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2018年 7月29日 
 29日台風が関東・東海から西向きに移動するなか、様々な処理は弟に任せて柳川を後にした。
 朝から近畿・中国地方の在来線は不通になるが山陽新幹線は遅延もなく動き続け、福岡から臨時列車ののぞみに乗り、広島に至る間に台風の暴風雨圏とすれ違って夕方神戸に帰る。

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2018年 7月28日
 28日は近縁者のみで葬儀。朝方お花の森の上を白鷺が飛んでいた。
 父と同じ年の立花家菩提福厳寺住職はやはり今年3月永眠されたとのことでお孫さんの住職が通夜に続いて朗々と読経。やはり満月にちなんでか「夏月院」の 戒名を頂く。晩年入居していた施設での催し物や川下りの時の笑顔を捉えた写真もあり、心静かな晩年だったことが偲ばれた。郊外の火葬場で荼毘に付し夕方帰 宅して91歳の叔父に家族の来歴の繋がらなかったところなど聞き、久しぶりに川端を散策した。
 祖父母はともに柳川の人で、祖父は18歳で柳川高校を中退して満州で満鉄の見習い職員となり、県視学だった兄の妻の妹だった祖母と結婚して満州で4男3 女を産むが、柳条湖事件があった昭和6年に41歳で満鉄をやめて家族で柳川に帰り家を建てたという。この家は築80年超、二階に雨漏りはあるというがいま だ堅牢でガラス戸を開け放した広い居間は風通しも良い。
 父は終戦時21歳で徴兵を免れて大学を卒業し会社員となるが、この叔父は満鉄の専門学校に通っていた18歳の時現地で徴兵されソ満国境地帯にろくな武器 も持たされずに配備され、敗戦でソ連軍の捕囚となりさらに収容所から50人が八路軍の看護兵に徴用されて海南島など中国各地を転々とし、北京の病院に勤務 していた時に知り合ったやはり満州で女学校を卒業し看護婦として徴用された女性(叔母)と53年国共内戦集結後柳川に帰り役場に勤め、市立保育園の園長で 定年退職した。
 長女は祖母と同じく柳川高女を卒業して満州国の官僚と結婚し二児を設けるが夫は満州国農務省の課長で終戦時に戦犯として捉えられて獄中で死亡。長男は幼くして亡くし長女も次の娘も胸を患って亡くなり二人の従兄妹は戦後祖父母が育てる事となった。
 もう一人の叔父は小学校の教員を夫婦で勤め上げ、二人の従兄妹も小学校の教員となり今校長と教頭で連日帰宅は9時10時だとか。「つまらぬ介入ばかりし ている文科省は一旦解体して防災省を作ったほうがいい」と言うと二人とも大いに納得していた。この叔父は2年前に84歳で亡くなり、こうして戦中・戦後を 生き抜いてこの社会を築いてきた人びとが次々にいなくなっていく。
「満州で日本人は地元の人を人間扱いしていなかった。今の沖縄への姿勢に通じている」「今の世相は大正末期から昭和の時の世相に似てきた。このまま今の政治が続いたらこの国はどうなるのか」と叔父の言葉。父の遺骨を納めた後だけに重く響いた。

  




2018年 7月27日
 25日深夜テントが明るく外を見ると満月。翌朝ハイクの準備をしていると2月以来体調を崩して入院していた父が朝方亡くなっていたと連絡あり。94歳。
 急遽テントをたたみリュックをまとめてバスで乳頭キャンプ場をたち、途中アルパこまくさで入浴と食事をしてこまちで仙台。帰りの便までの空き時間に仙台市街のアーケードを歩くと風が涼しい。夜7時過ぎの便で10時すぎに自宅に戻る。
 27日新神戸からのぞみで福岡、地下鉄で天神まで行き西鉄大牟田線で柳川着。実家に近いかんぽの宿に荷を下ろし例年にない暑さのなか堀端を歩いて通夜の会場に着いた。

   


2018年 7月25日
 神戸からスカイマークで仙台、こまちを乗り継いで3年ぶりに田沢湖へ来る。
駅前の店のテラス席で昼を食べ、バスで湖畔経由乳頭温泉休暇村の湯に浸かりリュックサックを受け取りキャンプ場まで20分ほとんど人が使わない山道を歩く。涼しいが湿度が高くてバテた。ほかにテントは2組だけ。

 




2018年 7月24日
 宿で朝食のあと9時過ぎに御池通に行くと祇園後祭のスタートはまだ。どうにか木陰の道沿いに居場所を得て少し待つと9時半には昨日見た橋弁慶山を最初に山鉾巡行が始まる。
 京都も例年にない酷暑、御池通を時々止まりながらつぎつぎに山が通る。行列の中に4歳くらいの子と兄がいてわたしのいる隣に母がいたのかしばし木陰で休んでいた。
 最後に大船鉾が悠然と通る。例年寺町通からそのあと鶴の一団や祇園甲部の車列が続くのだが、今年は経路の変更か姿が見えなかった。錦小路を抜けて Danielsでピザをいただき、十字屋でペギー・リーのリイシュー盤購入し焼けた鉄板のような四条通りを歩いて河原町から阪急に乗る。
 高槻市や茨城市を通ると先月の地震で屋根にブルーシートを貼った家が点々と見えた。3時過ぎに帰宅。神戸も暑さがすごい。
 帰宅して花笠巡行が猛暑で中止というニュースを知る。21日の決定とか。子供や和服の女性、高齢者を守るための英断だろう。東京五輪も延期か中止したほうがいい。



2018年 7月23日
 今日からまた酷暑、阪急で嵐山に出る。邦汕で蕎麦のあと先日の豪雨で氾濫寸前だった桂川渡月橋横の花筏に寄ると、暑さのほかは元どおりに。
嵐電で市中に入り柳馬場通りの宿に入り、サウナの暑さの夕方室町通りの山をめぐる。久しぶりに輝亭で食事してふたたび宵山巡り。京都は10日連続猛暑日。



2018年 7月22日
 IWJの映像「西日本豪雨による被害は天災ではなく人災!? 国による問題だらけの治水事業の実態に迫る!岩上安身による関良基教授(拓殖大学政経学部)・まさのあつこ氏(ジャーナリスト)インタビュー」は残念ながらもう無料公開は終了。こちらにメニューはある。
https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi/show
 特に重要と思われるものを資料としてあげておきたい。





2018年 7月22日
 真備町で小田川の堤防が決壊する前に、高梁川上流と高梁川に合流する成羽川の上流では、大量のダム放水があった。7月20日にIWJは両河川流域で取材 を行った。複数の住民の証言から、高梁川と成羽川でのダム放水が下流を挟撃したことがわかった@iwakamiyasumi
「これだけ降雨がひどいのに、高梁川上流の河本ダムに加えて成羽川の新成羽川ダムも放流。だから『これは増えるな』とは思ってましたけど、まさかここまでひどくなるとは思いもしなかったですね」(高梁市落合の住民の証言)@iwakamiyasumi
IWJ「今回は自然な増水じゃなかったんですね?」高梁市住民O氏「一瞬でしたよね。1時間で2メートルぐらい」高梁市住民T氏「豪雨だけだったらね、あんな増え方しませんよ。あっちこっちのダムを、本当に容赦なく放流する感じなんです」@iwakamiyasumi
高梁市住民T氏「昭和47年にも成羽川のダムの放水で被害被ったんです。今年ほど多くなかったけど冠水しました。母がよく言ってました。『昔はこんな水の増えかた、しよりゃせなんだ。こりゃダムのせいじゃ』ってね、年寄りが言うてましたね」@iwakamiyasumi
「初めは高梁川の方で、すごく降ってたんです。そして高梁川との合流地点が、危険水位を超えてしまった。次の日に今度は成羽川上流で、ものすごく降って。 それで規定量の3倍の、毎分3500トンの放流をしたんです」(高梁市備中町の住民の証言)@iwakamiyasumi
「町内にダムが三つあるんです。黒鳥ダム、田原ダムも全開で、一番上まで(水門を)上げてたんですけど、入る量がとてつもなく多いから、上げても上げても追いつかない。そんな状態が一晩続いて」(高梁市備中町の住民の証言)@iwakamiyasumi
IWJ記者「ダムの水を放流する前に中国電力から『通常の3倍流しますよ』というアナウンスはなかったんですか?」備中町住民A氏「なかったですね。とにかくサイレンが鳴りっぱなしで。みるみるうちに水位が増してくるという感じで」@iwakamiyasumi
いずれもhttps://twitter.com/IWJ_AreaCh2から引用。

 IWJ取材陣が大水害に見舞われた倉敷市真備町の高梁川上流の高梁市民に取材して、高梁川と成羽川上流の4つのうち2つのダムの放流によって高梁川水位の急激な上昇と真備町の洪水被害が発生したことをスクープしている。
 その取材に基づいて21日岩上安身氏が今回の西日本豪雨による水害の多くがダム放流による「人災」の可能性があると指摘し続けているジャーナリストまさ のあつこ氏と拓殖大学関良基氏に行ったインタビュー(鼎談)映像に、今回の豪雨被害について総合的な観点から大変重要なことが様々に論じられている。
 今回の豪雨で「48時間降水量」が史上最大値を示した観測地点は123カ所(全国の1割)、「72時間降水量」が史上最大値を示した地点は119カ所、「1時間降水量」が史上最大値を示したのは14カ所で長時間の豪雨という特徴があること。
 「72時間降水量」の最大値は高知県安芸郡馬路村1319.5mm、20位が岐阜県高山市538.5mmで20位でも500mmを超えている。20日現 在の死者は15府県225人、安否不明者が3県で12人、避難者数は15府県182カ所で4484人、住宅の被害は31道府県3万9067棟と全国の6割 の県に及んでいる。
 倉敷市真備町では小田川とその支流で計8箇所の堤防が決壊、町の3割1200万平米が3~5メートル浸水した。小田川が合流する高梁川は合流地点で大き く湾曲し、流れが遡る「バックウォーター現象」により過去何度も水害に見舞われたが河川改修は長年棚上げされて浚渫もされず土砂がたまり、ようやく来年河 川の付け替え工事が始まる予定だった。
 そこへ今回の豪雨で高梁川とその支流成羽川上流の河本ダムと新成羽川ダムの2つのダムが危険水位を超えたからと相次いで基準値の3倍の水を一気に放流し 高梁川が急激に増水して6日深夜小田川が決壊、6日23時45分真備町小田川の南側に、翌7日1時30分北側に避難指示が出されたが51人が死亡した。そ の9割は自宅で見つかり、さらに9割が65歳以上の高齢者だとされる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl…
 愛媛県西予市と大洲市でも上流の野村ダムと鹿野川ダムが7日早朝から基準値の6倍の水を一気に放流し肘川が氾濫、午前5時10分(放流の1時間前)に西予市野村地区、7時30分(放流の5分前)に大洲市全域に避難指示が出されたが両地域で計9人が死亡した。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018072201001546.html
 これらの豪雨災害は、長期間の豪雨が続く中での相次ぐダムの基準値をはるかに超えた量の放流による河川氾濫の結果であり、放流開始の1時間前や5分前の、しかも深夜・早朝の避難指示が特に高齢の住民に行き届かなかったという二重の意味で「人災」である。
 5日夜の東京赤坂での首相などが参加した「自民党亭」だけではなく、豪雨が開けた9日からの東京キー局によるテレビ報道がテレ朝もTBSも含めていずれ も、「なぜ被災者は避難しなかったのか」「自分は大丈夫だという正常性バイアス」などとあたかも被害は被災者自身に原因があるかのような、他人事の報道姿 勢に終始したのも西日本に暮らすものとして忘れることができない。
 大手メディアで真備町の水害の原因として上流のダムの放流を取り上げた記事は未だない。メディアはこの問題を個人の責任に終わらせず行政や政治の問題として深く検証すべきだろう。
 この鼎談では後半、2008年中央防災会議が試算した、荒川と利根川の決壊による洪水氾濫での死者1万1000人(利根川)、同7500人(荒川)と水 没する首都圏と東京東部地域のマップを取り上げている。想定では浸水想定地域の昼間人口は395万人、浸水の深さは最大10メートル、墨田区の99%、葛 飾区の98%、江戸川区の91%が水没するとされる。
 中央防災会議がその前提とする荒川流域の「72時間降雨量」は516mmで、今回の西日本豪雨は多くの地点で軽くその降水量を超えている。東京下町地域 には急な避難指示では逃げる場所はない。東京および首都圏に住む人々にとって決して今回の豪雨災害は他人事ではないはずだ。じっくりこの映像を見て欲し い。
https://www.youtube.com/watch?v=j5L_g5syhV8



2018年 7月19日
 豪雨のつぎは熱暑。阪急とjr乗り継いで須磨海浜公園に出る。手前の店で米粉うどんいただき海岸に行くと幼稚園児の楽しげな歓声。海水は豪雨の影響で少し濁っているがナトリウム冷泉と同じ?で体を浸けると心地よい。
 海水浴、日光浴2時間ほどで引き上げた。来週のテント泊のために予備のガスカートリッジを三宮で探すがスノーピークのものは無く4店目好日山荘で見つける。
 帰路篠原台の坂で泥がついたズボンとヘルメットの男性が降りてきて、感謝の言葉をかけて上の様子を伺う。道はどうにか土砂はどけたが家屋の中はまだまだ残っているとのことだった。


2018年 7月17日
 この一週間の日記がわりに。
 10日火曜から篠原台の上の地区に重機とトラックが入り土砂の搬送が始まったが、私道と私有地は住民でとの行政の姿勢、窓口も一本化せず神戸市に対して 批判が強まっている。まだ数十世帯が避難中、申し訳ない気がするが自身の大雨続きの疲労を軽くするため火曜は神戸クアハウスに浸かりひと月ぶりに quartoでピザ。帰路三宮アーケードで恒例の触れる氷。タワーレコードでエバンスのリイシュー盤買って帰宅。なぜか六甲のバスが長蛇の列、小さなタク シーがいたので初乗りで篠原台上部まで行き、土砂の様子を見て帰宅。翌日御影山手から阪神御影まで歩いて下る。石屋川上流部はもう静か。
 金曜日有馬はどうなっているかと今年初めて夙川からさくらやまなみバスに乗り有馬に行く。くだんの蕎麦店は私が入ると満席、神戸づくりと天そばをいただ き、日帰り可能の旅館康貴は温泉施設の改修中とかで有馬川沿いの有馬御苑に初めて入る。やや暑いが金の湯、銀の湯共に心地よい。同じルートで帰宅。
 土曜はil ventoの後三ノ宮、昨日は六甲道cavianのあとハーバーランド。神戸は大阪などより2度ほど低いがそれでも稀な暑さ。いつもは使わないエアコンを 今日今年初めて少し使う。昨日タワレコで買ったマイルスの49年録音リイシュー盤、清々しくて良い。篠原台の道と家を埋めた土砂、NPOの車もよく通るが 撤去はまだ時間がかかる模様。


 


2018年 7月12日
 7月5日神戸市は午前3時35分大雨警報、午前3時55分に災害警戒本部の設置と市内小学校休校が相次ぎ10時20分大雨洪水警報が発令された。
 午前10時に東灘区、灘区、中央区、北区、兵庫区の土砂災害警戒区域3万4050世帯7万1650人に、午前11時に長田区、須磨区、垂水区、西区の土 砂災害警戒区域1万4500 世 帯3万1900 人に避難勧告を発令、11時30分中央区中尾町4棟 11 世帯17 人をはじめこの日のうちに各区414人に避難指示を発令した。翌6日午後には阪急神戸線とJRなど西日本各地で鉄道も止まった。
http://www.city.kobe.lg.jp/safety/300705am1200.pdf
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32689640W8A700C1CC0000/
 自宅のある灘区篠原台は六甲川に下る傾斜地にあり多くの地区が土砂災害警戒区域に指定されていて、自宅マンションはギリギリで指定地域に入ってはいないが、この日豪雨のなか午前中から携帯への避難勧告発令情報と無線で避難とその準備を呼びかける放送が繰り返し続いた。
 6日朝となりの東灘区の山手の鴨子ヶ原で崖が崩れて道路を塞ぎ住吉山手に緊急避難指示発令、夜10時まえ篠原台にけたたましいサイレンが鳴り響き警察車 両、消防車と救急車が坂を上っていった。雨は小降りだったので近所の人と坂道を上がるとそれらの車両が停止していて、上の道で土砂崩れが起きて数十世帯に 避難指示があったとのこと。4人の幼児を連れた若い母親が来て警官に避難場所を確認、神戸大か松蔭大で今から夜道を歩くというので不安そうな幼い子たちに 一人の男性が子供の手を取って「僕も付き添います」と一緒に降っていった。
 5日、京都市では土砂災害の危険が高まったとして5時24分右京区の土砂災害警戒区域に順次避難勧告、避難準備・高齢者等避難開始を発令し、9時までに 伏見区、右京区、西京区などに拡大、午後1時20分から右京区、北区、左京区、西京区の土砂災害危険区域に緊急避難指示が発令された。
 さらに午後2時40分には桂川の水位が上昇し洪水の危険が高まったとして右京区、左京区、西京区に避難準備・高齢者等避難開始を発令、午後3時20分か ら順次避難勧告に、4時50分には避難指示に切り替わった。この日北区、左京区など10万人に避難指示が出され、避難勧告は京都を含む京阪神地域で計約 16万人に達した。当時これと同じ緊急事態が神戸や京都だけではなく西日本各地で展開していた。
http://www.pref.kyoto.jp/kikiweb/emergency/

 5日夜の自民党「赤坂亭」は、参加者が安倍首相(山口)、小野寺防衛相(広島)、岸田政調会長(広島)、西村官房副長官(兵庫)らいずれもこの日の大雨 と避難に関する指示が発令されている地域選出の者。国会議員は選挙区だけを代表するのではないが、市民の命と生活が危険にさらされている地元の状況すら考 慮せず宴会にうつつを抜かす愚かさはどうしようもない。
 京都選出の「国民に主権があるのがおかしい」山田昌司参院議員に至っては、豪雨と避難指示の最中7日に地元京都市内で「毎年恒例の納涼ビアパーティー」 を開き、そこに門川京都市長、京都選出の自民党国会議員や伊吹文明元衆議院議長、二ノ湯智参院議員、田中英之衆院議員、繁本護衆院議員らが参席していた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180710-00000003-jct-soci
 7日は早朝岡山県倉敷市真備町の小田川が決壊し、愛媛県西予市と大洲市で大雨と上流の野村ダムと鹿野川ダム二つのダムの放流により肘川が氾濫していずれ の地域も水没し甚大な被害が発生している日である。京都でも鴨川も増水して遊歩道は冠水し四条大橋のすぐ下を濁流が流れ、6日午後から市内各地に避難準 備・高齢者等避難開始が発令され、桂川も6日の午後2時には氾濫危険水位に達して大雨と日吉ダムの放流に伴い午後6時40分京都市下京区、南区、右京区、 西京区、伏見区に避難指示が発令され、放流の結果渡月橋一帯の中州は浸水、道路の一部も冠水する深刻な事態に陥っていた。
 こういう危機的事態も首都東京にある政権と与党から見れば、たとえ選出された地元といえど「あっちで起きている」ことなのだろう。そしてこれはただ政権に携わる者だけの問題ではない。
 7日夜NHKニュースは真備町の洪水について二つの川の合流地点に起きる「バックウォーター現象」との解説を伝え、豪雨は終わったが死者数も安否不明者 も増え続け豪雨被害の実態がまだわからない状態であるにも関わらず、週明けの9日からテレビ朝日など民放各社も「被災者はなぜ避難しなかったのか」をテー マにした報道を始めた。
 テレビ朝日は9日午前の「モーニングショー」で冒頭「もっと救える命があったのでは」というコメンテーターに対して気象予報士有資格者の「今回のことに 関して言えば、『特別警報』はかなり早い時点で出て、行政がそれに連動して早い段階で避難指示を出すというところまでやっていた」とし、「なぜ避難しない か」を「正常性バイアス」など被災者の心理分析を標的として番組が進行した。気象庁の「特別警報」は甚大な被害が生まれた7日の愛媛県には発令されなかっ たことなど、この発言には大きな誤認があるが、その後愛媛県の水害についてこの番組そしてテレビ朝日は自ら検証することもなかった。
 朝日新聞も11日記事「時時刻刻」で肘川の氾濫について「これは天災ではなく、人災だ」とする住民の声は取り上げず、京都大防災研究所の中北英一教授 (水文気象学)が「上流からの流れをダムで調整し、下流に流しているので、ダムがなければもっと大量の水が下流に流れ、大きな被害が出ていたのは間違いな い」と何の現地調査もせず発した無責任なコメントを載せて済ましている。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13579517.html?iref=pc_ss_date

 死者二百人を超える今日に至るまで報道機関の豪雨被害を伝えるこの姿勢は、レイプ被害者に「なぜ一緒に酒を飲んだのか」としてバッシングする行為と同じ ではないか。現地で取材にあたる記者らが被災地や被災者に寄り添おうとする姿勢であることは疑わないが、東京本社の報道姿勢には「あっちで起きている」 「自己責任」との意識が染み込んでいるように感じてならない。
 逆に、この豪雨が関東で起きて荒川や多摩川が決壊し東京が水没して膨大な被害に見舞われた時、安否不明者の救出も死者数の確定も終わらない段階で、それ でも政権中枢の政治家らは宴会に興じ東京の報道機関は同じ報道を行うのだろうか。大阪を拠点とするニュース番組で「被災者はなぜ逃げなかったのか」などと 報じたなら、関東の被災者はどう受け止めるのだろうか。
 また首都直下地震が起こり甚大な被害が生じて死者の葬送も安否不明者の捜索も終わらない時、大阪に拠点を移した報道機関が「人びとはなぜ倒壊の危険があ る木造家屋や長周期振動に見舞われるおそれのある高層ビルに住み続けたか」を主題として報道を続けたら、それを被災者はどう受け止めるのか。
 この「赤坂自民亭」は政権中枢だけではなく首都の報道機関の甚大な災害に対する著しく歪んだ姿勢を象徴するもののように私には思える。




2018年 7月12日
「これは天災ではなく、人災だという住民も多い。行政にはきちんと検証をしてほしい」地元の人
「下流域の被害は予想されていたが、想定外の雨量で、放流はやむをえなかった」国交省四国地方整備局
〈前夜、国土交通省の出先事務所に聞くと「堤防を越えるようなことにはならない」と言われた〉読売7月9日記事
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180709-OYT1T50054.html 

 3・11福島原発事故時の津波も「想定外」なら、今回の西日本豪雨も「想定外」。そう言って責任回避する東電経営陣と同じ構図。「被害は予想されていた」は「堤防を越えるようなことにはならない」との住民への事前説明と異なる。ことは人命に関わる。
 虚偽答弁や公文書偽造など不正は全て官僚のせいにする政権のもと、豪雨時のダム放流による9人の死者など甚大な洪水被害について表情も変えずに平然と「やむを得ない」と言い放つ国交省四国整備局職員たち。当の国交大臣は災害対応ではなくギャンブル法成立の為に尽力中。
 5日午後2時気象庁の記録的大雨の警告があり、この日神戸市ではすでに午前10時に3万4050世帯7万1650人に避難勧告と414人に避難指示、京都市では北区、左京区など10万人に避難指示が出された。避難勧告は京都を含む京阪神地域で計約16万人に達する。
 国交省四国地方整備局所管の西予市野村ダムは3日から放水量を漸増(01:00 8.59㎥→24:00 24.80㎥)させて貯水量の余裕を持たせようとした。
 07/03 01:00 貯水位166.15m 貯水量9440X1000㎥ 貯水率91.5%%→07/06 21;00 貯水位162.74m 貯水量6969X1000㎥ 貯水率69.4%。
 6日夜からの大雨による流入量の増加によって7日午前5時(07/07 05:00 貯水位166.12m、流入量716.93㎥ 放流量296.87㎥ 貯水量9417X1000㎥ 貯水率94.7%)の段階で放水量を一気に増加させることを決め、6時過ぎから放水量を前日までの6倍に増加させた。
 放水量07/07 06;00 1074.72㎥ → 07:00 1452.24㎥ → 08:00 1377.74㎥→ 09:00 1075.04㎥。
リアルタイムダム諸量一覧表 http://www1.river.go.jp/cgi-bin/DspDamData.exe?ID=1368080276020&KIND=3&PAGE=0
川の防災情報 https://www.river.go.jp/kawabou/ipDamPast.do?init=init&obsrvId=2257000700001&gamenId=01-1103&fldCtlParty=no
 
 しかしこの野村ダムの放水量の急激な増加によって西予市野村町では瞬く間に肘川の堤防を超えて膨大な量の水が町を襲い650戸の家屋を水没させた。これはやや遅れて下流の鹿野川ダムと大洲市でも同様で4600世帯が浸水し両地域合わせて9人の方が亡くなった。
 すでに気象庁は5日西日本各地で8日までこれまでにない記録的な大雨となることを警告している。7日午前5時に急激な流入量の増加に対して一気に放流量 を増加させるのではなく、遅くとも6日正午(07/06 12;00 貯水位162.92m 貯水量7089X1000㎥ 貯水率70.6%)までには西予市に放流量増加を通告して避難指示を住民に周知して避難所(野村小学校、野村中学校、野村公民館)への避難を終えたのち、 余裕を持って通常放流量の2倍の700㎥ほどで放流を行えば肘川の氾濫も防ぎ、万一防げなくても死者を減らすことはできただろう。
 この野村ダム、鹿野川ダム放流の判断には重大な瑕疵がある。人命が失われたことに対して刑事責任が問われるべきだし、失われた人命と家屋等の被害に対して国交省は重い責任を負うべきだ。




2018年 7月 11日
「堤防を越えるようなことにはならない」国土交通省の出先事務所
「放水量が増えると知っていたら、もっと早く逃げたのに」住民
〈また午前5時15分からは川沿いのサイレンを鳴らして放水を知らせるなどし、同整備局の清水敦司・河川保全専門官は「ダムが満杯になれば水をためることは不可能。定められた通りに対応するしかない」と語る。
 一方、市は午前5時10分に同町内の一部に避難指示を発令。防災行政無線で「肱川が氾濫する危険性があるので、すぐに避難して」と呼びかけたが、「ダムの放水量が増える」という情報は発信していなかった。
 これに対し、防災無線が聞こえなかったとの声も。男性(42)は、妻の友人からのLINEラインで避難指示に気付いたという。前夜、国土交通省の出先事 務所に聞くと「堤防を越えるようなことにはならない」と言われたといい、「ダムの決壊を防ぐためとはいえ、何とかならなかったのか」と憤る。男性(85) は「放水量が増えると知っていたら、もっと早く逃げたのに」と話した。
 西予市の担当者は「想定外の雨量で、当時としては最善の選択をしたつもりだ。今後、情報発信について検証したい」と語った。〉

 「堤防を越えるようなことにはならない」と市民に説明した国土交通省の出先事務所とは四国地方整備局かその野村ダム管理事務所だろう。
 記録的な豪雨のなか午前6時過ぎに急激に放水量を増加させ、住民に西予市が避難指示を出したのはそのわずか1時間前。豪雨で防災無線は聞こえず、市は野村ダムの放流が著しく増加するとは住民に知らせなかった。
 すでに午前3時20分ごろ、野村ダムの西側にある西予市宇和町にある観測所で肱川の水位が氾濫する前で最も危険度が高い「氾濫危険水位」を超えたと気象庁は「氾濫危険情報」を発表している。
 肱川に関する避難指示発令(野村地区)/西予市(7月7日午前5時10分)はいま市のホームページから削除されている。
http://www.city.seiyo.ehime.jp/kinkyu/4879.html
しかしそのキャッシュには
《緊急情報 肱川に関する避難指示発令(野村地区)
肱川に関する避難指示発令(野村地区)
更新日:2018年07月07日
肱川が氾濫するおそれのある水位に達しましたので、野村地区に避難指示を発令しました。
野村中学校、野村小学校及び野村公民館を避難所として開設しています。
ただちに避難を開始してください。
また避難所への避難が危険な場合は、近くの安全な場所に避難するか、屋内の高いところに避難してください。》

 とあり、野村ダムの放流に関する記述はない。
 愛媛新聞の8日の記事では、亡くなった5人の方は避難に向かう途中だったと思われる。
〈男性3人(82歳、74歳、59歳)と女性2人(81歳、74歳)が自宅倉庫や田んぼ、川に流された車内などから発見され、死亡が確認された。〉
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201807080004
 気象庁が5日午後2時「8日にかけてーーー記録的な大雨となるおそれ」を警告しているのに7日朝「ダムが満杯になる」まで有効な対策を取らなかったダム 管理の国交省野村ダム事務局はダム放流は伝えながら「堤防を越えることにはならない」と住民に説明。西予市は野村ダムのこれまでの4倍に達する急激な放流 を住民に知らせることなく突然の避難を早朝5時過ぎに呼びかけた。西予市の氾濫による甚大な被害は行政に責任がある人災ではないのか。

 


2018年 7月 11日
「西日本と東日本における8日頃にかけての大雨について」
                気象庁7月5日午後2時
○ 西日本と東日本では、記録的な大雨となるおそれがあります。
  西日本から東日本にかけて、台風第7号の影響や、太平洋高気圧の縁に沿って暖かく湿った空気が流れ込み、梅雨前線の活動が活発になり、広い範囲で大雨 が続いています。この状況は、8日頃にかけて続く見込みです。非常に激しい雨が断続的に数日間降り続き、記録的な大雨となるおそれがあります。
https://www.jma.go.jp/jma/press/1807/05b/kaisetsu2018070514.pdf         

 首相以下閣僚と自民議員らの「赤坂亭」宴会が5日午後8時。
「選挙区の悩みを相談したり、地元の名産PR。今日は、安倍総理、岸田政調会長、竹下総務会長が勢揃い。和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!正に自由民主党党」西村康稔・官房副長官
 政府災害対策本部設置は8日午前8時。岡山県真備の洪水も愛媛県西予市の洪水も広島県下の土砂崩れもすでに発生した後。
「本日8時に非常災害対策本部を設置し、先ほど、総理出席の下、第1回会議を開催しました。総理からは、被災者の救命・救助、生活支援のため、先手先手で対応するよう指示」(菅官房長)
「(今は人命救助や避難所での対応に注力する時だが、)落ち着いたところで、それぞれの自治体がどのように対応したのか、政府の呼びかけにどういう風に反応したのか、を検証していくことが大事」7月9日夜、BS日テレ「深層NEWS」西村康稔・官房副長官

 災害対応の当事者石井国交相担当のカジノ法案は6日参院本会議、10日参院内閣委員会で審議入り。
 宴会にうつつを抜かした官房副長官本人が「自治体が政府の呼びかけにどう反応したかを検証」だと。
 災害対策より宴会とギャンブル依存に「先手先手」で取り組む政権。これが「国難」だろう。

https://twitter.com/CybershotTad/status/1016659325249466370



2018年 7月 9日
 やっと陽が差す。自宅から坂道を上がった地域は今も避難指示地区。昼前管理人氏にシャベルひとつ借りて上がり、6日夜の土砂崩れで道に堆積した土砂撤去 のお手伝い。住民たちが取り組むが膝までの土砂は人力での撤去は難しく、出来るのは溢れ流れる水を滞留させず通すために石を退けることぐらい。作業用の車 が一台あるとのことだが、麓の道沿いに待機中だった。
 1時間ほどで引き上げて洗濯物を干してアシスト車で一週ぶりに下界に下る。六甲川はまだ黄色い濁流のまま。これで上流にダムがあり、満杯だからと放流されては堪らない。愛媛の肘川の氾濫は人ごとではない。
 コーナンに行き寝台用に艾の敷物と六甲道のスーパーなどで食材買って帰宅。よく見えないが大阪湾は土色になっている。



2018年 7月 8日
〈愛媛県西予(せいよ)市野村町の肱(ひじ)川では、水流が堤防を越え、逃げ遅れた5人が遺体で見つかった。両岸の地区で床上浸水約570戸、床下浸水80戸に及んだ。
 西予市は3〜4キロ上流の野村ダムの放水量が一気に増加したことが原因の一つとみている。野村ダムは7日午前6時すぎ、放水量を1時間前の4倍以上に増 やした。四国地方整備局野村ダム管理所によると、上流河川が未明に氾濫危険水位に達し、ダムも満杯になって貯水能力を超える恐れがあったためという。
 担当者は「こんな状況での大量放水は想定していなかった。やむを得ない措置だった」と説明する。
 ダム管理所は放水の1時間前、サイレンや市内アナウンスでダム放水に伴う河川水位の情報を流し、西予市も防災行政無線で避難指示を呼びかけたという。愛媛県の中村時広知事は「本当に難しい判断だと思う」と述べた。〉

 今回の豪雨による死者77人、安否不明者87人、重体3人(8日午後8時)のうち広島(36人)に次いで死者が多い愛媛県(19人)。その中でこの肘川の氾濫による被害(死者西予市5人、大洲市4人)は肘川上流の野村ダムと鹿野川ダム放流による人災ではないか。
 google mapで見ると野村ダムは西予市野村町のすぐ西端に位置していて、肘川はここでは小河川だがやがて北上して鹿野川ダムを経て大洲市に至り瀬戸内海に注いでいる。
https: //www.google.com/maps/place/〒797-1212+愛媛県西予市野村町野村 /@33.3579579,132.6231005,14z/data=!4m5!3m4!1s0x354f7be5e2f75429:0xf7c56de7f275579f!8m2!3d33.376848!4d132.6447239?hl=ja

 7日朝の猛烈な雨で西隣の宇和島市で2度「記録的短時間大雨情報」が出され、野村ダムは管理開始以降最大の流入量を記録し、肱川下流の大洲市で7日午前 8時54分に氾濫が始まり9時20分に氾濫発生情報(大洲河川国道事務所・松山地方気象台共同発表 第7号)が発表されている。
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201807080004?utm_source=online_daily&utm_medium=referral&utm_campaign=ranking
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/51965

 上流の西予市野村町はこれよりも前に氾濫がはじまっただろう。6時過ぎに通常の4倍の水量の放流を始めて短時間で氾濫に繋がった。1時間前の朝5時頃か らサイレンやアナウンス、行政無線で避難を呼びかけたのでは、放流開始も避難呼びかけも遅きに失している。野村町で一気に洪水が起こり民家二階まで浸水 し、多くの人が取り残されている。
 この野村ダムを管理しているのは国土交通省四国地方整備局である。整備局の豪雨に対する野村ダム管理の対応の内容が次のページに記されている。
http://www.skr.mlit.go.jp/bosai/sikoku/sokuhou/sokuhou.html

「前線の影響による降雨への対応状況について」7月6日16時30分(第2報)では、
7月6日 14時30分時点で
●河川の状況
・氾濫危険水位を超過している河川は、「無し」
と記載され、野村ダム管理所の防災体制は注意 警戒 非常のうち「注意」となっている。
 これが、「前線の影響による降雨への対応状況について」7月7日16時30分( 第3報 )では、
7月7日14時30分現在で
●河川の状況(平成30年7月7日 14時30分時点)
・氾濫危険水位を超過している河川は、2河川(吉野川、肱川)
野村ダム管理所の防災体制は注意 警戒 非常のうち「非常(赤)」と変わっている。

 すでに肱川は氾濫し大洲国道事務所と気象台が肱川の氾濫発生情報を9時20分に発表しているにも関わらず、「氾濫危険水位を超過」と記すに止めているこ とと、そもそも気象庁が数十年に一度の規模と期間とする今回の豪雨に対して7日未明に肘川の水位が氾濫水位に達するまで防災体制を「注意」に留めて、ダム の放水量を調整するなど有効な対応をしなかったということではないか。
 気象庁は6日午後5時10分に北部九州に大雨特別警報を発表し、同10時50分までに鳥取、岡山、広島、京都と兵庫の各府県に拡大した。しかし高知県と 愛媛県に特別警報を発表したのは8日6時50分で愛媛県に甚大な被害が出た後であり、この気象庁の対応も検証されなければならないだろう。
 ネット上でこの問題はまだ取り上げられていないようだが、愛媛在住の方のブログに同じ疑問を記されているものが一つあった。
「但し、野村町については水害というよりは、野村ダム放水による人災だと考えています。大雨が長引く事は、ある程度推測できており、ダム満水よりも先に、 段階的に水量調整しておけば、こんな事にはならなかったと思います。っと言いますのも、ダム放流の放送間もなく、一気に河川氾濫となりましたが、放流放送 前に河川を見た人の証言では、氾濫する程の水位ではなかったとの事。 明らかにダム放水が原因だと言えます」
https://blogs.yahoo.co.jp/moguharuyuri16/37628140.html…

 政府がこの大雨と土砂災害で非常災害対策本部を設置したのは今日8日。あまりにも遅すぎる。国交省所管の四国地方整備局の対応が遅れたのも政府のこういう姿勢に起因するのではないだろうか。この問題はしっかりと検証されるべきだろう。




2018年 7月 8日
〈レッドサラマンダー、1車輌1億1千万円。
その予算を出し渋る政府は、一方で、1機あたり約130億円のF35戦闘機42機の購入予定、昨年11月には更に追加購入すると発表。トランプ政権へのご祝儀だ。
普天間オスプレイ24機ですらこれだけの緊急着陸や2機の墜落でとんでもない話だというのに、オスプレイ17機セットを総額3600億円で購入。1機あたり約220億円の計算だ。
屑鉄オスプレイ一機の購入予算で、いったい何台のレッドサラマンダーが全国に配備できるか、単純計算でも、220台だ。〉

 豪雨・土砂災害に有効な全地形対応の特殊車両レッドサラマンダー(1億1千万円)は全国で愛知県岡崎市に一台。
 他方、防衛費は来年度過去最大、概算要求5兆円超。
https://mainichi.jp/articles/20180708/k00/00m/010/134000c
「防衛関係費(米軍再編関連経費を除く)の伸び率を現行の年0.8%から1%超に拡大する方針を固めた。来年度の防衛関係費は22年ぶりに過去最大を更新する見通し」とか。
 国民の命と安全を軽視し、軍備に予算をつぎ込む政権。
 F35戦闘機1機(130億円)で120台、オスプレイ1機(220億円)で200台、17機セット総額3600億円なら3300台を全国各地で保有できる。
 毎年のように多くの人命を奪い甚大な被害をもたらす豪雨災害への備えとして、いつ落ちるかわからないものより遥かに国民のためになる。




2018年 7月 7日
 30年に一度という大雨、今朝の時点で兵庫県内に緊急避難指示は養父市2万4千人と神戸市内9つの地区で800人、三田市で37人。避難勧告は豊岡市8 万3千人、朝来市3万人、神戸市10万4千人など計30万人だった。県内で亡くなった人は1名だが、全国では広島県を中心に死者49人、安否不明者48 人、心肺停止5人。(NHK午後9時)
 4日から神戸は猛烈な線状降水帯に入ったらしくものすごい豪雨と小休止が繰り返して小学校は大雨警報が出た5日朝から臨時休校。阪急やJRもかなりの時間止まった。
 昨日は山沿いの地域に緊急避難指示が出る。昼に隣の東灘区の山手の鴨子ヶ原で崖が崩れて道路を塞いだ。夕方雨が弱まる中を鶴甲コープに食材買いに三日ぶ りに外出して六甲川を渡ると、見たこともない粘土色の濁流が堰堤いっぱいで流れ落ちていた。携帯を持たず写せなかったが。
 夕方ニュースで嵐山の桂川が今まで見たこともない濁流になり、花筏向かいの中洲の部分は水に飲み込まれていた。夜8時過ぎにけたたましいサイレンを鳴ら して複数の消防車などがこの篠原台に来て上の方へ上がっていった。付近の住民も道に出て来て様子を見に外に出て坂を登ると、坂の上の道路一面にそれらの車 両が止まり崖の一部が崩れて危険なのですぐ神戸大か松蔭へ避難をと呼びかけていた。小さい子供たちの手を引いて下って行く女性もいたが、同じマンションの 人と話して三階建てくらいの低層建築はまだ大丈夫だろうと自宅に留まることにした。
 今日雨はやや弱くなりお昼と買い出しのために外出。六甲川の流れはやはり激しいが色は薄まっていた。やはりil ventoでと神大を抜けて12時にお店に行くと開店していたが客は自分だけ。美味しいマルゲリータを食べているとあと二組が来店した。六甲駅前でパンと 野菜など買って2時にはバスで帰宅。
 現在こちらはどうにか雨は弱くなって来たが広島市安芸区、倉敷市、福山市などと愛媛県の被害が甚大なことがニュースで報じられている。安芸区は4年前も 同じ被害。もうこの国では毎年同じような豪雨災害が繰り返されるということか。何処かの国のミサイルより、これへの対処こそ大事な安全保障なのではない か。



2018年 7月 7日
「(在日米軍基地は)日本防衛のための基地は一つもない。いくつかの部隊が副次的に、そのような任務を持っているだけだ」米国防総省の極秘文書「日本と沖縄の米軍基地・部隊」(68年12月6日付)
「(沖縄返還にあたっての最低条件は)沖縄の基地から、日本政府との事前協議なしに朝鮮半島、台湾地域、ベトナムでの戦闘作戦行動の自由」「(沖縄を含 む)日本の陸海空域防衛は全面的に日本が責任を負う」キッシンジャー大統領補佐官からニクソン大統領に宛てた、沖縄返還問題に関するメモ(69年3月12 日)
「(北朝鮮の脅威がなくなれば)普天間基地の存在理由はなくなる」96年12月1日のSACO最終合意に署名したウィリアム・ペリー元国防長官(今年3月)
「米軍再編の後で沖縄に残る海兵隊の任務は、朝鮮有事での非戦闘員救出(NEO)や核施設の探索などだと説明があった。本来、朝鮮半島情勢にかかわらず、 海兵隊を沖縄に置く必要はない。まして朝鮮半島情勢が変わってくれば、少なくとも沖縄にいる論理は破綻する」2006年米軍再編合意当時の柳沢協二・元内 閣官房副長官補(今年6月28日)

 米朝対話と和解の動きを受けて朝鮮戦争が終結することにより日本とくに沖縄の米軍基地が不要となる背景を、米国の極秘文書も含めてこの50年間の米国の文書などから解説する1日の赤旗記事。
 米国にとって在日米軍そして在沖米軍部隊と基地は朝鮮戦争を契機に「朝鮮国連軍」地位協定に基づく「国連軍基地」として存在し、その主任務は日本防衛で はなく朝鮮戦争、ベトナム戦争などでの作戦行動や増援基盤としてのものだったこと。ソ連が崩壊して朝鮮戦争が正式に終結すればそれらの基地の役割は著しく 縮小し、普天間や辺野古基地の存在理由はなくなる。
 それは95年米兵による少女暴行事件を受けてのSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意を署名したウィリアム・ペリー元国防長官の今年3月のシ ンポジウムでの言葉や2006年普天間基地の辺野古への移設を前提とした米軍再編合意当時の柳沢協二・元内閣官房副長官補の今年3月の講演での言葉からも 明らかだ。「朝鮮有事」が消えるならとくに貴重な珊瑚やジュゴンが生息する海を埋め立てて作られる辺野古基地建設の根拠は崩壊する。政府は沖縄への基地負 担のゴリ押しをやめるべきだ。




2018年 7月 7日
「オウム事件は、平成を象徴する事件。平成のうちに終わらせるべきだ」
「国際社会からみれば13人の執行はジェノサイド(大量虐殺)との批判を受けかねない。上川氏にとって、一斉執行の決断は重いだろう」法務検察官僚

 昨日のオウム真理教教団トップ7人の死刑大量執行が法務・検察そして内閣の国内外への様々な思惑によって行われたことを示す記事。
 この記事もそれを無批判に伝えているが、事件の本質は都合よく元号に帰せられるものではない。死刑制度があることで法務・検察当局は確定した死刑をいつどのように執行するかに没頭して事件の本質から外れた対応に終始している。
 宗教団体によるサリンの無差別散布という歴史的事件の中心にいた人物らを、事件の全容も解明されないまま心神喪失も再審請求も恩赦も考慮することなく一斉に死刑執行することは、事件の検証と再発防止の道を封じるだけ。




2018年 7月 6日
 北海道から沖縄まで史上例のない大雨に見舞われる中、東京は小雨だったとしても赤坂議員宿舎で宴会をする自民党議員と首相、法相、防衛相、総務会長たちの醜態。
https://this.kiji.is/387603780667098209?c=39546741839462401
 翌日7名の死刑囚を一斉に死刑執行することは法相と首相は当然知っている。水害ですでに死者も出ている。
 国民の生命や安全に本心では何の思いもないということ。この段階で宴会の見合わせや不参加さえ「決められない政治」の愚かな姿がどうしようもない。

https://twitter.com/hiro_akasaka/status/1015072981951737857



2018年 7月 5日
〈しかしながら、本件の重大性にかかわらず、EUとその加盟国、アイスランド、ノルウェーおよびスイスは、いかなる状況下での極刑の使用にも強くまた明白 に反対し、その全世界での廃止を目指している。死刑は残忍で冷酷であり、犯罪抑止効果がない。さらに、どの司法制度でも避けられない、過誤は、極刑の場合 は不可逆である。日本において死刑が執行されなかった2012年3月までの20カ月を思い起こし、われわれは、日本政府に対し、死刑を廃止することを視野 に入れたモラトリアム(執行停止)の導入を呼びかける〉

 本日おこなわれたオウム真理教事件死刑囚7名の死刑執行に対するEU共同代表部とEU加盟国の駐日大使ならびにアイスランド、ノルウェー、スイスの駐日大使による共同声明。
 欧州諸国は1950年「人権と基本的自由の保障のための欧州条約(欧州人権条約)」を制定し、2002年の第13議定書で「戦時を含むすべての状況における死刑の完全廃止」を定めた。EU諸国は繰り返されるテロ事件についても死刑の適用をしていない。
http://eumag.jp/feature/b0914/
 隣の韓国ではこの20年死刑執行がおこなわれず、6月18日文在寅政権の下で12月10日世界人権デーに合わせ死刑制度廃止を宣言する準備をしていると報じられている。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/06/19/0200000000AJP20180619000400882.HTML
 国家によって個人の生命を奪う死刑はひとがひとの生命を軽んじる究極の行為。対外的な戦争を放棄した国が国内で死刑を残置するのは大きな矛盾でもある。
 現在世界で死刑を執行している国は北朝鮮、中国そして米国など42カ国であり、今回のサッカーW杯でベスト16に残った国で死刑を執行しているのは日本だけである。
 州により死刑がある米国でも心神喪失者への刑の執行は憲法違反として禁止されている。
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/hr_case/data/2018/complaint_180618.pdf
 日弁連は6月18日法務大臣、内閣総理大臣、衆議院議長及び参議院議長宛てに心神喪失が疑われる死刑確定者8名の死刑執行停止を求める勧告を行なっていた。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/document/complaint/year/2018/180618.html
 今回死刑が執行された7名はいずれもこれまで一般に刑の執行がされなかった心神喪失が疑われる者と再審請求中の者達だとされる。今朝からの報道ではこの 時期の多数の死刑執行の理由として天皇の交代と新しい元号の始まりに向けてオウム事件をこの平成の間に終わらせようとしたとの解説もあった。しかしあたか も在庫一掃セールのようにこれまでの慣例も捨てて一斉に死刑を執行することで問題は何も解決しない。むしろ生命軽視の風潮をこの国に広める可能性もある。

 毒ガスはかつて陸軍が大久野島で大量生産し旧日本軍731部隊が生体実験をした歴史がある。オウム真理教事件は20世紀末のこの国が生み出したものであ り、その背景や原因を深く検証することなく単に世紀や元号の変更と事件を起こしたカルト教団の教祖と中心メンバーの処刑で終わることはない。




2018年 7月 5日
「福島事故以前にすら見られなかった、ずさんな内容」島田広弁護団長
「原子力規制委員会が合理的といえば合理的というだけで、司法の役割を放棄している」井戸謙一弁護士
「司法の気概や使命感を見いだしがたい」住民側代表の中嶌哲演さん
「新規制基準が司法のお墨付きを得た」おおい町の中塚寛町長

 関西電力が自らの電力供給圏外の福井県に設置した11機の原発のうちの2機である大飯原発3、4号機について一審福井地裁は、@平成17年8月16日の 宮城県沖による東北電力女川原発、A平成19年3月25日の能登半島地震による北陸電力志賀原発、B平成19年7月16日の新潟県中越沖地震による東京電 力柏崎刈羽原発そして平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震によるC福島第一原発及びD女川原発に基準地震動を超える地震動が到来したと認め、関電 の地震想定について「信頼に値する根拠はない」とし、同原発の設備についても「冷却や放射性物質の閉じ込めに欠陥がある脆弱なもの」と認定して再稼働を容 認しなかった。
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/237/084237_hanrei.pdf

 原発を推進する電力会社などが「世界最高水準」と称する福島原発事故後に策定された新規制基準には、米国などが定めている過酷事故時の住民の避難計画策定が義務付けられておらず、とても世界最高などと言えるものではない。原子力規制委員会自身も
「この新規制基準は原子力施設の設置や運転等の可否を判断するためのものです。しかし、これを満たすことによって絶対的な安全性が確保できるわけではありません」
 としているように、安全より再稼働を優先したものに過ぎない。
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/shin_kisei_kijyun.html
 この名古屋高裁金沢支部の控訴審判決は、「(炉心溶融に至りかねない強さの地震が)ないとの確実な想定は本来的に不可能」としながら「(関電の)想定は 合理的」と論理破綻して容認し、原発の廃止について「大いに可能であろうが、その当否の判断は司法の役割を超える。国民世論として議論され、政治的な判断 に委ねられるべきだ」と統治行為論を振りかざして司法の役割を放棄して政治に追従する愚かな姿勢に終始している。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13571039.html?iref=pc_ss_date
 福井県、若狭湾には断層帯が集まり、過去M7以上の地震が多発している。そこに廃炉中も含め15基の原発を集中させ、さらに利用できる幹線道路が山際の 海岸を走る1本しかない大飯原発の運転開始(1991年)から27年の老朽原発を危険と隣り合わせで運転するメリットは何もない。
https://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/chubu/p18_fukui.htm




2018年 7月 5日
「安倍(晋三)首相という人は北朝鮮に対する強い姿勢を前面にかざして首相への階段を上っていった。北朝鮮が脅威であるということを前面にかざして選挙に 勝った。これは国内政治としては分かる。でも国内に威勢のいいことを言うのが外交じゃない。国益にかなう結果を作ることだ。
 今の日本は外交をやっていない。こういう結果を作るぞという見出しを作ることには類いまれなる政権だが、結果ができているか。「拉致問題を自分の内閣で解決する」と言って、なぜ解決できていないのか説明しているか」

 2002年9月の日朝平壌宣言と10月の拉致被害者5人の帰国を外務省アジア大洋州局長として日朝間の陰の交渉を担当した田中均氏の3日の日本記者クラブでの講演から。安倍政権の外交の欠落を的確に指摘している。
 南北そして米朝対話が実現して北東アジアの対立が緩和しても、日朝間の課題では植民地支配の清算と国交正常化そして拉致問題の解決も覚束無い現状。国内 向けに脅威を煽り対外的に制裁強化を唱え続けたが、野党の猪木議員の訪朝を牽制するだけで独自の外交は何もしなかったツケが今問われている。
 モリカケ問題などで国内政治の私物化が露呈し、BBCドキュメントも報道する自らの伝記作者によるレイプ事件をもみ消す愚かな政権を世界は相手にしない。
https://www.liveleak.com/view?t=k6KSU_1530632496
 内閣総辞職が外交の立て直しの唯一の道。




2018年 7月 4日
「2018年3月に東京・目黒で起きた女児虐待死事件。児童相談所が関与していたにも関わらず、5歳の少女の命を守れなかったこの事件を受けて、児童相談 所の虐待情報を警察と全件共有することを求める声が大きくなった。しかし、私はそのことに危機感を抱く。例えばハイティーンの子どもたち――特に虐待や困 窮から生き延びるために万引きや性売買、犯罪に関わった少年少女は、警察による取り締まりやけん責を恐れて、ますます助けを求められなくなるからだ」
「非行や家出に走る子どもたちは指導や矯正の前に、家庭などの背景へと介入し、福祉、医療、教育的なケアにつなげるべきだ。が、そうした子を理解できる大 人は少なく、当事者たちは学校でも排除され、児童養護施設や自立援助ホームなどの児童福祉施設などでも「問題行動がある」として受け入れてくれれないこと が多い。福祉の現場でさえそんな状況なのだから、警察がケアの視点を持って保護に関わってくれたことはほとんどない」
「例えば、父親に殴られて交番に駆け込んだ中高生に、警察官が「お巡りさんがお父さんに言ってあげるから」と言って親を呼んで叱り、親子とも家に帰すよう なケースに私は何件も関わっている。そのことで虐待が更に悪化し、子どもはそれ以来、他人に相談ができなくなり警察も恐れるようになった」
「公的機関で唯一、街やSNS上で積極的に家出や性売買に関わる子どもを発見し、つながる活動をしているのも警察だが、それは「補導」という形になる。補 導された子は生活態度を注意され、親や学校に連絡され、家に連れ戻され、家庭裁判所によって少年鑑別所や少年院に送られることもある。だから私自身も家を 飛び出て繁華街をさまよった中高生時代、「警察は見かけたら逃げるものだ」と思っていた」
「また虐待を受けている中高生の中には、家族が犯罪に関わっていることを知っている子もいる。児童相談所に相談して警察から家族に手が伸びてしまうことを 嫌う子は、助けを求めることができなくなる。「情報の全件共有」は幼い子にとっては救いになることもあるかもしれないが、思春期以降の子たちにとっては脅 威にもなる。虐待を背景に万引きや性売買に関わる、ハイティーンの子どもたちをどう守るかを考えていきたい」
「警察と情報共有をすべきケースについては、各児童相談所の判断に任せるのではなく、過去の事件や今の状況を検証・調査し、よく議論して基準を作ってほし い。また、警察は福祉機関ではないが、現状で児童相談所の閉所時間に頼れる唯一の公的機関なのだから、虐待被害児に対し「取り締まり」ではなく「ケア=保 護」の視点を持って関われるよう、全ての警官に継続的な研修を早急に行うべきだ。私は、そういう問題意識もなく「情報の全件共有」を語る人が増えることが 怖い。警察には、むしろ補導した子を支援につなぐなど、必要なケアを受けられるよう積極的に動いてほしいと思う」

 仁藤夢乃さんの連載コラムから。大事なことが記されている。
 わたしも目黒で起きた女児虐待死に関するこの署名の「児相の大幅増」など賛成できる項目があったが「(2)児相の虐待情報を警察と全件共有」の項目ともう一つに引っかかりがあり暫く署名をためらったが、結局署名した。
 仁藤さんがここで指摘するように、警察との「全件共有」は子供特に幼児への明白な障害である場合のほかでは、保護者にも被害児にも問題をかえって難しく することがあるだろう。香川県でこの父親が二回女児に対する傷害罪で書類送検されても不起訴となり、転居を経て虐待は続いた。
 家庭で起きることは少子化や貧困、不安定雇用や孤立などこの社会の縮図でしかない。根本的な解決は社会の中で様々な人びとの人権と暮らしが保障され、ベビーカーや赤ん坊の泣き声に寛容である社会を実現すること。
 次善の策としては現状では圧倒的に少ない児童相談所の数と予算を増やし、児童福祉司など有資格の職員増と夜間開設など抜本的な対応を行うこと。
 ところでこの署名のもう一つの引っかかりは、他ならぬこの署名の発起人にあまり感心できない人々がいたこと。その代表発起人であるNPOフローレンス代 表駒崎弘樹という人物がこの記事の「児相の虐待情報を警察と全件共有」を批判する仁藤さんにツィッターにデマ情報を載せて反論し、記述が女性蔑視とデマで あることを指摘されて削除するという醜態を演じている。
https://twitter.com/colabo_yumeno/status/1013735800964558851
 NPOはビジネスではないし、根拠ある批判を述べる人を誹謗する組織でもない。逆境にある人や子どもにいかに関わるか、手を差し伸べるかが課題のはずだ。

https://imidas.jp/kokogaokashii/?article_id=l-72-011-18-06-g559




2018年 7月 2日
「1 最善の努力 どんな状況でも、勝利のため、またひとつのゴールのために、最後まで全力を尽くしてプレーする」JFA「サッカー行動規範」
「1 勝つためにプレーする 勝利はあらゆる試合のプレーする目的です。負けを目指してはいけません。もしも勝つためにプレーしないのならば、あなたは相 手をだまし、見ている人を欺き、そして自分自身にうそをついています。ーーー試合終了の笛が鳴るまで、勝つためにプレーしなさい」FIFA「フットボール 行動規範」

 28日の日本・ポーランド戦についてJFAとFIFAの規範が掲げる理念から検証する記事。
 サッカーの試合終盤でリードするチームが時間稼ぎのパス回しをすることはたまにあるが、負けているチームが同じことをするのは初めて見た。このまま攻め ると相手のカウンターによる失点を許すかもしれない、と日本とポーランド両チームの思惑が奇しくも一致したということか。釈然としなかったがこの記事はあ の試合が終盤単につまらなかっただけではなくサッカーの理念に反していると明確に指摘する。
 ツィッターでは平尾剛氏が「結果だけを重視する勝利至上主義の蔓延」として批判的な見解を表明していた。
https://twitter.com/rao_rug/status/1012547014888845312

 同時に行われていた試合でコロンビアがセネガルに1点リードしていることを受けての西野監督の判断。ただ、リードしているコロンビアは1点失い引き分け てもトーナメントには出場でき、日本がポーランドに1点差のままセネガルは1点入れて引き分ければ同じくトーナメント出場し日本は敗退する。
 1点にかけるセネガルは文字通り背水の陣であり、終盤とアディショナルタイムでゲームが動くことが多い今回のW杯で同時進行の試合で終盤に点が動かない とする判断は「ずる賢さ」や「国を背負う」などというしたりげな言葉とは裏腹な、そして「勝つためにプレー」という規範にも背いた危うい賭けでしかない。 仮にセネガルとコロンビアが1得点で互角となったら両チームは日本とポーランドのように終盤にパス回しで時間稼ぎをしただろうか。
 勝ち負けと同じくらい勝ち方や負け方がスポーツには大事なのではないか。それをFIFA、JFAは組織の行動規範として掲げている。残念ながら日本代表 チームの今回の終盤のプレーはこれらの行動規範に背いている。憲法や国連憲章そして国内法に違反しても嘘を重ねる政治や法令違反を繰り返す企業に続きこの 国のスポーツもいきすぎた結果主義に毒されつつある。
 西野監督にはW杯の直前に不確かな理由で監督が更迭されて担わされたリーグ戦突破やベスト8などという過剰な期待と重責への戸惑いもあるだろう。ただし、
「私の指示ではない。私や妻が指示したとすればこれはもう監督もコーチも辞めますよ」とか
「ことを前に進めるために、その場の雰囲気で私がそう言ったかもしれない」
 などと見苦しい言い訳をするどこかの者らとは違い、監督も選手も自分たちの判断ということを認めて逃げはしない。W杯が終わったあと、冷静に今回の戦い方を見つめ直すことが必要だろう。
 そして今夜?のトーナメント初戦は日本チームには大変厳しいものになるだろう。セネガルの得点力より自らのチームの得点力が劣っているとし、世界ランク 18位のチームにパス回しの1点差で敗北を許したチームが、リーグ3戦全勝している世界ランク3位のチームに一戦一戦の勝ちにこだわらない点で自覚がなく ても既に気持ちで負けているのだから。




2018年 7月 2日
 今日も梅雨の晴れ間。芦屋川からロックガーデンを目指す。強い日差しとアスファルトの照り返しで芦屋川駅から20分のアプローチの暑さにもうバテる。
 山道に入ると木陰に風がそよいで涼しい。高座の滝で一休みし、岩場を登り30分ほどで木陰で見晴らしのいい岩場がありほぼ立ったまま弁当でお昼。霞もな くよく見通せた大阪方面の景色が登るごとに変わっていく。愚かにも大阪がカジノIRに手を挙げている人工島夢洲らしいのも見えた。数メートルの津波にひと たまりもないだろう。
 さらに小一時間で標高447Mの風吹き岩に至り小休止して神戸市街を時折見下ろしながら岡本方面へ降り始めると午後は曇天。山道から岡本の家並みへ下る とふたたび蒸し暑くさらに通り雨。阪急岡本に着き、アイスコーヒー飲んで阪急六甲で野菜など買って4時には帰宅。明日からしばらく雨予報。



2018年 7月 1日
 ここ10日ほどを梅雨時の日記がわりに。
 23日の土曜梅雨らしい小雨のなか神大をぬけてil ventoでスティックの野菜とジェノベーゼピザを頂き外に出ると一段と雨が強まる。目の前に来ていた六甲ケーブル行きバスに乗り停留所二つの鶴甲南で降 り、歩いて帰宅。翌日曜は雨が上がり、元町に出てnomadikaテラスでメニューに牛挽肉の、、とありトマト味のボローニャかとランチを頼むとなんと ジェノベーゼ。美味だった。五色トウガラシ購入して帰宅。
 27日は西宮ガーデンズで「万引き家族」を見た。12時前しかもウィークデーなのにここのレストラン街は待つ人の列。
 犯罪に手を染める家族をテーマにした60年代の大島渚の傑作に「少年」があり、いわゆる当たり屋を繰り返しながら各地を旅する訳あり夫婦と連れ子の少年 と弟の物語だった。この是枝裕和の作品は最後に虐待をやめない実の家族に戻された少女が連れられた時と同じ玄関の外で安藤サクラ演ずるもう一人の母に教え られた歌を歌うシーンで、血縁によらない家族の結びつきの可能性とこの国で深刻化する児童虐待の現実を提示して終わった。帰宅するとまた豪雨。
 昨日は久しぶりに六甲駅近のcalmoに開店時に入る。前回はすでに満席で諦めたが今回は空いていた。しかししばらくでやはり満席に。食後阪神御影に行き家族連れで賑わうテラスで一休みし食材買って帰宅すると豪雨となった。
 今日は朝から晴れ。今年一番の暑さのなか二週ぶりにハーバーランドに出てサイゼリアでランチ。mozaikのドックの反対側のテラスは木の枝を剪定して 日陰なく、パラソルのあるお店のテラスでコーヒー。ドックではこの暑さのなか、なにやらコスプレの催しがあった。メリケン波止場を経て阪急で帰宅。
 関東はもう梅雨明けとのことだがこちらは明日は日差しもあるようだがその後10日ほど曇天予報。


  
 
 
















                                                                                                                                                                
  
     





























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