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2021年10月30日
ようやく好天が続く。
一昨日アシスト車で降りpiza trackでオルトラーナ頂いて運休中の麻耶ケーブル駅横から五鬼城展望公園に向かうと、降りてくる人から「猪が子連れで7匹もいる」とのこと。確認も兼ねて上がってみると、柵の中の草あちこちに踏まれた跡。とりあえず居ないので美味しい匂いも強いピザを広げると柵の向こうに白い巨体の猪一頭。警戒しているようだが、荷をまとめて来た道を戻ると崖沿いにやや小さいもう一頭がいた。西側の展望台で周囲を見ながらお昼。食べ終わる頃にやはり白い巨体の一頭が現れてさっさとその場を辞した。帰りに子犬と上がってくる人がいて、「イノシシいますよ」と言うと、「じゃやめときます」と下山。帰路水道筋の灘温泉は臨時の休み、六甲道で露天に浸かり食材買って帰宅。一応神戸市には伝えておいた。
今日も好天、半年ぶりにミニベロに乗り賑わう王子公園横を降ってメリケン波止場まで。HAJIのテラスでお昼のあと突堤の先を往復し大丸地下でカワハギ見つけて海沿いのなぎさの湯に浸かり、あとはひたすら自転車に乗って押して4時半帰宅。流石にバテる。明日の天気は降り模様。
   

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2021年10月30日
・「住む場所を失う」「助けて」今春に中学生になった娘の制服代や食費の一部を借金でまかない、水道代の支払いが遅れている。NPOの食料支援で米やレトルト食品をもらい、娘には3食を食べさせるが、女性は1日1食だ。年末にやってくるアパートの更新料を払えるめどがたっていない。
・すぐに、ひとり親の女性(21)が息子(1)の手を引いてやってきた。現金2万円と、服を入れたスーツケースが一つ。それが、持ち物のすべてだった。
・政府は低所得の子育て世帯に給付金(子1人あたり5万円)を出し、少額を貸す「緊急小口資金」なども用意した。ただ、「コロナ禍が長期化し、単発の現金給付では暮らしを支えきれない。
・休業を経験した人の数は、労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査(昨年5月、約4300人対象)では、年収200万円未満の低収入層が、年収600万円以上の高収入層の16倍。非正規労働者は正社員の5倍、女性は男性の3倍だった。
 1年10ヶ月にわたるコロナ禍が、この国で多くの非正規雇用者特に子育て中のひとり親の人々の生活を直撃している。
 31日投票の衆院選にあたり与党自民公明は公約として、「非正規雇用者や女性、子育て世帯など、コロナで困っている人に経済的支援を行う」「18歳までの子どもを対象に、1人あたり一律10万円相当を支援する「未来応援給付」」を掲げるが、これらは議会で絶対多数を有する政府与党がコロナ拡大第三波~第五波の時期に実施しているべきこと。やる気があればとっくにできたはず。選挙目当てに何を今更、ということでしかない。
 この国で非正規雇用の貧困問題は大学にも及ぶ。
「非常勤講師は教員の6割近くで、半数が女性。給与も、正規の教授や准教授が大手私立大で年600万〜1000万円、国立大で600万〜900万円程度なのに対し、非常勤講師は50万〜150万円程度が多い。修士号・博士号を持つ「高学歴ワーキングプア」として、解雇の懸念や生活不安が常態化しているという」
「「貧困にあえぐ」大学非常勤講師 有志が与野党に賃金改善を要望」
 これらはいずれも、自公政権が2003年労働者派遣法改悪以来進めてきたこの国の労働形態の不安定化・非正規化と、40人学級に象徴される研究・教育・子育てへの貧困な政策がもたらしたもの。
 日本の平均給与はいわゆる先進国の中で唯一下がり続け(1995年と比べて2016年に89.7%)、国税庁の2020年『民間給与実態統計調査』によれば、会社員の平均年収は2年連続のマイナス、年収300万円以下が37.7%と4割弱に達する。
「日本の平均給与は433万円…日本だけ賃金が下がり続ける“3つの根本原因”」
「会社員の「平均給与」2年連続減…4割が「年収300万円以下」の衝撃」
 岸田首相は相変わらず「成長なくして分配はない」とするが、派遣・非正規雇用に依拠した「トリクルダウン」などまったくの幻想にすぎない。正規の教授や准教授すら年600万〜1000万円と低い給与で、さらに大学の授業の半数を不安定・低廉な非常勤講師に依存する国の、労働生産性への対価を値切った低賃金・不安定労働に依拠する教育・研究そして経済は、多くの人々に最低限の消費しかもたらさず、「低成長、低インフレ、低金利が常態化」して国内経済が成長することは絶対にない。
 コロナ禍で困窮する人々への早急な支援とともに、最低賃金の上昇と労働者派遣法の抜本的見直しなど雇用の安定と賃金保障を行う以外、気候変動以前に衰退へ向かうこの国を立て直す方策はない。そのためには政権交代。
《東日本に住む40代のシングルマザーは今月、ツイッターにこう投稿した。
 「住む場所を失う」
 「助けて」
 中学1年の娘(13)とアパートで暮らす。勤め先の工場がコロナ禍で、月の半分は出社できない状態が1年半続く。休業手当を受けても家計がまわらない。
 今春に中学生になった娘の制服代や食費の一部を借金でまかない、水道代の支払いが遅れている。NPOの食料支援で米やレトルト食品をもらい、娘には3食を食べさせるが、女性は1日1食だ。年末にやってくるアパートの更新料を払えるめどがたっていない。
 政治家に現状を知ってほしくて、ツイッターにハッシュタグ付きの投稿をした。SNSには同じような訴えが相次いでいた。
 16歳で父を亡くし、母子家庭で育った。20歳で息子を、30代で娘を出産したが、いずれの父親からも養育費の支払いはない。「私が強くならないと」。昼の非正規雇用と夜の飲食店勤務で2人を育てたが、貯蓄はほぼできなかった。今の工場には3年前に非正規で採用。頑張りが認められ、今春に正社員になれたがコロナ禍で仕事がない。
 母子心中のニュースを聞くと、自分と同じように苦しい生活だったのでは、と胸をつかれる。女性は泣きながら話した。「普通の生活がしたい。もう疲れた」
 「母子家庭 支援」。そうスマホで検索し、居場所にたどり着いた女性もいる。
離婚、実家にも住めず…女性は助け求めた
 大津市の社会福祉法人「滋賀県母子福祉のぞみ会」は今年8月、中央共同募金会の助成を受けて一軒家を借り、母子4世帯が3カ月間、原則無料で住めるシェアハウスを開いた。
 すぐに、ひとり親の女性(21)が息子(1)の手を引いてやってきた。現金2万円と、服を入れたスーツケースが一つ。それが、持ち物のすべてだった。
 女性は高校を卒業後、20歳で結婚。非正規で働いたが妊娠中のつわりがひどく、退職した。元夫はコロナ下で職を失ったが、生活費が尽きても職を探そうとしない。5月から息子を連れて実家に戻り離婚。だが、経済的に苦しい実家からも出ていかざるを得なくなった。
 元夫に養育費の連絡をしても返信はない。働こうにも子の預け先がない。「あんたに育てられるとは思わない。孫だけ置いていけ」。離婚前の義母の言葉がちらついた。そんなとき、スマホで見つけたのがのぞみ会だった。
 コロナ禍の前、のぞみ会には奨学金の相談などが多かったが、コロナ禍以降、「食料がない」「家賃を払えない」という相談が増えた。坂下ふじ子事務局長は「20年間、母子支援をしてきたが、ここまでひどい状況は初めて。ひとり親の女性は非正規雇用が多く、コロナ前から生活苦で貯蓄が少ない傾向がある。飲食など女性の非正規が多い業種がコロナの直撃を受けたことも影響した」と話す。
 政府は低所得の子育て世帯に給付金(子1人あたり5万円)を出し、少額を貸す「緊急小口資金」なども用意した。ただ、「コロナ禍が長期化し、単発の現金給付では暮らしを支えきれない。多忙で制度を知らなかったり、子が幼く申請が難しかったりする人もいる」という。
 女性はのぞみ会のスタッフに同行してもらい、低所得のひとり親に支給される児童扶養手当の申請や保育園を探した。今月からハローワークで見つけた年賀状の校正の短期アルバイトを始め、「働くのが楽しい」と笑う。12月からはパソコン研修を受け、より安定した職をめざす。
社会福祉法人滋賀県母子福祉のぞみ会の食料支援を受けた母子家庭から届いた手紙
 夢は「将来も息子と一緒に元気で過ごしていること」だ。「親の暴力も受け、縮こまって生きてきた。だから息子はのびのびと育ってほしい」
 コロナ禍は雇用の「弱者」を直撃した。休業を経験した人の数は、労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査(昨年5月、約4300人対象)では、年収200万円未満の低収入層が、年収600万円以上の高収入層の16倍。非正規労働者は正社員の5倍、女性は男性の3倍だった。
 調査をした周燕飛(しゅうえんび)・日本女子大教授(労働経済学)は「母子家庭の親は、しばしば低収入、非正規、女性といった特性をすべてあわせもつ。打撃は深刻だ」と話す。男性も非正規で働く高齢者の打撃が大きかったことが確認されたという。
「貧困の連鎖」を断つには
 衆議院選挙では各政党が給付を訴えるが、財政悪化の懸念もある。周さんは「コロナ対応の経済対策に投じる額をGDP比でみると日本は主要国と遜色ない。だが、広く薄く配られ、必要な人に必要額が届いていない」とみる。
 早く支援を届けるために簡単な自己申請でいったん給付し、給付後に所得を確認して不正があれば罰則を適用する「二段階審査」を周さんは提言する。「より少ない予算で、不正受給を防ぎながら必要な人を早く支援することができるのではないか」。困窮しても支援制度を使っていない人も少なくない。「制度の周知や自力での手続きが難しい人への同行支援などが大切だ」と指摘する。
 そもそも単発の現金給付は一時しのぎの策だ。親から子への「貧困の連鎖」をいかに断つか。「根本的には、出産・育児後も女性が正社員を続けやすくする政策、経済的に厳しい家庭の子の学習・進学支援を手厚くする必要がある」と話している。(長富由希子)》


2021年10月26日
「私にとって皇族の立場は、たくさんの人から助けられ、見守られ、支えられ、あたたかい気持ちをいただくことで成り立っ ているものでした。皇族として過ご した時間は、数々の出会いで彩られています。ひとつひとつの思い出が宝物で、特定の思い出を選ぶことは出来そうにありま せん。
 私の今後については、私的なことですのでお答えを控えたいと思いますが、心穏やかに過ごすことの出来る環境で、あたた かい家庭を築いていくことが出来ればと思います。
ただ、これについては、相談して決めたということではありません。
 これからは、穏やかな気持ちで生活できることを期待しております。新しい環境に入るのですから不安は様々あります。一 番大きな不安を挙げるのであれば、私や私の家族、圭さんや圭さんのご家族に対する誹謗中傷がこれからも続くのではないか ということです」小室真子さん
「秘書官やったのも10年以上前のことですよ。ーーー私、完全に別人格ですからね、もう」2月4日菅首相
https://mainichi.jp/articles/20210209/k00/00m/010/012000
「1億5000万円からは買収資金を出していないという報告だったと受け止めている」9月22日自民党柴山昌彦幹事長代 理
https://news.yahoo.co.jp/.../4f6f9abe2fed247ed0ff44189452...
 「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立」(憲法24条)するのであり、子は親のトラブルの解決やその責任を負う義務は なく、ましてや全国民の前で他者やメディアからしつこく質問・追及される謂れもない。
 NHKも含め新聞・テレビ・雑誌記者らはこの真摯に自らの生き方を模索する若者たちではなく、この国の前首相が総務相 時に秘書とした長男がその後父親に つながる放送関連企業に就職し総務官僚らを接待漬けにした問題で、前首相や官僚らを徹底的に追求したらどうか。皇籍離脱 の1億5千万を問題視するなら、自 民党が広島参院選で河井前法相や安里議員の大規模買収事件の原資となった可能性がある自民党本部からの1億5千万の選挙 資金の使途を、当時の党総裁や幹事 長らを会見に呼んで徹底追求したらどうか。さらには、DAPPIなどというニセアカウントを使って野党やみずからに批判 的な人々を誹謗中傷し続けたWEV 制作会社『ワンズクエスト』と岸田首相や甘利自民党幹事長が代表取締役をつとめていた自民党のシステム収納センターとの 関わりを、両者を読んで記者会見で 追求したらどうか。
「ツイッター上で野党議員やマスコミに対し、誹謗中傷めいた投稿を重ねていたのは、匿名アカウントの『Dappi』で す。19年6月に開設されたアカウン トで、フォロワーは約17万人。立憲議員の発信者情報開示訴訟で、Dappiを運営するのが、『ワンズクエスト』である ことが明らかになりました」 https://bunshun.jp/denshiban/articles/b1826
 この9年間国民不在で行政を私物化し、この国の政治・経済・公正・法治を衰退させ格差と少数者への差別、誹謗中傷を拡 大させた政権と、権力の監視・ チェックではなく誹謗中傷される側を監視追及するメディア。この国の劣化が止まらないが、この二人の会見にもみえる微か な希望もある。


2021年10月24日
日記がわりに。
 久しぶりに土日続けて外出。昨日はil ventoで開店時に行くとやはり家族連れなどでほぼ満席。そのあと運動兼ねて御影界隈を下って阪神御影のクラッセで食 材買いバスで帰宅。今日阪急に乗 り、王子公園駅に着くと3歳ほどの女の子が「ママ、降りるよ」と言って続いて家族が下車。この国の未来は明るいかもしれ ない。ホームに多くの子供連れ。
 一月以来9ヶ月ぶりにハーバーランドに行き、mozaikガーデン側の店のテラスでバジルのパスタ。アンパンマン館を 訪ねる小さな子を連れた家族がやは り多い。アンパンマン館前のテラスでコーヒーをいただきumieの雑貨店で飯椀など買い、ドック沿いを回って大丸地下で 天丼飯パックその他購入して帰宅。 明日は天気は下り坂。
 


2021年10月20日
こちらも今週一気に冷える。朝から北風。以前は隔月で行っていた有馬温泉を昨秋以来夙川からさくらやまなみバスに乗って 11ヶ月ぶりに訪ねた。
まだ人出は少ないが幸い目当ての蕎麦店が営業、蕎麦は売り切れとかでうどんを頂き、「お寺カレー」の看板や有馬アート フェス作品も見える温泉・極楽・念仏 の三寺を抜けて泉源横の店でコーヒーのあと、天神泉源を抜けて宿康喜も営業しており、金泉と銀泉にじっくり浸かってきた 道を戻る。
ちょうど中間テストの期間か、昼前からバスも電車も高校生が多い。だんだんと日常が戻ってきた。夕方ようやく風は治る。
 


2021年10月18日
「就職氷河期世代に絞った採用は、私にとって一筋の光でした。非正規で精いっぱい働き続けてきたけど、自分がどこに所属 しているのか分からず、漠然とした 不安がつきまとっていた。(嘱託職員に切り替わったが、正式な更新は3月に言い渡されるうえ、最長5年の期限付きだ。 「来年仕事があるのだろうか」。暇さ えあれば就職サイトをのぞき、年末から気分が沈んでいく。毎年その繰り返し)ーーーいま、やっと着地できた気がする」就 職氷河期世代に限定して職員採用試 験を行なった宝塚市で今年4月入庁した女性
https://digital.asahi.com/art.../ASPBB5TJXPB9PIHB00C.html...
「この世代の女性が問題を抱えるのは、まずは男性と比べて非正規雇用が圧倒的に多いからです。低賃金で年金保険料を払え ず、貯蓄も少ない人が多い。氷河期 世代の男性の場合も、非正規の単身者が経済的に困難を抱えるのは確かですが、女性と比べるとはるかに少ない。男性の方が 正社員になりやすいからです」
「若いうちから確定拠出年金や積み立て投資などで老後の準備をしろと国は考えているようですが、非正規労働では無理な話 です。自力で正社員になれ、と彼女 たちに言っても現実には困難でしょう。結婚すればいい、という考え方もあるかもしれませんが、それは個人のライフスタイ ルの問題です」
「就職氷河期に社会に出たタイミングや、男女の雇用格差は、本人たちの責任ではありません。制度が現状に合っておらず、 もう自助だけでは手遅れになっている。これは自己責任に帰すべき問題ではないと思います」国際医療福祉大学 稲垣誠一教授
〈「非婚非正規」「非婚家事手伝い」「非婚家族労働者」であれば高齢期に貧困化する確率が高いのは、社会保障制度の問題 であって、特定世代の問題ではない。ついでにいえば、女性だけの問題でもない。
 社会保障制度を変えない限り、こういう類型の人々が貧困化することは、ほぼ必然である〉歴史社会学者 小熊英二氏(投稿)
〈ロスジェネ女性の苦境は、新卒時の就職が困難だったという当時の経済状況、そしてセカンドキャリアが築きにくい日本の 雇用環境から非正規になったら正社 員になりにくいこと、そして40代、50代になってからの再雇用の難しさ、と本人の意思では解決できない複合的な状況が 生み出しています。日本の貧困の状 況を見ると高齢の単身女性の割合が高いことが指摘されていますが、今後20年後にはこの貧困世帯にロスジェネ世代の単身 女性が加わることになる訳です〉 SDGs市民社会ネットワーク 理事 長島美紀さん

 かつて社民党衆院議員も務めた中川智子市長のもとで始められた宝塚市の就職氷河期世代に絞った職員正規採用。年3人の 採用は人口22万で換算すると全国 の自治体で550倍、およそ1600人の採用となる。国家公務員は地方の五分の1、国も実施すれば年2000人。大手企 業が追随すればさらに増加する。
 大熊氏も指摘するようにこの国の格差と貧困の問題は、教育、就職、社会保障全般に関わる問題であり特定の世代の問題で も女性だけの問題でもない。しかし 貧困と格差が90年代以降の「バブル崩壊」と非正規雇用制の拡大によって政策的にもたらされ、それ以降の特定の世代と女 性により苛烈に影響していることも 事実。
 その結果法人企業の内部留保金総額は2019年度475兆円の過去最大に達し、特に派遣業パソナはコロナ禍でも2期連 続の最高益予想。他方多くの非正規 雇用者の老後が生活保護レベル以下の収入になるとの予想。その内部留保や収益の多くが働き手に渡されていたら、物価上昇 率2%などは即座に達成して国内需 要と各産業、教育研究は圧倒的に活性化していただろう。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65647030Q0A031C2EAF000/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC158HH0V10C21A7000000/
 30年もの間若い世代の就労で低廉な非正規雇用化を進めてきたツケは、本人たちの責任ではないこの世代に多くの困難を 強いるとともに、若い世代の柔軟で 斬新な発想が欠落したこの国の企業や研究教育そして政治のあり方を確実に蝕み、衰退させてきた。例えば政治は三代目の愚 かな者らが主導してGDPも経済も 衰退させ、身近な家電やPCでも時代の先端を行く新たな製品はこの国ではもうお目にかかれない。
 2003年以来の非正規雇用を促進する労働法制を直ちに改正し、国や自治体そして大手企業が率先して世代を超えて職員 の正規雇用化を進めることが、20%に過ぎない生活保護の補足率を改善して誰もが必要な時に迅速に受けられるようにする こととともにいま必要だ。

《 就職氷河期に世に出た「ロスジェネ」と呼ばれる世代の単身女性たちは、老後に貧困化する可能性が高い。そんな衝撃的な未来予測がある。未婚・離別のロス ジェネ女性には、なぜ落とし穴が待ち構えているのか。この結果を導き出した国際医療福祉大学の稲垣誠一教授に聞いた。
ロスジェネ世代、どう思いますか?
バブル経済崩壊後の就職氷河期(1993〜2005年ごろ)に社会に出た世代は、「氷河期世代」や「ロストジェネレー ション(ロスジェネ)」などと呼ば れ、いまも非正規就労などの不安定な雇用に苦しむ人が少なくありません。特に、この世代の単身女性は、老後にも大きな不 安を抱えています。この状況につい て、どう考えますか。ご意見、ご体験をお寄せください
 ――将来、ロスジェネ女性はどのようなリスクを抱えるのですか。
 「高齢者が急増する日本社会で近い将来に起きることについて、マイクロ・シミュレーションという手法を使って調べたと ころ、氷河期世代を含めた未婚・離 別の女性の多くが困難な老後を迎えることが分かりました。約40年後には、未婚だったり、離別したりした65歳以上の単 身女性のおよそ半数、約290万人 が生活保護レベル以下の収入になるという結果でした」
 ――どのように予測したのでしょうか。
 「マイクロ・シミュレーションとは、精密な人生ゲームのようなものです。厚生労働省の国民生活基礎調査から実在してい る人のデータを匿名で取り出し、コ ンピューターの中で『社会実験』をします。現行制度が変わらない前提で、出生、結婚、就業、年金、親との別居、介護など の人生のイベントを、現実と同じ確 率で一人一人、くじを引くように決めていきます。のべ1千万人以上の人生をシミュレートし、これで将来の所得分布も出す ことができます」
 ――なぜ、ロスジェネ世代の単身女性が老後に貧困化しやすいのですか。単身男性は大丈夫なのでしょうか。
 「この世代の女性が問題を抱えるのは、まずは男性と比べて非正規雇用が圧倒的に多いからです。低賃金で年金保険料を払 えず、貯蓄も少ない人が多い。氷河 期世代の男性の場合も、非正規の単身者が経済的に困難を抱えるのは確かですが、女性と比べるとはるかに少ない。男性の方 が正社員になりやすいからです」
「同時に平均寿命を考えると、女性は男性より6〜7年は長生きするので、それだけ問題が大きくなります」
 ――どうして未婚、離別の単身女性が、日本の社会保障制度からこぼれ落ちてしまうのでしょうか。
 「今の年金制度は、大多数が結婚して、離婚をせずに生涯連れ添うことを前提に制度が作られているからです。夫が正規雇 用で、自分はパートか専業主婦とい う場合、妻も第3号被保険者として年金をもらえる。もし夫と死別しても、遺族年金や預貯金が残ります。しかし、未婚、離 別で低所得の場合は、このモデルに 当てはまりません」
 ――しかし、ロスジェネ世代の女性の苦境は見えにくいように思います。
 「『家事手伝い』という呼び方で親と同居している女性が多いからでしょう。現在は社会的な存在感が希薄ですが、親と死 別した後に経済的に困窮し、一挙に 顕在化します。また、結婚を機に仕事を辞めた女性は、離婚すると非正規で働くことが多い。このような人たちは老後、少額 の国民年金を受けるか、無年金にな ります」
 ――今からでも、ロスジェネ単身女性の正規雇用化を進めれば、この状況から抜け出せますか。
 「現在困窮している状態を何とかしなければならないのは間違いありません。ですが、この世代の女性たちを正規雇用すれ ばすべてが解決するかといえば、そ うとも言えません。20代、30代ならともかく、40代、50代については、今から正社員となっても将来の貧困化を防ぐ 効果は小さいのです」
 ――ロスジェネ女性は、頑張って正社員になっても手遅れだ、と?
 「現在の年金制度では、手遅れとしか言いようがありません。正規雇用になったとしても、老後の貧困リスクは残り続けま す。将来もらう年金額は、過去の20〜30年の保険料支払いが反映されるので、その部分がもう取り戻せないからです」
 「若いうちから確定拠出年金や積み立て投資などで老後の準備をしろと国は考えているようですが、非正規労働では無理な 話です。自力で正社員になれ、と彼 女たちに言っても現実には困難でしょう。結婚すればいい、という考え方もあるかもしれませんが、それは個人のライフスタ イルの問題です」
 ――なぜ、手遅れになるまで放っておいたのか、と言いたくなります。
 「結婚が当たり前ではなくなった社会に、制度が追いついていないのです。政策立案者は、専業主婦の標準家族が続くと考 えていたのでしょう。さらに雇用の男女格差がある。男女雇用機会均等法ができて30年以上が経つのに、非正規雇用は圧倒 的に女性が多いのが現実です」
 ――では、この世代の単身女性たちは、どうすればいいのでしょうか。
 「今のままでは、老後に生活保護が必要となる人が激増します。同居する親の年金で暮らしている人も、両親が亡くなると 生活に困窮します。生活保護は最後 のセーフティーネットであり、それを最初にあてにしなければならない社会はおかしい。制度としても回らなくなるでしょ う」
 「そうなると、年金制度を工夫するしかありません。自民党総裁選では河野太郎氏が、税を財源とする『最低保障年金』の 導入を訴え、他候補に反論されてい ました。平均寿命が大幅に延びていますので、65歳以上の基礎年金を税でまかなうのは財政上難しいと思いますが、75歳 からなら可能だと私は考えていま す。それまでは、支払った保険料に見合う年金は受け取れますし、就労機会もあるでしょう」
 ――やはり、制度改革と公助が必要だということですね。
 「就職氷河期に社会に出たタイミングや、男女の雇用格差は、本人たちの責任ではありません。制度が現状に合っておら ず、もう自助だけでは手遅れになっている。これは自己責任に帰すべき問題ではないと思います」



2021年10月17日
日記がわりに。
5日先月は工事で奥が閉じていた六甲道の灘温泉で久しぶりに露天に浸かる。8日岡本の前回満席だった庭の店で久しぶりに 昼からビールと野菜グラタン。駅前でバジル買い住吉に出てうはらの湯につかり帰宅。陽射しが暑い。
先週8年使ったMacが縞模様のままで起動せず。2000年台の白Macはまだ健在だが、あまりに役不足でやむなく人生 最後の?新機種を検討。M1チップのMacMiniとハーウェイの28.2インチという組み合わせ(米中共存、日本がな いのは寂しいが)に。
9日開店時にil ventoを訪ねると入り口に「満席」の張り紙。でも大丈夫と、いつもの席でマリナーラを頂けた。店を出ると10月とは思えない暑さ、駅前で食材買って帰 宅。
15日久しぶりにバスで新神戸前を経て神戸クアハウスを訪ね、ホウ酸泉の露天と内湯の重曹泉に浸かり、半年ぶりに北野の MontDolでミックスピザ。金曜礼拝で賑わう神戸モスク横を歩き北野工房の道に出ると、向かいの写真店と骨董店の あったビルが跡形もなく消えていた。
今日朝方雨と強風だったが昼前に雨はおさまり坂道を降りだすと風は冷たい。元町nomadikaテラスでサーモンを頂き 旧居留地界隈を歩くと、やはりテラ ス席があったお店がコロナで閉店したところも広いビルごとなくなっていた。元町でミント、花時計裏手の店でシクラメン 買って帰宅。夕景もさすがに秋らし い。
            


2021年10月 6日
「オスロ市庁舎でのノーベル平和賞授賞式の際にも述べましたように、広島について思い出すとき、私の頭に最初に浮かぶの は4歳の甥、岸田英治です。彼の小 さな体は、何者か判別もできない溶けた肉の塊に変わってしまいました。彼はかすれた声で水を求め続けていましたが、息を 引き取って苦しみから解放されまし た」
「核兵器を、非人道的でいかなる場合も許容できない兵器であるとして全面禁止したこの条約に、唯一の戦争被爆国日本が背 を向けていることが許されるでしょ うか。日本がこの条約に加われば、それは世界全体に大きな波及効果をもたらし、核保有国さえ動かします。広島選出の総理 大臣がその決断をせずに、いったい 他に誰がそれをするのでしょうか」2021 年 10 月 4 日サーロー節子さんの岸田首相宛ての手紙から
https://peaceboat.org/.../abolition_Letter_to_PMKishida...
「節子さんは、岸田英治くんの思いも背負って、海の向こうからずっと、日本が力強いリーダーシップを発揮することを願い 続けている。彼女が生きているうちに、その道筋を、明確につけてほしいと私も願う。
岸田さんは、自分の特技を「人の話を聞くこと」だという。
広島の被爆者団体は、年に一度開く会議に、毎年広島選出の国会議員を招いているが、少なくとも核兵器禁止条約が採択され てからのこの5年、岸田さんは一度 も姿を見せていない。広島県原爆被害者団体協議会(坪井直理事長)によると、同じく招かれた他の自民党議員の中には、毎 回必ず家族や秘書などを代理で出席 させている人もいるが、岸田さんは、本人はおろか代理出席も一度もないという」
「広島ゆかりの若者たちで作る「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(通称・カクワカ広島)は、広島ゆかりの国会議員 に、直接アポ入れをして、核兵器廃絶に関する質問をぶつけ、それを公開するという活動を続けているが、岸田さんの事務所 は対応してくれないという」
「私たち広島市民がいつもいつも見上げてきた原爆ドームは、声なき証人だ。黙って、私たちに訴え続けている。76年前、 核兵器の犠牲になった人たち、そして、核兵器廃絶を見届けずに死んでいった被爆者たちは、いずれももう話をすることがで きない、声のない人たちだ。
広島という街は、こうしたものにも、耳を傾けなければならないまちだ。人の話を聞くことが特技だという岸田さんには、声 をあげている人の話はもちろん、ヒロシマの声なき声にもきちんと耳を傾けてほしい。原爆ドームを、単なる壁紙にはしない でほしい」

 宮沢喜一以来30年ぶりに広島出身の首相が誕生した。しかし4日の総理就任会見の冒頭発言で核廃絶については、「被爆 地広島出身の総理大臣として、核兵器のない世界に向けて全力を尽くしてまいります」の一行のみ。
 質疑応答で唯一中国新聞記者から「核兵器禁止条約の署名・批准」について「核廃絶に向けた決意と覚悟」を問われたが、 「核兵器のない世界に向けて核兵器 禁止条約、これは大変重要な条約だと思います。核兵器のない世界を目指す際の出口に当たる大変重要な条約だと思います が、ただ、残念ながら核兵器国は一国 たりともこの核禁条約、これには参加していない状況です。是非、唯一の戦争被爆国として、核兵器国、アメリカを始めとす る核兵器国を、この核兵器のない世 界の出口に向けて引っ張っていく、こういった役割を我が国はしっかり果たさなければいけない」の答えで終わっている。
 事前質問に対する官僚作成の回答を読み上げるだけのこの9年続いた会見と異なり、ようやくまともに自らの言葉で応えよ うとする姿勢は見られ、また「(条 約が)国際社会に分断をもたらしている」「核兵器国のみならず多くの非核兵器国からも支持を得られていない」などと条約 にまったく背を向けつづけた安倍・ 菅元首相と違い「大変重要な条約」を二度繰り返したが、参加するあるいは参加も検討するという決意は何ら語らなかった。
https://www.kantei.go.jp/.../statement/2021/1004kaiken.html
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/21354.html
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php...
 その新首相の核廃絶に向けた姿勢についての、広島で生まれ育ち被爆者に寄り添う取材を続けてきた元朝日新聞・現在フ リーランス記者による記事。
 この宮崎園子さんは8月6日広島の原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式における内閣総理大臣挨拶で、菅前首相が「我が国 は、核兵器の非人道性をどの国より もよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要で す」などの重要な部分を読み飛ばした 件について、共同通信社が「政府関係者」の情報として同日中、読み飛ばしの原因を「原稿を貼り合わせる際に使ったのりが 予定外の場所に付着し、めくれない 状態になっていたため」で「完全に事務方のミスだ」と報道し日経などが追従した記事について、広島市に保管されているそ の挨拶文を開示請求によってつぶさ に現認し、それが実に丁寧に貼り付けられて紙面に糊が付着した痕跡もそれを剥がした跡も無いことを10月1日報じてい る。
https://infact.press/2021/10/post-13863/
 「事務方のミス」などとみずからの不都合を隠蔽する政権と、そのありえない言い訳を伝聞だけで報道するこの国の報道機 関の劣化を、地道な調査報道が暴き 出している。そして今回は、広島1区選出の国会議員でありサーロー節子さんの遠縁でもありながら、被爆者団体の会合にも 広島の若者たちの国会議員への呼び かけにも何ら対応しないこの首相の姿が、原爆ドームを背景にした自民党広報誌の姿との大きな落差として提示されている。
「人の話を聞くことが特技」とは、前首相など党内有力者の声を聞くことではない。みずからの出身地広島の被爆者や若者の 声そして原爆ドームが象徴する声な き声に耳を傾けない者は、全国の国民の声にも耳を傾けることなどしない。みずからの地元である広島で行われた自民党によ る組織的な選挙買収事件にすら真摯 な検証のメスを入れない者は、前任者らが行った様々な政治の私物化と違法行為にもまともな総括を行うことはできない。さ らにこの国の劣化が進んでいくとい うこと。

《広島から総理大臣が誕生した。広島1区選出の岸田文雄さん。宮沢喜一さん以来30年ぶり4人目で、広島市内からは戦後 初という。しばらくぶりに「総理の お膝元」となった広島の街は、マスメディアも含めてお祝いムード一色。地元紙によると、新型コロナウイルスの緊急事態宣 言解除も背景に、広島市内ではお祝 いに贈る用のコチョウランが品薄という。地元テレビ局では、東京の会社が議員会館で売り出した「キッシー瓦版煎餅」が広 島でも販売開始、という話題を放送 していた。
自民・岸田文雄総裁を第100代首相に選出 衆院本会議:朝日新聞デジタル
 衆院本会議で、自民党の岸田文雄総裁が第100代の首相に選出された。digital.asahi.com
有権者になって、20年以上経つけれど、自分の選挙区選出の政治家が総理大臣になるのは初めてだ。横浜市で選挙権を得て 以来、引っ越し後の選挙で不在者投 票の封筒が来ないミスがあった時以外は、どんな小さな選挙でも欠かさず投票をしてきた身としては、ある種の感慨深さはあ る。
それに加えて、命を削って核兵器廃絶を訴えてきた被爆者の方々(多くはもう亡くなられた)や、国内外の人々と手をつない で平和への具体的な行動を起こして きた草の根の人たちを記者として何人も取材してきた身として、そして、原爆の惨禍を生き抜いた祖父母を持つ(今はもう2 人とも亡くなったが)孫として、あ る意味期待感も抱いている。
何よりも、岸田さんは「核兵器なき世界へ」という著書もあり、原爆ドームや平和記念公園、保存論議が続く戦争遺跡「広島 陸軍被服支廠」などがある広島1区選出の政治家だ。4日夜にあった記者会見でも、従前通り「核兵器廃絶は私のライフワー ク」と力強く述べた。
記者会見の様子をパソコンで見ながら、私は、夏に自宅のポストに投函されていた、岸田さんを紹介する自民党の広報紙が気 になって再び取り出してみた。なん の気なく保存していたのだが、原爆ドームを背景にした岸田さんの写真をトップに、活動報告や活動方針などが記されている ものだ。
原爆ドームを背に笑顔を見せる岸田さんのメイン写真と、2016年のオバマ米大統領(当時)広島訪問時にオバマ氏を先導 して平和公園内を歩く岸田さんのサ ブ写真の計2枚をあしらった表面、そして裏面にも、核兵器廃絶への決意を記した文章は見当たらない。書かれているのは、 主に経済政策やコロナ対策だった。 だったら、それらに即した写真を使えばいいのに、と思った。新聞社で働いていたが、写真付き記事の場合、基本的には写真 と記事は連動しているものだ。
他にも色々と国政の課題はある。それはわかる。でも、広島選出の政治家なら、原爆ドームを、単なる壁紙に使うようなこと はしてほしくはないなと思う。他のどの政治家よりも、核兵器廃絶へのに近づく具体的な決意を、ドームの写真と一緒に記し てほしかった。
というのも、ここ数年、8月6日の広島原爆の日に、原爆慰霊碑の前で発せられる総理大臣のあいさつや、核兵器をめぐる日 本政府・総理大臣の姿勢に、失望さ せられ続けているからだ。平和記念式典では、「唯一の戦争被爆国」として「核兵器のない世界」を題目のように必ずスピー チの中で触れながら、中身が伴わな い。米政府が小型核開発、つまり使いやすい核兵器の開発の方針を示すと、「抑止力が強化される」と日本政府は歓迎した。
社説 米の小型核開発 被爆国が歓迎するとは
 トランプ米政権が公表した新たな核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」を、日本政府が「拡大抑止力が強化される」 […] www.hiroshimapeacemedia.jp
同じく米政府が、核兵器の先制不使用の方針を示すと、日本政府が反対をしたとの報道もあった。
【独自】核兵器の先制不使用案は「日本の反対で断念」 オバマ政権元高官が証言:東京新聞 TOKYO Web
【ワシントン=金杉貴雄】米オバマ政権が2016年に検討した核兵器の先制不使用宣言に関し、国務省の核不拡散担当だっ たトーマス www.tokyo-np.co.jp
「核兵器のない世界」を目指すどころか、「核兵器による平和」を目指しているようにしか、見えないのだ。
「核兵器のない世界」を著書のタイトルに据えたように、しっかりライフワークとして取り組むのならば、その決意を、でき るなら、来年8月6日の広島原爆の 日に、原爆慰霊碑の前でしっかりと示してほしいと願う。核兵器廃絶を訴えてきた多くの広島市民もきっと同じ思いではない だろうか。
切に願う理由はもう一つある。この夏の広島原爆の日の総理大臣あいさつが、あらゆる面で残念だったからだ。私は先日、あ ることを取材し、記事にした。
今年8月6日の平和記念式典で、菅義偉首相(当時)が、「唯一の戦争被爆国」として「核兵器のない世界」を目指すとい う、スピーチの最重要部分を読み飛ば した。それを、蛇腹状のあいさつ文が、のりが付着してはがれない状態になっていたと首相周辺の政府関係者が説明した、と いう報道を受けて、あいさつ文の現 物を見に行った、という話を書いた。
【総理の挨拶文】のり付着の痕跡は無かった(上)
自民党の新総裁に岸田文雄氏が選ばれ、10月4日に開かれる臨時国会で総理大臣に任命されるのが確実となった。菅義偉総 理の任期終 infact.press
【総理の挨拶文】のり付着の痕跡は無かった(下)
総理の挨拶文は広島市に保管されていた。そこには、のりが付着した痕跡も、はがそうとした跡も無かった。「のりが付着し てはがれず infact.press
読み飛ばし自体も、とても残念なことだったが、わたしは、その「失態」の原因が、蛇腹状に折り畳まれた原稿を作成した役 人のせいだという「政府関係者」の 釈明を、マスメディアの報道で知り、なんとも言えない気持ちになった。だから、この挨拶文の原本が広島市に保管されてい ると知った私は、公文書の開示請求 をして、その現物を見に行き、見たままを記事にした。
76年前に核兵器の犠牲になった人たち、その後を生き抜き、核兵器廃絶を見届けずに亡くなった人たち、そして、今日この 瞬間も、現場で一生懸命汗を流している首相周辺の人たちのことを思って書いた記事だ。
もう2ヶ月も前の話を蒸し返してどうするの、というような声も聞こえたが、広島で、本気で核兵器廃絶を願う人たちにとっ ては、平和記念式典は年に一度の大 切な儀式であり、が故に、原爆で犠牲になった人たちや、その後を生きて核兵器廃絶を見届けずに亡くなった人たちの名前が 32万人分以上収められた原爆慰霊 碑の前で、核兵器廃絶に向けてどういう誓いを立ててくださるのかを見守るのだ。核兵器廃絶に関心のない人たちから見た ら、そんな昔のこと、あるいはそんな 些細なこと、かもしれないが、草の根で一生懸命行動を起こしている広島市民にとってはとても重要な日の出来事だったの だ。
ちなみに、岸田さんが第100代首相になった今日、官房長官が会見に臨み、この件についての記者からの質問に答え、「の り付着」を否定したという。
加藤官房長官、読み飛ばし「のり付着」否定 広島原爆忌あいさつで:時事ドットコム
加藤勝信官房長官は4日の記者会見で、菅義偉首相が8月に広島市の平和記念式典であいさつした際、原稿の一部を読み飛ば したことを www.jiji.com
そういうこともあったので、広島での平和記念式典での総理大臣あいさつを、広島選出の岸田さんにはちゃんとしたものに戻 してほしいな、と切に願う。
カナダ在住の被爆者で、国内外で力強く核兵器廃絶を訴えてきた広島出身のサーロー節子さん(89)は、遠縁にあたる岸田 文雄さんに、核兵器なき世界への力 強いリーダーシップを発揮することを願うメッセージを寄せた。節子さんの姉の息子、つまり彼女のおいは、わずか4歳の人 生を、米軍が投下した核兵器によっ て奪われた。その名を岸田英治くんという。
岸田新首相は、核兵器廃絶へのリーダーシップを!〜フィン事務局長とサーローさんの手紙
10月4日、岸田文雄氏が内閣総理大臣に選出されました。これを受け、ベアトリス・フィン核兵器廃絶国際キ... peaceboat.org
新聞記者時代、私も節子さんの話は何度も聞いた。当時の総理大臣に対して、同じように力強いリーダーシップを求めていた のを記事にしたことがある。核兵器禁止条約が発効することが決まった時の報道だ。
日本が変われば世界が変わる サーロー節子さんの憤り:朝日新聞デジタル
 核兵器禁止条約の批准国・地域が、発効に必要な50に達した。ただ、その中に日本は名を連ねていない。原爆の惨禍の体 験者として digital.asahi.com
節子さんは、岸田英治くんの思いも背負って、海の向こうからずっと、日本が力強いリーダーシップを発揮することを願い続 けている。彼女が生きているうちに、その道筋を、明確につけてほしいと私も願う。
岸田さんは、自分の特技を「人の話を聞くこと」だという。
広島の被爆者団体は、年に一度開く会議に、毎年広島選出の国会議員を招いているが、少なくとも核兵器禁止条約が採択され てからのこの5年、岸田さんは一度 も姿を見せていない。広島県原爆被害者団体協議会(坪井直理事長)によると、同じく招かれた他の自民党議員の中には、毎 回必ず家族や秘書などを代理で出席 させている人もいるが、岸田さんは、本人はおろか代理出席も一度もないという。(同じ自民党でも、平口洋議員は特に熱心 だ。妻が出席しているのを私も複数 回見たことがある。旧陸軍被服支廠の保存を考える市民団体の会合にご本人が出席しているところをお話しさせていただいた こともある。)
広島ゆかりの若者たちで作る「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(通称・カクワカ広島)は、広島ゆかりの国会議員 に、直接アポ入れをして、核兵器廃絶に関する質問をぶつけ、それを公開するという活動を続けているが、岸田さんの事務所 は対応してくれないという。
私たち広島市民がいつもいつも見上げてきた原爆ドームは、声なき証人だ。黙って、私たちに訴え続けている。76年前、核 兵器の犠牲になった人たち、そして、核兵器廃絶を見届けずに死んでいった被爆者たちは、いずれももう話をすることができ ない、声のない人たちだ。
広島という街は、こうしたものにも、耳を傾けなければならないまちだ。
人の話を聞くことが特技だという岸田さんには、声をあげている人の話はもちろん、ヒロシマの声なき声にもきちんと耳を傾 けてほしい。
原爆ドームを、単なる壁紙にはしないでほしい。》



2021年10月 3日
日記がわりに。
ようやくこちらも宣言明けの昨日三宮に出て、閉じた店が多い中で新規開店もあるアーケードを抜けて栄町通りのDay's Kitchinを久しぶりに訪ねる。アルコール解禁で女将さんは「いらっしゃると思ってました」と、見破られていた。混 んでるかと予想したがさにあらず、 淡路産玉葱のピザとビール、ワインをいただく。ぼちぼちお客が入る。
もう一つ界隈のkokosikaに行ってコーヒー。席の横にタウン誌の数年前のカフェ紹介があり、なんと nomadikaとここが掲載されていた。半ば観 光気分になりメリケン波止場を散歩して駅前阪急地下で食材買い、HATのなぎさの湯につかる。帰路向かいの神戸赤十字病 院から救急ヘリが飛び立った。小学 校グランドでは再開したクラブ活動も。
半年ほど土日のどちらかは巣ごもりだったが快晴の今日も外出。2月以来8ヶ月ぶりに西宮北口に行き、営業再開の shiosaiで食事。まだお客さんは少ない。津門川と今津線を超え地下道を潜り南側の阪急ガーデンに寄って帰宅。わず かに見える大阪湾も凪いでいる。
          


2021年10月 1日
・昨年10月2日、12月4日平井卓也デジタル改革担当大臣(現デジタル相)、赤石浩一内閣官房イノベーション総括官 (現デジタル審議官)、向井治紀内閣官房IT総合戦略室室長代理が、NTTの澤田純社長からNTTグループの会員制レス トラン「KNOX」で接待を受ける。
・この2回の会食について週刊文春が6月24日発売号で報じ、平井は6月25日の記者会見で「割り勘として問題ないよう にきっちり支払った」と説明。「私 の費用負担ですね。私と同席していた事務方の分をきっちりと支払っております。これは先方からの請求どおり、割り勘とし て問題のないようにきっちり払っ た」。
https://bunshun.jp/articles/-/48999
・だが、実際には週刊文春の取材を受けて、6月21日にNTT側に自身と向井、記事には出ていない赤石の代金として計約 22万円を支払っていた。支払ったのは半年以上後に週刊誌の取材を受けた時点である。
・9月24日午前の閣議後記者会見で平井がデジタル庁の事務方ナンバー2の赤石浩一デジタル審議官の懲戒処分(1カ月減 給10分の1)を発表。「会食に大臣は出席したのか」との問いに対しても「事務方にお問い合わせ願いたい」と。
・その後のデジタル庁事務方の説明で、赤石が受けた2020年9、10、12月の計3回の接待(計約12万円)のうち、 平井が同席した会食があったことは説明開始から30分以上たってから渋々認めたものの、相手企業名は最後まで明らかにし なかった。
・9月27日事務方が再度説明の場を持った。ようやく会食の相手企業がNTTであることを認めた。さらに驚きの事実は、 3回のうち2回の会食に同席した平井が飲食費などをNTTに支払ったのが会食から半年以上たった6月下旬だった。
・接待問題が発覚した当時は、内閣官房が発注した東京オリンピック・パラリンピックの選手ら向けのアプリの事業費削減を 巡り、平井がIT室の幹部に対し、発注先の共同事業体の一社であるNECを「脅しといた方がいい」などと発言していた。
・9月28日の閣議後記者会見で、なぜ自主返納を自ら公表しなかったかについては「自主返納したぞっていうことをオープ ンにする方がいいのかどうか自分の 判断ですから」と答弁。半年以上たった後での支払いについては「その場で会計をしてくれるような店では全くないので」 「社員食堂でしょ? そういうチェッ ク等々はしない」
・会食場所はNTTが日ごろから接待などに使っていたグループの会員制レストラン。支払額を見ても、とても「社員食堂」 などと呼べるものではない。
・デジタル相になることが確実視されていた平井がNTTから接待を受け、支払いもしていなかった事実が明らかになれば、 疑念を抱く国民も出てくる。週刊誌の報道前に、問題の矮小化を図るためにあわててNTTに請求を求め、支払いをしたとみ られても致し方ない。
「NTTグループが受注した五輪アプリの件などからも、平井氏にとって、同社が利害関係者であることは明らかです。加え て安倍政権以降、人事などで政によ る官の支配が加速している。平井氏の誘いだったとすれば、赤石氏や向井氏は断れないでしょう。大臣規範に照らしても、平 井氏には懲戒処分を受けた赤石氏よ り重い責任があります」国際基督教大学 西尾隆特任教授(文春オンライン「後から割り勘」NTT接待 平井卓也大臣のセコすぎる“隠蔽工作”の全貌)

9月1日に発足したデジタル庁だが、全く不適格な者が担当大臣をしている。
そもそもこの平井はかつて自民党ネットメディア局長のとき、2013年6月28日のネット番組党首討論に出演した社民党 福島瑞穂党首に対して「黙れ、ばばあ!」などとスマホで匿名の書き込みをしていた人物。
https://www.j-cast.com/2013/07/01178453.html?p=all
彼は4月7日内閣官房IT総合戦略室の会議で、東京オリ・パラ向けアプリの請負先のNECについて「完全に干す」「脅し ておいた方がよい」などとして別の 自身と近い関係にあるベンチャー企業を参加させるよう求める、官製談合防止法に違反する発言をした音声データを報道した 週刊文春の6月11日の報道後にそ の録音のほとんどを廃棄させている。
https://bunshun.jp/articles/-/46212
https://digital.asahi.com/articles/ASP9K5G9FP9KULFA01B.html
人としての礼節も政治家として公正であろうとの意思もデジタルについての知識も根底から欠落している。大臣規範、公務員 倫理規定に違反する利害関係者から の接待を平然と受けながら、半年後に取材を受けると慌てて代金を支払うこと自体著しく適格性を欠いていると言うほかな い。これが特異なことではなく、こう したものを大臣に添えた安倍・菅政権の本質が露呈しているということ。政治を根底から変えなければ、デジタル化どころか この国にまっとうな未来はない。

《平井卓也デジタル相がNTTから接待を受けていた問題で、同席したデジタル庁幹部が懲戒処分を受けた。平井氏は飲食費 を「割り勘にした」と説明していた が、支払ったのは半年以上後に週刊誌の取材を受けた時点であることが今回判明するなど、煮え切らない対応に終始。いった い平井氏は何を守ろうとしているの だろうか。
幹部の処分 詳細は明かさず
 平井氏が、デジタル庁の事務方ナンバー2の赤石浩一デジタル審議官の懲戒処分(1カ月減給10分の1)を発表したのは 9月24日午前の閣議後記者会見 だった。赤石氏が内閣官房イノベーション総括官を務めていた際に「事業者」との会食について倫理法令違反が確認されたと いう。しかし、「具体的にどのよう な会食なのか」「発覚の端緒は?」といった記者の質問に「事務方に聞いて」と繰り返すのみで、「会食に大臣は出席したの か」との問いに対しても「事務方に お問い合わせ願いたい」と、正面から答えなかった。
 その後のデジタル庁事務方の説明もひどいものだった。赤石氏が受けた2020年9、10、12月の計3回の接待(計約 12万円)のうち、平井氏が同席し た会食があったことは説明開始から30分以上たってから渋々認めたものの、相手企業名は最後まで明らかにしなかった。同 日午後、加藤勝信官房長官が記者会 見で、平井氏が大臣給与1カ月分を自主返納することを明かしたことも「なぜ自分自身で公表しないのか」と驚かされた。
「割り勘」 支払いは半年以上後
 あまりの説明不足に不満を持ったメディア側の要求に応じ、事務方が再度説明の場を持ったのが27日。ようやく会食の相 手企業がNTTであることを認め た。さらに驚きの事実は、3回のうち2回の会食に同席した平井氏が飲食費などをNTTに支払ったのが会食から半年以上 たった6月下旬だったということだ。
 この2回の会食については、週刊文春が6月24日発売号で報じた。記事には平井氏のほか、デジタル庁の前身にあたる内 閣官房IT総合戦略室(IT室)の 室長代理(当時)の向井治紀氏の名前もあった。これに対し平井氏は6月25日の記者会見で「割り勘として問題ないように きっちり支払った」と説明してい た。だが、実際には週刊文春の取材を受けて、6月21日にNTT側に自身と向井氏、記事には出ていない赤石氏の代金とし て計約22万円を支払っていた。
 9月28日の閣議後記者会見で、平井氏はさらに歯切れが悪い説明に終始した。まず、なぜ自主返納を自ら公表しなかった かについては「自主返納したぞって いうことをオープンにする方がいいのかどうか自分の判断ですから」と答弁。半年以上たった後での支払いについては「その 場で会計をしてくれるような店では 全くないので」「社員食堂でしょ? そういうチェック等々はしない」などと答えた。
 会食場所はNTTが日ごろから接待などに使っていたグループの会員制レストラン。支払額を見ても、とても「社員食堂」 などと呼べるものではないことは明 らかだ。会食の目的については、「最新の技術動向等について意見交換したということで、全く国民の疑念を抱くものには当 たらない」と述べたが、果たしてそ うだろうか。
問題の矮小化図る?
 接待問題が発覚した当時は、内閣官房が発注した東京オリンピック・パラリンピックの選手ら向けのアプリの事業費削減を 巡り、平井氏がIT室の幹部に対 し、発注先の共同事業体の一社であるNECを「脅しといた方がいい」などと発言していたことが問題になっていた。共同事 業体にはNTT子会社も参加。平井 氏は、アプリ開発のことを聞いたのは1月に入ってからであり、昨年12月の会食時点ではそれを知り得なかったとの立場 だ。
 だが、デジタル相になることが確実視されていた平井氏がNTTから接待を受け、支払いもしていなかった事実が明らかに なれば、疑念を抱く国民も出てく る。週刊誌の報道前に、問題の矮小(わいしょう)化を図るためにあわててNTTに請求を求め、支払いをしたとみられても 致し方ないだろう。
 赤石氏は平井氏が同席した2回の接待について、大臣が支払いをしたとの認識だったという。庁内では「大臣に同席を求め られたら断れない」と赤石氏の処分 に対する同情論も聞こえてくる。しかし、6月の会見時点で平井氏が「支払いをしたのは直近だった」と認めていれば、赤石 氏の処分も早まり、9月1日のデジ タル庁発足に伴い事務方ナンバー2の役職に就く人事も危うくなっていたかもしれない。もう一人の会食同席者である向井氏 は同庁発足と同時に定年退職してい るが、その前に処分を受けていれば、退職金が減額されていた可能性がある。
 接待問題についての調査は、処分まで約3カ月かかった。平井氏は「ピカピカの状態でデジタル庁のスタートを迎える」と 強調していたが、デジタル庁発足後まで処分を遅らせたのではないかとさえ勘ぐってしまう。
新設官庁続くドタバタ劇
 デジタル庁人事を巡っては、事務方トップに当たる「デジタル監」でも、米マサチューセッツ工科大メディアラボの元所 長、伊藤穣一氏の起用を検討しなが ら、少女らへの性的虐待などの罪で起訴された米実業家から資金提供を受けたことなどに対する批判が上がり、直前になって 急きょ、起用を見送るドタバタ劇を 演じている。
 菅義偉政権の目玉政策として鳴り物入りで発足したデジタル庁だが、1カ月もたたないうちに足元が揺らいでいる。企業統 治に詳しい青山学院大の八田進二名 誉教授は「デジタルの世界は日進月歩で、先駆的な感度と知見を持っていないといけないが、昭和(時代)のような対応をし ている」と手厳しい。次期政権でも デジタル化の推進が喫緊の課題であることは変わりない。新閣僚人事に注目が集まるが、平井氏に司令塔の役割を果たす資質 があるのかが問われそうだ。》





                                                                                                                                                                 
  
     





























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