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2019年10月


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2019 年10月29日
 朝から雨。宿の前の渋谷パルコは改修中、コンビニでサンドイッチなど買っ て戻るとニュースで八千草薫の死を知り、午後羽田への電車の中で元国連難民高等弁務官緒方貞子さんの死を知る。彼女 が深く関わったクルドの人びとは今また苦難のなかにいる。

 雨のなかお昼に訪ねた松濤のポルトガル料理Manuelは休みでとなりのイタリアンで世田谷キャベツのパスタを食べ、羽 田から3時過ぎの便で神戸に戻る。
 こち らは雨は止み気温も高め。

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2019 年10月28
 田無駅から高田馬場乗り換えで原宿に出て久しぶりに表参道を歩く。変わらない店と閉じた店舗や建物が混在するが街路 樹は以前のまま。道の途中の梅田茶屋町は閉じたラボエームでランチ。

 青山界隈で桜の木まえのテラス席でコーヒーを飲み、裏通りを歩いて渋谷の宿に荷物を置いてこれも久しぶりに井の頭線に乗 り高井戸温泉に初めて入る。
 以前 から高井戸駅から見えてはいたが入らなかったのが悔やまれる。茶褐色の湯の露天風呂が心地よい。さらに井の頭線に 乗って久しぶりに夕刻吉祥寺。藤村学園まえの在京時よく行った魚真で急遽呼びたした飲み友と岩牡蠣などいただき同じ 経路で渋谷に戻る。


2019 年10月27日
 神戸から スカイマークで数年ぶりに羽田、京急とjr乗り継ぎ渋谷に着く。6年ぶりにスペイン坂のsofitaに入ると11時半か らラグビー客らしい6人がジョッキでビール、少しあとには4人がやはりテラス席に座ってビールとピザ。
 渋谷を少 し徘徊して地下鉄で住吉に行き恩寵公園で一休みしてティアラ江東で行われる北川記念オケの10周年記念コンサートにお邪 魔する。
 バラライ カやドムラそして声楽による素晴らしい演奏。最前列で2時間堪能して、ロシアからの助っ人3名や声楽も一緒の楽団の方々 の打ち上げに団長長尾さんに付き添いで参加させていただく。残念ながら長尾さんは今回が団長最後のお勤めとか。
 夜は長尾 氏邸に臨泊、朝最寄りのの田無に送っていただいた。長尾さんお疲れ様でした。
 


2019 年10月25日

「ホワイト国の指定をやめるよう検討してほしい」1月30日自民党本部外交部会・外交 調査会合同会議
〈韓国に対する輸出規制を強化する。しかし、この決定は公表されず保秘が徹底された。〉6月20日午後、安倍晋三首相官 邸執務室における韓国に関する協議
〈8日後には大阪で開く主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が迫っていた。首相は議長として自由貿易の重要性 をうたった首脳宣言をまとめなければならない。韓国に対する輸出規制強化を事前に発表すれば、自由貿易との矛盾が問われ かねない。〉
〈一方、7月4日には参院選の公示が控えていた。韓国に対する国民の不満が高まるなか、政権は世論も意識していた。〉
〈「ケンカは一発目でどう殴るかが重要だ。国内世論はついてくる」
 首相官邸側には、韓国に対する強硬姿勢は政権にとってプラスに働くという計算もあった。首相周辺は「日韓問題が支持率 を押し上げた。日韓双方の世論が『もっとやれ』と過熱している」と語った。〉
〈7月1日、経済産業省は、対韓輸出規制強化を発表した。G20サミットの後、参院選が公示される3日前。G20サミッ トでの批判を避けつつ、選挙戦を前に韓国に対する強い姿勢を示すというギリギリのタイミングだった。
 政権幹部は今回の措置について「警告の意味がある」と語った。しかし、影響は警告にとどまらず、日韓関係は泥沼化し た。〉
〈韓国は8月22日、米国の反対をも押し切り、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を通告した。〉

 一週前の記事。
 韓国に対する輸出規制強化とホワイト国指定取り消しの措置が、相手国の輸出管理の問題への対応という口実のもとで実際 は韓国大法院判決へのさまざまな打算による陰湿かつ稚拙極まる報復であったことがよくわかる。
 G20では議長国として自由貿易を唱えながら同時に正当な理由のない輸出規制措置を秘密裏に準備し、選挙戦と政権支持 を視野に入れて国民に特定国への反感を煽る、ヤクザの出入りと同じレベルの愚かな「外交」まがいを展開して泥沼に陥る。 戦前この国の政府がアジア諸国や欧米に対しておこなったものと同じで、その結果は74年前の破局で終わっている。
 徴用工への賠償を認めた韓国の大法院判決は、戦時や紛争下における虐殺や重大な人権侵害について時効を認めず、国家間 の協定の有無にかかわらず個人の賠償請求権をひろく容認する現在の国際社会の動向に沿ったものであり、日本政府が 1965年の日韓請求権協定をめぐる解釈として「いわゆる個人の財産・請求権そのものを国内法的な意味で消滅させたもの ではない」と国会で繰り返し説明してきたこととも合致しており、今この政権が繰り返す「国際法違反」ではあり得ない。
 政権維持のために徒らに国民の隣国への反感を煽り関係を悪化させることの弊害は、74年前にこの国が痛切に学んだこ と。残念ながら、外交に関するしっかりとした理念も意欲もかけるこの政権にはこの泥沼化しつつある問題を解決する力はな い。

《日韓関係が泥沼化している。韓国の元徴用工訴訟の判決がきっかけだったが、日本政府 が7月、韓国に対する輸出規制を強化。韓国が猛反発し、事態はさらに複雑になった。政府内ではこうした対抗措置には慎重 論もあった。それでもなぜ踏み切ったのか、検証した。ーーー



2019 年10月22日

「事故により飛散した放射性物質はそれだけを取り除くことは現時点の技術では不可能 で、東京電力が管理することができる状態にあるとはいえない」
「原発から飛散した放射性物質はすでに土と同化しているため、東京電力の管理下にはなく、むしろ、農家が所有していると いえる。故に、東京電力に放射性物質を取り除くよう請求することはできない」15日福島地方裁判所・遠藤東路裁判長
https://www3.nhk.or.jp/l…/fukushima/20191015/6050007355.html
「俺、ちゃんとした土、先祖からもらって、俺の代では汚したけども、これ元に戻して次代の人に渡す。それが最大の我々の 世代の仕事と思ってる」原告のひとり、鈴木博之さん

 福島原状回復訴訟で原告の請求を驚くべき杜撰な論理のすり 替えと詭弁で棄却した福島地裁判決。
 これではおよそ公害被害者による加害企業と行政に対する公害訴訟において、汚染物質がすでに企業の管理下になく被 害者とその環境に所属しているとして、原状回復の請求は全て棄却されることになる。
 この訴訟の経過は次のよう。
2014年福島県の農家8人と法人1社が東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質を農地から除去することなどを東 電に求めて提訴。
2017年4月14日1審の福島地方裁判所郡山支部(上払大作裁判長)は「東京電力に求める行為の内容が特定されて おらず不適法」などとして原告の訴えを退け、原告が控訴。
https://www.tokyo-np.co.jp/…/f…/list/CK2017042502000199.html
2018年3月22日仙台高等裁判所の小林久起裁判長は、原告の訴えのうち「土の一部を入れ替えて土壌の放射性物質 濃度を事故前と同じレベルに戻すこと」について、「現実的に広く行われている農業土木工事で、求める内容が特定され ている」と指摘。その上で、この点についてさらに審理を尽くすべきだとして、1審の判決を取り消し、福島地方裁判所 に審理のやり直しを命じる判決を出す。(NHK2018年03月22日ニュース)東電が上告。
2018年8月29日最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は東電の上告を退ける決定をし、審理を福島地裁に差し戻し た仙台高裁判決が確定。
https://mainichi.jp/articles/20180901/ddl/k07/040/248000c

 金銭的な補償は求めず農地から事故で飛散した放射性物質を 取り除いて欲しいという農家の声に何ら耳を傾けることもせず請求を棄却した福島地裁郡山支部一審判決に仙台高裁と最 高裁が疑義を提示して審理のやり直しを命じて、福島地裁の二度目の判決がこれ。この国で連綿として積み上げられてき た公害・環境問題での汚染者負担・加害者責任論をすべて根底から覆すまさに暴風のような福島地裁の判決。司法の劣 化、特に人間性も論理性も欠落させた下級審裁判官の劣化が酷い。

《福島県の農家8人が、原発事故前の農業を取り戻したいと、 5年前(2014年)、東京電力を訴えた裁判に、おととい(15日)、判決が言い渡されました。
農家たちは、金銭的な補償は一切求めず、農地から事故で飛散した放射性物質を取り除いて欲しいという、その一点だけ を求めてきました。

“放射性物質 取り除いて” 福島 ある農家の8年
原告のひとり、鈴木博之さん、69歳。
江戸時代から続く農家の6代目で、原発事故後も、およそ20ヘクタールの農地でコメ作りを続けてきました。

原発からおよそ60キロ離れたこの村にも、8年前、放射性物 質が降り注ぎました。
大玉村を始め、線量の高い市町村は、国のガイドラインに従い、農地の除染を行いました。

その主な方法は、汚染された表面の土とその下の土を反転させ る「反転耕」や、土を深く耕して放射性物質を薄める「深耕」。
放射性物質を取り除くものではありませんでした。
この4年間、福島の米から基準値を超える放射性物質は検出されていません。
それでも鈴木さんは、土を入れ替えてでも放射性物質をなくさない限り、事故前の農業を取り戻すことは出来ないと考え ています。

鈴木博之さん
「私の住んでる農地は、日本でも美味しいお米がとれる土壌だったんです。
それが壊されたからね、土壌汚染によって。
だから、東電に原状回復してもらう。」
鈴木さんは、20代で農業を継いで以来、次々と新たなことに挑戦し続けてきました。
34歳の時には、妻と妹夫婦とともに農業法人を設立。
農協に頼らずに米を売っていこうと、独自のブランドをつくり、消費者に届ける直接販売に乗り出しました。
さらに原発事故の4年前には、米の加工品を販売する店もオープンし、国が推進する「6次産業化」にいち早く取り組 み、事業は軌道に乗り始めていました。ーーー



2019 年10月18日 昨夜から冷え込んだ函館の最 低気温は2.4度、早朝函館山の上に白い月が見えた。
 日中は晴れて気温も上昇、赤れんが街を歩き昨日と同じような写真を飽きずに撮る。11時開店の函館ビールでヴァイ ツェンとミニうな丼で昼をいただき函館市場を見ながら駅に戻り、空港行きバスで函館空港。1時20分ANAに6年ぶ りに乗る。静かな津軽海峡を越えて青森から男鹿半島まで地表が見えて川の流れる平野部は茶色。これも台風の影響なの か。
 その後厚い雲と偏西風の中便は15分遅れで大阪の街と淀川を超えて伊丹に着く。こちらは生暖かく5時過ぎ帰宅する 頃に雨が降り出した。




2019 年10月17
早朝は霧 の中だったがそのあと快晴、宿のレストランからの眺めが素晴らしい。
大沼の散 策路を歩きお昼のあと小沼に行くと空が曇る。jrで函館に出て宿に荷を預け赤レンガ群から坂を上がりやはり7年ぶりにハ リストス正教会を訪ねた。
日暮れ前 宿に入り最上階の湯に浸からうちに函館山の右手に日が沈んだ。地元の回転寿司店で夕飯を食べ赤レンガ街を歩くと気温8度 とかで結構寒い。


2019 年10月16日
昨夜寝ようとすると洞爺湖温泉は今月末までとかで花火が 上がる。

朝湖畔は 風が冷たい。バスセンターから洞爺駅に降りjrで大浦湾の景色と駒ケ岳を遠く見ながら昼過ぎ7年ぶりに大沼公園に着く。
昔自転車 ツーリングで何度か通った湖岸をレンタルチャリで周る。
流山温泉 は店を閉め、奥のキャンプ場横の温泉もなくなったがキャンプ場では数張りのテントがあった。
小雨の中 駅前に戻り、駅近でよく泊まっクロフォードインは身売りして超高級ホテルになり、宿の送迎で20年ぶりに大沼プリンスに 入る。簡素にアラカルトで食べたタコの唐揚げが美味。


2019 年10月15日
12日台風が紀伊半島沖を通過したが、こちらは小型の台風が直撃したような風雨だった。
台風19号の甚大な被害が出ている関東、東北を超えてスカイマークで千歳空港に着く。地表近くは風が強い。
路線バスで苫小牧、
jr で伊達から再びバスで壮瞥周りで洞爺湖着。
こちらは最高気温12〜3度、風が冷たいが湖の正面に羊蹄山が良く見える。


2019 年10月 9日
嵐の前の静けさならぬ、猛烈な台風前の雲一つない秋日和。
 4月ぶりにさくらやまなみバスに乗るとはじめての立席も でる混雑、六甲高校からは中間試験なのか午前中に下校の生徒らも。
 有馬温泉も雲ひとつない快晴。いつものお店は休みで温泉 寺まえのそば店で山歩きセット(ビールとおでんと軽めの蕎麦)と天ぷらでお昼。極楽寺も町並みも空の青さでくっ きりしている。源泉の煙が上る横のテラスのある店でコーヒーのあと太閤の湯向かいの康貴に。こじんまりしていて 落ち着ける。
 有馬川沿いを歩き、やまなみバスで夙川に戻り4時には帰 宅。六甲の山並みも、遠く大阪湾の向かいも見渡せる。





2019 年10月 8日

「ここで検証する必要があるのは、日韓請求権協定が結ばれた1965年当時の韓国の状況です。この 合意は、日韓の和解を強く望んでいたアメリカの強い意向を受け、当時、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の独裁政権下に あった韓国と日本政府の間で結ばれたものです。このとき、朝鮮戦争で荒廃した韓国は戦後復興のために巨額の資金援助が必 要な状況でした。一方、すでに戦後の経済成長が軌道に乗り始めていた日本は新たなマーケットを求めていて、韓国はそのひ とつでした」
「もうひとつ考慮しなければいけないのは、日韓請求権協定が結ばれた当時の韓国には、「自らの被害を名乗り出られずにい た人たち」が数多くいたという点です。これは従軍慰安婦問題にも共通することですが、韓国には戦後長い間、日本統治下で 自分が徴用工や従軍慰安婦として働かされたことを心理的に「恥」と感じ、その事実を隠していた人たちが少なくありません でした。そうした「隠れた被害者」たちが、ようやく公に声を上げられるようになったのは独裁政権が終わり、民主化が始 まった80年代後半に入ってから。つまり、日韓請求権協定が結ばれた65年時点で彼らの被害は表面化していなかったので す」
「第二次大戦後のヨーロッパでもこれと似たようなことが起きていて、戦争中に迫害されたユダヤ人の中にも、終戦直後には 心理的な被害を名乗り出ることができなかった人たちが数多くいました。第二次大戦中にナチスの占領下にあったフランスで もユダヤ人に対する迫害はあり、その被害者たちの存在は1960年代後半になるまで、なかなか表面化しませんでした。先 日亡くなったシラク元大統領が、戦時中のユダヤ人迫害に対する政府の責任を初めて認めて謝罪したのは、終戦から半世紀を 経た1995年のこと。このように、戦争や植民地支配などが残した傷は戦争が終わると同時に全貌が明らかになるわけでは なく、30年、40年という長い年月を経て表面化するものも少なくないのです。過去の戦争や植民地支配がもたらした傷 は、条約や賠償金だけで癒えるものではなく、それで不幸な歴史が消えてしまうわけでもありません」
「もうひとつは「メディアの問題」です。先日、大きな批判を受けた「韓国なんていらない」という週刊誌の特集が象徴的で すが、テレビや新聞、ラジオなども連日のように日韓対立を報じている。しかし、冒頭でも述べたように、その多くは個々の 対立点について丁寧な検証を行なうのではなく、単に日本政府や韓国側の公式見解を伝えるだけのものや、相手側の問題を批 判するだけで、この問題について国民が深く理解し、議論するための材料を提供しているとは言い難い。しかし、本当はそれ こそがジャーナリズムの果たすべき大切な役割のはずで、こうしたメディアの現状も両国の感情的な対立を深めている、大き な要因ではないかと思います」
「繰り返しますが、過去の戦争や植民地支配によって生まれた傷は、簡単に癒えるものではありません。それは日韓の問題だ けでなく、フランスを含め、かつて多くの植民地を支配したヨーロッパの国々も、そうした歴史がもたらした被害について、 すべての責任を果たしているとは言い難い。その傷を癒すためには、過去の歴史と正面から向き合うことが必要ですし、何よ りもお互いが敬意を持って、丁寧な対話を続けていくしかない。それは簡単なことではないと思いますが、結局、それ以外に 解決の道はないと思います」

 2002年から日本で活動しているフランス人記者フィリップ・メスメール氏の日韓徴用工をめぐる 問題に対するたいへん優れたインタビュー記事。
 植民地支配下、戦時下で起きた重大な歴史的人権侵害の問題とどう向き合うべきか、フランスやドイツの例を踏まえなが ら、相手国への反感を煽るばかりの大手メディアの問題も含めて「お互いが敬意を持って、丁寧な対話を」とほぼ唯一の解決 法を提言している。
 かつて軍慰安婦や徴用工とされた人々が独立後の韓国で対日協力者として沈黙を強いられていたことは、90年代の軍慰安 婦の対日賠償請求訴訟で来日した人々と関わったわたしのささやかな経験からも頷ける。それらの問題は65年の日韓請求権 協定でほとんど顧みられることはなかった。
 重大な人権侵害が国家間でそれぞれに事情を抱えた政府の「手打ち」のように「解決」され二度と顧みられないのなら、再 びその侵害がさらに甚大なものとなって世界にもたらされるだけだ。
 「歴史の暗い時代を包み隠さないこと、それは、人間および人間の自由と尊厳を守ること」「私たちは彼らに対して、時効 のない負債を負っているのです」
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784750345543
 先日亡くなったシラク大統領が1995年ヴィシー政権下のフランスにおけるユダヤ人への迫害を謝罪して、2010年 「黄色い星の子供達」「サラの鍵」などのユダヤ人迫害を主要なテーマにした映画が製作されるに至るまでフランスも自らの 暗い時代に向き合うための長い年月を要している。
 歴史を直視し、互いに敬意を持って丁寧な対話を続けていくこと、これは特に歴史的問題で加害の側にこそ必要な姿勢だろ う。

《悪化の一途をたどり、改善の糸口も見えない日韓関係。日本と韓国の双方を取材するヨーロッパメ ディアのジャーナリストはこの問題を客観的にどう見ているのか? 「週プレ外国人記者クラブ」第144回は、フランス 「ル・モンド」紙の東京特派員、フィリップ・メスメール氏に聞いた――。

──いわゆる「徴用工訴訟問題」に端を発した今回の日韓対立を、メスメールさんはどう見ています か?

メスメール 徴用工訴訟問題は、日韓双方が輸出管理の優遇対象国から排除する「貿易問題」や、韓国 政府によるGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄という「安全保障問題」といった、まったく別の問題にまで発展し ています。私が気になるのは、両国の「対立」ばかりが注目されていて、個々の問題を切り分けた冷静な議論が行なわれてい ない点です。ーーー



2019 年10月 8日

「まるで暴力団と一緒。殴っておいて、これ以上殴ってほしくないならやめたるわ、俺の言うことを聞 けって。バカじゃねぇの」鈴木康雄・日本郵政副社長(元総務事務次官)

 郵便局員らがかんぽ生命への勧誘で高齢者への契約内容の説明に家族を同席させていないなどの保険 業法や社内規定に違反する契約が約4200件、顧客に虚偽の説明をしたり、不利益な乗り換え契約であることを隠したりす るなどの法令違反が約940件。いまだに契約者への調査は全体の3分の1しか完了していない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019092701282&g=eco
 その不正を最初に報じたNHKに対する、NHKなど報道機関を管轄する総務省から天下った日本郵政副社長の発言がこ れ。
 暴力団や反社集団と同じなのは、「かんぽの販売実績が郵便局ごとに記されたランキング表」、「加入件数を重視した 局員の評価体系」など局員に不合理なノルマを強いて郵貯預金額を不当に参照させ高齢預金者に不利益な乗り換え契約を 誘導するその日本郵政とかんぽの営業姿勢であり、問題が発覚しても隠蔽に走り元総務次官という肩書きで自社グループ の不正を追及する報道機関に「かつて放送行政に携わり、協会のガバナンス強化を目的とする放送法改正案の作成責任者 であった立場から」「ひとりコンプライアンスのみならず、幹部・経営陣による番組の最終確認などの具体的事項も挙げ ながら、幅広いガバナンス体制の確立と強化が必要である」などと抗議・恫喝を繰り返す自身の無残な姿勢そのものだろ う。
https://digital.asahi.com/articles/ASM6W5QYDM6WULFA02K.html…
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14203280.html
 原子力行政における官民の癒着でもある関電経営陣の問題も含めこの国の巨大企業と行政の屋台骨が腐っている。魚は 頭から腐る。関電会長らとともにこの郵政副社長も経営責任を問い即刻職を去らせるほかない。

《か んぽ生命保険の不正販売を昨春報じたNHK番組「クローズアップ現代+」に日本郵政グループが抗議していた問題で、 日本郵政の鈴木康雄副社長(元総務事務次官)が3日、番組の取材手法や報道内容にも問題があったとしてNHKを痛烈 に批判した。「まるで暴力団」とも表現し、抗議を「反省する」とした長門正貢社長とは異なる考えを示した。ーーー



2019 年10月 2日
「信頼裏切り深くおわび」「不適切ではあるが、金品の受領と工事は直接の関係はない」岩根茂樹社長
「(受領を)断ると厳しい言葉で激高されたので過剰に反応した。原子力の事業にも影響が出るとの思いが強かった」八木誠 会長
「原因究明と再発防止策を図ることで、経営責任を果たしたい」両氏

 毎日はこの日発表された関西電力の報告書要旨を報じている。
・コンプライアンス上、問題であることについて認識が甘かった。工事発注の適正性に疑義を生じさせ、会社全体を大きなリ スクにさらすこと にもなりかねない認識が甘かった。
・個々で対応せざるを得ない認識や以前の延長で対応せざるを得ない認識を持っていた。
・リスクを負ってでも抜本改善を図ることができなかった。具体的には、上位職が是正に向けた判断をしなかった。前例踏襲 主義の企業風土が 存在した。組織として対応する仕組みが欠如していた。(関西電力が金品受領に関して発表した報告書)
https://mainichi.jp/articles/20191002/k00/00m/040/281000c

 岩根茂樹社長は金貨10枚150万円相当、八木誠会長は商品券など859万円相当、鈴木聡常務執行役員(元原子力事業 本部長代理)が約 1億2千万円、豊 松秀己元副社長(原子力事業本部長)が約1億1千万円を受け取って、国税当局の査察が始まった2018年1月ののち2月に豊松副社長は1 億6千万円を返 却。他は返そうとしたが元助役が「激昂して」断られたとの報告。 
 全く企業統治がなっていない。自身や部下が多額の「出所不明の」金品を正当な理由なく受け取っておきながら、その全体 を把握することも 毅然として返却す ることもせず、手を拱いて放置していた経営トップ。そもそもこの金額は一個人の賄いうる額ではなく、吉田開発への関電からの発注 (2018年度だけで13 億1000万円)から還流したものと考える他ない。
https://www.sankei.com/affai…/…/191002/afr1910020018-n1.html
 彼らに「原因究明」も「再発防止」もできるわけがない。巨大地震や津波、機器の故障や判断ミスなど市民の暮らしや命を 預かる原子力発電 の安全性に対して も、どこかから「強い言葉で激昂」されれば筋を曲げるだろう。そういうものたちに電力会社の経営に預かる資格はまったくない。
 今回の弁護士も交えた調査報告で「問題であることについて認識が甘かった」「リスクを負ってでも抜本改善を図ることが できなかった。具 体的には、上位職 が是正に向けた判断をしなかった」とその経営責任を指摘しているのに、軽微な内部処分(八木誠会長と豊松秀己元副社長が報酬の2割を2カ 月返上、岩根茂樹 社長が同2割を1カ月返上。森中郁雄副社長、鈴木聡常務執行役員、大塚茂樹常務執行役員の3人が厳重注意)で責任を逃れようとする姿勢も 全く信頼を失墜さ せるものだ。刑事責任は別として、早急に辞任することが経営責任を果たす唯一の道。 

《関西電力は2日、役員ら20人が高浜原発のある福井県高浜町の元助役の森山栄治氏(故人)から計約3億2千万円分の金 品を受け取った問 題で、昨秋まとめ た社内調査報告書を公表した。原子力部門を中心に2006〜17年に現金や金貨がばらまかれ、うち2人には1億円超が渡っていた。八木誠 会長と岩根茂樹社 長は会見で謝罪したが、辞任は否定した。ーーー



2019 年10月 2日
「法王の訪問も大切な国家行事でしょうが、私は子どもたちに何としても原爆資料館と平和公園を見せてやりたい。未来を担 う若者がわざわざ 広島まで行って平和公園に足を踏み入れることすら許されないとは。それは決して法王の本意ではないと思います」

 岩手県の高校が11月24日からの修学旅行で広島の平和公園と原爆資料館での平和学習を予定したが、同日のローマ法王 訪問と重なり公園 は閉鎖、資料館見学も不可とされたと伝える高校長の投書。
 学校の修学旅行はすでに3ヶ月前には日程などを決めて各種手配も終了しており、この時期の変更は事実上不可能であるこ とは経験からよく わかる。
 わたしもこの8月全面的に改修された資料館を訪れ多くを学ばせて頂いたが、展示を見つめる小さな子や海外からの来訪者 を含め同時に見学 していた多くのひとびとの熱心な姿勢に触れることも大きな意味があった。
 ローマ法王の訪問と高校2年生245人の訪問に、核廃絶と未来の平和構築というこれら施設の目的に関して優劣はつけら れない。校長が指 摘されるようにむ しろ法王もこの高校生たちとともに見学することを望まれるのではないだろうか。広島市にはこういう日程変更の難しい特に学校の生徒たちと 法王との平和公園 と資料館の同日訪問を検討してもらいたい。

《盛岡誠桜高校長 附田政登(岩手県 70)

 本校の2年生245人が11月24日から4泊5日で、広島、兵庫・宝塚、大阪、京都へ修学旅行に行く予定です。ところ が先日、旅行業者 から「ローマ法王 が24日に平和公園に来る予定になり、公園が閉鎖される。広島平和記念資料館(原爆資料館)の見学もできなくなった」と通告されました。 広島市に尋ねる と、オバマ米大統領の訪問時と同様の対応で協力してほしいとのことでした。

 修学旅行の日程は1年半前から調整し、宿泊先も団体列車も観劇チケットも何もかも予約済み。まさに分刻みのスケジュー ルで、今から変更 するのはとうてい無理です。

 本校では40年にわたり平和学習を実施し、原爆資料館の見学後、語り部の方の講話を聴きます。生徒たちは今、平和公園 の「原爆の子の 像」に捧げる千羽鶴を折っています。

 法王の訪問も大切な国家行事でしょうが、私は子どもたちに何としても原爆資料館と平和公園を見せてやりたい。未来を担 う若者がわざわざ 広島まで行って平 和公園に足を踏み入れることすら許されないとは。それは決して法王の本意ではないと思います。何とかして両立させる道を探れないもので しょうか。》




2019 年10月 1日
 日記がわりに。
 金沢から戻ると空は秋模様だが湿度と暑さの高い日が続く。21日は2週ぶりにお昼はil vento。これも2週ぶりに三ノ宮に出るとフリーテラス席が開いていて、ぶらぶらすると猫の譲渡会という催しがあった。
 翌日曜は西宮北口に出て昔阪急球場があったガーデンテラス手前のイタリアンでお昼。結局ワインも注文したが廉価。春に 10年ほど使った BSレコーダーが 壊れてせっかくなので4k対応に換えたが共同端子では4kはあまり映らずベランダにアンテナを設置。夕方対岸の山並みがくっきりと見え た。
 9月最後の週末はまた三ノ宮に出て久しぶりに栄町のデトックスイタリアンで。ピザもだが野菜と水が美味しい。翌日曜も 久しぶりに元町 nomadikaテラスだが真夏に近い暑さ。
 行きの阪急の車内で向かいの2歳くらいの子が席に後ろ向きで窓の外を見ながら「どんぐりころころどんぐりこー〜ー」と 歌って父親と一緒 に王子公園で降り ていき、私もこころの中でどんぐりの歌を唱和したのだが、帰路自宅マンション手前を歩いていると崖の上の木立から何やら横に落下してき て、よく見るとどん ぐりだった。家に持ち帰る。
 今日もこちらは30度越え。ずっと工事していた向かいの台地の星薬科大学跡地の大きなマンションが完成したのを見なが ら坂を下りバスで 新神戸を経て谷上からすずらんの湯の送迎車に乗る。6月以来久しぶり、送迎のルート変更で谷上からは初めて。
 庭園の露天などを堪能し丹波地鶏のうどんを頂き元町に戻る。昨夜の神戸でのラクビーWCスコットランド・サモア戦の名 残か、地下鉄新神 戸駅でも三ノ宮の 街中でも普段以上にスコットランドからと思しき欧米人観光客が多い。サモアのチームカラー青のシャツを着た南太平洋風の若者も。食材買っ て4時には帰宅した。

 
       































                                                                                                                                                                  
  
     





























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