルドーザー、無人機、軍用車で難民キャンプ二ヶ所を攻撃し、インフラを破壊。
 さらにイスラエルはこの日、イエメンの首都サヌアの国際空港や発電所などを空爆し、少なくとも6人が死亡。ネタニヤフは「イランの手先を殲滅する」(アルジャジーラ)、「イランの悪の枢軸のテロ組織を断ち切るまで続ける」(BBC)、カッツは「イスラエルの手から逃れられる者はいない」と述べたと。「悪の枢軸」とは、ネタニヤフと米国、アサドとプーチンのことではないのか。
 27日、イスラエル軍のガザ北部カマルアドワン病院への攻撃・放火で、医療スタッフ5人を含む50人が死亡。WHOと赤十字国際委員会(ICRC)は28日と30日「ガザ北部にある最後の主要な病院が機能を停止した」とイスラエル軍を非難。ネタニヤフらの戦争犯罪が止まらない。
https://mainichi.jp/articles/20241228/k00/00m/030/286000c
https://www.tokyo-np.co.jp/article/376870
   
月別表示
次年 2024年
前年
1月
2月 3月 4月
5月 6月 7月 8月
9月 10月 11月 12月





2024年12月31日
17日アルジャジーラは、シリア暫定政権の軍事作戦管理局が旧アサド政権軍兵士、将校らに身の安全を保障する身分証を発行していると伝える。
 18日独ZDFは再び、トルコがシリア領内のクルド人が居住する地域で反クルド武装勢力を支援してクルド人を攻撃し、「安全保障回路」として高速道路を建設している問題を報道。ここには多くの油田が存在し占領すれば大きな利益となる、と。スペインTVEもシリア北部国境沿いのトルコ軍の集結とエルドアンの「国境の向こうに新たなテロリストが生まれることを認めない」との発言を伝える。トルコの行為は隣国を侵略し続けるイスラエルと同じ。
 この日米PBSは、イスラエルがガザ中部の避難所からすでに避難者で空きがない沿岸部への退避を命じ、北部では18日にかけた空爆で少なくとも20人が死亡と。一方ネタニヤフはこの日詐欺、収賄、背任などの罪で現職首相として初めて証言台に立たされる。
 記者は、シリアのダマスカス郊外のサイドナヤ刑務所よこの空き地で、アサド政権により殺されて埋められた多くの収監者の遺体の掘り起こしが行われる現場を取材。人骨と頭骸骨は人名はなく番号付きの小麦粉などの袋に入れられ、狭い溝に折り重なって埋められている。
 ダマスカス中心部では、壁に写真を貼って行方不明の夫、兄弟、息子を探す人びと。2012年に息子がパンを買いに外出して失踪し、発表されたサイドナヤ刑務所収監者リストで息子の名前があったと語る母親は「息子がいなければ何も残っていない。私ひとり」と。
 ダマスカス郊外の墓地では、10年前にアサド政権の化学兵器で殺された6人の姉妹を探す女性は「今まで遺体を探す事も話すこともできなかった。泣くことも治療を受けることもできなかった。どこに埋められたのかも分からない」と。2013年8月アサド政権はこの地域にサリンなど化学兵器を投下し、イラク戦争以来最も多くの死者を出す。生き残った母親はサリンの影響で目が見えず歩くこともできず、この女性も視力が低下し臭覚を失う。多くの遺体を埋めた男性生存者は「化学兵器で亡くなった子供、女性、男性の数えきれない遺体を見た。口や鼻、耳から泡と血が吹き出していた。体は殴られたように青くなっていた。母を病院に運ぼうとしたが、自分も倒れてしまった。あの攻撃で母と一族25人を失った」と。女性は最後に「アサド大統領には、母やこの人びとの苦しみが分かるまで死なないように願う」と。
 19日その極悪な犯罪者を匿う、同じく自らを批判する自国民を次々と拘束し殺害し続けるロシアの戦争犯罪人プーチンは、ウクライナ侵攻以来初めて西側記者も入れた会見で「アサド政権崩壊はロシアの敗北ではない」と顔を引き攣らせて虚勢を張る。
 ガザ北部では避難所などへのイスラエルの攻撃でジャバリア難民キャンプなどで少なくとも15人、全体では56人が死亡。遺体は収容する場所がなく廊下に置かれたまま。イスラエルでは人質家族が人質全員の帰還を求めるが、治安相極右ベングビールは「ガザ全てを入植地にして人質を解放する。パレスチナ人は追放せよ」と述べたとアルジャジーラ。追放すべきはこの輩。
 20日アルジャジーラは、この日ガザ各地へのイスラエルの攻撃で21人が死亡。同局が入手した映像から、イスラエルは北部への軍事作戦の78日間で、上空からの爆撃や砲撃に加え、残った建物を無人機などで爆破していると報じる。UNRWAは、ガザでは爆撃や砲撃、火災に加え医薬品不足や病気の感染拡大、ウイルス汚染によって住民が死亡していると指摘。これらはまさに、ICCがネタニヤフらを訴追したジェノサイド。
 22日独ZZDFは、ガザで避難する人々に、水、食料、毛布、暖をとる手段も不足し悲惨な状況と。
 23日スペインTVEは、この二日間でガザで48人が死亡、多くの避難者がいる南部アルマワシの難民キャンプの空爆ではテントが炎上し二人の子供を含む5人が死亡と。アルジャジーラは、この日イスラエル軍がガザ中部ヌセイラート難民キャンプを17台以上の戦車と兵士、航空機で攻撃し、死傷者50人以上。戦闘開始以来ガザで確認された死者は45317人と。
 アルジャジーラと米PBSは、イスラエル議会でネタニヤフが両手をポケットに突っ込んだまま、まるで反社勢力のように会場を睨みながら、合意の時期には言及せず「イスラエルの攻撃で圧力をかけ続けたことで、ハマスの要求が軟化した」との発言を報じる。この日イエメンのフーシ派が無人機2機でイスラエルを攻撃したことに対し、国防相カッツは「イスラエルはハマスのハニヤ、シンワル、ナスララを殺害したように、フーシ派幹部の首を刎ねる」と演説。ハニヤ殺害はこれまでイスラエルが認めてこなかったもの。首相も国防相も、まるで犯罪者集団の親玉。
 https://www.bbc.com/japanese/articles/cdx9j2l90r5o
 24日独ARDは、クリスマスイブのこの日キリスト誕生の地と言われるヨルダン川西岸のベツレヘムでガザへの連帯を示す示すために、祝賀行事中止を伝える。ピッツァバッラ総大司教は「ことしは2年連続で悲しいクリスマスとなった。ガザ地区ではすべてが破壊されたが、決して諦めてはいけない」と述べる。ガザではこの日もイスラエルの空爆による死者を埋葬。
https://www3.nhk.or.jp/.../20241225/k10014678211000.html
 米PBSの記者は2013年に多くの青年らがアサド政権軍に虐殺されたダマスカス南部タダモンを、数年前に発見された検問所で市民を拘束し穴に放り込んで射殺する映像とともに取材。肉親が処刑される不鮮明な動画を見てその場所を探し、家族は道に跪いて祈る。このアサド、ネタニヤフ、プーチンらに国際司法による厳正な処罰がなされない限り、世界はさらなる混乱と破壊、虐殺の連鎖に見舞われるだろう。他人ごとではない。