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2019年11月30日
「温暖化や気候変動は自分たちの将来に関わる問題だと思います。自分の子どもの世代にもちゃんと説明できるように、今からでも対策を前に進めたいと思って参加しました」18歳の大学生の男性
「気候変動は関心のある人だけの問題ではなくて、どんな人にも影響のある問題です。国や自治体ももっと危機感を持って対策を進めてほしい」高校1年生の女子生徒

 この若者たちは、この国の首相や官房長官その他大勢の大臣や官僚などよりも、そして無論わたしなどよりも遥かに世界が抱える重要な課題とその解決の方向性への理解とそれに向けた行動をとる意欲において優っている。世界の、そしてこの国の未来は捨てたものではないのかも。

《地球温暖化対策の国際会議「COP25」を前に、東京 新宿区で若者たちが早急な対策を求めて行進しました。
この運動は、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんが毎週金曜日に学校を休んで温暖化対策を訴え続けたことをきっかけに、世界の若者たちに広まりました。
来週、地球温暖化対策の国際会議「COP25」が開幕するのを前に、29日、世界各地で対策を求める活動が計画され、東京 新宿区では昼すぎから若者たちが集まりました。
そして「地球を守ろう。気候を変えず自分が変わろう」などと訴えながら行進しました。
参加した18歳の大学生の男性は「温暖化や気候変動は自分たちの将来に関わる問題だと思います。自分の子どもの世代にもちゃんと説明できるように、今からでも対策を前に進めたいと思って参加しました」と話していました。
学校を休んで参加したという高校1年生の女子生徒は「気候変動は関心のある人だけの問題ではなくて、どんな人にも影響のある問題です。国や自治体ももっと危機感を持って対策を進めてほしい」と話していました。》

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2019年11月30日
「人生を翻弄された。民営化がいいことずくめだったかのように語られるのは納得できない」35歳だった90年に国鉄清算事業団を解雇され、2011年まで解雇撤回闘争を続けた佐久間誠さん(64)
「中曽根氏と政官財が一体となって労組を無力化させ、働く人たちを分断してしまった。今や非正規も当たり前の世の中になってしまった。働く人の人権や生活を顧みない政治路線は、今の安倍政権まで継承されている」同様に闘争を続けた赤峰正俊さん(59)
「平成、令和につながる日本の政治の基礎を作られた方だ」自民党岸田文雄政調会長
「日米同盟の定義が極めて明確になった。今の安倍外交の基盤をつくっていただいたのが中曽根元首相ではないか」自民党世耕弘成参院幹事長

「戦後政治の総決算」「自主憲法制定」「日米は運命共同体」「日本列島を不沈空母のように」などと勇ましいが中身が空虚で歴史の検証も政治、外交そして主 権の認識もずれた言葉を羅列して長期政権のなかで行ったのは、不採算路線を切り捨てて国民資産を民間に売り飛ばし官僚の天下り先は用意したが地方の衰退と 社会の分断と貧困化に拍車をかけた国鉄等の民営化路線と、核武装を目指しての「原子力平和利用」の先の福島第一原発大災害事故など。中曽根内閣が行ったこ とは、この国の戦後自民党政権の功罪のうちのまさに「負の遺産」でしかないと後世の歴史家は指摘するだろう。そのミニチュア版で総理主催行事を私物化し国 公立大学入試さえ民営化する安倍政権をさらに無批判に継ごうとする「次期総裁候補」らしき党役員たちのなんともおめでたい認識であることか。
 「三千人からの大部隊だ。やがて、原住民の女を襲うものやバクチにふけるものも出てきた。そんなかれらのために、私は苦心して慰安所をつくってやった」『終りなき海軍』(松浦敬紀・編/文化放送開発センター/1978)
https://lite-ra.com/2019/11/post-5119_3.html
 戦場の修羅場とは無縁な兵站担当の海軍主計将校としての戦後のこの認識。第二次大戦で多くの日本兵は糧秣不足で餓死している、その責任も自覚することな く「慰安所をつくってやった」と軍慰安婦への謝罪もなく自慢する人物。のちにそれを追及されて「単なる娯楽施設」と言い逃れ、自らの職業にもこの国の歴史 にも向き合うことができなかった者が「戦後政治の総決算」「自主憲法制定」などといって、残念ながらこの国で通用してしまったという恥ずべき事実。そのさ らに矮小化した陳腐な「政治」が今この瞬間も続いている。

《少数派閥で党内基盤が弱い中曽根氏が「総決算」のために採用したのが、担当閣僚や党幹部に直接指示する手法。中曽根氏は「指令政治(ディレクティブ・ポ リティクス)」と呼んだ。優先課題は、民間活力重視の経済構造を目指す「中曽根行革」。当時の3公社(国鉄、電電公社、専売公社)は税金の無駄遣いが指摘 されて批判が強く、民営化で世論の支持を得ようと図った。大島理森衆院議長は記者団の取材に「政策課題を打ち上げ、挑戦した結果として長期政権があった。 やり遂げるためにさまざまな、あっと驚く『技』を使った」と語った。
 中曽根氏と親交があったウシオ電機の牛尾治朗会長は29日、「日本がやるべき改革を実行に移したリーダーだった」と毎日新聞の電話取材に振り返った。演 出家で劇団四季代表だった故浅利慶太氏を交えて食事した際は常に日本の針路が話題となり、当時の中曽根氏は「米国の変化に強い関心を持っていた」という。
 1980年代の米国ではレーガン政権下で「小さな政府」を目指す改革が進み、英国でもサッチャー政権が非効率な行政機構を問題視した。日本でも81年に 鈴木善幸内閣で行財政改革の諮問機関「第2次臨時行政調査会」(臨調)が発足。特に注目されたのが、巨額債務を抱えながらストライキが頻発していた国鉄 だ。
 83年に、臨調トップで元経団連会長の土光敏夫氏が最終答申を提出した際の首相が中曽根氏。80年に行政管理庁長官に就いた中曽根氏は当時から行財政改 革に熱心で、「財界が最も頼りにできたリーダー」(経済団体幹部)だった。牛尾氏は若手財界人を代表して臨調に加入。中曽根氏は「私の手で日本を改革しな ければ、この国の発展はない」と繰り返していたという。
 国鉄は87年に分割・民営化され、六つの旅客会社と一つの貨物会社に分割された。民営化を主導した「国鉄改革3人組」の一人でJR東海名誉会長の葛西敬 之氏は「中曽根氏のリーダーシップがあったからこそ実現できた。大変大きな功績を残された」と悼んだ。JR九州初代社長の石井幸孝(よしたか)氏も「内部 は当初は賛否が分かれていた。中曽根氏が首相でなかったらできなかった」と話した。
 民営化に反対した国鉄労働組合(国労)などの組合員がJRに採用されずに解雇され、「リストラの原点」と捉える声もある。
 「人生を翻弄(ほんろう)された。民営化がいいことずくめだったかのように語られるのは納得できない」。35歳だった90年に国鉄清算事業団を解雇さ れ、2011年まで解雇撤回闘争を続けた佐久間誠さん(64)=北海道名寄市=は複雑な思いを語る。当初から狙いは「(野党第1党だった)社会党の支持組 織の国労つぶしだ」と思ってきた。実際、官公労はその後弱体化し、社会党は少数勢力となった。JR復帰を諦め、地元の市議となった現在、地域に目を向ける と道内のJR路線は次々に消え、過疎化が急速に進む。中曽根氏の「改革」は「弱い立場の労働者や地域を切り捨ててもいいという社会を生んだ」と指摘する。
 「中曽根氏と政官財が一体となって労組を無力化させ、働く人たちを分断してしまった」。同様に闘争を続けた赤峰正俊さん(59)=大分県豊後大野市=も 厳しい目を向ける。「今や非正規も当たり前の世の中になってしまった。働く人の人権や生活を顧みない政治路線は、今の安倍政権まで継承されている」と言 う。ーーー



2019年11月29日
 今年一番の冷え込みとかだが朝から晴れ。金毘羅宮をとおり八坂の塔から産寧坂を上り途中のレストラン併設の茶器店のテラスで一休み。
 裏手の茶わん坂から清水入り口まで行き、本堂改修中のなかには入らず周辺の景色と紅葉を見て参道を下る。行き交う人みなゆったりしている。
 鴨川を渡り高瀬川沿いchayamachi Amoreで久しぶりに九条ねぎ乗せのマリナーラを食べ、進々堂のパンなど買って阪急で4時前帰宅。周辺の六甲の山並みも紅葉が濃い。
 


2019年11月28日
 朝から曇り空時どき小雨。叡電修学院駅で降りてひっそりとした鷺森神社参道を経て曼殊院へ。こちらも道に落ち葉の絨毯。門前を歩いて南へ下り円覚寺を訪ねる。庭園と室内から紅葉を堪能、曇天の方が色鮮やか。
 蕎麦店でお昼のあと駅手前のインキョカフェでコーヒー飲みラッシュ時並みに混んだ叡電で紅葉のトンネルを抜けて鞍馬まで。 
 今日は随分寒いが硫黄泉は随分と温まる。4時ころ四条に戻るとようやく陽が射しだした。今夕帰宅予定だったが、建仁寺そばの宿が空いていてもう一泊することに。烏丸駅近くの豚カツ屋で夕飯食べてまた降りだした小雨の中宿に戻る。
 


2019年11月27日
 嵐山二日目、曇り空の下紅葉の桂川右岸を歩き大悲閣入り口まで往復。下りの木船に鴨の群れ、対岸にトロッコ列車。渡月橋を渡り左岸を歩いて川沿いの店で山菜蕎麦を食べて公園の展望台に上がる。
 午後嵐電で天山の湯に寄り烏丸から錦小路を抜けて宿に着く。夕食で輝亭、のあと古い建物のカフェでコーヒーを飲み宿に戻る。夜もあまり寒くない。明日は午後から晴れ予報。


2019年11月26日
 桂経由嵐山に来る。花筏の露天に浸かり芳山でしばらく待って蕎麦を食べ、凄い人出のなか竹林から嵯峨野楓カフェ経由常寂光寺を訪ねた。このところの冷え込みで紅葉が見事だが人出も多い。
 5時阪急嵐山駅近くの宿に入り、夕飯で再び町に出て湯葉ご飯を食べて戻る。渡月橋はささやかなライトアップだが、7時には人影は減った。


2019年11月24日
「一つのパターン化されたやり方です。僕はカシミール紛争に関わっているでしょ。つまり軍は表を固めている中国の場合は人民解放軍ですよね。既に解放軍も 入っているという話もありますが。でもしかし、実行部隊というのは現地化された警察ですよね。その警察をどんどん軍事化させるということです。その手口と いうのは、インドがカシミールのムスリムにやっていることと、大きな意味では占領地でイスラエルがパレスチナ難民にやっていることもその延長になるかもし れませんね。極めて現地化した、軍事化した警察力を使って民衆を抑える。もう一つの共通点があって、ノンリーサルウェポンですよね。戦争兵器ではないわけ です。戦争兵器を使うと国際世論が黙っていませんから。いわゆる人道に対する罪、国際犯罪になってくるわけです。しかも、今回の弾圧は戦争時ではない、平 和時に行っている。そこに軍事化した警察を投入するというやり方ですよね。これは、こういうやり方はものすごい勢いでコピーされつつあります。インドがそ うでしょ、チリでのデモもそうです」
「中国は自分では軍を出せないでしょ。そしたら自ら一国二制度を否定するようなものですから。だからこのやり方は今後もずっと続くでしょうね。これをなん とか僕らが「人道に対する罪」であるとして、外国圧力をかけていくほかないです。本当は日本にはこういうことを頑張って欲しいのですけど、国際司法裁判所 に訴えかけるなど。日本の場合は、人道に対する罪を裁く国内法を持っていないのです。憲法改正の議論ではそうした観点でも議論が必要です。護憲派の人達に はそこを考えて欲しいのですがーーー、UNIVERSAL JURISDICTION(国際的司法権)という言葉があるんですよ。つまり、犯人がどの国籍であろうと、どこで起きようと、人道に対する罪を国内法で裁 くことができるという考え方なんですよ」
「香港で騒いでいるみんなは暴徒ではありません。火炎瓶を投げているかもしれませんが、圧倒的な暴力に対しての対応であって、イスラエルのインティファー ダもそうです。銃を構え武装した兵士に対して、子供が石を投げ返すのも暴徒と言うのでしょうか。香港の若者は暴徒ではありません、圧倒的な暴力に対して止 むを得ずとっている手段であって、これは非暴力抵抗といえる範疇だと思っています。だからそれを踏まえて、日本では暴徒であると言う報道がなされているで しょ。申し訳ないです」
「これも民主主義です。(若者たちが路上で抗議をしているのは)ストリートデモクラシー、民主主義の一つで、非民主的だとは思いません。あくまで投票する というのは一つの側面であって、もし頭にくることがあったら、デモ行進をしたりする権利があるわけです。民衆の運動というのは発端はいつも平和的なわけで すから。警察のやり方というのは、本来、法の番人として、なおかつ民主主義を壊さない、ために自制的にやらなくてはいけない、いけない、いけないですよ ね。しかし、今は、警察の軍事化、しかも平和時にノンリーサルウェポン。殺さないけど痛めつける、障害の傷を負わせる、こういう兵器の仕様と拡大がどんど ん進んでいるという状況ですね。これは国際的な合意を作らなくてはいけないのです。明らかな人道に対する罪であるということを」

 東ティモール、シェラレオネ、アフガニスタン等で国連職員として武装解除・紛争処理の実務を担った東京外語大の伊勢崎賢治氏のインタビュー記事。
 24日の投票で民主派が80%の議席を獲得した香港区議会選挙で、香港のNPOの呼びかけで結成された国際選挙監視団の一員としての、香港の路上で抗議 する若者たちの行動を「香港の若者は暴徒ではありません、圧倒的な暴力に対して止むを得ずとっている手段であって、これは非暴力抵抗といえる範疇」「スト リートデモクラシー」とし、それに催涙ガスの水平撃ちや実弾射撃等で対抗する香港政府と背後の中国政府のやり方を「警察の軍事化」、「人道に対する罪」と 喝破する。
 警官が使う武器のゴム弾、催涙弾、スタンガン等は「ノンリーサルウェポン」とされるが、銃に関しては戦時国際人道法で規制され戦時の使用が禁止されるダ ムダム弾などの弾丸(鉛がむき出しのソフトポイント弾)は、そうした規制を受けない多くの警察が現に採用しており、軍事用としてのフルメタルジャケット (完全被甲弾)よりも体内で破裂して貫通しにくいために殺傷力は強く危険な武器であり、非武装の市民を至近距離から撃つのは重大な犯罪だ。
 香港で様々な課題が平和的な対話によって解決されることが望ましいが、それはまず香港政府そして中国政府がこの間の民主化を求める市民への暴力的な姿勢を真摯に反省することからしか始まらない。これからも注視していきたい。

《香港では24日に投票日を迎える、香港区議会選挙の行方に注目が集まっている。
そうした中、香港の民間団体「FIGHT FOR FREEDOM STAND WITH HONG KOMG」の呼びかけで国際選挙監視団が結成された。ーーー



2019年11月24日
「この場所は、わたしたち人間が過ちを犯しうる存在であるということを、悲しみと恐れとともに意識させてくれます」
「国際的な平和と安定は、相互破壊への不安や、壊滅の脅威を土台とした、どんな企てとも相いれない」
「ここは、核兵器が人道的にも環境にも悲劇的な結末をもたらすことの証人である町です」
「軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣いです。本来それは、人々の全人的発展と自然環境の保全に使われるべきものです」
「今日の世界では、何百万という子どもや家族が、人間以下の生活を強いられています。しかし、武器の製造、改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、日ごと武器は、いっそう破壊的になっています。これらは途方もないテロ行為です」
「核兵器から解放された平和な世界。それは、あらゆる場所で、数え切れないほどの人が熱望していることです。この理想を実現するには、すべての人の参加が必要です」
「今、拡大しつつある、相互不信の流れを壊さなくてはなりません。相互不信によって、兵器使用を制限する国際的な枠組みが崩壊する危険があるのです」
「それは、神に対し、そしてこの地上のあらゆる人に対する責務なのです」
「核兵器禁止条約を含め、核軍縮と核不拡散に関する主要な国際的な法的原則に則り、飽くことなく、迅速に行動し、訴えていくこと」
「どうか、祈り、一致の促進の飽くなき探求、対話への粘り強い招きが、わたしたちが信を置く「武器」でありますように」
「核兵器は、今日の国際的また国家の、安全保障への脅威からわたしたちを守ってくれるものではない、そう心に刻んでください」
「責務には、わたしたち皆がかかわっていますし、全員が必要とされています」
「今日、わたしたちが心を痛めている何百万という人の苦しみに、無関心でいてよい人はいません。傷の痛みに叫ぶ兄弟の声に耳を塞いでよい人はどこにもいません。対話することのできない文化による破滅を前に目を閉ざしてよい人はどこにもいません」

 24日長崎爆心地公園におけるフランチェスコ教皇のスピーチから。
 74年前二発目の原子爆弾が炸裂したこの地で、キリスト教信仰の有無、カトリックであるかないか、あるいはいかなる信仰を持つか持たざるかに関わりのな い、普遍的な人類共通の平和構築のための責務を世界の現状に対するおおいなる危機感を持ってすべての人に呼びかける言葉。わたしたちの「武器」とは、祈 り、対話、招きであると。二度の被爆国であり戦争と軍備を放棄した平和憲法を有しながら、他国の圧倒的な核の傘に頼り核兵器禁止条約には背を向けて、武器 輸出も解禁して軍備拡張にのめりこむこの国の市民として、重い責務を言い当てられた思い。

愛する兄弟姉妹の皆さん。

この場所は、わたしたち人間が過ちを犯しうる存在であるということを、悲しみと恐れとともに意識させてくれます。近年、浦上教会で見いだされた被爆十字架 とマリア像は、被爆なさったかたとそのご家族が生身の身体に受けられた筆舌に尽くしがたい苦しみを、あらためて思い起こさせてくれます。

人の心にあるもっとも深い望みの一つは、平和と安定への望みです。核兵器や大量破壊兵器を所有することは、この望みへの最良のこたえではありません。それ どころか、この望みをたえず試みにさらすことになるのです。わたしたちの世界は、手に負えない分裂の中にあります。それは、恐怖と相互不信を土台とした偽 りの確かさの上に平和と安全を築き、確かなものにしようという解決策です。人と人の関係をむしばみ、相互の対話を阻んでしまうものです。

国際的な平和と安定は、相互破壊への不安や、壊滅の脅威を土台とした、どんな企てとも相いれないものです。むしろ、現在と未来のすべての人類家族が共有する相互尊重と奉仕への協力と連帯という、世界的な倫理によってのみ実現可能となります。

ここは、核兵器が人道的にも環境にも悲劇的な結末をもたらすことの証人である町です。そして、軍備拡張競争に反対する声は、小さくともつねに上がっていま す。軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣いです。本来それは、人々の全人的発展と自然環境の保全に使われるべきものです。今日の世界では、何百万という子 どもや家族が、人間以下の生活を強いられています。しかし、武器の製造、改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、日ごと武器は、いっそう破壊的になって います。これらは途方もないテロ行為です。

核兵器から解放された平和な世界。それは、あらゆる場所で、数え切れないほどの人が熱望していることです。この理想を実現するには、すべての人の参加が必 要です。個々人、宗教団体、市民社会、核兵器保有国も、非保有国も、軍隊も民間も、国際機関もそうです。核兵器の脅威に対しては、一致団結して応じなくて はなりません。それは、現今の世界を覆う不信の流れを打ち壊す、困難ながらも堅固な構造を土台とした、相互の信頼に基づくものです。1963年に聖ヨハネ 23世教皇は、回勅『地上の平和(パーチェム・イン・テリス)』で核兵器の禁止を世界に訴えていますが(112番[邦訳60番]参照)、そこではこう断言 してもいます。「軍備の均衡が平和の条件であるという理解を、真の平和は相互の信頼の上にしか構築できないという原則に置き換える必要があります」 (113番[邦訳61番])。ーーー



2019年11月24日
「日本の防衛予算は増え続け、世界から注目されている。アジア太平洋の防衛市場への参入ルートを探す企業が増えている」主催者の一つクラリオン・イベンツ社担当者
「北朝鮮や中国の軍事力が高まる中、賛否はあると思うが、日本も世界の武器市場の中でネットワークを作っていくべきだ」主催者の一つ「クライシスインテリジェンス」浅利真代表
〈憲法で戦争放棄を掲げる日本で、和やかに武器売買の交渉が進む。会場の外では、見本市に反対する団体が抗議活動をした〉

 11月20日まで幕張メッセで開かれた総合武器見本市「DSEI JAPAN」。防衛省や外務省、経済産業省が後援し、イギリスやアメリカ、インドなど20カ国以上の154社、日本からはIHIや三菱重工など61社が参加した。
 2014年安倍政権は従来の武器の海外輸出を原則的に禁ずる「武器輸出三原則」を改悪してそれを事実上容認する「防衛装備移転三原則」とした。「戦力の 不保持」、「交戦権の否認」を国是とするこの国で、「武器」=「防衛装備」とする言い換えで武器の製造と輸出を拡大しようとする愚かさ。
 この主催者の一つ「クライシスインテリジェンス」浅利真代表は、「陸上自衛官出身で元防衛省経理装備局装備政策課長。「死の商人」の共犯者に堕した最悪 の元防衛官僚」で、会場でこの展示を批判する会に所属する人をただそれだけの理由で排除したと「武器輸出反対ネットワーク」は指摘している。
 まさに元防衛省経理装備局装備政策課長が策動し、日本の「武器市場」を虎視眈々と狙う海外軍事企業とともに官民あげて、憲法違反の軍備開発と輸出にこの 国を落とし込もうとする暴挙。軍事力に軍事力で対抗していては、軍拡が止むことはない。いま世界の様々な地域での武力行使は夥しい市民を殺傷してもいる。 非人道性が極まる究極の兵器である核兵器を、核保有国は保持し続けている。平和憲法を有するこの国が進む道は他にある。

《国内で初めて、陸海空にまたがる総合的な武器見本市「DSEI JAPAN」が千葉市の幕張メッセで20日まで開かれた。もともとは英国で開かれてきたが、初の日本開催となった。いったい何が展示されたのか。なぜ日本で?
 ■銃や装甲車ずらり
 会場でまず目に飛び込んできたのは、銃や装甲車、暗視スコープなどが整然と並んだ光景だ。
 出展したのは、イギリスやアメリカ、インドなど20カ国以上の154社。ひときわ明るく、広いのが日本ブースだ。IHIや三菱重工など61社が参加した。
 爆風を防ぐタイル、危険なドローンを捕獲する装置……。国内外のブースでは、実演しながらの説明があった。「どれだけ殴られても、蹴られても、こすれて も平気だ。もちろん命も守る」。ドイツからの出展者は、下着のような薄さの白い防弾チョッキを着たまま匍匐(ほふく)前進を披露した。
 銃を試している背広姿の男性がいた。「軽いっすね」。赤い照準レーザーを的に照らしながらつぶやく。出展者は「スコープも人工知能を使って性能が良くなっている。枠の材質も良くなって軽量になりました」と満足げだった。
 ブースごとにコーヒーや軽食も用意され、陸海空の制服姿の自衛官や勲章をつけた各国の軍関係者が装甲車やミサイルを前に、和やかに懇談していた。軍事ヘリコプターなどは模型で展示され、興味があれば会場から見えない商談室で交渉するのだという。
 ■日本市場「金の卵」
 DSEIは1999年から、ロンドンで2年に1度、開かれてきた。主催者の一つ、クラリオン・イベンツ社によると、アジアでも開いてほしいという声が大 きくなったのだという。防衛省は2020年度の概算要求で5兆3223億円を掲げており、7年連続の増加だ。同社の担当者は「日本の防衛予算は増え続け、 世界から注目されている。アジア太平洋の防衛市場への参入ルートを探す企業が増えている」と話した。ーーー



2019年11月23日
 好天で気温上昇。六甲台の紅葉を見てil ventoでモントーニャピザ。阪急で三宮に出て旧幕府海軍教練所跡の公園で一休みし、波止場と震災遺構をへてメリケンパークの突堤に行き引き返す。家族づれ、カップルと小学生らしいグループ、海外からの観光客などで賑わう。
 一昨日歩いた山並みを見ながら駅前で食材買って4時過ぎには帰宅。今日は暖かいが数日来の冷え込みで落葉が多い。


2019年11月22日
「誰かが作ったシナリオの役をやるのとは違う。実際に体験した人が広島の原爆を体の記憶にも心の記憶にも持っている。そういう中で、何の記憶も持っていない、何の体験もしていない私が、ちょろっとやれることではない。自分にできるかという怖さがあって」
「自分が試されるというか、今まで何を見て、考えてきたのか、何を感じてきたのかが洗いざらい、わかってしまう。自分の尻尾をつかまれてしまう怖さ。ただ、そういう怖さのある仕事を経験することで自分が強くなれる。ありがたい仕事です」
「直登さんや五郎さんが生きたときの時代の『日本人力』という言葉があるかどうかわからないけど、それを標準として考えると、いま私たちの日本人力のレベ ルが落ちている。直登さんの18歳と比べて今の18歳、それから18歳を通過してきた私のような人間が、ちゃんと生きているか。日本人全体が日本人力を手 放してきたっていうことを感じるんですよ」
「ある日、四國五郎さんっていう人の本気の種が私の中にもらえたと思った。四國五郎さんの『戦争はだめだ』というその一点で自分は絵を描いていくという決意の見事さを知った。だから、その人の前で恥ずかしい生き方はしたくない」
「時の政府に関する発言とかはしない方がいいという空気は100%ありますね。だからといって自分の人生残り少ないのに、どこかにこびてまで生きたくない。自分の人生の手綱は絶対に自分で持っていたい」
「人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる、っていう言葉があるじゃないですか。自分と未来は変えられるんだから、私は世の中に合わせたいとか思わない」

 18日急逝された木内みどりさんの多分最後となった取材でのことば。
 広島の画家四國五郎と弟直登さんの日記と対話の朗読という広島原爆死没者追悼平和祈念館の来年1月の企画展に向けた収録を終えての徒然の死。
 ご本人と思われるツィッターには、広島の原爆ドームなどを写した一連の投稿がある。
https://twitter.com/kiuchi_midori/status/1195659760063807488
 8月にわたしもこの一帯を歩いたが、原爆について何の記憶も体験もないのは同じだが、この方ほどの思いも志も覚悟もなかった。なんとも惜しい人を亡くした。せめてこの企画展は是非見に行きたい。

《急逝した俳優の木内みどりさん(69)は亡くなる2日前の16日、広島市内で朝日新聞の取材に応じていた。来年1月に広島で始まる、反戦・反核を訴えた ヒロシマの表現者の企画展の準備で広島入りしていた木内さん。戦争にあらがった表現者らを「声」で表現することに、意欲的に取り組んでいた矢先だっ た。ーーー



2019年11月22日
「遺書には勇ましい言葉が書いてある。『私は喜んで死ぬ』と書いてあるのを読んで感激する人もいるはずです。だけど、私は、待ってくださいと言いたい。本 当は死にたくない。でも(死ぬのが)嫌なのに殺されたと聞いたら家族も悲しむから、喜んで死んだと思ってもらおうと。もう一つは自分を励まさなきゃやれな い。決して犬死にじゃないと自分を奮い立たせて慰める気持ちの表れなんです。そういうことを理解してやらないといけない。つらいんですよ、本人は……」 「この戦争は間違っているとうすうすながら分かっていたにもかかわらず、沈黙して特攻隊員にまでなった。死ぬ覚悟をしてるのに、なぜ死ぬ覚悟でこの戦争に 反対しなかったのか。時代に迎合してしまった。私のまねをしちゃいけないよ、と今の若い人に伝えたい」岩井忠正さん(99)
「戦争を二度と繰り返さないためにはどうしたらいいのか、特に青年、学生がどうするかによって未来が変わる。そのためには歴史に学んでほしい」岩井忠熊さん(97)

 慶大、京大在学中の1943年12月に旧海軍に入隊して人間魚雷「回天」の隊員、木製ボート「震洋」の艇隊長となった熊本出身の岩井さん兄弟のことば。
 特攻で亡くなった若者たちの遺書の『私は喜んで死ぬ』などのことばに隠されたかれらの深い思いを伝える。敗色濃厚のなか講和への決断をせず「国体護持」 のために若者を特攻兵器に仕立て、市民に「一億玉砕」を説いたものたちの多くは責任を取ることなく戦後を生き延びた。いま再び、その特攻を美化しつつ隣国 への敵愾心を煽るものたちが台頭している。99、97歳の元特攻隊員の方達の切実な思いをしっかりと受けとめたい。

《太平洋戦争中に学徒出陣し、特攻隊員になった兄弟が9日、東京都新宿区の早稲田大で講演した。岩井忠正さん(99)と忠熊さん(97)。今はそれぞれ東 京、滋賀と離れて暮らすが、どうしても若い世代に「最後の言葉」を伝えたいと顔をそろえた。これまでそれぞれ講演する機会はあったが、兄弟そろって話すの は最初で最後かもしれない。2人が伝えたかったメッセージとは――。

 2人は10人兄弟の五男、六男として熊本市で生まれた。忠正さんは慶応大、忠熊さんは京都帝国大(現京都大)に進み、ともに在学中の1943年12月に 旧海軍に入隊した。戦況が悪化の一途をたどる中、忠正さんは人間魚雷「回天」と人間機雷「伏龍」の隊員となり、忠熊さんは爆薬を積んだモーターボートで敵 船に体当たりする「震洋」の艇隊長になった。

 「2人とも生きては帰れないだろう」。入隊前、兄弟で先祖の墓参りに行ったとき、道中の汽車でそんな会話を交わしたという。実際に軍隊生活は死と隣り合 わせだった。忠熊さんは海軍徴用船に乗船中に米軍に攻撃され、海に放り出されて約3時間漂流した。忠正さんも「伏龍」の訓練で海底に潜水する際に酸欠で気 を失った。ーーー



2019年11月24日
@公的行事と予算の私物化
「「桜を見る会」は、内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の御苦労を慰労するとともに、親しく懇談する内閣の公的行事として開催しているものであり、意義あるものと考えている」10月15日政府答弁書
→「皆さんと共に政権を奪還してから、7回目の桜を見る会となりました」2019年4月安倍首相
「みなさま方に、どうか応援していただきますよう、よろしくお願い申し上げます」2016年4月昭恵夫人
https://www.fnn.jp/posts/00427591CX/201911201825_CX_CX
2 政治資金規正法違反(「前夜祭」への会費)
「首相夫妻や事務所関係者は会費を支出していない。首相も夫人も食事をしていない。食事しないということは、(飲み物も)ないのではないか」菅官房長官21日記者会見
→この記事でグラスを手に壇上に立つ姿が報道されて
「首相および夫人は乾杯を除いて飲食を行っておらず、会費は発生していない。ゲストみたいなものだったのではないか」同22日午前記者会見
https://digital.asahi.com/articles/ASMCQ3GR7MCQUTFK005.html…
3 公職選挙法違反(供応・接待・買収)
「安倍首相の名前で招待状が届き、趣向を凝らした食事や土産の数々(が提供される)。供応接待の構成要件を満たすのではないか」(野党共同会派 小西洋之議員)との質問に
「(内閣官房や内閣府が招待者を選定しており)買収罪に該当しない」同21日参院内閣委員会
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112100820&g=pol
→「(内閣府からの)招待状の発送は3月以降なんですよね。ところが安倍事務所は、2月中に『このたびは御参加を賜り、ありがとうございます』って(案内状を)出してるわけですよ」共産党 田村智子議員 21日参院内閣委員会
https://www.knb.ne.jp/nnn/news162143602.html
https://www.youtube.com/watch?v=MrOEzKJ7r3I
4 証拠隠滅(招待者名簿の廃棄)
「遅滞なくと思い、廃棄の準備を連休前から始めた。分量が多いので、通常の事務室にあるシュレッダーではなく大型のシュレッダーを使おうとしたが、各局の使用が重なった」内閣府 大塚幸寛官房長 20日衆院内閣委員会
→「同型機40秒で1千枚細断」( 21日朝日新聞)
「“シュレッダー待ち”なんて経験もないし、聞いたこともない。大量の処分が重なるなんて驚きだ」他省幹部
https://digital.asahi.com/articles/ASMCP5GYTMCPUTFK00X.html…
https://news.tv-asahi.co.jp/news_po…/articles/000169812.html

 公的行事と予算を私物化しながらそれを認めようとせず、事務所と後援会が行うパーティーで首相と夫人は会費を払わずに「ゲストのようなもの」、内閣府よ り一月前に事務所が案内状を出していながら「選定は内閣府」、議員が資料請求したその日の名簿廃棄の理由が「シュレッダーが混んでたから」。
 首相、官房長官と官僚らのこれらの稚拙極まる、子供騙し以下の説明は次々にそのデタラメぶりが露呈している。
 問題は、政治を歪めて友人知古らそして財界を含む支持者への利益誘導のために私物化し、それが露見するとその証拠を隠滅すべく官僚たちに虚偽答弁や公文 書改ざんを強いるこうした手法が、ただ「桜を見る会」だけではなく森友、加計、財務省公文書改ざん、自衛隊日報隠蔽、英語試験民間委託など教育や財務、厚 生、防衛、外交、原子力そして災害対応など安倍政権の政策のほぼ全てに行き渡っていることだ。
「これまでの運用は大いに反省すべきだ。今後、私自身の責任で招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討し、予算や人数も含め、全般的な見直しを幅広く意見を聞きながら行う」20日参院本会議
「これまでの運用」をしてきた張本人が、「私自身の責任で」基準の明確化や透明化、全般的な見直しを行う。自身の責任は、7年間行ってきた公的行事と予算 の私物化の法的、政治的、倫理的な責任を取りけじめをつけることだ。平然と不正を続けてきたものがその地位のまま、原因究明や再発防止ができるわけがな い。東電や関電などこの国の巨大企業体に蔓延する無責任体質のルーツはここにある。魚は頭から腐る。今度こそ終わらせないとこの国は凋落していくだけ。

《首相主催の公的行事「桜を見る会」前日に、安倍晋三首相の後援会が開いた夕食会について、菅義偉官房長官は21日の記者会見で、首相夫妻や事務所関係者が会費を支出していない、と説明した。ーーー



2019年11月21日
 快晴のなか紅葉の六甲川沿いを下りコープ神戸で弁当買って摩耶ケーブル駅側からの上野道を歩く。初めのテラスの頃から日が翳り出し中間駅からロープウェイで掬星台に着くと曇天で結構な寒さ。
 展望台で大阪、和泉、海と神戸市街を見ながら弁当を食べて天狗道をアップダウンを繰り返しながらひたすら歩く。結構バテた頃から陽が差し出して布引ハーブ園に着く頃にはまた晴れた。
 このところの気温低下で一気に紅葉が進んだらしい。布引の滝を経て新神戸駅前からバスで三宮を経て車窓から今日歩いた山並みを見ながらjr六甲道まで。灘温泉に浸かり食材とビールなど買って5時には帰宅。夕方は結構寒い。
 


2019年11月20日
「私の事務所が内閣官房の推薦依頼を受け、参加希望者を募ってきた。私自身も事務所から相談を受ければ意見を言うこともあった」20日午前参院本会議
「桜を見る会は、各界において功績・功労のあった方々をですね、各省庁からの意見を踏まえ、幅広く招待をしております。私は主催者としてあいさつや招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめなどには関与していない」8日参院予算委員会

 在職歴代最長を迎えたという今日、当の安倍首相は招待者のとりまとめに地元事務所及び自身も関与していた、と12日前の参院予算委員会での自らの答弁が虚偽であることを認める。
 15000人の「招待者の取りまとめ」は首相が主宰する内閣官房が行い、推薦も首相事務所が1000人もの参加を募り、自身も意見を言ってきた、これではまったく「関与していない」とはならない。
 参院予算委員会での発言は、単なる思い違いや記憶違いではなく、明らかに自らに不都合な事実を国会の場で国民に対して隠蔽する極めて重大な虚偽答弁と言わなければならない。この一事でも、公正であることが求められる首相の職にまったく不適任だ。
 公的行事である同会の招待に関し、2017年3月「総理夫人とは、公人ではなく私人であると認識しており、それはお尋ねの『安倍昭恵総理夫人』について も同様である」と閣議決定した答弁書で「私人」としてきた首相夫人からの推薦もあったと大西証史・内閣官房内閣審議官は答弁。
 招待者15000人のうち功労者や各国大使、国会議員、勲章受章者などは6000人、安倍首相推薦は1000人、麻生、菅など官邸から1000人そして 自民党関係の推薦は6000人。首相以下官邸と改選をひかえた参議院議員など与党自民党が地元後援会など有権者への供応、摂待として大規模に私物化してい た「桜を見る会」。
 これは公職選挙法に重大に違反するものであり、たんに招待基準や規模の見直しでは済まない。森友、加計をはじめ政治の私物化とそれを誤魔化すための嘘で塗り固めた政権の無様で異様な姿。恥を知るならただちに潔く退くべきだろう。

《国の税金を使い、首相が主催する「桜を見る会」をめぐり、安倍晋三首相は20日午前の参院本会議で、招待者選定について「私の事務所が内閣官房の推薦依 頼を受け、参加希望者を募ってきた。私自身も事務所から相談を受ければ意見を言うこともあった」と自らの関与を認めた。会前夜の夕食会は、自らの後援会が 主催したことも明らかにした。ーーー



2019年11月20日
〈刑事法学者の園田寿・甲南大教授によると、安倍事務所や後援会が夕食会の費用を立て替え払いしたり、費用の一部を負担したりしていれば、政治資金規正法 違反(不記載)や公選法違反(有権者への寄付行為)に当たる。園田教授はさらに「即位の礼へ参列するため来日した外国の首脳らを招いた、首相夫妻主催の晩 さん会が10月23日、夕食会の会場と同じニューオータニの『鶴の間』で開かれている。費用は1億7200万円(予算)。不当な値引きの背景には、こうし た国発注の行事もあるのではないか」と指摘している。値引きと晩さん会の関係について、ニューオータニの広報担当者は「異なる利用客の個別の案件なので、 答えられない」としている。〉
〈まず前提として、夕食会は安倍晋三事務所名で今年2月に出された「『桜を見る会』のご案内」には「あべ晋三後援会主催」と書かれ、ニューオータニの広報 担当者は「一般的には、入金と同時に領収書を渡す」と話している。 2の説明のように、安倍事務所の職員が各参加者から5千円を受け取り、ニューオータニの領収書を渡すためには、ニューオータニから事前に領収書をもらって いなければならない。領収書は入金と同時と言うのであれば、後援会は夕食会の前に費用を立て替え払いしたことになり、@や5の説明と矛盾する。
 @と5の説明では、夕食会に参加した首相本人や昭恵夫人、安倍事務所職員らの費用はどうしたのか、明らかではない。後援会が参加者や首相らの費用を立て 替え払いしたり、支払っていたりしていれば、政治資金収支報告書に記載しなければならないが、首相は@とDで後援会として収入、入金、支出は一切ないとし て、4で政治資金規正法違反はないと主張している。 〉

 鋭い指摘。あべ晋三後援会による「桜を見る会」の「前夜祭」はニューオータニ『鶴の間』で5千円×約800人で約400万円、同じニューオータニ『鶴の 間』で10月23日行われた「即位の礼」に関わる首相夫妻主催の晩餐会は予算1億7200万円。なぜ他のホテルではなくニューオーニが晩餐会を受注できた のか。 ニューオータニの今井敬取締役は今井尚哉首相補佐官の叔父。公的行事の私物化と後援会への接待、供応、買収の公職選挙法違反というこの問題の一つの核心が 首相とニューオータニとの癒着疑惑だろう。
 まさに「ニッポンの玉ねぎ男」。最長政権などというのはこの国の恥でしかない。

《安倍晋三首相主催の「桜を見る会」前日、東京都千代田区のホテルニューオータニ宴会場で、地元の支援者らが多数参加して開かれた夕食会について、首相は 15日と18日に官邸で記者団の「ぶら下がり取材」に応じた。しかし、首相の説明は十分とはいえず、疑問や不明な点が多い。ニューオータニも「個別の案 件」として説明しようとせず、告発を受けた捜査機関による事実の解明が待たれる。(共同通信編集委員=竹田昌弘)ーーー



2019年11月19日
「警察が強硬な手段に出なければ、デモ隊もここまで過激になることはなかった。香港をおかしくしているのは、警察と政府だ」友人がキャンパス内にとどまっているという女性
〈香港メディアによると、理工大の構内に立てこもる学生の中には、約100人の中高生も含まれている。彼らを救出するため、中高の教員が構内に入り救出する案を立法会(議会)が示したが、警察が受け入れるかは不明だ〉
〈香港政府が強引に制定した覆面禁止法が「違憲」と裁判所に判断されたことは、デモの早期収束を図る香港政府と中国政府にとっては大きな誤算だ。警察は同法の執行を一時停止すると明らかにした〉

 この覆面禁止法を香港基本法違反とする香港高等法院の判決に対して、中国全国人民代表大会常務委員会は19日「基本法の解釈は、全人代常務委だけが判断できる」などと声明。
https://mainichi.jp/articles/20191119/k00/00m/030/308000c
 この声明自体が、自らが定めた香港基本法に背反している。中国共産党の事実上の一党独裁を進める中国政府や全人代は、国際標準としての「司法権の独立」も「三権分立」も尊重する意思はないようだ。
 しかしその全人代が1990年制定した香港基本法では、
第2条 全国人民代表大会は基本法に基づき、香港特別行政区で高度の自治を実施し、行政管理権、立法権、独立した司法権および終審権を享有する権限を香港特別行政区に授与する。
第19条 香港特別行政区は独立した司法権と終審権を享有する。
 香港特別行政区裁判所は香港の現行の法律制度と原則が裁判所の審判権に加えている制限を引き続き保持し、香港特別行政区のすべての案件に対し審判権を持つ。

と、定めている。例外は「国防、外交など国家行為に対する管轄権は保持しない」であるが、行政長官が立法会の承認もなく定めた「覆面禁止法」が国防や外交など国家行為に該当しないのは明らかだ。
http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php…
 そもそもこの「覆面禁止法」もこの間の香港政府によるデモ隊への実弾射撃に至る暴力的な取り締まりも、香港基本法第4条そして香港における「集会、結社、言論の自由」を定めた1984年の「香港問題に関する英中共同声明」三の5)に根底から違反している。
第4条 香港特別行政区は法に依って香港特別行政区の住民とその他の人の権利と自由を保障する。
三の5)
香港の現行の社会・経済制度は変わらず、生活様式は変わらない。香港特別行政区は法律にもとづき、人身、言論、出版、集会、結社、旅行、移転、通信、罷業、職業選択、学術研究、宗教信仰の諸権利と自由を保障する。
http://worldjpn.grips.ac.jp/docume…/…/docs/19841219.D1J.html  
 こうした英中共同声明や香港基本法が規定する香港の高度な自治や市民的自由を著しく侵害する香港政府と背後の中央政府の姿勢に、香港理工大キャンパスに留まり続ける中高生100人を含め多くの香港市民が憤っているのは当然のことだ。
 香港市民の5つの要求
1. 改正案の完全撤回
2. 警察と政府の、市民活動を「暴動」とする見解の撤回
3. デモ参加者の逮捕、起訴の中止
4. 警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査実施
5. 林鄭月娥の辞任と民主的選挙の実現
の1はすでに実現した。
 このまま事態がさらに混迷するのを防ぐためには、香港行政長官らが抗議する市民を「暴動」とする見解を撤回し、デモ鎮圧への過剰な暴力と「覆面禁止法」の非を認めて謝罪し、警官隊を撤収させて話し合いの場につくことしかない。
 また、中国中央政府は香港基本法第22条
第22条 中央人民政府の所属各部門、各省、自治区および直轄市は等しく香港特別行政区の本法に基づいて管理する事務に干渉することはできない。
 を遵守する義務を負うことを忘れてはならない。

《焼け焦げたキャンパスで、デモ隊と警察隊の激しい攻防が18日も続いた。警察は本格的な突入を控えているが、大学を包囲して食料などの補給を断つ構え だ。一方、香港の裁判所は、政府が超法規的措置を発動して制定した覆面禁止法について「違憲」との判断を下した。香港で保障されてきた司法の独立が示され た形だが、深まる混乱で「一国二制度」は試練を迎えつつある。ーーー



2019年11月19日
「平成31年度改選議員各位 内閣主催による「桜を見る会」が下記の通り開催されることになり、一般の方(友人、知人、後援者)を4組までご招待いただけます」
「なお、「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」に基づいて名簿全体を公開されることがあります」自由民主党事務局・総務部

 4月の「桜を見る会」に今年7月の参院選改選組の議員に自民党本部から「4組まで」招待を呼びかける党本部の案内状。まさに公的行事を政府与党が選挙に 有利なように私物化している。引退議員以外は明確に有権者への供応、接待、寄付を禁じた公職選挙法違反に当たる。党関係者はこれを3年ごとに指示し行って きたと認めている。党ぐるみの組織的な犯罪。
https://digital.asahi.com/articles/ASMCM3JXGMCMUTFK00C.html…
 さらにこの自民党文書は「名簿全体を公開」を認めている。招待名簿の公開を「事務の適正な遂行に支障を及ぼす可能性がある」「遅滞なく破棄した」との内 閣府の説明、そして「個人に関する情報であるため、回答を差し控える」(8日参議院予算委員会)との首相答弁はここでも破綻している。

《今年4月に開かれた首相主催の「桜を見る会」を巡り、自民党が1月、7月の参院選で改選を迎えた党所属の参院議員に、後援会関係者らを「4組までご招待 いただけます」と記載した案内状を送っていたことが18日、関係者への取材で分かった。間近に選挙を控えた議員に便宜を図ったと取られかねない内容で、税 金が投入された公的行事を選挙に利用したとの批判が上がりそうだ。
 自民党関係者は共同通信の取材に、案内状の送付を認め「引退や落選で(後援者らを招待できるのが)最後になる可能性もあるため、改選議員を対象にした」と説明した。
 案内状の発信は1月31日付。》



2019年11月19日
「競争に躍起になり、何もかもを今すぐ達成したがる風潮の中では、取り残された人たちは邪魔者とみなされる。使い捨てにできるとさえ思われている」
「どれほど多くの高齢者たち、胎児、障害者、貧しい人々が、役立たずとみなされていることか。わが道を急ぐわれわれは、格差が拡大していることや、少数の者たちの欲望が他の多くの人々の貧困を増大させていることを、気にも留めていない」

 17日、バチカンで1500人近くの貧困者やホームレスを招いて昼食を共にしたフランシスコ法王のことば。
 このくにで4月18000人の「社会への貢献者」を招いて酒食を提供した人物との目眩がするほどの人間性の違い。片や自らの官邸でぶら下がり記者に対し て「領収書はない」「明細書もない」とひたすらな弁明に明け暮れている。このみっともない政権はもう終わらせてこの国の政治は再出発すべきだろう。

《【11月18日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(Pope Francis)は17日、バチカン(ローマ法王庁)に1500人近くの貧困者やホームレスを招いて昼食を共にし、世の中の貧困への無関心を非難した。
 この昼食会は、「貧しい人のための世界祈願日(World Day of the Poor)」の行事。法王は昼食会に先立ち、サンピエトロ広場(Saint Peter's Square)でミサを行い「最近、貧困に関する統計を幾つか見た。心が痛んだ。社会には貧しい人々への無関心がある」と語った。
 さらに法王は、「競争に躍起になり、何もかもを今すぐ達成したがる風潮の中では、取り残された人たちは邪魔者とみなされる。使い捨てにできるとさえ思わ れている」と批判した。「どれほど多くの高齢者たち、胎児、障害者、貧しい人々が、役立たずとみなされていることか。わが道を急ぐわれわれは、格差が拡大 していることや、少数の者たちの欲望が他の多くの人々の貧困を増大させていることを、気にも留めていない」
 その後、パウロ6世ホール(Paul VI Audience Hall)で開かれた昼食会では、ラザニア、チキンナゲットのキノコとジャガイモのクリームソースがけ、デザート、フルーツ、コーヒーが提供された。
 イタリアに住んで13年になるという招待客のリトアニア人男性は、「法王とバチカンに感謝している。バチカンはとても大勢の貧しい人々に手を差し伸べ、今回のような昼食はもちろん、薬や着る物などたくさんの支援をしてくれる」と語った。(c)AFP  》



2019年11月18日
「保存期間1年未満の文書と位置づけており、会の終了後、速やかに廃棄している。事実上、調べることはできない。各省庁の推薦する側としての情報の保管状況については確認させていただきたい」大塚内閣府官房長 11月11日衆議院地方創生特別委員会
「『桜を見る会』は、各界で功績や功労のあった方々を、各省庁からの意見を踏まえて、内閣官房と内閣府で最終的に取りまとめており、プロセスについては適正だと考えている。招待者の取りまとめは、これまでのやり方で引き続き行いたい」同
「用途が終わって、個人情報は適切に廃棄しなければならない。例年同じような時期に捨てている」内閣府担当者 11月14日野党ヒアリング
「招待者名簿は、会の終了で使用目的を終えることに加え、すべて保存すれば個人情報が含まれた膨大な量の文書を適切に管理する必要が生じることもあり、内閣府で遅滞なく廃棄した」菅官房長官 11月15日記者会見
https://www3.nhk.or.jp/n…/html/20191112/k10012174131000.html
https://mainichi.jp/articles/20191114/k00/00m/010/249000c
https://www3.nhk.or.jp/n…/html/20191115/k10012178451000.html

 これらの内閣府官房長や担当者そして官房長官の「桜を見る会」招待名簿は破棄したとする国会と野党ヒアリングなどでの説明が、全くの虚偽であることを明らかにしたNPO情報公開クリアリングハウスの15日付ニュース。
 破棄の根拠として挙げた内閣府行政文書管理規則16条6項7号を基とした内閣府文書「保存期間表」には「関係行政機関等に協力して行う行事等の案内の発 送等」を1年未満とあるが、これは内閣府が主催する「桜を見る会」にはそもそも不適切であり、かつこの規定が同表に加えられたのは今年の10月28日であ る。
 さらに、内閣府行政文書管理規則23条4項では「保存期間を1年未満とする行政文書ファイル等」について総括文書管理者はいつ廃棄したのかを記録し、当該期間終了後速やかに一括して公表する、とされている。
 ところが内閣府HPでは2018年6月、9月と2回公表でいずれも「該当文書なし」とされている。今年度は公表自体がない。
 この点はわたしも先日「保存期間を1年未満とする文書の廃棄の記録」を内閣府HPで検索して確認していた。
https://nsearch.cao.go.jp/cao/search.x…
https://www8.cao.go.jp/koukai/pdf/haikikiroku_h3006.pdf
https://www8.cao.go.jp/koukai/pdf/haikikiroku_h3009.pdf

 11月18日現在まで、2018年度も2019年度も、内閣府で「保存期間を1年未満とする文書の廃棄の記録」は不存在、つまりは内閣府はこの18ヶ月間「保存期間1年未満とする文書」を何も破棄していないということだ。
 菅官房長官と大塚内閣府官房長らは森友学園問題での佐川財務省理財局長と同じ役回り、つまり国会での虚偽答弁と公文書破棄という犯罪行為をここで臆面もなく繰り返している。
 この安倍内閣が続く限りこうした非違行為は終わらない。今回で終わらせることだけがこの国の未来をつくる。



2019年11月18日
大変優れた分析。
《2019年11月13日に開かれた「桜を見る会」野党合同ヒアリングで、内閣府大臣官房総務課長が説明した公文書管理法に関する説明によると、桜を見る会の招待者名簿の保存期間が1年未満であることについて、以下のような趣旨の説明をしています。

内閣府行政文書管理規則16条6項7号に該当
第6条 6 第3項の保存期間の設定において、前2項の規定に該当するものを除き、次に掲げる類型に該当する行政文書の保存期間を1年未満とすることができる。
(1) 別途、正本・原本が管理されている行政文書の写し
(2) 定型的・日常的な業務連絡、日程表等
(3) 出版物や公表物を編集した文書
(4) 本府の所掌事務に関する事実関係の問合せへの応答
(5) 明白な誤り等の客観的な正確性の観点から利用に適さなくなった文書
(6) 意思決定の途中段階で作成したもので、当該意思決定に与える影響がないものとして、長期間の保存を要しないと判断される文書
(7) 保存期間表において、保存期間を1年未満と設定することが適当なものとして、業務単位で具体的に定められた文書

「保存期間表」には「関係行政機関等に協力して行う行事等の案内の発送等」を1年未満としている
関係行政機関等と協力して行う案内の発送。各省庁から集めて取りまとめたものの発送。会が終了したら不要ということで廃棄するということでこのカテゴリーに入れている
1年未満となったのは、2017年12月の行政文書管理ガイドラインの改正で保存期間が統一化されたことを受けて、2018年4月1日に1年未満とした
 しかし、この説明は明確な誤りを含んでいます。

 1 保存期間表に「発送等」が入ったのは2019年10月28日以降
 下記のものは内閣府大臣官房人事課の保存期間表ですが、2018年4月1日現在の保存期間表には、「関係行政機関等に協力して行う行事等の案内の発送 等」はありません。同じ欄には「他の行事等の推薦」と入っており、これの小分類として「平成○年桜を見る会」と示されています。ーーー



2019年11月18日
説明はしないがヤジは飛ばす
「いまの政権のやり方は、一種のレスポンシビリティー(行為責任)を果たしたような格好をつけることで、ことごとくアカウンタビリティー(説明責任)を棚 上げしている。「桜を見る会」も同じです。来年は中止という決定で責任をとったかのように見せかけて、公職選挙法違反などの疑いについては十分に説明して いません。しかも、参加者名簿は廃棄したなどとし、これまでの運用実態を隠そうとしている」杉田敦・法政大教授
「レスポンシビリティーとアカウンタビリティーはそれぞれ独立した問題です。辞めたから、中止したから説明しなくていいということには当然なりません。官 僚は本来、政治家の行動が合法かつ正当な枠内に収まるよう働くべきですが、親分―子分関係に縛られたのか、「桜を見る会」の文書の所在も開催の実態もはぐ らかそうとしているように見えますね」長谷部恭男・早稲田大教授
「首相は説明はしませんが、ヤジは飛ばします。加計学園の獣医学部新設問題をめぐって出てきた文書は文科省が書いたのかと質問していた野党議員に対し、 「あなたが作ったのでは」と自席から指をさして言った。質問者が文書を捏造(ねつぞう)した、あるいは出所不明の文書を使って質問をしているかのように印 象づけようとしています。その翌々日にも、別の野党議員の質問中に「共産党」と、質問内容と関連しないヤジを飛ばした。国会を侮辱していると言わざるを得 ません」杉田
「自分の職責を理解していないのでは。ーーー国会審議は、目の前の大臣や質問者だけを相手に議論するわけではない。その向こうには主権者たる国民がいま す。国民の疑問を明らかにしているか、国民が納得する説明になっているかが問われます。もっとも、出発点は逃げ回らずに問題にまともに向き合うことです。 「ぶら下がり」取材などでお茶を濁すのでなく、国会での本格的な審議が必要です」長谷部

  極めて正論。ここで縷縷述べられているのは、「政治学入門」の最も基本的・初歩的な認識と姿勢すら欠落させた一国の首相、教養と品格を欠いたまま大 人・政治家となり、小選挙区制や内閣人事局による議員・官僚の統制そして報道への介入などによって自らに関わるあるいは自らが引き起こした様々な不祥事 を、国会で自席から質問者にヤジを飛ばしながら隠蔽・糊塗して7年に及ぶ長期政権を築いたこの国の首相のことである。
 加計・森友問題での縁故者を優遇し政治を私物化してさらにその隠蔽のために公文書さえ破棄・改竄させるこの政権の杜撰でいい加減な姿勢は、今回の「桜を見る会」の問題でも遺憾無く発揮されている。
 この政権の本質的な無責任さは、ここで二人が指摘する憲法に抵触する安保法制強行や自衛隊の国会承認なしの海外派遣だけでなく、老後に関わる審議会答申 の受取拒否、英語民間試験と記述式問題をめぐり急遽延期された大学入試共通テストなど国内政治、そして外交では核兵器禁止条約への不参加、韓国への強行姿 勢による関係悪化、ロシアに対しては「北方領土」という語すら使用しないという軟弱な姿勢などほぼ全ての政策に及ぶ。
 「説明はしないがヤジは飛ばす」首相はいらない。即刻退陣させることが唯一の道。

《閣僚の連続辞任に、首相主催の「桜を見る会」をめぐる疑念や疑惑。繰り返される不祥事にも、安倍晋三首相が進んで国会で説明する様子はうかがえない。議 論する、説明する、責任を果たすとは、どういうことなのか。長谷部恭男・早稲田大教授(憲法)と杉田敦・法政大教授(政治理論)に語り合ってもらった。 (構成 編集委員・高橋純子)

 杉田敦・法政大教授 日本が長く「お手本」としてきた英国の議会が、EU離脱をめぐって揺れています。9月には、離脱期限が迫るなか、約5週間にもわ たって議会を閉会するという政府の決定の合法性が司法審査で問われ、最高裁が違法と判決した。高度に政治的な問題については判断しないという「統治行為」 論に逃げ込む日本の司法を見慣れている身には、新鮮な驚きでした。ーーー



2019年11月17日
「桜を見る会は、各界において功績・功労のあった方々をですね、各省庁からの意見を踏まえ、幅広く招待をしております。私は主催者としてあいさつや招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめなどには関与していない」→8日参院予算委員会
「夕食会を含めて旅費・宿泊費等の全ての費用は参加者の自己負担で支払われている。安倍事務所なり安倍晋三後援会としての収入・支出は一切ない。年数を経るごとにだんだん多くなった。そのことは反省しなければならない」→15日官邸

 8日参院予算委員会での首相説明は全くのウソだった。明らかににされた安倍事務所の支持者への「桜を見る会」参加呼びかけ案内と申込書によれば、安倍事務所は
「後日郵送で内閣府より招待状が届きますので、必ず、現住所をお書きください。
※参加される方が、ご家族(同居を含む)、知人、友人の場合は、別途用紙でお申し込み下さい。(コピーしてご利用ください)」
 と、首相の地元後援者やその家族さらに知人・友人すら含む850人も招待し、取りまとめていた。
https://news.yahoo.co.jp/byli…/azumiakiko/20191114-00150835/
 これは「各界において功績・功労のあった方々」を招くという同会の趣旨を根底から覆して首相の後援会への利益供与、供応に変質させたという点で、公職選挙法第221条の1(有権者への供応等の禁止)や199条の5(有権者への寄付行為の禁止)に明らかに違反する行為。
 さらに地元事務所が行なった招待者のとりまとめに、自身は関与していないなどという言い訳は連座制が適用される公職選挙法では通用しない。 
 国会答弁も同様で、地元事務所が行なった行為は首相自らの指示や承認のもとで行われたものであり「関与していない」は虚偽でしかない。
 その同じ人物が述べる「(夕食会を含めて)安倍事務所なり安倍晋三後援会としての収入・支出は一切ない」も何ら証拠もなく信用することはできない。
 さらにこれをわずか20分の首相ぶら下がりの記者への立ち話程度で説明責任を果たしたことにはならない。まさに政府の予算執行に関わる疑惑であり衆参予 算委員会集中審議で、破棄したとするが実際は破棄の記録もない招待名簿を含む資料を提示して説明責任を果たすべきだ。それをしないなら即刻辞任しかない。

《安倍晋三首相が15日夜、首相官邸で20分を超える異例の取材に応じ、「桜を見る会」に首相の地元有権者が多く招かれていた点などを釈明した。野党など が追及する政治資金上の疑惑などを否定したが、具体的な証拠は示さず、疑問は残ったままだ。今後、首相が国会での説明責任を果たすかどうかが問われる。 ▼1面参照
 ■国会での説明は確約せず
 15日午後6時20分過ぎ、首相官邸の入り口で待つ記者団の前に姿を現した安倍晋三首相は、早口で質問に答えていった。
 「政治資金規正法上の違反には当たらない」ーーー



2019年11月17日
 日記がわり。
 このところ振り返って今年珍しい好天の日が続く。12日は谷上経由でスズランの湯。送迎バス時間の変更で昼食後再び庭園の湯に浸かる。しかしまた月末に送迎の行程が変更とか。
 昨日は乙仲通りのデトックスのDays Kitchenでピザ、しいたけのマリナーラは松茸の味?がした。そのあと三宮神社前の通りのフリーテラスでコンビニコーヒー。今年は17日で席は終了とのこと。旧居留地では来月のルミナリエ用の設備がすでに立っていた。
 今日も午前中快晴につられて阪急で西宮北口に出て結局津門川沿いのasjisaiでランチのあと、駅と高木町周辺を歩くが55年前の町並みは95年の震 災でほぼ全焼していて面影はない。小学校の校門を見て阪急ガーデンに寄り食材買って帰宅。裏手の桜は日照不足か紅葉は遅い。
     


2019年11月15日
「皆さんと共に政権を奪還してから、7回目の桜を見る会となりました」2019年4月13日「桜を見る会」で安倍首相
https://www.kantei.go.jp/…/98_…/actions/201904/13sakura.html
「内閣府としては、「桜を見る会」の令和二年度概算要求において、テロ対策の強化や混雑緩和のための措置などの近年に講じた改善点を反映させるなど、実態に合わせた経費を計上したところである。
「桜を見る会」は、内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の御苦労を慰労するとともに、親しく懇談する内閣の公的行事として開催しているものであり、意義あるものと考えている」10月15日政府答弁書
http://www.shugiin.go.jp/…/itdb_…/html/shitsumon/b200007.htm
「桜を見る会は、各界において功績・功労のあった方々をですね、各省庁からの意見を踏まえ、幅広く招待をしております」「私は主催者としてあいさつや招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめなどには関与していない」安倍首相11月8日参院予算委員会
 翌日から新聞等が地元安倍事務所が選挙区の多数の後援者を会に招待していたことを報道。
「来年の『桜を見る会』については、既に官房長官が説明したとおりでありまして、私の判断で中止をすることにいたしました」11月13日首相官邸

 この首相を「ニッポンの玉ねぎ男」と命名したい。
 総理主催行事は政権与党の決起集会ではない。「各界において功績、功労のあった方々」に政治的立場は関係ない。「皆さんと共に政権を奪還」は自らの支持 者と後援者に言う言葉。「各界において功績、功労のあった方々」に言う言葉ではない。まさに公的行事と予算の私物化。この一事に於いても、首相に相応しく ない。
 「各界において功績、功労のあった方々」のための行事に地元後援者を800人も招待し、「テロ対策の強化」と言いながら後援者らは本人確認もせずノー チェックで会場に入れる。会場の新宿御苑の飲酒禁止の規定を破り参加者に酒を提供。公職選挙法が禁じる有権者への供応そのものだ。
 共産党の宮本徹衆院議員が同問題を国会でただすために内閣府・内閣官房に資料要求をした5月9日に内閣府は招待者名簿を破棄。
http://miyamototooru.info/7778/
 森友で財務省公文書を破棄・変造させ、自衛隊報告書も隠蔽したこの政権は今回も「桜を見る会」招待者名簿を破棄したとする。これでは国会も会計検査院も 予算と内容が適正かどうかを判断することもできない。徹頭徹尾政治と行政そして有権者・国民を私物化している。「私の判断で中止」は何ら責任を取ったこと にはならない。速やかに職を辞すべきだ。



2019年11月13日
「私は主催者としてあいさつや招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめなどには関与していない」安倍首相8日参院予算委員会
「この度は、総理主催『桜を見る会』へのご参加を賜り、ありがとうございます」あべ晋三事務所 平成30年2月吉日発行の案内文
「本年も下記のとおり総理主催の『桜を見る会』が開催されますので、ご案内申し上げます。なお、ご出席を希望される方は、2月20日までに別紙申込書に必 要事項をご記入の上、あべ事務所または、担当秘書までご連絡くださいますよう、よろしくお願い申し上げます」あべ晋三事務所 平成31年2月吉日発行の案 内文
「選挙区に配慮するのは当然。誰でも議員は、選挙区のみなさんに、機会あるごとに、何か、このできるだけのことを呼びかけてご参加いただくということに配慮するのは、当然のことじゃないかと」自民党 二階俊博幹事長
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3828242.html

 2014年小渕優子経産相は後援会の観劇行事への資金補助で辞任。2019年菅原一秀経産相は地元有権者への歳暮と秘書による香典で辞任。河合克行法相 は国会議員である妻の選挙ウグイス嬢への規定を超えた報酬問題で辞任。いずれも公職選挙法第221条「金銭、物品その他の財産上の利益若しくは公私の職務 の供与、その供与の申込み若しくは約束をし又は供応接待、その申込み若しくは約束をしたとき」とされる有権者への寄付・贈賄・事後買収禁止規定に抵触する と批判を受けてのもの。
 自らの事務所が地元後援会員らに案内文を発行して参加を募り、総理大臣枠として総理主催の飲食を伴う行事に招待する。これが自費であろうが公費であろう が公選法に明確に抵触する「供応接待」であることは明らか。まさに公費と行事の私物化。当人は国会で「私は関与していない」とまたも虚偽の答弁を行う。幹 事長発言は議員に公選法違反を奨励する愚劣極まるもの。まとめて辞任させるべきだろう。

《国の予算を使って首相が毎年4月に開く「桜を見る会」をめぐる問題で、この会を日程に含んだ観光ツアーを案内する文書が、安倍晋三首相の事務所名で、地元有権者に届いていたことがわかった。
 ■首相、とりまとめ否定の答弁

 政府はこれまで桜を見る会の招待者について、開催要領に基づき、各省庁からの意見を踏まえ、内閣官房、内閣府で最終的に取りまとめているなどと説明して きた。安倍首相は8日の参院予算委員会で、共産党の田村智子氏の質問に対し、「私は主催者としてあいさつや招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめなど には関与していない」と答弁していた。

 朝日新聞が入手した文書は、2018年4月21日に開かれた「桜を見る会」の際のもの。「『桜を見る会』について(ご連絡)」と題し、「平成30年2月 吉日」の日付や「あべ晋三事務所」として地元事務所の電話番号が記載されている。桜を見る会とその前日に都内のホテルで行う首相夫妻同席の夕食会に加え、 4コースの中から選べる都内観光ツアーを提示。「招待状は内閣府より、直接、ご連絡いただいた住所に送付されます」などの注意書きもあった。ーーー



2019年11月12日
〈香港で11日朝、抗議活動に参加していた若者に警察官が発砲し、男性1人がけがをして病院に搬送され、現在治療が続いていますが重体だということです〉

 香港政府・警察は明らかに一線を超えている。記事は「デモに参加していた人ともみ合いになった際に」とするが、ニュース映像を見る限りこれは誤り。実際 には、横断歩道を一人歩いていた警官が誰かから危害を加えられる様子もないのに急に後ろを向いて銃を抜き、市民一人を羽交い締めにしようとしてして、さら に近づいてきた別の素手の若者に対してその胸を狙いなんの警告もなく発砲し、さらにもう一人の市民の体に向けて2発発砲している。
 これは警察官による常軌を逸した犯罪、黒人への差別意識に基づいた米国の警官による違法な殺傷事件となんら変わらない。明らかな殺意によって銃器を至近距離からためらいなく無防備の市民に対して使用している。殺人未遂、公務員暴行陵虐罪に該当する。
「銃器の使用に関しては厳格な指針」があるというなら、指針に抵触するか否か香港警察はこの発砲した警官をただちに拘束して厳正に取り調べるべきだろうが、「拳銃を奪われるのを防いだ」などと事実に反する言い逃れと正当化に終始している。
 9月30日香港政府は警察官の銃器使用内規を改定し、「内規の改定版は9月30日深夜、現場の警察官に通達された。従来の2016年版で拳銃使用が許さ れるのは、デモ隊が意図的に警察官を死亡させようとしたり重傷を負わせようとしたりする場合に限られていた。だが改定版では「死亡・重傷に至る可能性が高 い」と警察官が判断すれば、拳銃の使用を認められるようになった」とされている。
https://mainichi.jp/articles/20191003/k00/00m/030/209000c…
 しかし今回の発砲は、映像を見る限り「(警察官の)死亡・重傷に至る可能性が高い」にはまるで該当しない。
「この暴動を止めること、そして秩序を回復することが、依然として香港で最も重要な任務だ」と中国の習近平国家主席は4日香港政府の林鄭月娥行政長官と上 海で会談して「暴動」の鎮圧を促している。その中で起きたのが今回の警察官による発砲事件だ。背後に一党独裁を強め市民の権利・自由そして生命すらも軽視 する中国政府がいることは明らか。
https://www.bbc.com/japanese/50298130
 菅官房長官の「デモと警察の衝突により、多数の負傷者が出ていることは大変憂慮」などと、香港の自由と自治を求める市民の動きと非武装の市民に至近距離 から発砲する警官やデモ隊に何度も突っ込んで市民を跳ねた白バイ警官とを同列に扱う姿勢も全く腰が引けている。日本の政府は中国習近平政権に何を憚ってい るのか。

《抗議活動が続く香港で11日朝、抗議活動に参加していた若者に警察官が発砲し、男性1人がけがをして病院に搬送され、現在治療が続いていますが重体だと いうことです。香港では11日、交通を妨害して警察や政府に抗議しようという呼びかけが行われていて各地で混乱が続いています。
香港の警察によりますと、日本時間の11日午前8時半ごろ、香港島東側の住宅地で抗議活動に参加していた若者に警察官が発砲し、男性1人がけがをして病院に搬送されました。
香港政府によりますと、けがをしたのは21歳の男性で現在治療が続いていますが重体だということです。
現場の映像では、警察官が抗議活動に参加していた男性を取り押さえようとした際に、正面から近づいてきた黒い服と黒いマスク姿の若者に1発発砲し、その直後、背後から近づいてきた黒い服と黒いマスク姿の別の若者に2発発砲する様子が確認できます。
香港メディアによりますと、現場周辺では当時、大勢の若者たちが路上に物を置いて道路を塞ごうとしていて、警察官が取締りにあたっていたということです。
香港では11日、SNSを通じて、交通を妨害して政府や警察に抗議しようという呼びかけが行われていて、各地で道路を塞ぐ市民とこれを取り締まろうとする警察との間で衝突が起き、九龍半島では大学周辺で警察が催涙弾を使って強制排除に乗り出しました。
また、地下鉄でも線路上に物が置かれたため、一部で運行を取りやめています。
香港では先週、一連の抗議活動が始まって以来、初めての死者が出たあと、警察や政府に対する市民の反発が激しさを増していて、混乱が続いています。
警察官 続けざまに3発発砲
SNSで中継された現地からの映像では、警察官が路上でデモに参加していた人に銃をつきつけて制止しようとしていたところ、もみ合いになり、続けざまに3発発砲する様子が確認できます。
警察官は、デモに参加していた人ともみ合いになった際に、正面から近づいてきた黒い服を着た人に発砲したあと、背後から近づいてきた別の黒い服を着た人にも2発発砲しました。
銃声がした直後に、黒い服を着た2人が路上に倒れ込み、2人の警察官によって地面に押さえつけられましたが、このうち1人は逃走を図ろうとして警察官に取り押さえられました。
周辺では、スマートフォンなどで一部始終を撮影している人の姿も見られました。
香港警察 発砲は指針に基づいたもの
警察官が抗議活動に参加していた若者に発砲したことについて、香港の警察はコメントを発表し、「銃器の使用に関しては厳格な指針があり、すべての警察官は みずからの法の執行と行為に責任を持っている」として、警察官の発砲は指針に基づいたもので問題はないという認識を示しました。
そのうえで、「市民の安全を脅かす活動や警察の職務の執行を妨げる行為をやめて冷静になるべきだ」として、抗議活動に参加する人たちに自制を呼びかけました。
白バイがデモ隊に何度も突っ込む映像
香港メディアは、警察の白バイが路上で抗議活動をしていた人たちに何度も突っ込む映像を伝えました。
映像では、警察官たちが警棒を持ってデモ隊を追いかけていたところ、1台の白バイが現れ、デモ隊の列に何度も突っ込んだあと、走り去っていく様子が確認できます。
香港メディアは白バイにはねられて2人がけがをしたと伝えています。
警察は会見で、白バイを運転していた警察官は、デモ隊から襲われていた同僚の警察官たちをデモ隊から引き離そうとして白バイで割って入ったと釈明したうえで、行き過ぎがあったとして白バイを運転していた警察官を停職処分にしたとしています。
これについて、SNS上では「警察は私たち市民を殺そうとしているのか」と批判の声が相次いでいます。
官房長官「大変憂慮している」
菅官房長官は午後の記者会見で「デモと警察の衝突により、多数の負傷者が出ていることは大変憂慮している。引き続き、自制と平和的な話し合いを通じた解決を関係者に求めていくとともに、事態の早期収拾と香港の安全を強く期待している」と述べました。
そのうえで、邦人の安全確保について「スポット情報の発出をはじめ、これまで累次にわたって抗議デモの動向について注意喚起を行ってきたところであり、引き続き高い関心を持って情勢を注視していきたい」と述べました。》



2019年11月10日
 11月は晴天の日が続く。
 昨日六甲祭の神大正門から階段を登って園遊会ステージのまだ午前中の声楽ポップスのリハーサルをしばし聞く。沖縄の歌もあった。
 3週ぶりにil ventoを訪ねると開店後すでに満席、近くの小学校の音楽会もあるとのこと。六甲駅から三ノ宮に出て、気にになっていた讃岐うどんの店に入りエビ天の ぼっかけを頂く。jrで神戸umieに行き先週見かけたスノボ用衣料を買いハーバーランドを回って戻る。大丸地下の水槽には魚が泳いでいたが、そごうから 変わった阪急地下で寿司パック買って帰路再び神大に行き軽音やジャズのライブを聞いて帰宅。
 今日はまっすぐil ventoでシチリアーナピザの後好天に惹かれバスで布引に行き久しぶりに北野界隈を歩く。春に貸切で見られなかったcafe museumeでは紅葉の桜の木の下でコーヒー。北野天満からも景色を見て三ノ宮のスーパーで秋刀魚買い、六甲祭でやはりジャズライブを覗いて帰宅。5時 過ぎには催しも終わったらしく六甲台も静かになった。
   



2019年11月10日
「会場内でも無料で樽酒、その他のアルコール、オードブルやお菓子、お土産を振舞うんですよ。これを政治家が自分のお金でやったら明らかに公職選挙法違反。そういうことをあなたは公的行事で税金を利用して行なっているんですよ」参議院予算委員会 8日共産党田村智子議員
「地元福井の後援会の皆様も多数お越し下さり、たいへん思い出深い会となりました」稲田朋美衆院議員「日々の活動報告」2014年4月12日
「総理主催の「桜を見る会」!地元大阪支援者の皆様をご招待、お招きしましたが、東京支援者とも偶然お会い出来ました」長尾たかし衆議院議員 ツイッター2017年4月14日https://twitter.com/takashinagao/status/853069063353802752?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E853069063353802752&ref_url=https%3A%2F%2Fhbol.jp%2F205986
「選挙のうぐいす嬢の皆様をはじめ、後援会の皆様と参加いたしました」松本純衆院議員「国会奮戦記」2015年4月18日
「早朝7時30分にホテルを出発し貸切りバスで新宿御苑に向かい、到着するとすぐに安倍首相夫妻との写真撮影会が満開の八重桜の下で行われました。
 安倍首相には長く政権を続けてもらい、今後もずっと『桜を見る会』に下関の皆さんを招いていただきたいと思い新宿御苑をあとにしました」山口県友田有(たもつ)県議会議員2014年5月1日ブログ

 参加者1万8200人、予算(2014年度から19年度まで同額の1766万円)の3倍の支出額5520万円で行われた安倍首相「桜を見る会」。
 参加した与党議員らの恥ずかしげもない言葉を見れば、明らかに「各界で功績を上げた人や著名人」ではなく首相以下与党国会議員の地元支援者を大量に招き 酒食で接待を繰り広げている。妻の選挙でウグイス嬢への日当上乗せで辞任した河村法相、カニ、メロンの供与と秘書の2万円香典持参で辞任した菅原経産相と 同じく、公職選挙法が禁じる地元有権者への贈賄行為と本質はなんら変わらない。
公職選挙法第二百二十一条 次の各号に掲げる行為をした者は、三年以下の懲役若しくは禁錮こ又は五十万円以下の罰金に処する。
一 当選を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて選挙人又は選挙運動者に対し金銭、物品その他の財産上の利益若しくは公私の職務の供与、その供与の申込み若しくは約束をし又は供応接待、その申込み若しくは約束をしたとき。
https://elaws.e-gov.go.jp/…/el…/elaws_search/lsg0500/detail…
  この条文の「金銭、物品その他の財産上の利益若しくは公私の職務の供与、その供与の申込み若しくは約束をし又は供応接待、その申込み若しくは約束をし たとき」には、その金銭や物品、利益などが私的な資金か公金かの区別はない。むしろ、「公私の職務の供与」の規定から公金支出も該当すると考えるべきだろ う。
 発言者に対する野次など国会での言動ももはや一国の首相として全く不適格、即刻辞任させ司直の手に委ねるべきだ。

《毎年4月に開催される「桜を見る会」の支出額が年々増加しており、安倍晋三首相や閣僚の後援会関係者が多数招待されている――8日の参議院予算委員会で、共産党の田村智子議員が指摘した。
「桜を見る会」は、各界で功績を上げた人や著名人を招待するもので、飲食費を含めた開催費用は公金、つまり血税から支出されている。
税金で賄われる開催費、今年は5520万円
 田村議員は、まず会の参加者数と支出額が年々増えていると指摘した。
「2014年見ると参加者1万3700人、支出額3005万円、予算の1.7倍です。ここから伸び続けて今年は参加者1万8200人、支出額5520万 円。予算の3倍を超えました。驚くのは来年度の要求額ですね。先の国会で予算とかけ離れていると批判されたからなのか、今年度の支出額を超えて5730万 円を要求しているわけなんです」
 公費からの支出も参加者の数もわずか6年で倍近くになっている。一体、どのような人々を招待しているのか。ーーー



2019年11月 8日
「地方在住の受験生、ハンディキャップを持つ受験生に対して、大学受験の機会が平等に与えられていません。公平性が保たれていません。ぼくはこの問題で全 国の高校生に独自調査をしました。地方の高校生は英語民間試験を受けるだけで交通費、宿泊費がかかってしまい、親にこんな負担はかけられないと憤っていま す。ハンディキャップについては、吃音の高校生にスピーキングの試験で長めの時間を設けるといった配慮があるのか、全然わかりません。それゆえ、心配して います」
「2017年に行われた大学入学共通テストのプレテスト(平成29年度試行調査「国語」)を見て驚きました。国語の問題で資料、課題文を読ませて、 80〜120字で記述させる設問があります。ーーー設問条件をガチガチに固めておいて、与えられた文章、資料から必要な情報、キーワードを抜き出せるよう に誘導して、採点するわけです。これのどこが思考力を問う問題なのでしょうか。文科省は資料を読み取り、読解力を試すと言っていますが、しょせん、ことば の抜き出しにすぎません」
「思考力、表現力は必要とされず、数式のパターン化を再現できれば正解になります。これも国語と同様、マークシート方式の試験問題と変わらず、解答欄が広 くなっただけのこと。そして、採点がより困難になるでしょう。結局、国語も数学も記述で試すといっても、マークシートからマス目に変えただけの話で点数の つけ方が複雑化しただけのことです。これまでの入試の再生産にほかなりません」
「記述式導入にあたって「暗記重視から脱却して自由な思考を問います」と聞こえのいいことは言っているけれど、そもそも50万人分も採点できるのでしょう か。自由な発想を許す採点が保証されるのでしょうか。こうした試験で思考力を問えるのかという議論ができる人が、文科省にいないのはおかしな話です」
「英語の読み書き重視の風潮を変えたければ、大学入試からではなく、教育現場から変えるのがスジです。入試を変えれば、という考え方では、それに対応できない小中学校、高校の自己責任、先生が悪い、生徒がダメだと責められることになる。これはおかしな話です」
「本来、入試は大学が入学してほしい学生を選抜するために考えるものです。それを国が見繕って第三者に作らせた試験で試そうとする。これは大学の受験生選 抜の意志に反していませんか。入試の仕事じゃないものを入試にさせている。入試を入試ではないものにしています。思考力、表現力を身につけさせたいなら ば、アクティブラーニング、ディベートのような営みは教育現場で行えばいい。それをたかだか1、2時間の入試で思考力、表現力を試すとか、まして、これら を民間に委ねるとか、やり方は間違っています」
「ぼくたちに入試を受けさせてください。大学入学共通テスト。ひとことで言えばこれは入試ではありません。入試を入試じゃなくする制度です。構造的な欠陥を多く抱えています。荒唐無稽な制度はいますぐ中止して、見直すべきです」

 筑波大付属駒場高校2年生の完膚なき大学入学共通テスト批判。こういう人物こそ文科大臣に相応しい。
 引き比べて、学校でも自身でもきちんと勉強しなかった首相と、学習塾経営から転身し教育に対する造詣も学校、教員そして生徒への敬意も欠落させた文科大 臣のもとで、教育よりも歴史改竄に熱心な身内で固めた「教育再生実行会議」によって、これも首相や文科相の取り巻きが利益誘導として関わるベネッセなど 「教育産業」への大学入試の丸投げとして進められた、入試に求められる公平性も公正さもかなぐり捨てた「大学入学共通テスト」。
 国立大学協会も文科省もまともな学長や官僚なら忸怩たる思いもあったろうが追従した、その最悪の「改革」である英語民間試験を直前で延期させたのは、この記事が紹介している現役の高校生たちの動きだったことは明らかだ。
 問題は英語だけではない。設問が何ら思考力や表現力の豊かさの判定に結びつかず、採点の客観性も欠いた「記述式」の国語や数学も撤回されるべきだろう。
 問題の本質は森友学園や加計学園問題と同じく、首相や政権中枢の者らによる政治の歪み、取り巻きの者に対する利益誘導という行政の私物化である。 

〈大学入学共通テストの見直しを求める声が高まっている。
 この新入試制度で受験する高校生に、話を聞いてみた。筑波大学附属駒場高校2年の男子生徒である。彼は、9月に文部科学省前で行われた共通テスト中止を訴える抗議行動にも参加していた。
―――大学入学共通テストの根本的な問題点はどこにあると考えますか。
 入試制度改革の流れをみて感じたのは、試験本番の運営のことをなにも考えていないということです。どのような事務的手続きが必要なのか、いかなる不測の 事態が起きるのかについて、まったく対応できていません。きちんと制度設計しているのでしょうか。50万人の受験生が同時に受ける試験なのに、試験内容、 スケジュール、実施会場などの決め方が、行き当たりばったりです。入試政策うんぬん以前に、入試実施にあたっての運用能力に問題があります。最近でも、英 検の申し込み期限が延期されました。はずかしくないのでしょうか。民間委託といいながら、民間ならばこんなことは通用せず、問題視される事態です。ーーー




2019年11月 7日
〈朝日新聞の開示請求に対し当初不開示にされたのは、日米の「密約」に関わる肝の部分だった。
 1972年の沖縄返還に向けた交渉について68年に東郷文彦アメリカ局長が作った文書の中で、緊急時の核持ち込みを望む米側の主張や、これに対して日本側が「態度を固める必要がある」と東郷氏が述べているくだりだ。
 だが、外務省は2009〜10年の日米密約調査でこれと同じ内容を含む対象文書を公開。調査にあたった有識者委員会は報告書で、日米安保条約や沖縄返還に関し30年を過ぎた文書は「非公開とすべき事由はかなり減少した」と述べた。
 ところが所管課は公開済みの内容を「国の安全が害されるおそれ」などから墨塗りし、省内のチェックも働かず、外相の名で不開示を決定した。外務省は組織 として、沖縄返還と核持ち込みという重要な問題でどういう情報が公開されているか把握しないまま不開示の判断をしたことになる。〉

 民主党政権下で公開された1972年沖縄返還に関わる佐藤栄作とニクソンによる核持ち込みの密約に関する資料を、「安全保障や外交に支障がある」という決まり文句と「若い職員2人の多忙」ゆえに誤って今回非公開としたとする外務省。
 しかし、この不開示は外務省北米局日米安全保障条約課長と公文書監理室長らが決済し外務大臣名で決定している。「国民共有の知的資源」である公文書の管理と主権者たる国民への公開のまさに組織的な杜撰さといい加減さの表れだろう。
 そもそも、沖縄返還における非常時での米軍による核持ち込みの密約なるもの自体が、主権を持つ国民、沖縄県民に対する重大な背反行為だ。
 被爆国であるにも関わらずこの国の政府がいまだに漫然と依拠する核抑止力論にたてば、核兵器は存在を誇示することで安全が保たれるとするのであって、こ の密約の本質は当時の佐藤栄作首相による核持ち込み容認を相手国に対してではなく自国民や沖縄県民に隠すためのものでしかない。
 外交・防衛に関する情報非開示は、本質的に主権を有する国民の知る権利に矛盾する。こうした機密情報を秘匿することで、公僕である政治家や官僚が何か国民を下に見る姿勢が日本では顕著だが、今回の外務省の杜撰な行為はそれを明確に示している。
 財務省、厚労省、文科省もだが、外務省も一度解体したほうがいい。

《外務省が、公開済みの文書を安全保障や外交に支障があるとして不開示にしていた。ずさんな実態の背景には、公文書の管理と公開を進める態勢の貧弱さに加え、その重要性に対する認識不足がある。▼1面参照

 外交交渉の記録は歴史資料としても重要な価値を持つ。厳密な文書の扱いが求められる外務省で、なぜこんな事態が起きたのか。ーーー





2019年11月 6日
 11月は穏やかな晴天が続く。
 週末の神大六甲祭の垂れ幕の横を下り駅で弁当を仕入れて芦屋川駅から紅葉の桜並木の川沿いを歩く。20分で高座の滝道入り口、ここでもうバテる。10分たらずで高座の滝、赤子を連れたハイカーもいてロックガーデンを少し上がり弁当でお昼。大阪方面がよく見渡せる。
 それから岩場を20分、山道を足して1時間ほどで風吹岩に着く。小休止して下りの道を歩き金鳥山を経て神戸方面を見下ろしながら保久良神社。梅林を抜け て岡本の町を下りテラス席でコーヒーのあとjr摂津本山駅から六甲道に戻り久しぶりに灘温泉に浸かる。ちなみに、タオル大小付きの寄り道セットが600円 に値上げされていたが、それでも廉価。食材買ってバスで5時には帰宅。日中は日差しで暑いほどだが日の入りは早く夕刻は流石に肌寒い。
 


2019年11月 2日
 日記がわり2。
 朝から快晴、数ヶ月ぶりに花隈のピザ店ファミリアに行く。店内改装でも味はやはり美味、たちまち並んで待つ客があり自分には大きすぎるピザ3切れを持ち帰る。
 食後この夏の猛暑と台風などで足が遠のいていたumieをこれも久しぶりに訪ねる。大きなクルーズ船が向かいに停泊、インド関連のイベントもあった。メ リケン波止場を回って三ノ宮で四万十の棚田産の「ヒノヒカリ」など買って帰宅。これは奈良の酒蔵で酒米として使われているが、食べてももち米のような食感 で美味しい。ベランダで土の容器に種子がついて自然と根付いたラベンダーなどが成長中。

 



2019年11月 2日
 日記がわりに。
 10月末からようやく穏やかな日が続く。30日久しぶりに鶴甲の高台を経て石屋川沿いを歩き深田池。風もなく水面が鏡のよう。そのまま御影界隈を下り阪神御影前のクラッセで食材色々買って帰宅。
 先日上京の際渋谷のハンズ前のHMVのレコード店で聞こえてきた中性的な柔らかいボーカルとトランペットのチェット・ベイカー シングズというアルバム、店では4千円を超える高値だったが家に戻り熱帯雨林で検索すると1900円代の仏シャンデュモンド盤がありもう一枚加えて注文し 夕方届く。注文時は気づかなかったがなんと二枚組。さらに調べると三枚組3000円の盤もあり翌日購入。秋の夜長にちょうどいい。









                                                                                                                                                                
  
     





























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