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2024年4月30日
24日米ABCは全米の大学での学生たちの抗議行動を「一部暴力的」と伝える。動画に映るのは空のプラスチック容器で警官のヘルメットを叩く姿で、警官らによる学生たちへの暴力的な拘束ばかりだが。抗議にはユダヤ系の学生も参加している。ニューヨーク大学ではキャンパスから退去を拒んだだけで一夜で150人以上の学生が逮捕された。まるでロシア。
 25日英BBCは病院敷地内で埋められた300人以上の遺体が見つかったガザで、行方不明の親族を探す人々を伝える。遺体は青いシートで乱雑に埋められたまま。「拷問されたり、手足を縛られ、処刑された遺体を見た」と親族。国連人権高等弁務官事務所のパレスチナ地区代表は「ガザでは多くの深刻な人権侵害が見られる。そのほとんどは戦争犯罪の可能性がある。今回はその一例だが、深刻の度合いが桁違い」と指摘。死体を探して息子を見つけた母が喜ぶ姿は、ガザを取り巻く苦しみがどれほどのものかを語る、とアナウンサー。なんとも痛々しい。
 同日ABCは米ハーバード大学などにもイスラエルに武器を渡して儲けている企業と手を切ることを大学に求める抗議活動が広がり、警官隊が投入されて暴力的に学生たちを拘束する様子、コロンビア大学では米下院議長ジョンソンらが、ユダヤ人学生の安全を守れていないとして学長に辞任を要求、米議会で抗議者について「反ユダヤ発言だ」と学長を尋問する共和党議員の姿を報じる。プーチンのロシアと変わらない醜悪さ。
 26日、先週コロンビア大学で始まった学生の抗議運動が急速に全米各地に広がっているとBBC。「夜が明けるたびに、家族を引き裂かれ、自分の手足も家もすべてを失った子どもたちの姿が目に入る。とても見過ごすことはできない」と、学生たちは身柄を拘束されても抗議をやめる気配はない。ワシントン大学では抗議デモに教授たちも参加したと。
 イスラエルの空爆で両親と3歳の姉を亡くし、母の胎内から30週で摘出された女児サブリーンが、保育器の中で全力で呼吸を続けていたが生後五日で亡くなったことを27日BBCが伝える。アルジャジーラはイスラエルで人質家族らがガンツ前国防相の自宅前で火を燃やし、人質と拘束者の解放ができない場合の即時辞任を求める活動を伝える。
 昨日NHK7時のニュースでイスラエル軍によるラファの住宅への空爆で少なくとも22人が死亡し、29日でにパレスチナの死者が3万4488人となったことを伝える。
 今日仏2は29日朝ソルボンヌ大学内に「パレスチナ派学生」たちがテントを張るが、首相の命令で退去させられたと報道。大学に介入する政府と、ガザでのジェノサイドへの抗議を、政権の意向に従い勝手に「パレスチナ派」呼ばわりする公共放送。フランスの大学の自治、表現の自由は何処に消えたのか。
 アルジャジーラは28日のガザ中部での戦闘でイスラエル軍の二人の少佐が死亡したと伝える。テルアビブでは中心部の国防省前で、イスラエル軍の戦闘とラファへの侵攻の停止、人質交換を求める多くの市民の動き。ブリンケンはサウジアラビア等アラブ5カ国とPLO代表らとリャドで会合の様子。
 ABCは米国で抗議活動がさらに60校以上に拡大。コロンビア大学は学生にテントを午後2時までに撤収しなければ即時停学にすると伝え、学生たちは撤去を拒否したと伝える。テキサス大オースティン校ではデモ隊が解散を拒否しただけで、1週間で2回目の警官導入と逮捕者。ジョージア大でも複数の参加者が拘束され警察はテントを撤去。コロンビア大は学生の一部を停学処分とする。大学生の表現の自由、政治的意見表明に警官導入と逮捕で答える、これらの何処が「民主主義と自由の国アメリカ」なのか。ガザではイスラエルによる空爆で20人以上が死亡。
 報道1930はICCの逮捕状発行を恐れ、バイデンに泣きつくネタニヤフを、NHK9時のニュースは全米16州60以上の大学で抗議活動する学生ら800人以上が逮捕されたこと、29日もイスラエルの空爆でガザで市民少なくとも25人が殺害され、テルアビブではイスラエル市民らが停戦と人質交換を求め、「これ以上戦争する時間はない、今すぐ合意し、人質を戻せ」という女性の言葉を伝える。「イスラエルの提案は極めて寛大」というブリンケン。3万4千人以上の市民を殺害したイスラエルの何処が「寛大」なのか。米国の政治家や大学管理者らにまともな思考も良心も全く欠落しているということ。アメリカ世論も「イスラエルの軍事作戦を支持しない」が55%。ICCと学生、市民の動きでこのジェノサイドは止めなければならない。
 
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2024年4月30日
「イスラエル国の重要性は、ユダヤ教の社会法を実現するためにようやく与えられた機会にある。…イスラエル国は、まさに自己を国家として認めさせる行為そのものによって宗教的であらねばならない。」(1950 年「イスラエル国とイスラエルの宗教」、『困難な自由』所収)
「シオニズムとイスラエルの創設は、ユダヤ思想にとって、語のあらゆる意味での自己回帰と千年を超える疎外の終わりを意味している。イスラエル国は、正義の世界を実現することで歴史を越えるための、初めての機会である。」(1961 年「今日のユダヤ教」、『困難な自由』所収)
「一神教徒たちに見合った政治理論を忍耐強く練り上げていくこと、かかる営為をアブラハムの後継者たちに許すはずのもの、それは、アブラハムに約束された土地に対して行使される、近代国家(イスラエル国家)の責任のみなのである。」(1971 年「カエサルの国とダヴィデの国」、『聖句の彼方』所収)
「一握りの不毛な土地は、今から三千年前にはイスラエルの民に属していた。…今世紀の初めには、自分たちの労働によってこの土地を甦らせたのだ。この国家を築き、防衛しようとする努力は、すべての近隣諸国の異議と脅威にさらされている。…土地はイスラエルとって掛け金であり袋小路である。」(1979 年「政治は後で!」、『聖句の彼方』所収)
「シオニズムは倫理的な正当性をもった政治的理念であり、ユダヤ人が多数を占める政治的単位がどこでもよい場所にではなく存在することが必要。」(1982 年「イスラエル――政治と倫理」)
・時代は 1950 年、イスラエル国家が建国された 1948 年からわずか2年後であり、ここで言うイスラエル国は、政治シオニストの世俗的な政治権力と軍事力で打ち立てた近代国家のことだ。
・レヴィナスの語るシオニズムは、思想上の〈イスラエル王国〉なのではなく、眼前のイスラエル国家を創設した政治シオニズムなのだ。
・このテクストは 1971 年のものだが、それはイスラエルが 1967 年に第三次中東戦争でヨルダン川西岸地区とガザ地区とを軍事占領した後のことであり、全面的に「エレツ・イスラエル」つまりパレスチナの全土が手に入ったことが神懸かり的なこととして、露骨な軍事的拡張主義が極右的な宗教言説によって意味づけられ正当化されるようになった時期である。
・1979 年、時あたかも、イスラエルがエジプトと和平条約を結び、その国家的正当性をアメリカ合衆国の支援を得て、アラブの盟主に承認させた、極めて政治的な行為の余波のなかで、レヴィナスは政治シオニズムを語りながら、「政治は後で!」という題名で政治プロパガンダを復唱したのである。
・レヴィナスは、1982 年にイスラエル国家がレバノン侵攻を行ない、その過程でサブラーとシャティーラの難民キャンプの大虐殺を煽ったことで、大きな国際的批判にさらされているその最中で、公然とシオニズムを正当化してみせた。ーーレヴィナスが、政治シオニズムおよびイスラエル国家に関してその正当性と必要性をもって擁護しようとするとき、その振る舞いは徹頭徹尾「政治的」なのであって、それは哲学思想的な議論とは無縁のものになっている。
・レヴィナスは「他者の顔」を前にした暴力批判の倫理を提唱しながら、しかし現実政治においては、アラブ・パレスチナ人という「他者」を弾圧し排除することでしか成り立ちえない政治シオニズムの立場を取り、ユダヤ人の排他的な近代領土国家イスラエルを擁護した(文化シオニズムであれば排他的領土を主張しないという点でパレスチナ人の排除を含意しない)。
・逆にデリダは、ユダヤ人の〈場所〉としては領土的なユダヤ人国家を、政治シオニズムを否定しながら、他方では非暴力の絶対的倫理のようなものも批判し、「最小の暴力」を肯定した。
・このレヴィナスとデリダの差異は、現在まさに猖獗を極めているイスラエルによるガザ地区攻撃でのパレスチナ人ジェノサイドを欧米諸国が支持・支援しているという事態を生み出す思想的基盤をなしている。すなわち、西洋世界=欧米諸国に深く根ざしている、反アラブ・反イスラーム的な思考である。イスラエルのイツハク・ヘルツォーグ大統領とベンヤミン・ネタニヤフ首相が揃ってガザ侵攻を「西欧文明を守る戦いである」と宣言し、欧米諸国の支持・支援を求めていることは、このジェノサイドの最も根源的な思想的背景を公言している。
 「シオニズムに対するレヴィナスとデリダの距離」早尾貴紀
 「脱構築研究会」Suppléments2024年No3中の早尾貴紀氏の文から引用。
 20世紀フランスのいずれもユダヤ系哲学者エマニュエル・レヴィナスとジャック・デリダの「シオニズム」との関わりと欧米諸国政府のイスラエル支援の思想的背景とその問題性を端的に提示している。
 そもそも、旧約聖書はBC.6世紀新バビロニアの首都バビロンに移住させられた古代ユダ王国の民がその地に連綿と連なるメソポタミア由来のさまざまな神話、伝説、物語に触れ、それを引用、剽窃してみずからの由来を一神教、選民思想のもとに記述しまとめたもの。
 1849年以降アッシリアの王アッシュールバニパルのニネヴェの図書館から英人レイヤー ドによりアッカド語楔形文字の粘土板文書が発見され、3万点が大英博物館に保管されてアッカド語の解読が進められるが、同博物館修復員であり楔形文字をある程度読みこなせた英人ジョージ・スミスが1872年この粘土板から「大洪水」の話を含む叙事詩を発見した。
 粘土板12板で伝えられるこの叙事詩の初期の伝承は紀元前3千年紀末にシュメール語で成立し、のちにこの地域を征服した民族の言語であるアッカド語、ヒッタ イト語、アッシリア語などに継承されて粘土板に記録され「叙事詩」として完成した、と考えられる。(ちくま学芸文庫版「ギルガメッシュ叙事詩」矢島文夫訳の解説)
 主人公ギルガメッシュがかつて大洪水で滅びた都市シュルッパク(ファアラ遺 跡)の洪水を方舟を造り生き延びて永遠の命を手に入れて神となったウトナピシュティム(命を見た者の意。シュメール版ではジウスドラ)を訪ね、彼がギルガ メッシュに語るのがこの第11の書板「大洪水」物語。
 そこには神々たちの決定で大洪水が引き起こされ、その描写として「全地は壺のように破壊された」、「アヌンナキ(神々の集合)は松明を掲げ大地を燃やそうとした」「戦争のように、人々の上に破滅が走った。彼らは互いに見分けもつかなかった」そしてやがて「七日目、暴風と大洪水は戦いを終わらせた。大洋は静まり、悪風(イムフラ)は治まり、洪水は退いた」などと、人々の苦難をリアルにまたこの洪水に地震と津波の様相も加えながら活写している。
 ギルガメッシュはウルクで城壁を建設した王とされ、叙事詩は故郷に戻ったギルガメッシュの言葉「礎石を調べ、煉瓦を吟味してみよ。その煉瓦が焼成煉瓦でないかどうか。その基礎は七賢者=太古のシュメール7都市に文明をもたらしたとされる=が据えたのではなかったかどうか」で終わる。甚大な自然災害に対する備え・教訓として読み継がれた物語を、唯一神ヤハウェへの帰依と服従の物語に変換したのが旧約7章(ノアの方舟)に他ならない。さらにギルガメッシュの僚友となったエンキドゥは粘土で作られたとされ、創世記が記す土から作られたアダムに通じる。
 1900年の独訳以降この叙事詩は西欧で広く知られ、創世記の歴史学的検証が可能となった。1906年ロシア帝国(リトアニア)カナウス生まれで1930年フランスに帰化し、1939年フランス軍に招集されてドイツ軍捕虜となり5年間抑留されてホロコーストを生き延びたレヴィナスが、「シオニズム」「自己回帰」「宗教的イスラエル国」「アブラハムに約束された土地」を無批判に主張する背景は理解はできるが、そのような信仰はイスラエル建国のためにパレスチナのひとびとを排除・殺害し続ける理由にはならない。
 彼の出身地リトアニアとポーランド、ロシア西部とウクライナなどにユダヤ系の人々が多いのは、当時その地に成立しヨーロッパで最も民主的でフランスに先駆けて1791年成文憲法(5月3日憲法)を制定していたポーランド・リトアニア共和国(1569~1795)が宗教的寛容を貫き、西欧から逃れてきた多くのユダヤ教徒を受け入れたためである。だが、やがてそれらの地はロシア帝国に簒奪され、ポグロムに繋がっていく。
 フランス、ドイツ、英国の政府はユダヤ人ホロコーストへの反省は口にするが、人種差別と植民地主義の精算は未だできていない。米国はイスラエルによるパレスチナへのジェノサイドには軍事支援で加担し続ける。
 ガザでジェノサイドを続ける首相ネタニヤフや国防相ガラントは、パレスチナのひとびとを「動物人間」『闇の子どもたち』『人間のような動物』「我々は肉食動物を見た」と呼ぶ。その背後に西欧の根深い人種差別と植民地主義そして旧約が示す選民思想が埋もれていることは明らか。レヴィナスらの哲学の名を借りたシオニズム思想の歪みとカルト性を明らかにすることは、人類の未来にとってたいへん有益だろう。
《Suppléments
ISSN: 2758-0628 Suppléments編集委員会 出版地:東京都八王子市
No. 3  2024
→統合版ファイル(一括ダウンロード)
目次
【いま、国家の脱構築?──デリダ、レヴィナス、中上健次と「国民国家(ネーション・ステート)」】
初期デリダにおける暴力の主題――植民地主義とアルジェリア戦争を背景として―― 小川歩人………1 →PDF
レヴィナスのライシテ論と「イスラエル」――キリスト教批判の観点から 若林和哉………17 →PDF
シオニズムに対するレヴィナスとデリダの距離 早尾貴紀………32 →PDF
ジャック・デリダと「国語」の発明 自伝、翻訳、国民国家 森脇透青………38 →PDF
たった一つの、私のものではない「日本語」――ジャック・デリダ、中上健次、『批評空間』―― 松田樹………53 →PDF
中上健次の地政学的壊像力――東アジア的「アウトロー」の交通空間 大杉重男………69 →PDF




2024年4月29日
「コロンビア大学の学生の皆さん、私たちを支え続けて」「私たちの教育と生きる権利の侵害は戦争犯罪です」「学生の皆さん、ガザに連帯してくれてありがとう。あなた方のメッセージは届いています」ラファのシャブラ難民キャンプの子どもたちが掲げる紙のプラカードとテントの文字
「テントにありがとうのメッセージを書いた。テントは僕たちを暑さからも寒さからも守ってくれないけれど、せめてもの感謝は伝えられる。ありがとうのメッセージを家の壁に書くことはできない。僕たちには家がないから。家は子どもたちやお年寄りや女性の上に崩れ落ちた」ガザ北部のベイトハヌーンから避難してきた学生のタクフェール・アブユスフさん
「イスラエルと米国にプレッシャーをかけてガザ地区の大虐殺を止め、ラファ侵攻を阻止してほしい」大学1年生のバヤン・アルフィキさん
「私は今年卒業するはずだった。アズハル大学で英語とフランス文学を学んでいたのに、自分と自分の夢やキャリアの始まりを隔てる壁のように、戦争が立ちはだかった。ガザの学生たちは一日残らず痛みと苦しみの中にいると、世界中に伝えたい」ノワル・ディアブさん(20)
・イスラエルの民放テレビ局チャンネル12は先週、ガザにおける国際法違反の疑いでICCがネタニヤフ首相や他の政府高官に対し逮捕状を発行する可能性について、イスラエルがますます懸念していると報じた。
「自衛に対する基本的権利を損なうICC(国際刑事裁判所)のいかなる試みも決して受け入れない。ICCの決定はイスラエルの行動に影響しないが、兵士や公人を脅かす危険な前例となる」26日ネタニヤフ
・米ニュースサイト・アクシオスは、イスラエル政府高官2人の話として、今回の(イスラエルの)提案では、人質解放後、ガザにおける「持続的な平穏回復」について協議する意向を示していると報道。イスラエル側が紛争終結について話し合う用意があるのを示唆したのは初めてだと伝えている。
「ラファ侵攻は、ハマスとの長期化した戦闘において重要である。(ハマスがイスラエルに越境攻撃を仕掛けた昨年)10月7日に政府を率いていた閣僚が(ラファ侵攻を)阻止するとすれば、政府は存続する意義を失うだろう」28日イスラエル戦時内閣メンバーのベニー・ガンツ前国防相
 150万人の避難民が集まるラファへのイスラエル軍の侵攻準備と、アメリカ各地の大学でジェノサイド批判の声を上げる学生たちの行動とICC国際刑事裁判所のネタニヤフら逮捕の動きの報道のなか、イスラエルが初めて「持続的な平穏回復」を提案。
 ラファの子どもたち、若者らの声に耳を傾け、ここでラファ侵攻を止めて人質解放・交換を実現し、イスラエルによるパレスチナ市民に対する国際法違反を追及することができなければ、世界はさらなるジェノサイドと国内外の分断そして戦争の泥沼に陥る。
《パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファ(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで28日、学生や子どもなど数十人が集まって全米の大学で続く親パレスチナの抗議デモに連帯する集会を開き、米国の学生に謝意を表した。
ラファのシャブラ難民キャンプでは、子どもたちが横断幕を掲げて「コロンビア大学の学生の皆さん、私たちを支え続けて」「私たちの教育と生きる権利の侵害は戦争犯罪です」と訴えた。
学生や生徒たちは、ガザ北部から逃れてきた住民の避難所になっている学校付近の仮設テント周辺に集まった。映像には、テントの布地にスプレー塗料で「学生の皆さん、ガザに連帯してくれてありがとう。あなた方のメッセージは届いています」と描く人たちの様子が映っている。
ガザ北部のベイトハヌーンから避難してきた学生のタクフェール・アブユスフさんはCNNの取材に対し、「人間性で私たちを支えてくれた」米国の学生に感謝の気持ちを伝える必要があると感じたと話す。
「テントにありがとうのメッセージを書いた。テントは僕たちを暑さからも寒さからも守ってくれないけれど、せめてもの感謝は伝えられる。ありがとうのメッセージを家の壁に書くことはできない。僕たちには家がないから。家は子どもたちやお年寄りや女性の上に崩れ落ちた」(アブユスフさん)
ラナ・アルタヘルさん(18)はキャンプ内にある学校を指さして、学習と教育の場が避難場所になってしまったと嘆き、「私たちは教育を失った。ガザで失われた唯一の希望を取り戻したい」と言い添えた。
国連によると、イスラエルの爆撃が始まって以来、ガザ地区の学校は200校以上が直撃された。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は「ガザではほぼ6カ月の間、何の教育も行われていない」と訴える。
国連の専門家は報告書の中で、ガザの教育制度の「体系的な抹消」が行われていると指摘。「ガザの教育施設に対する執拗(しつよう)かつ無情な攻撃は、基本的な学習の権利や自由な自己表現の権利に対して長期にわたる壊滅的な影響を及ぼし、またしてもパレスチナ人の新たな世代から未来を奪っている」と非難した。
大学1年生のバヤン・アルフィキさんは、ガザの戦争が始まって以来、カイロの大学の講義に出席できずにいるとCNNに語った。米国の学生たちが展開している連帯の抗議デモには感謝していると話し、「イスラエルと米国にプレッシャーをかけてガザ地区の大虐殺を止め、ラファ侵攻を阻止してほしい」と訴えている。
イスラエルが今にも開始するかもしれないと伝えられてきたラファの軍事侵攻には、同地に避難しているパレスチナ人130万人の運命がかかっている。
CNNの取材に応じたノワル・ディアブさん(20)は、「私は今年卒業するはずだった。アズハル大学で英語とフランス文学を学んでいたのに、自分と自分の夢やキャリアの始まりを隔てる壁のように、戦争が立ちはだかった」「ガザの学生たちは一日残らず痛みと苦しみの中にいると、世界中に伝えたい」と話している。》




2024年4月28日
日記がわりに。
 17日一月ぶりに北区鈴蘭の湯を訪ねる。北谷からの神姫バスは三田から神戸駅までの路線を縮小、ほぼ昼間一本で北谷始発になった。庭の露天に浸かり三宮経由で帰宅。19日金曜、4月始めからご夫妻ともにインフルで休業して17日から再開したil ventoでカッペリーニ。ほぼ満席だがなんとも心地よい。天神川公園の桜はわずかに梢に花が残る。
 20日曇天だが一月ぶりにハーバーランドに出てAEONの弁当でレンガ倉庫前でお昼。ドック沿いを歩き三宮から阪急で帰宅。22日下の駐車場でツバメが飛ぶのを見る。今年も巣作りか、テラスにはツツジも咲く。
 25日新神戸を経て有馬。鯉のぼりがあがりスプリングテラスでサラダランチ、金の湯まえでコーヒーのあと康貴の湯に浸かる。昨日これも一月ぶりに西宮北口ゆいた場で島そばをいただきガーデンズの楽器店でギターピック500円を見つけ、携帯のストラップ用に3個買い占め。
 今日は快晴だがPM2.5でやや霞むなか久しぶりにALBARでマルゲリータを食べ、先日再開したポートタワー横を歩き賑わうメリケンパークを経て帰宅。夕方どうにか視界が開け対岸が見えた。
 


2024年4月27日
「私の中の母親が『やめて、やめて』と言ったんです。私は彼ら(警察官)から4フィート離れて、対立することなく静止して立ち『やめてください』と言いました」
「殴ったり転がったり、ノックしたり殴ったり、この子は頭がこんな感じで、自分の身を守ろうとしていました。それがどれくらい続いたか分かりません。」
「(私の中の)人間が『やめろ』と言っただけです。 彼らが『奥様、そこから離れてください』と言ったとき、『人として誰も立ち去るつもりはありません』と。そして彼らは私を逮捕したのです」
「(エモリー大学長のグレッグ・フェンベスが金曜の書簡で表明した、デモは「高度に組織化された外部の抗議者」によって引き起こされたという運営側の主張に対し)学生とその表現の自由のために立ち上がりました。高等教育の管理者が表現の自由を取り締まり、あらゆる反対意見を非合法化するという問題です」
「(抗議活動が非合法化されることが多いのは)彼らが外部の扇動者であると主張することだが、それは誤りです」
「おそらく他の大学から来た学生も何人かいたでしょう。しかし、私が話したこのイベントを企画している学生たちは、私が長年知っているエモリーの学生たちです」
「彼らは外部の扇動者だと言いましたが、外部の扇動者はアトランタ警察とジョージア州警察だと思います。彼らは扇動者でした」
「誤解は、彼らが『ガザのために立ち上がってくれてありがとう』と言っていることだ――私は紛争について自分なりの複雑な見解を持っている。私が学生とその表現の自由のためにここにいたのと同時に、紛争で起こっていることは恐ろしいことだと思う」
「そして私は彼らの意見を平和的に表現し、平和的に反対する機会を望んでいました。それが私の懸念でした」
「ここで本当に悪いのは、大学の学長かその事務局がこれをやったことです。警察はやるべきことをやるだろうが、大学の学長が警察に呼び出した……だから、より大きな問題は警察の問題ではなく、キャンパスに警察を呼んだ行政の問題です」
「彼らはまだここにいるかもしれないし、迷惑かもしれないし、私有財産か何かに関する規則に違反しているかもしれない。しかし、世界史を踏まえると、これはとんでもなく恐ろしい問題だと学生たちが注意を呼びかけるためにキャンパスを占拠しているのは、まさにこの瞬間なのです」
・マカフィーさんは治安紊乱行為で逮捕・起訴され、来月には法廷が開かれる予定。
「警察の権限に疑問を呈するだけでも違反行為。そこに立っていたのが、私の秩序を乱す行為。私はキャンパスに立っていました。誰かが撲殺されるのを防ぐために立っていたのです。それが秩序を乱す行為」
・アトランタ・ニュース・ファーストは、彼女がディカーブ郡刑務所から釈放された後の金曜日に逮捕について尋ねた。彼女は木曜日正午に釈放され、治安紊乱行為の罪で起訴されたと述べた。
「その告発は全くのインチキだと思います。 ここで秩序を乱しているのは誰ですか? 警官は誰か、あるいはそこに立っている誰かと格闘したり殴ったりしている」
・マカフィー氏とともに、経済学教授のキャロライン・フォーリン氏が警官によって地面に投げ飛ばされる様子がビデオに映っている。フォーリン教授は治安紊乱行為と警察官に対する単純な暴行の罪で起訴された。治安判事は金曜日、逮捕されたすべての抗議者に保釈金を課すとの判断を下した。
 イスラエルのガザ侵攻とそれを支援する米国に抗議するエモリー大学(ジョージア州ディカーブ郡)の学生たちを見守るために、大学敷地内に立っていて警察に逮捕された哲学部長と経済学教授の二人を取材した記事から。
 ノエル・マカフィー教授の行為と言葉は、まさしく大学教員として当然のもの。付属の動画を見ても、彼女らの行為に違法性・暴力性は何もない。この逮捕や起訴自体が米国の「自由と民主主義」からの逸脱と言論弾圧を象徴する暴挙。
《Emory Philosophy Department chair arrested in protests was concerned police presence would cause 'bedlam and mayhem'
The protests mushroomed Thursday evening after an initial camp was cleared out in the morning and nearly 30 people were arrested, including professor Noëlle McAfee.
NEXT UP IN 5
Buffalo Bills pick Keon Coleman, Cole Bishop & Dewayne Carter on Day 2 of 2024 NFL Draft
14-year-old shot in southwest Atlanta on Saturday morning
Author: Jonathan Raymond (11Alive), Brittany Kleinpeter
Published: 2:18 PM EDT April 26, 2024
Updated: 5:29 PM EDT April 26, 2024
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ATLANTA — An Emory professor and department chair, who Thursday became one of the most widely-broadcast faces of the exploding nationwide student protest movement over Israel's war against Hamas in Gaza, said Friday she was first concerned "that this would escalate" as Atlanta police and Georgia troopers responded, and "this would become bedlam, and mayhem -- and it did immediately."
Noëlle McAfee, the chair of the Emory Philosophy Department, spoke to 11Alive's Brittany Kleinpeter about her arrest that, in the last 24 hours, has been broadcast worldwide.
RELATED: Day of unrest at Emory after protests mushroom following contentious police clearing of encampment
She said she first saw a young protester thrown to the ground by officers, who were "pummeling them, just pummeling and pummeling."
"The mother in me said 'stop. Stop.' And I made sure to stand four feet away from them, standing still, nonconfrontational, I said, 'stop' -- one of the cops stood up and got right in front of me and said, 'Ma'am, you need to step back, you need to step back,'" McAfee, a professor of psychiatry and behavioral sciences, said. "And I was watching them pummel somebody, I said, 'no.' And they arrested me."
The professor said it seemed "like it went on forever."
"Punching and rolling and knocking and punching, this child was just - their head was like this, trying to protect themselves. I don't know how long it went on," she recounted.
Her reaction, she added, was just "a human being saying 'stop it.'"
"And when they said, 'ma'am you need to step away,' no human being is going to step away," she said.
Credit: WXIA
McAfee raised several other points in her interview with 11Alive about what transpired on the Emory campus the day before. One of the things the professor highlighted was the administration's contention, expressed in a letter Friday by Emory President Greg Fenves, that the demonstration was sparked by "highly organized, outside protesters."
McAfee said she was there "standing up for students and their freedom of expression" and that there was an "issue of higher education administrators clamping down on free expression and delegitimizing any dissent."
ーーー




2024年4月27日
「反ユダヤ主義のウイルスがまん延している(と学長の辞任を要求。さらに)速やかに封じ込めることができず、威嚇行為に歯止めが掛からないようなら州兵を呼ぶタイミングが訪れる」24日ニューヨーク市コロンビア大学で
「私は非常に簡単に言いましたが、もう一度言います。これは古い軍事格言ですが、 私たちは、自分たちの少年たちや軍隊よりも、むしろ海外の紛争に銃弾を送りたいと思っています」( I said it very simply, I'll say it once again. It's an old military adage, but we would rather send bullets to the conflict overseas than our own boys, our troops,)20日米下院
・マイク・ジョンソン下院議長(共和党、ルイジアナ州)は月曜(15日)夜の演説で、イスラエルを支援し支持することは米国の「聖書に基づく訓戒」であると宣言した。
・Gun Violence Archiveによれば、全米で銃暴力による死者は2021年に過去最多の21068人(11歳以下312人、12~17歳が1266人)、24年は今日(4月27日)までに5154人(11歳以下70人、12~17歳が372人)。
・銃による殺害はアメリカにおける子供や若者の死因で2017年に交通事故を超えて一位となった。子供の死因一位が銃。また、米疾病対策センター(CDC)によるとルイジアナ州の場合、21年の銃による殺人事件の死者は黒人で人口10万人当たり46.1人と白人の14倍以上。
 毎年二万人以上の国民が銃によって殺害され、子供の死因一位が銃である米国で、共和党下院議長は国内の銃規制は放置してガザで子供・女性を殺害しジェノサイドを行い続けるイスラエルには「聖書の訓戒」として軍事支援を続け、それに抗議する学生や大学人には「反ユダヤ主義」のレッテルを貼って弾圧を吹聴する。プーチンのロシアとどこが違うのか。
 自国民とりわけ子供達の理不尽極まる殺傷に無感覚な大人たちは、中東で繰り広げられるジェノサイドにも無感覚ということ。
 ガザでジェノサイドを行い続けるイスラエル批判と反ユダヤ主義は全く別のもの。聖書や信仰を理由に自らと異なるものの武力による排除を正当化するのは、イスラム原理主義と同じく「テロリスト」に他ならない。
 キリスト教はヘレニズム期にギリシャ語話者によってユダヤ教の律法学者・祭司そして選民思想に対する批判として形成されたものという基本すら知らない米国のプロテスタント系「福音派」。それが米国の銃社会を支えイスラエルの犯罪をのさばらせている根源。
 なんとも醜悪な米国のカルト集団が、トランプと同じく2016年米下院に初当選したこの未熟なもと福音派弁護士ジョンソンら今のトランプを担ぐ共和党議員そして表向き彼らと対立しているバイデン政権ということ。
《アメリカの大学で、パレスチナ自治区ガザ地区での戦争に抗議する行動が広がる中、連邦議会のマイク・ジョンソン下院議長(共和党)は24日、ニューヨーク市のコロンビア大学を訪問した。同大学は抗議で緊迫しており、ジョンソン氏はやじを浴びせられた。
ジョンソン下院議長は、コロンビア大学の関係者が現状をコントロールできなくなっていると述べた。
そして、ネマト・シャフィク学長に辞任するよう求めた。
ガザ地区での戦争をめぐる抗議行動は、アメリカ各地で起きている。テキサス州とカリフォルニア州では警察がキャンパス内で抗議者と対立し、数十人の逮捕者が出た。
コロンビア大学でも、パレスチナを支持する抗議者たちが、抗議行動に対する警察の行動をめぐりシャフィク学長の辞任を求めた。
ジョンソン下院議長はこの日、同学長と短く面会した後、ほかの共和党議員とともに大学内で記者会見を開いた。
その中で、抗議行動は法的に保護された言論の自由にあたるとの指摘を一蹴した。ジョンソン氏は大学側がキャンパス内の秩序回復のための行動をとらず、キャンパス内やその周辺で反ユダヤ主義行動が疑われているにもかかわらず、大学はユダヤ人学生の保護を怠ったと指摘した。
「これは危険だ」とジョンソン氏は述べた。「我々は言論の自由を尊重し、考え方の多様性を尊重する。しかし尊重するには、それを合法的に行う方法がある。今起きていることはそういう(合法な)ものではない」。
「野営地に留まる学生たちに、私からメッセージがある。授業に戻り、ナンセンスなことはやめなさい」
ジョンソン氏が立つ演壇からほど近い場所にある、金属製の障壁の陰に隠れていた抗議者もいた。彼らはジョンソン氏の発言中、「聞こえないぞ」などと叫んだりやじを浴びせた。
ジョンソン氏はまた、州兵招集の可能性をあげた。ただ、ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事(民主党)は招集の予定はないとしている。
抗議の野営
動画説明,米大学での「反ガザ攻撃デモ」、キャンパス内で何が 学生らの思いは
コロンビア大の学生たちは1週間前にキャンパス内の芝生の上に、抗議の野営地を設置した。
18日には、大学側の要請を受けたニューヨーク市警が学生ら100人以上を逮捕した。
抗議者たちはその後、追加のテントやプラカードを持って同じ場所に戻った。
大学関係者は現在、野営地の規模をめぐり抗議行動のリーダーたちと交渉中で、話し合いは25日まで続く見込み。
学生たちは安全上の懸念から、オンライン授業の受講が選べるようになっている。
同大のペイジ・フォートナ政治学教授は、学生が持っていたイスラエル国旗が取り上げられたり、「極めて問題のある」発言がなされるなど、抗議行動の最中に「非常に不愉快な」出来事を数多く目撃したとBBCに語った。
一方で、キャンパス内でユダヤ人学生に対する身体的暴力行為は見たことがないとし、反ユダヤ主義がまん延しているとするジョンソン氏ら共和党議員の主張は「誇張されたもの」だとした。「校門の外で交わされている会話のトーンと、実際にキャンパスで起きていることは、本当に違う」と、フォルトナ教授は述べた。
今週行われたインタビューで、一部の抗議者たちはユダヤ人学生に対して嫌がらせが起きるのはまれだとし、自分たちの要求に反対する人たちが大げさに言っているだけだと主張した。
ニューヨーク市警や大学関係者も、「外部の扇動者」が抗議行動をあおったとしている。
キャンパスの外では24日、顔を覆った人物が街頭に立ち、反ユダヤ主義的な中傷をしたり、学生を罵るなどした。抗議の野営を支持する人たちがこれにすぐさま反応し、抗議者たちの努力を「安っぽく」みせるようなまねはするなと批判した。「こういう行動は、(反ガザ戦争)運動にとって本当に有害だ」と、抗議者を支援するためニューヨークに来たというメリーランド州ボルティモア在住のキャロライン・デイジー氏は述べた。
「これは反ユダヤ主義的な運動ではない。けれども、外部の人間による抗議は場合によって、別の話だ」
ユダヤ人学生が懸念
何人かのユダヤ人学生はこの日、キャンパスで身の安全に不安を感じていると話した。
イスラエル出身のコロンビア大の学生で、かつてイスラエル国防軍(IDF)に所属していたというガイ・セラ氏は、抗議行動が始まって以降、大学にいる「イスラエル出身のユダヤ系学生は全員」が言葉による、あるいは身体的な「反ユダヤ主義的行為に少なくとも1度は」直面していると思うと、BBCに語った。
「私はイスラエルで生まれたというだけで、ここで脅迫されたり、殺人者だとか虐殺者だとか強姦魔だとか呼ばれている」
ニュージャージー州出身で、修士課程で学ぶジョナサン・スウィル氏は、コロンビア大学の博士課程への進学を断り、卒業後はイスラエルに移住するとBBCに語った。「もうここにはいられない」とスウィル氏は述べた。「自分にとって、ここは居心地の悪い場所だ。目が覚めるたびに、キャンパスに来るのがいやでたまらないと思ってしまう。いつ物を投げつけられるかわからない」。
全米の大学に拡大
コロンビア大学の野営地で18日に逮捕者が出た後、ガザ戦争に抗議する動きが全米に広がった。
テキサス州オースティンにあるテキサス大学では、警察が抗議者を押し戻した。グレッグ・アボット州知事は24日午後、「今まさに逮捕が行われている。この群衆が消えるまで続く」とソーシャルメディアに投稿した。
地元当局によると、約20人が逮捕された。
カルフォルニア州ロサンゼルスのカリフォルニア大学でも、警察と抗議者が対立する事態となった。学長室の声明によると、破壊行為と対立を受け、キャンパスへの入構が制限された。
オハイオ州立大学(オハイオ州コロンバス)では学生2人が逮捕された。
ハーヴァード大学(マサチューセッツ州)では24日午後に抗議者たちがキャンパス内にテントを張った。同州ボストン周辺にあるマサチューセッツ工科大学(MIT)やタフツ大学、エマーソン大学でも、野営地が設置されたと報じられた。
カリフォルニア大学バークリー校では、反戦や言論の自由を求める抗議行動が定期的に行われているスプロール・プラザにテントが張られた。学校当局は、大学運営の妨げにならない限り容認する意向を示した。
ほかにもフロリダ州やミシガン州など、多数の大学で同様の動きが報告されている。
抗議者たちは大学側に「ジェノサイド(集団虐殺)から資金を引き揚げ」るよう求め、武器製造企業や、イスラエルによるガザ攻撃を支援するその他の産業に、大学基金を投資し、運用するのをやめるよう求めている。
イスラエル政府は、自分たちがガザ地区でジェノサイドを行っているという非難を強く否定している。しかし、国際司法裁判所は今年1月、イスラエルがジェノサイドを行っているという訴えは「蓋然性のある」もっともなものだと述べている。
ガザでの戦争は昨年10月7日、イスラム組織ハマスがイスラエル南部に奇襲攻撃を仕掛けたことで始まった。ハマスはこの攻撃で、民間人を中心に約1200人を殺害し、237人を人質にしてガザへ連行した。
ハマスが運営する保健省によると、イスラエル軍によるその後のガザ攻撃で、3万4180人以上が殺害され、そのほとんどが子供や女性だという。》




2024年4月25日
神戸は川崎製鋼が石炭火力発電所4基270万KWを運転。まさに時代に逆行している。




2024年1月25日
「また本土防衛の捨て石とされるのか」「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」の山里節子さん
「有事の際に軍事利用する前提で指定しているのだから、戦争になれば攻撃目標になるのは歴史的、軍事的常識だ。(にもかかわらず、政府は「攻撃目標とみなされる可能性が高まるとは言えない」と説明)リスクをごまかし国民にウソの説明をしている」名古屋学院大の飯島滋明教授(憲法学、平和学)
「政府もマスコミも沖縄の防衛強化ばかり問題にするが、とんちんかんだ。(中国と日本が戦争になれば、在日米軍の中枢である横須賀(神奈川)や佐世保(長崎)の基地、東京の防衛省をまず狙うだろう)一番の安全保障は戦争をしないことだ。日本は米中が戦争しないようにさせるしかないが、その姿勢が見えない」田岡俊次
 日本国憲法を根底から毀損する空港、港湾の戦闘機・軍用艦の軍事利用。尖閣の帰属は外交で決着すればよく、台湾帰属は当事者同士の問題。憲法で「戦力の不保持」「交戦権の否認」を定めるこの国が外交以外で何をできると言うのか。
 浅薄極まる統治行為論で司法の責任をなげ捨てた最高裁とカルト・裏金に塗れた政権による、憲法と外交を蹂躙した戦争ごっこ。「特定利用空港・港湾」は「攻撃目標とみなされる可能性が高まるとは言えない」としながら、住民・自治体には避難計画策定やシェルター整備を無理強いする。
 こういう愚劣な政権をまとめて放逐しなければ、この国に未来はない。
《政府は今月、有事の際に自衛隊や海上保安庁が使うことを想定する「特定利用空港・港湾」を選定し、全国16カ所の一つに石垣港(沖縄県石垣市)が選ばれた。石垣島には昨年陸上自衛隊の駐屯地もできたばかりで、同島を含む先島諸島には今後の攻撃リスクに備えて住民の避難計画策定やシェルター整備の方針も示された。太平洋戦争の際のマラリアの記憶も残る島々で、住民の不安をはらみながら要塞(ようさい)化が加速している。(曽田晋太郎、森本智之、安藤恭子)
◆全国で16カ所、沖縄では那覇港と石垣港
 特定利用空港・港湾は、戦闘機や艦船が利用しやすいように滑走路の延長や岸壁の増築などを行い、本年度の改修費として370億円が充てられる。普段は民間利用されるが、年に数回、訓練で利用される見通しだ。
 今回選ばれたのは38カ所あるとされる候補地のうち、地元合意が得られた16カ所にとどまる。中国を念頭に防衛力を強化する自衛隊の「南西シフト」が進む沖縄県は候補地が最多だが、決まったのは国管理の那覇空港と石垣市管理の石垣港のみ。県管理が多い残り10カ所では合意は得られず、継続協議となった。
 石垣港の整備について「まだ具体的な話は下りてきていない」(内閣府沖縄総合事務局)というが、危ぶまれるのが日米同盟で一体化する米軍の利用だ。日本政府は否定しているが、同港ではそれをほうふつとさせる出来事があった。
◆米軍の軍艦が先月寄港「日米軍事一体化の地ならしでは…」
 先月11日、米軍のイージス駆逐艦が寄港。全日本港湾労働組合沖縄地方本部は、駆逐艦が13日に出港するまでの間、物流を止める抗議のストライキを行った。担当者は「受け入れた石垣市から安全なのか何も説明がなく、労働者が危険にさらされてはいけないので実施した」と言う。
 石垣島では昨年3月、ミサイル部隊を置く陸上自衛隊の駐屯地もできた。市民団体「基地いらないチーム石垣」代表の上原正光さん(71)は「石垣で初めて陸自が駐屯地の外で物資輸送訓練を行うなど、目に見える形でいろんなことが動き出している」と不安を明かす。
 加えて今回の石垣港の選定。島では「日米軍事一体化の地ならしでは」との見立ても広がっている。「『状況が変わった』と一方的に決定事項として利用するのが米軍の常とう手段。軍事的側面が強まる昨今の島の状況を受け、島の分断が進んでおり、腹立たしい」と上原さんは嘆く。
◆波照間島は住民アンケートで約6割が「NO」
 一方、石垣島の南西に位置し波照間空港が選定候補に上がる波照間島(竹富町)では、有志が島民に特定利用空港への見解を問うアンケートを実施。約460人の全島民のうち18歳以上を対象とし、回答した233人のうち58%が反対の意思を示した。
 アンケートを企画した町議の東金嶺(ひがしかなみね)肇さん(62)によると「平和に暮らしたい」「攻撃対象にならないか」と不安視する島民の声が多かった。結果は2月に町に提出し「軍民共用はやめてほしい」と要望。町長は「民意を尊重する」と答えたという。
 今月8日には町側と島民の意見交換会も初めて開かれた。約50人が参加し「軍事強化につながらないか。絶対に来てほしくない」「将来安心して子育てできるのか」と不安の声が上がる一方、「滑走路の延長で活性化が期待できる」といった歓迎の声もあった。
 東金嶺さんは「小さな島の生活に悪影響が及ぶことを危惧し、アンケートでは半数以上の島民が空港指定に反対している。国にはしっかり波照間の思いを受け止めてほしい」と訴える。
◆有事の際の「シェルター」、本当に12万人避難できる?
 中国の海洋進出や台湾有事を想定した動きはこれだけではない。政府と沖縄県などは非常事態に備え、先島諸島の住民ら約12万人を、九州や山口県に避難させる計画だ。石垣市や竹富町など5市町村には、国が財政支援し、住民避難のための「特定臨時避難施設」(シェルター)も整備する。
 沖縄県によると、有事の際の避難計画の検討は2022年度から開始。先島諸島でも人口の多い石垣島の場合、5万人を島内の集合地点からバスで港や空港に運び、民間の船と飛行機で避難させ、6日程度で避難は完了する計画という。
 受け入れる側の計画についても昨年10月、松野博一官房長官(当時)が「24年度までにまとめたい」と表明している。ただ12万人もの避難を巡ってはその実現性を疑問視する声も多い。
 住民を守るシェルターの規模もはっきりしない。今年2月、中山義隆市長が市役所の隣接地に整備される防災公園の地下に26年度までに整備する方針を公表。市企画政策課によると、これまでは約5万人の全島避難が前提だったが、「リアルに考えると、市民の送り出しを担う市職員らが取り残される可能性もある」と担当者。何人分必要かは市で検討しているが「1000人、2000人の規模は大がかりすぎて無理だろう」とみる。
◆川崎のオバーたちからも怒りの声
 住民保護の具体的な手だてが見えない中、沖縄出身者が多く暮らす川崎市で今月、「沖縄を再び戦場にさせない!」と題した学習会が開かれた。石垣島在住で「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」の山里節子さん(87)が「国や行政からどんな指示や命令が下ろうと、私は一歩たりともこの島を離れる気になれません」とオンラインで訴えた。
 同島など八重山諸島には、太平洋戦争の際の「戦争マラリア」の記憶が残る。米軍が上陸した本島のような戦闘は起きなかったが、旧日本軍の命令などで住民はマラリアを媒介する蚊が生息する山岳地帯などに強制疎開させられ、3600人以上が亡くなった。
 終戦当時8歳だった山里さんも島内の疎開先でマラリアにかかって死線をさまよい、祖父と母を亡くした。「こちら特報部」の電話取材に「終戦から80年近くたち、悲惨な戦争を肌で感じられる人は少なくなった」とため息をつく。
 「南西諸島防衛と言いながら、結局有事となれば住民保護は不可能だから、島外への避難計画の策定が進められている。九州に逃げたとて安心安全なのか。島には戻れるのか。私たちはまた、本土防衛の『捨て石』とされるのか」
◆識者ら「国民にリスクをごまかしている」
 戦争の記憶も残る島々で進む軍事要塞化。名古屋学院大の飯島滋明教授(憲法学、平和学)は特定利用空港・港湾について「有事の際に軍事利用する前提で指定しているのだから、戦争になれば攻撃目標になるのは歴史的、軍事的常識だ」とみる。にもかかわらず、政府は「攻撃目標とみなされる可能性が高まるとは言えない」と説明してきた。「リスクをごまかし国民にウソの説明をしている」と批判する。
 軍事評論家の田岡俊次さんも「シェルターをつくっても、中国や北朝鮮から弾道ミサイルが着弾するまで7分程度で、逃げる時間がない。全くないよりマシという程度だろう」とその効果を疑問視する。
 そもそも「政府もマスコミも沖縄の防衛強化ばかり問題にするが、とんちんかんだ」という。中国と日本が戦争になれば、在日米軍の中枢である横須賀(神奈川)や佐世保(長崎)の基地、東京の防衛省をまず狙うだろう、とみるためだ。「一番の安全保障は戦争をしないことだ。日本は米中が戦争しないようにさせるしかないが、その姿勢が見えない」と嘆いた。
◆デスクメモ
 沖縄戦では米兵に投降した住民が「スパイ」と見なされて日本兵に殺害される悲劇が起き「兵隊は住民を守らない」との教訓が残った。父を殺されたという当時4歳の女性は「戦争は悪魔を生む」と取材に語った。「また本土防衛の捨て石とされるのか」という言葉はあまりに重い。(恭)》




2024年4月25日
イスラエルによるホロコーストとパレスチナの人びとの抵抗という、パレスチナ問題の本質を深く抉り出している岡真理氏の「思想」5月号「ガザは蘇る」の言葉。鈴木君の投稿で知る。記憶・記録のためにここに引用。
《ガザは甦る
岡 真理
 ガザ、それは、ソムードの大地だ。パレスチナ人のソムードが凝縮した土地だ。
 アラビア語には「抵抗」を意味する言葉が二つある。ひとつは「ムカーワマ」。銃をもって闘うレジスタンスの抵抗を意味する。「ハマース」は「イスラーム抵抗運動」のアラビア語の頭文字をつなげた略称だが、このときの「抵抗」がそれにあたる。もうひとつが「ソムード」だ。打たれても打たれても、何度でも立ち上がり、何があろうと挫けずにがんばる、という形の抵抗のことだ。英語のresilience(何度でも甦る力)に相当する。
 封鎖されるはるか以前から、「ガザにはハヤートがない」がガザの人々の口癖だった。「ハヤート」は英語のlife(生活、人生、生命、生)にあたる。占領下のガザで生きること、それは、到底人間の生とは呼べないという意味だ。やがてガザは封鎖され、世界最大の野外監獄となり―ガザの人々は封鎖下で生きることを「生きながらの死」と呼んだ―、繰り返し殺戮と破壊に見舞われ、昨年の一〇月七日以降は絶滅収容所と化した。日々現地から届く声は、今、ガザで、私たちがこれまでホロコースト映画の数々で目にしてきた、ガス殺以外の、非人間化の暴力のもろもろが顕現していることを証言している(一〇月七日はアウシュヴィッツでゾンダーコマンドが蜂起した日でもある。ナチスの絶滅収容所においても、被収容者たちは幾度となく、これが人間かという生を峻拒して、むしろ戦って殺されることを選んだ)。
 四〇〇〇年の歴史を有し、ギリシア・ローマ、ビザンツ、アラブ・イスラームという、人類の文明の重層的記憶を宿して歴史に燦たるガザが、一九四八年のナクバ、すなわちパレスチナの民族浄化によって、巨大な難民キャンプと化して以来、人間から人間の生を剥奪する暴力に見舞われ続けるのは、ガザのパレスチナ人が「パレスチナ人であること」を、何があっても決して手放さないからだ。踏みにじられるたびに、粉々に打ち砕かれたと思われるたびに、さらに強くなって甦るからだ。「ガザ」とは、ガザだけではない、異邦にある離散パレスチナ人をも含めた、パレスチナの、パレスチナ人の、ソムードの象徴である。二〇一四年のガザ五一日間戦争におけるパレスチナ人の抵抗をテーマに、アンマン在住のパレスチナ難民二世の画家、イマード・アブー・シュタイヤが描いたのは、銃を手に闘う解放戦士の姿ではなく、瓦礫の中から立ち上がり力強く一歩を踏み出す、伝統衣装に身を包んだ、ソムードの化身である若いパレスチナ人女性の姿だった。
 ガザに対する攻撃が、繰り返されるごと指数関数的に暴力性を増すのも、ガザのソムードゆえだ。今やその暴力は紛うことなきジェノサイドとなり、イスラエルはガザの人間たちのソムードが根を張るその歴史的記憶―紀元前二〇〇〇年に遡る諸文明の記憶、そしてナクバに始まるイスラエルによる数知れぬ暴力の記憶―もろともガザを破壊している。
 「老人は死に絶え、若者は忘れる」―シオニズムの指導者でイスラエルの初代首相となったベン=グリオンの言葉だ。イスラエルは一九四八年、パレスチナに暮らすパレスチナ人の四分の三に相当する七五万人以上を民族浄化することによって建国された。ガザの住民の七割はこの民族浄化で故郷を追われた難民たちとその子孫である。ナクバ以前、パレスチナ人が故郷の地でいかに生を紡いできたか、ナクバにおいて何が起きたか(集団虐殺、レイプ、強制追放……)、いかにして故郷を追われ、難民となったか……一世は子に語り、子は孫に語り、そして若者は忘れなかった。
 なぜ忘れたりできよう。ガザの二〇代の若者たちは、第二次インティファーダのさなか、占領軍の暴力の只中に生まれ、物心ついたときから狭いガザに閉じ込められて、繰り返される攻撃で家を破壊され、街を破壊され、友が、肉親が殺されるさまを―イスラエルの戦争犯罪の数々を、人道に対する罪を、そして、国際社会が自分たちを関心の埒外に棄ておいている事実を―その幼い目と心に刻んできたのだ。ナクバは、祖父母や曾祖父、曾祖母が経験した遠い昔の出来事ではなく、現在にまで続く、彼ら自身が生きる―あるいは死ぬ―ことを強いられている不正義の現実そのものだ。傷つく同胞を数多く目にしてきたからこそ、医療従事者を目指す者たちがいる。民族が被るこの不正を世界に伝えんがためにジャーナリストとなる者たちもいる。同様に、自ら銃をもって占領と闘うことを選んだ若者たちがいて何の不思議があろう。それらすべてがソムードの実践だ。
 パレスチナ人には権利がある。難民が故郷に還る権利。封鎖や占領から解放され、故郷で自由に生きる権利。自分たちの国をもつ権利。自分のことを、自分たちのことを、自ら決定する権利。つまりは、人間らしく尊厳をもって、自由に、平等に生きる権利のことだ。この人間として不可譲の権利を、不可譲のものであるがゆえにパレスチナ人がいかなる目に遭おうとも決して手放そうとはしないために―それは、政治的存在であることをやめない、人間として生きることをやめないということだ―、彼らを、ただの生命、剥き出しの生に還元しようとする暴力は際限なく苛烈さを増していく。その暴力に抗して、人間であることを手放さない、何があっても人間の側に踏みとどまるということがパレスチナ人のソムードとなる。
 人間が人間であることの証、それは、他者に共感する力のことだ。生き地獄に等しい封鎖下にあっても、ガザの人々は東日本大震災に際し義援金を募り、子どもたちは毎年三月一一日、被災者を想って集い、凧揚げをした。文化活動もやめなかった。文化センターに通い、演劇や音楽や映画やダンスやアートにいそしみ、外国語作品をアラビア語に翻訳し出版し、それを読み、語らった。「文化」が抵抗の力の源であることを知っていたからだ。だから、イスラエルは二〇一八年、ガザの文化活動の拠点であったサイード・ミスハル文化センターをミサイルで破壊し、二〇二一年には翻訳・出版活動の拠点であり図書館としても親しまれていた出版社を同様に破壊したのだった。
 二月から三月にかけてガザに入った在米のパレスチナ人作家、スーザン・アブルハワーがそこで目にしたのは、意図的かつ人為的に創り出された壊滅的飢餓のなかで、住民たちがロバや馬の飼料を食べ、その次は骨と皮ばかりにせ細ったそれらの動物を食べ、今は、イスラエル兵に射殺され、路上に放置された遺体を漁っていた犬や猫を食べて飢えをしのぐ姿だった。これはホロコーストだとアブルハワーは断じる。
 今、何もかも瓦礫にして、ガザの人々を飢えた獣に還元しようとする暴力の只中にあってなお、人間であり続けようとする者たちの物語が、ガザから日々送られてくる。路上で花束を売る男性は、ブーケを買うお金のない者に、一輪の花をプレゼントしている。空っぽの胃袋が花で満たされるわけではない。だが、人間性の破壊こそが目論まれているこの暴力のなかで、自分よりさらに悲惨な境遇にある者に贈られる一輪の花は、パンでは満たすことのできない大切なものを満たす。国連の食糧配給の引換券をもらうために何時間も列に並んだ末に、避難民の女性が手にしたのは「卵二個」だった。家族全員どころか、自分ひとりの腹を満たすにも足りない。だが女性は、帰路、出会った年老いた伯母に一個をわたし、残りを家族全員で分け合ったという。一方、イスラエルの世論調査によれば、ユダヤ系市民の九割以上が、ガザに対する現在の攻撃に賛同し、うち四割がこれを“insufficient”(手ぬるい)と考えているという。「人間性の喪失」こそ、人間にとって真の敗北にほかならないとすれば、イスラエルはたとえハマースに軍事的な勝利を収めたとしても、人間の歴史にすでに、その敗北を深く刻んでいる。
 やがて世界はこの出来事を、「パレスチナ人のホロコースト」の名で記憶するだろう。そして語るだろう。ガザの、パレスチナ人の、無数の物語を。人間であろうとするがゆえに、人間を非人間化する究極の暴力に見舞われて、それでもなお人間であることを手放すまいと抵抗を続けた、それぞれに名をもち、顔をもち、声をもった一人ひとりの人間の物語を。人間、それでもなお。ガザは甦る。》



2024年4月24日
 19日イスラエルはイラン中部イスファハン周辺を攻撃。前日からG7はガザの惨状からかけ離れたイタリアの風光明媚な観光地カプリ島で、ブリンケンはボディーガードに囲まれながら呑気な外相会議を開催しているが、ガザでの停戦とラファへの侵攻反対の言葉は述べるが、イスラエルを攻撃したイランへの非難と制裁そしてイスラエルの「防衛」への関与を示すのみ。戦争犯罪をつづけるイスラエルへの非難や制裁は何もない。アルジャジーラは前日のイスラエルの4度の攻撃で42人が殺され、ガザの死者が少なくとも3万4012人となったことを伝える。
 22日BBCは21日未明のイスラエルの空爆で、ラファの一家十五人の子供が亡くなる惨状を伝える。母親の胎内から30週目の胎児が医師の緊急措置によって助けられるが、その父母と妹3歳は殺されたと。爆弾だけでなく病気と餓えがガザを襲う。
 同日ニュース23は、ガザへの侵攻開始からイスラエルが5日間で使った爆弾が4000トンで、東京大空襲の三倍であると指摘。ネタニヤフはガザ市民3万4000人を殺害してなお140万人が避難するガザ南部ラファへの侵攻を口走り、アメリカ下院は20日そんなイスラエルに対する軍事支援4兆円を可決。各地の大学でイスラエルを批判する学生たちが立ち上がり警察は多くの学生を拘束、まるでロシアと同じ。
 23日BBCは続報で21日未明の空爆で唯一生き残った30週の胎児を残し犠牲となった一家の生前の姿と叔父、祖母を取材。その子は母と同じ名前サブリーンと呼ばれ、祖母は亡くなった母親に「天国からサブリーンを見守って」と祈る。これはすべてイスラエルによるジェノサイド。
 今日BBCはアメリカの大学10数校での学生たちのイスラエル抗議運動への当局と警察の弾圧と対立の広がりを、スペインTVEはイスラエルが占領していたナセル病院の敷地で数日前から300人をこえる遺体が見つかったのに続き、ガザ最大のシファ病院の敷地からも埋められていた遺体が見つかったことを伝える。「恐ろしいことだ。独立した調査を」と国連人権高等弁務官事務所。



2024年4月19日
2日クロ現はロシアでプーチンに前線に行って死ぬか、夫を帰還させるかを要求する兵士の妻たちを報道。イスラエルでも人質の早期帰還とネタニヤフ退陣を求める大きな動き。いずれも当事者と世界の未来に繋がる。
 仏F2はウクライナ東部の塹壕で2年に渡り死と隣り合わせで過ごす兵士たちを取材。「早く終わってほしい。戦争が終わるかあるいは怪我をするか、死んだら終わります」と語る兵士。
 2日ガザで食糧支援に携わるNPOスタッフ7人がイスラエルのドローン攻撃で死亡。明らかに運転席を狙ってNPOの車を追尾し爆撃している。
 5日報道1930は侵攻半年のガザで人口の半数が壊滅的飢餓に陥っている状況を伝える。痩せ細った子供達の姿が何とも痛々しい。ハマスに両親を殺害された男性はそれでもパレスチナとの共存を唱え、「保身のために戦争を利用している」とネタニヤフを批判。米国のイスラエルへの軍事支援に抗議して米国務省を辞めた元職員は、二枚舌のバイデン政権を明確に批判。国連報道官はこれまでに死亡した職員は196人と。
 イスラエルでのネタニヤフ退陣運動が強まるなか、6日アルジャジーラが7人のNPOスタッフ殺害に対するイスラエルの内部調査結果を報道。イスラエルはこれを戦闘員との誤った認識によるもので、将校二人の解任や譴責で済ませると。さらに国連人権理事会がイスラエルへの武器売却停止を各国に求める決議を成立させたことも伝える。
 7日イスラエル軍はガザ南部ハンユニスから任務終了として撤退し市民は帰還を始めたが、市街は瓦礫の山。「私たちの思い出も家庭も壊されてしまいました。何も持たずに逃げ、瓦礫の中には何も残っていない」と語る女性。次の標的ラファには150万人の避難民が集まっている。アルジャジーラは投下された支援物資に近づく非武装の市民を銃撃するイスラエル兵を写した動画を伝える。
 仏F2はウクライナの前線で取り残された戦死者の遺体を探すボランティアを取材。遺体に残された証明書や遺品から人物を特定し遺族に送り返す。ロシア兵の遺体も「彼らは一人の頭のおかしい男の犠牲者。母親のもとに返したい」とスタッフ。キーウでは2年前にバフムトで消息不明となった兵士の妻が戦死者を顕彰する通りを訪ね、夫を探す様子を伝える。「絶望、苦しみ。夫の死を信じたくない。連れ戻すために彼がどこにいるのか知りたい」と妻。少なくとも1万6000人のウクライナ兵が行方不明。
 13日侵攻開始から190日、アルジャジーラはイスラエルによってガザで亡くなった3万3634人の名前を示し、10月に住居への爆撃で殺害された23人のうちの6歳と5歳の姉弟を伝える。埋葬されるまで29日間瓦礫の下に埋もれていたと。
 17日BBCはヨルダン川西岸でのイスラエル人入植者とイスラエル治安部隊による暴力で、パレスチナ人が殺害されていることへの国連の非難を、入植者による放火の映像とともに伝える。
 18日やはりBBCはロシアの独立系メディアとともにロシア国内の墓地の変化などから分析したロシア兵士の死者の少なくとも5万人の氏名を確認、実際はその倍ほどと報道。経験のない応集兵を多く前線に送って戦死者は2年目に23%増加、さらに刑務所から6ヶ月の期限で応集した受刑者らはほぼ12週間で半数以上が戦死したと。
 今日スペインTVEは国連安保理で、オブザーバーではなくパレスチナの完全な加盟国としての認定を求める決議案を報道。スペインを含む多くの国はそれを支持するが、二国家共存を認めないネタニヤフとそれに追随する米国が拒否権を行使する可能性を指摘。米国大使は「イスラエルとパレスチナで話し合うべき問題」と発言。二国家共存を否定してガザに侵攻するイスラエルによるジェノサイドを支援しながら、どの口が言うのか。EUはイランのイスラエルに対する報復攻撃を非難しイランへの制裁強化を決めながら、ガザの戦闘については一時停止ではなく停戦を求めるとした。
 TVEはさらにイスラエル地元メディアの、イラン攻撃の停止の代わりにラファ侵攻を米国が容認するとの姿勢から、イスラエルのラファ侵攻準備の強まりの報道を伝える。この24時間でイスラエル軍の攻撃で70人以上が死亡していると。
 アルジャジーラは安保理の様子とともに、18日夜イスラエルの治安担当閣僚会議でネタニヤフは「イランとその配下の勢力、悪の枢軸は我々を絶滅しようとしている」と。
 さらに、イスラエルのテレビ「チャンネル12」の報道として、ネタニヤフら政治・軍事指導者らにICC国際刑事裁判所により、国際法、ジュネーブ第四条約違反などで今月末にも逮捕状が出されることへの懸念の強まりを伝える。ネタニヤフはそれに対処するために緊急会議を開く、ネタニヤフは最近イスラエルを訪問したドイツとイギリスの外相に支援を求めた、と。ICC頑張れ。




2024年4月19日
言葉のすべてが「今ここにある危機」を指摘されている。それは「防衛」「安全保障」に名を借りた憲法違反の戦争への道。




2024年4月18日
・イスラエルについては「世界各国の判断が定まっていない」として例年通り招待する方針。
「(ガザに原爆を投下して「皆殺し」にする手法を容認するかとの質問に)それも一つの選択肢だ」「我々はナチスに人道支援を行うつもりはない。ガザ地区にハマスに関わっていない者などいないからだ」反アラブ極右政党オツマ・イェフディット(「ユダヤの力」)所属のエルサレム問題・遺産相アミハイ・エリヤフ
 ガザ侵攻で多くの子どもや女性ら市民を殺傷し続け、国際刑事裁判所から刑事責任を警告され、国際司法裁からは暫定措置として、ガザでのジェノサイド(集団殺害)行為を防ぐ「あらゆる手段」や、人道支援の提供などを行うよう命じられたイスラエル。
 さらに、ガザへの原爆投下さえ吹聴する極右閣僚を、僅かな期間閣議への出席停止にして済ますネタニヤフ政権のイスラエルを、広島平和式典に呼ぶ広島市。
 ロシア、ベラルーシは呼ばず、イスラエルを呼ぶことは、その戦争犯罪を認めず承認することに他ならず、「平和式典」の根源を崩させる行為。
《広島市は17日、原爆の日の8月6日に開く平和記念式典にロシアとベラルーシの代表を招待しないと明らかにした。ウクライナ侵攻が理由で、招待しないのは3年連続。一方、パレスチナ自治区ガザを攻撃するイスラエルについては「(攻撃への)世界各国の判断が定まっていない」として例年通り招待する方針。
 広島市は例年、世界各国の代表を式典に招待している。昨年は過去最多となる111カ国と欧州連合(EU)の駐日大使らが出席した。(共同)》



2024年4月18日
「病院だけではなく、路上でも、その場しのぎの避難所でも、(子どもたちは)永久に一変してしまった人生を送っている」テス・イングラム報道官(ユニセフ)
・ガザ地区で殺害された子どもが、昨年10月7日以来の推計で1万3800人を超えている。
・殺害された女性は1万人を超え、そのうち6000人の母親が、孤児になった子ども1万9000人を残して亡くなった。
・パレスチナ自治政府の保健省は16日、イスラエル軍の攻撃によりパレスチナ自治区ガザ地区では過去24時間で少なくとも46人のパレスチナ人が死亡したと明らかにした。これにより、ガザでの死者数は合計で3万3843人となった。
・保健省は今月13日時点の数字として、パレスチナ人の子どもが1万4560人、女性が9582人、医療従事者が485人死亡したと明らかにした。パレスチナ人の死者のうち女性と子どもが占める割合は72%。
https://www.cnn.co.jp/world/35217854.html#:~:text=(CNN)%20パレスチナ自治政府の,3843人となった。
第一条
 締約国は、集団殺害が平時に行われるか戦時に行われるかを問わず、国際法上の犯罪であることを確認し、これを、防止し処罰することを約束する。
第二条
 この条約では、集団殺害とは、国民的、人種的、民族的又は宗教的集団を全部又は一部破壊する意図をもつて行われた次の行為のいずれをも意味する。
(a) 集団構成員を殺すこと。
(b) 集団構成員に対して重大な肉体的又は精神的な危害を加えること。ーーー集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約(ジェノサイド条約)
第五十一条 文民たる住民の保護
1 文民たる住民及び個々の文民は、軍事行動から生ずる危険からの一般的保護を受ける。この保護を実効的なものとするため、適用される他の国際法の諸規則に追加される2から8までに定める規則は、すべての場合において、遵守する。
2 文民たる住民それ自体及び個々の文民は、攻撃の対象としてはならない。文民たる住民の間に恐怖を広めることを主たる目的とする暴力行為又は暴力による威嚇は、禁止する。
3 文民は、敵対行為に直接参加していない限り、この部の規定によって与えられる保護を受ける。ーージュネーヴ諸条約の国際的な武力紛争の犠牲者の保護に関する追加議定書(議定書T)
 イスラエルによる6ヶ月のガザ攻撃で、3万4千人が殺害されその7割以上は子ども1万4千人と女性1万人。そして1万9千人の子どもが孤児となった。
 これは明確に、ジェノサイド条約(1948)、ジュネーブ条約追加議定書(1977)など戦時国際法を蹂躙する重大な犯罪。イスラエルの蛮行は、ロシアがウクライナで行なっている侵略と殺略を犠牲者数で上回る。その非道を糾弾することなくイスラエルに軍事支援を続ける米国などとそれに追随するこの国の政府はジェノサイドに加担し続け、国際法を絵空事の空文とする。その責任がしっかりと問われなければ、世界に「法の支配」も「国際秩序」も「民主主義」さえも存在しないということ。
《国連児童基金(ユニセフ)は、パレスチナ自治区ガザ地区で殺害された子どもが、昨年10月7日以来の推計で1万3800人を超えていると発表した。
米ニューヨークで記者会見したユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長は、「数千人が負傷し、さらに数千人が飢餓の瀬戸際にある」と訴えた。
これとは別に、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関(UNウィメン)はガザ地区の状況について「10分ごとに子ども1人が負傷または死亡している」と指摘した。発表によれば、今回の戦争が始まって以来、殺害された女性は1万人を超え、そのうち6000人の母親が、孤児になった子ども1万9000人を残して亡くなった。
最近ガザを訪れたユニセフのテス・イングラム報道官は、スイス・ジュネーブで16日に行った記者会見で、負傷した子どものあまりの多さに衝撃を受けたと振り返った。
「病院だけではなく、路上でも、その場しのぎの避難所でも、(子どもたちは)永久に一変してしまった人生を送っている」(イングラム氏)》




2024年4月15日
「イスラエル軍は、早く殺しに来てくれないだろうか」ラファの避難民
「これまで不安と緊張、疲労の中で生きてきた。飢えに苦しみ、たくさんの死を目の当たりにし、今日、わが子を失った。これ以上、イスラエルは何を望むんだ?」6歳の娘を失ったムハンマド・アルアサムナさん(35)
「近くの電線には、爆風で吹き飛ばされた子どもたちの遺体がぶらさがっていた。ーーこれのどこが「自衛」なのだろうか。ーーこの半年間で、人々は希望を持って生きていけなくなった。私も、その一人だ。ーー新しい家も、買いそろえた家具も、爆撃で粉々にされた。祖母は、粉じんを長期間吸い込んだことで肺を病み、避難生活の中で命を落とした。ーーこの残酷な戦争が終わってほしい――。自分を捨てず、希望を捨てず、そう祈り続けることは、もう難しい」ムハンマド・マンスール朝日新聞通信員(28)
「マンスール通信員は日本に来たことがありませんが、日本がとても好きです。いつも「いつか自分たちも日本のようになれるだろうか」と言います(この地域では日本は戦後復興をへて先進国になった『すごい国』と言われることが多いのです)」高久潤・朝日新聞エルサレム支局長
・CNNによるとイスラエル軍は開始1カ月で数百発の2000ポンド爆弾(直径12メートル以上のクレーターを残し、最大365メートル離れた距離で人を殺傷する)を使用。
「家族の半分がイスラエルの無差別攻撃で死んだ――ガザの惨劇、CNN調査報道で実態解明」
・アメリカは過去10年でイスラエルに3万1175発の爆弾を供与し、または供与の約束をしてきたが、その半分は2000ポンド弾。
〈「戦闘に勝って戦争に負ける」 民間人の犠牲拡大に米政府が戦争遂行への3つの疑問をイスラエルに提起〉
・4月1日米バイデン政権は、ガザ南部ラファで予想されるイスラエル軍の攻撃に懸念を表明しているにもかかわらず、イスラエルに対し約3800億円相当の戦闘機や2000ポンド級爆弾1800発以上の追加供与を承認。
「米政府、イスラエルへの武器追加供与を承認 戦闘機や2000ポンド級爆弾1800発以上など」
 イスラエルのガザ侵攻から6ヶ月、朝日新聞パレスチナの通信員による報告。肉親や地域の知人が次々と殺害され傷つき、飢えに苦しみ疲労困憊するガザ市民の絶望が伝わる。
 イスラエル軍による巨大な破壊力の2000ポンド爆弾などの大量投下の結果、7日の時点でガザの死者は3万3千人を超え、建物の残骸などの下には多くの遺体も埋まっている。
 それらの武器をイスラエルに大量に供与し、いまも供与を続けるのは米国。ガザの死者の半数以上は子どもたちであり、命を奪い学校や病院なども根こそぎ破壊する戦争犯罪そのもの。
 かつて住民の4人に一人、12万人の市民が艦砲射撃や銃撃などで殺害された沖縄の地上戦で何の責任も問われなかった米国は、今回もイスラエルによるジェノサイドに軍事支援で加担するだけ。
 米国は即刻イスラエルに対する武器供与など軍事支援を止めること、日本には米国と同盟ごっこで戯れるのではなく、即時戦闘停止をイスラエルと米国に直言する責任がある。
《イスラム組織ハマスの奇襲に端を発したイスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの報復攻撃が始まり、7日で半年となる。ガザでは3万3千人以上が犠牲になってもなお戦闘に終わりが見えない。避難民ら150万人が身を寄せる最南部ラファの状況を、ムハンマド・マンスール朝日新聞通信員(28)が報告する
人々の心まで変えられてしまった
 イスラエル軍の攻撃が始まってからのこの半年で、ガザは大きく変わった。あまりにも多くの罪のない人々が殺された。街は、空爆や砲撃で跡形もないほど破壊し尽くされた。そして生き残った人々の心まで、変えられてしまったと感じる。
 「イスラエル軍は、早く殺しに来てくれないだろうか」「長い時間をかけて、恐怖を与えられ、死んでいくことにもう耐えられない」
 1週間ほど前からだろうか。ガザ全域からの避難民が身を寄せる最南部ラファでは最近、そんな声が目立ち始めた。これまでになかったことだ。
 2週間ほど前、ラファの東の方で爆撃音がして、私は現場に向かった。飛び散ったミサイルの破片、がれきにこびりついた大量の血痕……。もう、嫌と言うほど見てきた光景があった。巻き込まれた小さな女の子が病院に運ばれた。追いかけていくと、まもなくその子が亡くなったと聞かされた。
 「自分の家が爆撃され、自分の子どもが爆撃されると思わなかった」。父親のムハンマド・アルアサムナさん(35)は、何度も繰り返した。
 もちろん、ガザで安全な場所など、とうの昔からない。アルアサムナさんもそれは分かっているはずだ。だが、爆撃されるとは思わなかったのだ。
 アルアサムナさんは、ラファで人気の飲食店を経営していた。死亡したイリーンさん(6)は、心優しく、勉強が得意で、誰からも愛される女の子だった。爆撃される理由はどこにもなかった。まさか、とはそういうことだ。
 アルアサムナさんは言う。
 「これまで不安と緊張、疲労の中で生きてきた。飢えに苦しみ、たくさんの死を目の当たりにし、今日、わが子を失った。これ以上、イスラエルは何を望むんだ?」
これのどこが「自衛」なのだろう
 1週間ほど前の夜には、ラファ北部の民家が爆撃され、一家10人と、その家に身を寄せていた避難民らが殺された。近くの電線には、爆風で吹き飛ばされた子どもたちの遺体がぶらさがっていた。
 8歳ほどに見える女の子が、爆撃を免れた父親と並んで座っていた。話を聞こうとしても、二人の口から言葉は何も出てこなかった。父親が大粒の涙を流しながら、破壊された家を力なく指さす。
 言葉はなくても、気持ちは分かる。吹き飛ばされた子どもたちは「ハマス」なのか。その父親の年老いた両親は、イスラエルの人々に何かしたのか。米国はイスラエルには自衛権があると言うが、これのどこが「自衛」なのだろうか。
 女の子が無言でかがみ込んでいると、その頭の上に父親が、なだめるように手を置いた。女の子は父親を見上げた。その目は涙でいっぱいだったが、「パパ、泣かないで」と語りかけているように見えた。
この半年間で希望は失われた
 罪のない子どもが爆撃で殺されるのも、思い出の詰まった家が突然破壊されるのも、ガザではこの戦争前から「日常」だった。
 だから、人々は明るかった。絶望していては生きていけないから、時に憤り、泣き叫び、それでも「また頑張ろう」「何とか生きていこう」と声を掛け合ってきた。
 だが、今回は規模がちがう。この半年間で、人々は希望を持って生きていけなくなった。
 私も、その一人だ。
 侵攻が始まる2カ月前に結婚したばかりだった。経済状況は厳しかったが、何とか幸せな暮らしを築いていきたいと思っていた。
写真・図版
イスラエル軍の空爆や砲撃などで破壊された建物の中で遊ぶ子どもたち=2024年3月27日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファ、ムハンマド・マンスール撮影
しかし、新しい家も、買いそろえた家具も、爆撃で粉々にされた。祖母は、粉じんを長期間吸い込んだことで肺を病み、避難生活の中で命を落とした。5日には、移り住んでいた家の近くが爆撃され、私たちはテントに避難した。
 あまりにも早い速度で友人や親戚が命を落とし、悲しむことさえ難しくなった。
食料や水、燃料など、命をつなぐものすべてが足りず、それらを探し求めて歩き回り、長い行列に並ぶことが一日のほとんどを占めている。
 時間の感覚がまひしていき、記者の仕事をしていなければ、もう6カ月経つのだということは分からなかったと思う。
 この残酷な戦争が終わってほしい――。自分を捨てず、希望を捨てず、そう祈り続けることは、もう難しい。(ガザ南部ラファ=ムハンマド・マンスール、構成・高久潤)
コメントプラス
遠藤乾
(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
2024年4月9日10時0分 投稿
【視点】 ガザで吹き飛ばされる子ども――同じ人間として恥ずかしい。高久さんの言葉が突き刺さります。
 日本はすべきことをしているでしょうか。UNRWAへの資金提供を再開したのは良かったけど、そもそもそれを停止したとき、その理由をどこまで考え抜いたのか、疑問が残ります。日本人として恥ずかしいことをしてなかったかどうか。いまだこれもわだかまります。
 いまは自分で出来ること、自国で出来ることを絞り出すしかありません。爆弾はガザの人びとの肉体とともに希望も未来も吹き飛ばしました。もう一度そこにいる人たちと種をまきなおさねばなりません。資金提供再開で手を洗った気になっているのならそれは間違いでしょう。その援助が現地に届く努力を懸命にしなければなりません。
 同時に、さらなる侵攻・爆撃を防ぐことに力を向けないと。もとからおかしいと思っていたグローバルサウスの国々、少しでも感覚のある欧州諸国からはじめ、どこかで本丸のアメリカを動かす必要があります。ちょうど首脳会談のさなかですが、極東で自前の問題を抱える日本にガザについて話す余裕があるでしょうか。アメリカは(自国の世論以外に)聞く耳をもつでしょうか。疑問は尽きません。イスラエル寄りの姿勢が、世界におけるアメリカの見え方、ひいては彼らの利益にとって自傷行為だと、フリンジでも、大統領の下のレベルでも、いろいろな回路を使って伝えねばなりません。アメリカの力に依っている日本にも響く行為だと。
 日本はもっとイスラエルに怒る権利もあるはずです。彼らは破壊するたびにガザ等で再建のためにお金を出してきました。南北と通る道路にも病院にも日本のファンドが入っていると聞きます。その努力を無にする権利はない――怒ってよいのです。次にまた再建するのなら、そこには手出ししないという何らかの配慮を求めるべきではないでしょうか。
まとめ読みができます
高久潤
(朝日新聞エルサレム支局長=文化、消費)
2024年4月7日9時9分 投稿
【視点】エルサレムを拠点に、イスラエルとパレスチナを取材しています。
ガザについては、外部からガザの中に記者は入ることができないため、この記事を一緒に書いたマンスール通信員ら現地の記者たちが担っています。私たちは携帯電話がつながる限り、必ず毎日その日起きたこと、ガザの市民の間でどんなことが話題になっているのか、そして記者よりも先にガザの市民である彼らが今何を考えているのかについて「おしゃべり」をしています。そこから取材を広げていくのです。
戦闘が始まって、まだほどないとき。「こんなことは経験したことがない」「こんなことは見たことない」「こんなこと聞いたことない」という表現について、よく話題になりました。
ガザへの空爆の規模、回数、そして死者数・・・・・・。あらゆる意味で、今回の戦闘でのガザの惨状は「未曽有」というしか言いようがありません。私もこれまで書いてきた記事でそうした地元の人の声をたくさん書いてきました。実際にみな口をそろえて言うからです。
ただ、いくらなんでも「こんなこと起きたことがない」が続きすぎじゃないか? 私はガザに比べればよっぽど安全なエルサレムにいることもあり、口がさけても私からいうことはありませんが、ふとマンスール通信員がそんなことを漏らしました。
 「私の表現はおおげさだろうか」と。
もちろんそんなことはありません。確かに日々数十人から百人近くがイスラエル軍の攻撃で死んでいくので、報じていると悪い意味で「慣れてしまっている」と思うこともあります。ただ、やはり現地の様子を伝える映像や写真、そしてマンスール通信員の話を聞いていると、それが「大げさ」とは思わない。だから「そんなことないよ」と伝えます。
ですが、戦闘が始まって3カ月たったころ。彼が「やはりおおげさなんだろうか」と言ってきました。だからそんなことないけど、なぜそんなことを聞くのかと尋ねたらこう言われました。
「いや、こんなにひどいことがおきているのに、どうしてイスラエルの攻撃はとまらないのか。いや国際社会はとめようとしないのだろう。私たちの表現や声のあげかたがおかしいのだろうか」
私は絶句してしまいました。もちろんそんなことはありません。止まらない、止められない理由の責任を最も感じる必要がない人たちにそのように感じさせてしまう私も含めた国際社会、そしてイスラエルとは何なのか。
本日の朝刊2面に引用しましたが、イスラエルのユダヤ人たちは、ガザでの戦闘の継続を決めるファクターとして、ガザの市民の苦しみをまったく考える必要はない、またはそんなに考える必要がない、と答える人が8割にのぼります。どうしてイスラエルのユダヤ人たちがこのように考えるのか。これについては、本日から始まる連載「イスラエル軍の実像」で書いていく予定です。
ただ、理由がなんであれ、半年以上もこのような戦闘が続いてしまっていることをまったく恥じる必要がないのは、ガザの人たちだけだと私は思います。
程度の違いはもちろん人や国や立場で違うと思いますが、少なからずは恥じないといけない私を含めた人たちはまずはガザで何が起き、どうしてこんなことになっているかを知らなければならない。残念ながらこの戦闘の行く末は見通せません。どうして見通せないのか。どうしてそんなことになってしまっているのか。そういうことがわかるような記事をしつこく、書いていきます。
マンスール通信員は日本に来たことがありませんが、日本がとても好きです。いつも「いつか自分たちも日本のようになれるだろうか」と言います(この地域では日本は戦後復興をへて先進国になった『すごい国』と言われることが多いのです)。
でも。もはやこの言葉を私は素直に受け取ることはできません。やはりこの言葉にふさわしくない恥ずかしい存在だと日本や自分のことを感じてしまうのです。半年たって、そう強く感じています。》



2024年4月14日
日記代わりに。
 昨日は久しぶりに駅前calmoに行くと開店時もう満席。三宮栄町通Day'skitchenはどうにか席があり、マリナーラをいただく。バジルと食材買って帰宅。
 今日はアシスト自転車で降りPiza Trackでオルトラーナを購入して天神川公園。大桜は散る途中で、子どもたちが楽しげに遊ぶ。ようやく花粉飛散も減りだしたよう。


2024年4月14日
憲法を蹂躙し住民の命と暮らしを弄ぶ政権。首相官邸周辺の町の住民1000人を一千キロ離れた自治体に避難させる計画でも立てたらどうか。




2024年4月13日
「日本の国会では、これほど素敵な拍手を受けることはまずありません。そして、ギャラリーにいる妻の裕子を御紹介します。私が裕子と結婚したという一事をもって、私の決断全てが正しいものであると、皆様に信用いただけるのではないでしょうか」
「米国は、経済力、外交力、軍事力、技術力を通じて、戦後の国際秩序を形づくりました。自由と民主主義を擁護し、日本を含む各国の安定と繁栄を促しました。そして必要なときには、より良い世界へのコミットメントを果たすために、尊い犠牲も払ってきました」
「米国は、自由こそが人類にとっての酸素のようなものだと信じていました。この世界は、米国が引き続き、国際問題においてそのような中心的な役割を果たし続けることを必要としています」
「広島出身の私は、自身の政治キャリアを「核兵器のない世界」の実現という目標にささげてきました。NPT(核兵器不拡散条約)体制の再活性化と、国際的機運の向上に長年取り組んでまいりました」
「ロシアのウクライナに対するいわれのない、不当で残酷な侵略戦争は3年目を迎えました。私がよく申し上げているとおり、今日のウクライナは明日の東アジアかもしれません」
「ほぼ独力で国際秩序を維持してきた米国。そこで孤独感や疲弊を感じている米国の国民の皆様に、私は語りかけたいのです。そのような希望を一人双肩に背負うことがいかなる重荷であるのか、私は理解しています。世界は米国のリーダーシップを当てにしていますが、米国は、助けもなく、たった一人で、国際秩序を守ることを強いられる理由はありません」
「皆様、米国の最も親しい友人、トモダチとして、日本国民は、自由の存続を確かなものにするために米国と共にあります。それは、日米両国の国民にとどまらず、全ての人々のためにであります」
「私は、これを米国への強い愛着から述べているのではありません。私は理想主義者であると同時に、現実主義者です。自由、民主主義、法の支配を守る。これは、日本の国益です」
「皆様も同じく感じておられますよね。これらの価値を守ることは、日米両国、そして世界中の未来世代のための大義であり、利益でもあるのです。今この瞬間も、任務を遂行する自衛隊と米軍の隊員たちは、侵略を抑止し、平和を確かなものとするため、足並みをそろえて努力してくれています」
「日本は長い年月をかけて変わってきました。第二次世界大戦の荒廃から立ち直った控え目な同盟国から、外の世界に目を向け、強く、コミットした同盟国へと自らを変革してきました」
「日本は国家安全保障戦略を改定しました。インド太平洋地域の将来の安定に関する不確実性が、私たちの政策、さらには考え方自体を変える契機となったのです。私自身、日米同盟を一層強固なものにするために、先頭に立って取り組んできました」
「2022年、日本は、2027年度までに防衛予算をGDP(国内総生産)の2パーセントに達するよう相当な増額を行い、反撃能力を保有し、サイバーセキュリティーを向上させることを発表しました。今日、日米同盟の抑止力は、かつてなく強力であり、それは米国の日本への拡大抑止によって強化されています」
「地政学的な状況が変化し、自信を深めるにつれ、日本は米国の最も近い同盟国という枠を超えて、視野を広げてきました。日本はかつて米国の地域パートナーでしたが、今やグローバルなパートナーとなったのです。日米関係がこれほど緊密で、ビジョンとアプローチがこれほど一致したことはかつてありません」
「日本国内では、私は日本経済を牽引するために「新しい資本主義」という取組を推進しています。現下の課題や取組を成長の力へと変化させるために官民が連携しています。賃上げ、設備投資、株価。全てが30年ぶりの高い水準に達しました。日本経済は現在、いまだかつてない大きな変化を力にして、前進しています」
 そもそも「婚姻は、両性の合意にのみ基づく」ものであって、男の一方的な「決断」などに帰すべきものではない。この一点でもこの演説は、日本の憲法や世界の平等規範を愚かしく逸脱した発言であり、いかなる国の政治リーダーとしても失格。それを笑って容認する米国上下両院もその程度の代物でしかない。
 理想主義者にして現実主義者。自身の決断全てが正しく、核のない世界を目指すが米の拡大抑止という名の核兵器には依存する。広島出身を自称しながら、実際は生まれも育ちも東京と米国で、米国の原爆使用や相次ぐ戦争で侵した罪は免罪し、ロシアと欧米の代理戦争であるウクライナと同じく日本を米中対立の主戦場とする。
 米国の子どもや10代の主要な死因が銃であることを封印して銃規制を放置する「自由」、先住民を抑圧・排除した移民の子孫でありながら新たな移民は排除する「自由」、人工妊娠中絶を頑なに禁止する「自由」、侵略者イスラエルに莫大な軍事支援を行い続ける「自由」の国アメリカを礼賛。
 「戦力の不保持」「交戦権の否認」を定める憲法を改悪すらできず、GNP2倍の莫大な国債償還の当てもなく、少子化の末の子どもたちに膨大な付けを背負わせながら軍事予算を二倍にし、自国防衛ではなく東アジア、インド太平洋そして世界の抑止力であろうと病的に夢想する。
 国内ではカルトと連携し法に抵触する裏金に塗れた政治を行いながら、世界には自由、民主主義、法の支配を発信するという詐欺師まがいの出鱈目ぶり。
 円安と株高、物価高と低賃金による多くの国民の生活苦には目を向けず、実態のない経済成長だけを喧伝する。
 この国の首相がどれほど愚かしくニヤニヤ笑いながら、平然と相手への諂いと虚偽を述べ続けれるという醜悪極まる岸田の米議会演説。はっきり言う、首相の器にあらず、一刻も早くその職を持すべし。そうでなければ、この国の市民も世界の人びとも不幸のどん底に突き落とされる。
《アメリカを訪問中の岸田総理大臣は議会演説に臨み、ロシアや中国の行動などで自由や民主主義に基づく国際秩序が脅威に直面していると指摘しました。そして秩序を守るため、アメリカだけでなく日本もグローバル・パートナーとして大きな責任を担っていく姿勢を強調し、日米の結束を呼びかけました。
岸田総理大臣は、日本時間の12日未明、総理大臣としてはおよそ9年ぶりに、アメリカ議会の上下両院の合同会議での演説に、英語で臨みました。
この中で岸田総理大臣は、先の大戦後の世界の歩みについて「アメリカは経済力、外交力、軍事力、技術力を通じて、国際秩序を形づくった。自由と民主主義を擁護し、各国の安定と繁栄を促した。必要なときには尊い犠牲を払ってきた」とたたえました。
一方で「私たちはいま、人類史の次の時代を決定づける分かれ目にいる。アメリカが何世代にもわたり築いてきた国際秩序は、新たな挑戦に直面している。それは、私たちとはまったく異なる価値観や原則を持つ主体からの挑戦だ。自由と民主主義は世界中で脅威にさらされている」と述べました。
その上で、具体例のひとつに中国を挙げ「対外的な姿勢や軍事動向は、日本だけでなく、国際社会全体の平和と安定にとっても、これまでにない最大の戦略的な挑戦をもたらしている」と強調しました。
また北朝鮮による核・ミサイル開発やロシアによるウクライナ侵攻などにも触れ「核兵器の惨禍が再び繰り返されるのではないかと世界が懸念している」と述べたほか、AIなどのデジタル技術による自由の抑圧や経済的な威圧といった脅威なども指摘しました。
そして岸田総理大臣は「ほぼ独力で国際秩序を維持し、孤独感や疲弊を感じているアメリカ国民に語りかけたい。アメリカは助けもなくたったひとりで国際秩序を守ることを強いられる理由はない」と述べたあと、「自由、民主主義、法の支配を守るのは日本の国益で、人権が抑圧された社会を私は子どもたちに残したくない。日本はすでにアメリカと肩を組んでともに立ち上がっている。アメリカはひとりではない。日本はアメリカとともにある」と訴えました。
その上でみずからの政権のもとで防衛力の抜本的な強化に取り組んできたことや、強力なウクライナ支援を継続してきたことなどを説明し「日本はアメリカの最も近い同盟国という枠を超えて、今やグローバルなパートナーとなった」と強調しました。
一方、秋の大統領選挙を前に国内の政治的な分断が深まっていることも念頭に、日本の一連の取り組みについて「こうした努力に対し、アメリカ連邦議会では、超党派の強力な支持がいただけるのではないだろうか」と語りかけました。
さらに日本がアメリカでの投資や雇用の創出で貢献していることを紹介し、成長志向となった日本経済が、アメリカへのさらなる投資拡大につながるという見通しも示したほか、アメリカによる月の探査プロジェクトなど、宇宙分野でも連携が深化しているという認識を示しました。
そして演説の最後に「私たちはともに大きな責任を担っている。日本はアメリカのグローバル・パートナーでありこの先もそうであり続ける」と述べ、自由や民主主義などに基づく国際秩序を守るため、アメリカだけでなく日本も大きな責任を担っていく姿勢を強調し、日米の結束を呼びかけました。
宇宙飛行士の星出彰彦さん ダニエル・タニさんが議場に
演説では、アメリカが主導する月探査プロジェクト「アルテミス計画」での日米による協力の拡大が、先人たちによる功績の蓄積の上に成り立っていることをアピールしようと、日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんと、日系アメリカ人の元宇宙飛行士、ダニエル・タニさんの2人が議場に招待されました。
星出さんは、これまでに3回の宇宙飛行を行い、2021年には国際宇宙ステーションの船長を務め、タニさんは、宇宙での船外活動を6回経験しています。
岸田総理大臣は演説の「アルテミス計画」の部分にさしかかったところで、傍聴席の2人の名前を呼び、出席議員らに紹介しました。
そして「星出さんとタニさんは、宇宙における日米協力の象徴的な存在だ。両国は今後もこのような協力を将来にわたって築いていく」と強調しました。
林官房長官「未来志向のメッセージを伝えることができた」
林官房長官は閣議のあとの記者会見で「日米がグローバルなパートナーとして、いかなる未来を次世代に残そうとするのか。そのために両国がなすべきことは何なのかという未来志向のメッセージを、議員のみならず広くアメリカ国民、そして世界に伝えることができた」と述べました。
国民 榛葉幹事長「言葉に力を込めて演説していた」
国民民主党の榛葉幹事長は記者会見で「岸田総理大臣は、緊張したと思うが、ひと言ひと言しっかりと言葉に力を込めて演説していた。日米両国とも内憂外患だが、国のトップによって安全保障環境が揺らいではならず、盤石な同盟を築いていくことが必要だ」と述べました。
岸田首相 ノースカロライナ州に到着
ワシントンでの日程を終えた岸田総理大臣は、日本時間の12日午前8時半ごろ、次の訪問先のノースカロライナ州に到着しました。現地では、トヨタの現地工場の視察や関係者との意見交換などを行う予定です。
米議会で演説した歴代首相
外務省によりますと、アメリカ議会で演説を行った日本の総理大臣は、岸田総理大臣で5人目です。
1954年に吉田茂総理大臣がアメリカ議会の上院で初めて演説しました。
1957年には岸信介総理大臣が上院と下院で個別に、
1961年に池田勇人総理大臣が下院で演説しました。
2015年に安倍総理大臣がアメリカを公式訪問した際は、上下両院の合同会議で日本の総理大臣として初めて演説しました。「希望の同盟へ」と題した演説の中では、先の大戦の硫黄島での戦いに参加した、元アメリカ海兵隊員と、旧日本軍の守備隊司令官・栗林大将の孫の新藤衆議院議員を紹介し、2人が握手を交わすと、議場から盛大な拍手が送られました。
今回、岸田総理大臣も上下両院の合同会議で演説を行いました。》



2024年4月13日
本土の捨て石とされ、住民の4人に1人、12万人以上が亡くなった沖縄戦。ウクライナやガザのように犠牲になるのは常に一般市民。その非道極まる政策がまた同じ沖縄で行われていることに、声を上げる人びと。



2024年4月12日
日記がわりに。
 今日は先週雨で行かなかった京都円山公園を訪ねる。枝垂れ桜はほぼ散っていたが、ソメイヨシノはまだ咲いて風を受けて散っていく。訪れる人は修学旅行生も含め様々で北欧の言葉?も聞こえた。テラスの席でコーヒーを飲み、ねねの道から石塀小道を経て阪急と嵐電で天山の湯に浸かり、嵐山から阪急で7時前に帰宅。



2024年4月10日
日記がわりに。
 10日裏手の桜も散り始め、二週ぶりに岡本櫻守公園を訪ねると見苦しい限りのこの国の「政治家」らの往生際の悪さと比し、潔く散る笹部ザクラの花の絨毯。小学生も下校時に訪れていた。久しぶりに住吉うはらの湯に浸かり食材買って帰宅。


2024年4月 9日
・攻撃用ドローンの導入を計画する防衛省が、候補機としてイスラエル製を選定。2023年度に性能を検証する実証機を選定したが、7機中5機がイスラエル製。このうち1機の輸入代理店が川重で、他に日本エヤークラフトサプライ、海外物産、住商エアロシステムも別の機種の代理店になっている。
「私は美術家として直接展覧会に参加する立場にあり、本当にそれでよいのか、声を上げなければいけないのではないかと思った」美術家の飯山由貴氏
「実証段階とはいえ、本格導入の候補機として、7機中5機もイスラエル製を選ぶという行為自体が、イスラエルのガザでのジェノサイドを容認するメッセージを国際社会に送るに等しい」「武器取引反対ネットワーク」の杉原浩司氏
「国の要望に基づいて武器を販売する民間企業がイスラエルの軍事企業との協力関係を破棄したのに、防衛省が依然として契約を継続している。イスラエルの武器は、実戦投入され、パレスチナの人々の命と引き換えに開発されたもの。それを税金で購入すれば、日本の市民がジェノサイドに加担していることになります」同
・防衛省は、「無人アセット防衛能力」の強化を目的として、2023年度予算に「小型攻撃用UAV(無人航空機、ドローン)」30億円、「多用途/攻撃用UAV」69億円をそれぞれ計上。
「伊藤忠が子会社を通じて(イスラエル軍事大手の)エルビット・システムズと契約を締結していたこと自体は問題ですが、少なくともICJの命令を受け、きちんとした判断がされたのは評価できます。それなのに民間企業とは異なり、税金で全てが賄われている日本政府が、よりにもよって多くのパレスチナ人が殺害されている今、イスラエルの軍事企業と手を組み、莫大な資金を与えようとしている。武器を渡す行為ではなくても、これはジェノサイドへの露骨な加担に当たります。ーー『ガザに対する虐殺行為には目をつぶります』というメッセージを、イスラエルだけではなく国際社会に対して送ることにもなる」2009年から5年間にわたって国連人権高等弁務官事務所・パレスチナ副代表を務め、国際法を専門とする橋宗瑠(そうる)・大阪女学院大学大学院教授
「国民の生命と財産を守り抜くためには、防衛力の抜本的強化を図る必要があり、そのためには自衛隊の運用ニーズを満たす優れた装備品を導入していくことが重要です」防衛省(ハフポストに)
・英国の科学誌「ニュー・サイエンティスト」電子版6月30日の記事によると、イスラエル軍は2021年5月中旬のガザ地区での紛争で小型のドローンを群れのように使い、ハマスの武装勢力を発見して確認、攻撃したという。同誌によれば、ドローンの「群れ」が実戦で使われたのはこれが初めて。
・2021年4月5日、核戦争などによる人類の絶滅までの残り時間を示す「終末時計」を公表している「原子力科学者会報」は「ドローンの群れは新たな大量破壊兵器だ」とする論文を掲載した。その破壊力は、ドローン39000機で原爆1発に匹敵するとしている。
・1月26日国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに対しジェノサイド防止の暫定措置命令。これに対して上川陽子外相が出した「当事国を法的に拘束するものであり、誠実に履行されるべきものだ」との談話を踏まえ、伊藤忠商事は2月子会社とイスラエルの軍事企業エルビット・システムズが結んでいる協力関係の覚書を解消。
・4月1日パレスチナ自治区ガザ地区で人道支援活動を行っていた米拠点の慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員7人(イギリス人3人、ポーランド人、オーストラリア人、パレスチナ人、アメリカとカナダの二重国籍者が各1人)がイスラエル軍の空爆で殺害された。この攻撃は、ドローン(無人機)が食料支援団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の車両3台を狙い撃ちにしたもの。
・4月5日国連人権理事会は、ガザ地区での停戦やイスラエルへの武器の売却停止を求める決議を28か国の賛成多数で採択。イスラエルに武器を輸出しているアメリカやドイツなど6か国は「ハマスへの非難の言及がない」などとして反対、日本は当事者からのさらなる説明が必要だなどとして投票を棄権。イスラエルへの武器輸出をめぐっては、ガザ地区の人道状況が悪化する中、カナダやスペインなど、新たな輸出を凍結するなどの方針を打ち出す。
 先月国立西洋美術館で企画展の出品作家飯山由貴氏らによる、イスラエル製攻撃用ドローンを輸入しようとする防衛省と同館オフィシャルパートナーの川崎重工に対する抗議行動を紹介する記事。
「戦力の不保持」「交戦権の否認」を憲法による国是とするこの国で、それを根底から覆す「集団的自衛権の行使容認」を単なる閣議で「決定」した安倍カルト政権から10年。
 まさに手軽な破壊兵器=「戦力」そのものである攻撃用ドローンを、パレスチナで数多くの子ども、女性そして国連職員やNPO、報道記者ら民間人を殺傷しながら開発するイスラエルから購入しようとする防衛省と国内企業の醜悪さ。
 識者が指摘するように、米英のようにイスラエルに武器を売り軍事支援を行うだけではなく、イスラエル製の武器を購入することは、イスラエルがパレスチナで行うジェノサイドに加担すること。「平和国家」を幾重にも蹂躙するこの政権は、一刻も早く終わらせるべき。
《東京・上野の国立西洋美術館で3月、企画展の出品作家らが、同館オフィシャルパートナーの川崎重工に対する抗議行動を行った。攻撃用ドローンの導入を計画する防衛省が、候補機としてイスラエル製を選定。川重がその輸入代理店になっているからだ。日本で美術家が美術館スポンサーに直接抗議するのは異例だという。ガザ侵攻に国際的な非難が強まる中、イスラエル製を選んだ政府の判断は、理解が得られるだろうか。(森本智之)
◆防衛省が選んだ「攻撃用ドローン」をつくるイスラエル
 「私は美術家として直接展覧会に参加する立場にあり、本当にそれでよいのか、声を上げなければいけないのではないかと思った」。抗議した一人、美術家の飯山由貴氏は振り返る。
 問題を知ったのは、企画展開幕約1週間前の交流サイト(SNS)の書き込みだった。防衛省は攻撃用ドローンの導入を検討するに当たり、2023年度に性能を検証する実証機を選定したが、7機中5機がイスラエル製だった。このうち1機の輸入代理店が川重で、他に日本エヤークラフトサプライ、海外物産、住商エアロシステムも別の機種の代理店になっている。
◆「松方コレクション」を批判的に読み解く作品を出品
 西洋美術館は川重の前身・川崎造船所の初代社長を務めた松方幸次郎が収集した「松方コレクション」を基礎に発足した。飯山氏は今回の企画展で、コレクションは帝国主義下の戦争特需の利益で購入されたとして、批判的に読み解く立体作品を展示していた。その創作の過程とガザでの軍事衝突の激化が重なり、ドローンについて知った時「ガザが結び付いた。行動するしかないと思った」という。
 開幕前日の3月11日に開かれるメディア向け内覧会で抗議行動をすることを決め、協力してくれそうな知人や出展作家らに伝えた。
 当日は記者説明の途中で立ち上がり「イスラエル政府のジェノサイド(民族大量虐殺)に強く反対します」と抗議文を読み上げ、川重にドローンの輸入取りやめを、美術館には川重への働きかけを求めた。賛同する他の作家や市民も垂れ幕などで抗議の意を表した。
 立場の強い美術館やスポンサーへの抗議についてSNSなどでは「勇気ある行動」とたたえる声の一方、批判も多い。中には「作家は創作で意思表明すべきだ」との意見もあるが、飯山氏は「抗議行動には瞬発的な拡散力やインパクトがある。創作では悪化していく現実のスピードに追いつけない。今回はアーティストではなく一人の市民として行動した」と述べた。
◆「今後数年は公立美術館から仕事は来ないだろう」と覚悟
 元々飯山氏は社会や歴史の中で「周縁にいる人やもの」を追いかけてきた。精神疾患を患う妹の映像作品を撮った時、妹が患者の当事者運動に勇気づけられてきたことを痛感した。「社会に意見を表明する運動があることによって、力を与えられる人がいると信じるようになった」という。
 東京都人権プラザが飯山氏に依頼した企画展で2022年、関東大震災の朝鮮人虐殺に触れた映像作品が上映中止になった。小池百合子知事が朝鮮人犠牲者に追悼文を送っていないことを踏まえ、都の担当が懸念を示していたことが後に判明した。この時も飯山氏は会見で顚末(てんまつ)を明らかにし都に抗議を続けた。「今後数年は公立美術館から仕事は来ないだろう」と覚悟していたが「できる人ができることをやればいい。今回の抗議でも私はできると思うことをやった」と述べた。
 抗議後は西洋美術館と話し合いの場を持っているが、要求に応じるかは見通せないという。ただ、抗議行動がSNSなどで広まり「ガザで起きていることを人ごとだと感じられない人が増えたことは良かった」と話した。
◆「対応しない」「コメントは控える」…抗議の意味は
 飯山氏らの抗議に対し、川重は「特に対応しない」とし、西洋美術館は「コメントは控える」とした。この回答を見る限り、飯山氏の言うように、状況が変わるかは分からない。
 ただ、高千穂大の五野井郁夫教授(政治学)は「美術家が政治や社会問題をテーマに創作したり発言するのは普通のことだが、今回のように美術館やスポンサーに内覧会で直接抗議するのは、海外と異なり日本では珍しい。美術館は表現の自由を守る場所。飯山さんがストレートに声を上げ、それを制止せず表現させた西洋美術館側の対応も適切だった」と意義を述べる。
防衛省が実証機に選んだイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ社製のドローンを紹介するウェブサイト(スクリーンショット)
防衛省が実証機に選んだイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ社製のドローンを紹介するウェブサイト(スクリーンショット)
 イスラエルとの武器取引をめぐっては、伊藤忠商事が2月、子会社とイスラエルの軍事企業などが結んでいた協力関係の覚書を解消している。
 その理由として、伊藤忠は直前の1月、国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに対しジェノサイド防止の暫定措置命令と、これに対して上川陽子外相が出した「誠実に履行されるべきものだ」との談話を踏まえた、という。若者を中心にネット署名で2万5000筆を集めるなど抗議も行われた。
◆「実証機」なぜイスラエル製品ばかり?
 今回のドローン実証機の選定は1〜2月、こうした動きと同じタイミングで行われた。実証機に選ばれた場合、各メーカーは、飛行距離など防衛省の要求する性能について試験を実施、報告書を提出するという事業内容で、実証機は一般競争入札で決定した。本格導入する機体については、今後、報告書の内容などを踏まえて検討するという。
 3月12日の参院外交防衛委員会で共産党の山添拓氏は「イスラエルの軍需産業を支援することになる」「伊藤忠はICJの暫定措置命令に応じた。日本政府もやめるべきだ」と求めた。だが、木原稔防衛相は「防衛装備品の取得はわが国の安全保障環境をふまえつつ、要求性能や経費、維持整備などさまざまな要素を勘案した上で総合的に検討する。現時点で特定の国の装備品の取得を予断するものではない」と答弁。現段階では実証段階であることを強調した。
 実証機の大半がイスラエル製になった理由については、防衛装備庁の久沢洋・調達事業部長が「一般競争入札で最低価格で入札した企業と契約した」などと述べ、1円落札もあったと明らかにした。あくまで結果論との説明だ。
 だが、「武器取引反対ネットワーク」の杉原浩司氏は「実証段階とはいえ、本格導入の候補機として、7機中5機もイスラエル製を選ぶという行為自体が、イスラエルのガザでのジェノサイドを容認するメッセージを国際社会に送るに等しい」と非難する。
◆日本政府の対応は世界の潮流に逆行しているのでは?
 杉原氏によると、第2次安倍政権以降、日本はイスラエルと防衛協力の覚書を締結するなど、軍事的な結び付きを強めてきた。昨年3月に千葉で開かれた武器見本市には、イスラエルから前回の5倍近い14社が参加。日本の防衛費拡大をイスラエル側は商機とみており「今回の問題もその延長線上にある」と指摘する。
 立命館大生存学研究所客員研究員の金城美幸氏(パレスチナ地域研究)は「国連の人権専門家は2月23日、イスラエルへの武器禁輸の必要性を強調する声明を出した。その中で、伊藤忠の覚書解消にも触れ、称賛している。イスラエルと武器取引を解消する動きは欧州を中心に各国に広がっており、武器供与を続ける米国とのギャップは広がっている」と解説。今回の防衛省の実証機選定については「国際的な流れに逆行している」と問題視している。
◆デスクメモ
 イスラエルとハマスの戦闘開始から7日で半年たった。ガザでの死者は3万人を超えたという。イスラエルによる過剰な報復に世界的な批判が高まり、日本でも同日、各地でデモが実施された。政府や企業は抗議の声に耳をふさぎ、時が過ぎるのを待つのか。見識が問われている。(北)



2024年4月 7日
日記がわりに。
 裏手のサクラもほぼ満開。昨日はバスで北野に出て散策路の桜を経てフレンチテラスのテラス席で日替わりランチをいただく。北野天満も生田神社も満開。
 今日はPiza Trackでマルゲリータを購入し芦屋川上流部で食べる。こちらも満開。川を渡り左岸を下ると駅そばはさすがに日曜ですごい賑わいよう。コンビニコーヒーを川辺の公園で飲み、芦屋カトリック教会を経て阪神の駅まで。石屋川で降り、石屋川沿いを歩いて乙女塚温泉に立ち寄る。先週忘れた小さなシャンプー類がほぼ保管されていて戻る。感謝。露天に浸かり六甲道で食材買って帰宅。
 


2024年4月 5日
京都から帰って昨日、やはり桜が開花した善光寺を経て石屋川沿いの天神山公園を訪ねる。先週ほとんど咲いていなかった大桜も7分咲きほど。子どもたちが元気よく遊んでいた。 
 今日はやはり弁当購入して夙川に行き、お昼を食べてほぼ満開の桜並木を歩く。開花が遅れて一気に咲き、多くの人が訪れるが、京都と違って聞こえるのはほとんど日本語。少子化はどこの話かと思うほど子どもたちが元気。裏手のサクラも一気に咲いた。





2024年4月 4日
「総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセスによって処分を実質的に決定することは、党紀委員会を形骸化するものであって、自由と民主主義に基づく国民政党を標榜するわが党そのものの否定であり、このような独裁的・専制的な党運営には断固として抗議するものであります」
「国民の政治不信はわが党全体に向けられており、自民党のあり方が問われています。派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っており、党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべきであります」
 カルトと裏金に塗れた、まさにこの国の凋落の主因かつ茶番の自民党金権体質とその場凌ぎの処分について、ようやくまともな言葉を吐く離党勧告議員一人。
 3000万円の不記載が判明した岸田派(宏池会)は会計担当が略式起訴のみで、22年6月広島での「内閣総理大臣就任を祝う会」の320万の寄付や2022年に自身の政治資金パーティー6回で計1億4730万円を集めた党総裁・内閣総理大臣たる岸田本人の責任はどこに消えたのか。
 自民党のみならずこの国の老害・老醜の象徴である安倍派元締めの森、50億浪費の幹事長二階らはなんの咎めもなく、安倍の子飼いとして地元八王子でカルト集団統一教会と癒着し不適任極まる文科相となった萩生田や、醜悪極まる差別発言だけが存在理由の杉田らは「役職停止」の軽微な処分。
 まさに腐り切った泥舟から早く脱した方がいいということ。この党と政権をとっとと終わらせることが、この国の未来へつながる唯一の道。
《派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で自民党は安倍派と二階派の議員ら39人の処分を決定し、安倍派幹部の塩谷 元文部科学大臣と世耕 前参議院幹事長は離党勧告となりました。
これを受けて世耕氏は離党届を提出し、受理されました。
本日の動きを随時更新してお伝えします。
目次
安倍派と二階派の議員ら39人の処分決定
39人の処分一覧
安倍派と二階派の議員ら39人の処分決定
今回の問題で自民党は4日午後、党本部で党紀委員会を開き、安倍派と二階派の議員ら39人の処分を決定しました。
それによりますと安倍派でキックバックの扱いを協議した幹部4人のうち、派閥の座長を務めた塩谷 元文部科学大臣と、参議院側のトップだった世耕 前参議院幹事長が離党勧告、また下村 元政務調査会長と西村 前経済産業大臣は1年間の党員資格停止となりました。
安倍派で事務総長を務めた高木 前国会対策委員長は半年間の党員資格停止、同じく事務総長経験者の松野 前官房長官と、二階派で事務総長を務めるなどした武田 元総務大臣、林 元経済産業大臣、平沢 元復興大臣は1年間の党の役職停止となりました。
また、萩生田 前政務調査会長ら5年間の不記載などの額が2000万円以上だった議員も1年間の党の役職停止となりました。
さらに不記載などの額が1000万円から2000万円の議員は半年間の党の役職停止、500万円から1000万円の議員らは戒告となりました。
一方、5年間の不記載が3526万円と最も多かった二階・元幹事長は次の衆議院選挙に立候補しない考えを表明したことを踏まえ、処分の対象とはなりませんでした。
また、岸田総理大臣はみずからが会長を務めていた岸田派の元会計責任者が有罪となりましたが、処分されませんでした。関係者によりますと、出席者から「処分が厳しすぎるのではないか」といった意見も出されたということです。
処分の決定を受けて、世耕氏は離党届を提出し、受理されました。
39人の処分一覧
処分を受けた議員ら39人の氏名、おととしまでの5年間の収支報告書への不記載などの金額、選出された選挙区です。
「離党の勧告」は安倍派の2人です。
▽塩谷立氏、234万円、衆議院比例代表東海ブロック選出です。
▽世耕弘成氏、1542万円、参議院和歌山選挙区選出です。
1年間の「党員資格の停止」は安倍派の2人です。
▽下村博文氏、476万円、衆議院東京11区選出です。
▽西村康稔氏、100万円、衆議院兵庫9区選出です。
半年間の「党員資格の停止」は安倍派の1人です。
▽高木毅氏、1019万円、衆議院福井2区選出です。
1年間の「党の役職停止」は安倍派と二階派のあわせて9人です。
安倍派は6人で、衆議院議員は
▽萩生田光一氏、2728万円、東京24区選出です。
▽堀井学氏、2196万円、比例代表北海道ブロック選出です。
▽松野博一氏、1051万円、千葉3区選出です。
▽三ツ林裕己氏、2954万円、埼玉14区選出です。
参議院議員は
▽橋本聖子氏、2057万円、比例代表選出です。
▽山谷えり子氏、2403万円、比例代表選出です。
二階派はいずれも衆議院議員の3人で
▽武田良太氏、1926万円、福岡11区選出です。
▽林幹雄氏、1608万円、千葉10区選出です。
▽平沢勝栄氏、1817万円、東京17区選出です。
半年間の「党の役職停止」は安倍派の8人です。
衆議院議員は
▽衛藤征士郎氏、1070万円、大分2区選出です。
▽小田原潔氏、1240万円、東京21区選出です。
▽菅家一郎氏、1289万円、比例代表東北ブロック選出です。
▽杉田水脈氏、1564万円、比例代表中国ブロック選出です。
▽中根一幸氏、1860万円、比例代表北関東ブロック選出です。
▽宗清皇一氏、1408万円、比例代表近畿ブロック選出です。
▽簗和生氏、1746万円、栃木3区選出です。
参議院議員は
▽宮本周司氏、1482万円、石川選挙区選出です。
「戒告」は安倍派の17人です。
衆議院議員は
▽大塚拓氏、994万円、埼玉9区選出です。
▽尾身朝子氏、623万円、比例代表北関東ブロック選出です。
▽柴山昌彦氏、896万円、埼玉8区選出です。
▽関芳弘氏、836万円、兵庫3区選出です。
▽高鳥修一氏、544万円、比例代表北陸信越ブロック選出です。
▽西村明宏氏、554万円、宮城3区選出です。
▽細田健一氏、564万円、新潟2区選出です。
▽吉野正芳氏、660万円、福島5区選出です。
▽和田義明氏、990万円、北海道5区選出です。
参議院議員は
▽岡田直樹氏、774万円、石川選挙区選出です。
▽加田裕之氏、648万円、兵庫選挙区選出です。
▽末松信介氏、584万円、兵庫選挙区選出です。
▽羽生田俊氏、818万円、比例代表選出です。
▽堀井巌氏、876万円、奈良選挙区選出です。
▽丸川珠代氏、822万円、東京選挙区選出です。
▽山田宏氏、560万円、比例代表選出です。
次の衆議院選挙の立候補予定者となる支部長は
▽中山泰秀氏、908万円です。
以上となります。ーーー



2024年4月 3日
京都3日目は雨。
荷をまとめ宝ヶ池の国際会館ロッジ前の桜並木をみて始発駅から地下鉄烏丸線に乗る。御所の桜でもと今出川駅で下車したが、棚にリュックを忘れた。
慌てて改札に戻るが、駅員の人影はない。インタホンで事情を説明して終点の竹田駅で点検してもらうことに。10分ほどで棚からリュックを回収したと連絡あり、竹田駅でリュックを受け取る。感謝。
四条に戻り錦小路よこのDanielsを訪ねると、水曜定休。もう一つの店でお昼をいただき京極商店街を歩くと、蟹道楽の看板前など通りも店内も海外客だらけで、雨で花見は出来ないが子どもたちも含めみなさん楽しげ。
布切れと食材買い阪急で3時過ぎ帰宅。神戸も雨たが明日は曇り予報。



2024年4月 2日
四条通沿いの宿で朝食後阪急と地下鉄で鞍馬口まで。鴨川沿いを歩くとソメイヨシノはまだ二分咲きほどだが赤い陽光桜?は咲いてる。
上賀茂神社近くではソメイヨシノもよく咲いていて、境内の枝垂れ桜は咲いていたり蕾だったり。川辺でいなりのコンビニ弁当を食べ、対岸を戻り丸太町から京阪で四条まで。
嵐山もだが、春休みに海外から家族でお花見に京都に来てレンタサイクルで川辺を行き交うグループも複数。
高瀬川沿いのテラスでコーヒー。川辺で鷺に話しかける幼児たちはまるで「少年とアオサギ」のよう。
壬生通のはなの湯で疲れと花粉を落とし、柳馬場通りの店で夕食を頂き、宝ヶ池の国際会館ロッジに着く。nhkクロ現はロシアで「夫を返すか、さもなければ自分が前線に行って戦死せよ」と出征兵士の帰還をプーチンに求めて声を上げる妻たちを特集。



2024年4月 1日
阪急で嵐山に出ると、やはり凄い混みよう。
花筏の露天に浸かり桂川沿いの桜が咲く広場で弁当のお昼は家族連れなど皆さん楽しげ。
渡月橋から嵐山公園の展望台で景色を見て竹林の道を下って天龍寺。聞こえるのは、フランス語、イタリア語、ドイツ語が英語や中韓より多い印象。
枝垂れ桜など境内を徘徊し、5時まえに早めの夕食。嵐電で大宮に着き、宿に入る。エレベーターで乗り合わせた人たちもドイツ語で楽しげ。




                                                                                                                                                                 
  
     





























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