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2024年10月31日
「パレスチナ人の被害をさらに深めるだけだ。前例のないもの。国連憲章に反し、国際法の下でのイスラエル国家の義務に違反する。(ガザの人々はすでに)地獄のような状況に耐えている。65万人以上の少女と少年が教育を受けられなくなり、子どもたちの世代全体が危険にさらされることになるだろう」UNRWAラザリーニ事務局長 「イスラエル軍は、住民全体を空爆や包囲、飢餓の危険にさらしている」フォルカー・トゥルク人権高等弁務官29日国連報告書 ・多くのパレスチナ人は、イスラエル軍がガザ北部で「降伏か飢餓か」の計画を実施していると考えている。 「イスラエルがパレスチナ人に対してジェノサイド作戦を行っているという私の評価は、これまで以上に確固たるものになった。パレスチナ人に対するジェノサイドは、パレスチナ人のアイデンティティーに不可欠な土地からパレスチナ人を完全に排除、または根絶するという目的を達成する手段であるように思われる。イスラエルはこの土地を違法かつ公然と狙ってきた。イスラエルは建国以来、被占領地の住民(パレスチナ人)を憎むべき障害であり根絶すべき脅威と見なし、何世代にもわたって何百万人ものパレスチナ人を、日常的な侮辱、大量殺害、大量投獄、強制移住、人種差別やアパルトヘイト(人種隔離政策)にさらしてきた」国連人権理事会からパレスチナ自治区の特別報告者に任命されたフランチェスカ・アルバネーゼ(Francesca Albanese)特別報告者 28日イスラエル議会がUNRWA国連パレスチナ難民救済事業機関の国内と占領地での活動を禁止する法案を賛成92、反対10で可決。 すでに10月12日、ガザ北部に再度イスラエルによる退避命令が出されて支援物資はトラック数も激減し搬入されず、連日の空爆により毎日100人の死者、昨年10月以来4万3000人を超える死者が出ている。11日放送のBBCは、イスラエルはガザ北部から全ての民間人を追放する「将軍たちの計画」を実行していると指摘し、ボーエン国際編集長がその発案者の退役将校を取材。元イスラエル国家安全保障顧問のGiora Eiland元少将は「立ち去らない者は誰でも、降伏か飢え死にかの選択を迫る標的になる」と発言している。 ガザの人口のほとんどが飢餓に直面し医療も圧倒的に不足するなか、国連組織UNRWAの活動が停止されれば、ガザは壊滅的な飢餓と破壊と根絶、まさに国連特別報告者が指摘する大量殺害、強制移住という、ナチスと同じジェノサイドとなることは明らか。 《イスラエルの議会は28日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のイスラエル国内およびイスラエルが占領する東エルサレムでの活動を3カ月間禁止する法案を可決した。 UNRWA職員とイスラエル当局者との連絡も禁止されるため、パレスチナ・ガザ地区やイスラエルが占領するヨルダン川西岸での活動も大きく制限されることになる。 UNRWAがガザに支援物資を運び入れるには、同地区に通じるすべての検問所を管轄するイスラエル軍との連携が不可欠。UNRWAは、ガザで活動する最大の国連機関でもある。 さらに、UNRWA職員はイスラエル国内での法的免責を剥奪(はくだつ)されるほか、東エルサレムにある本部も閉鎖される。 法案を議会に提出したユリ・エデルシュタイン外交・安全保障委員長は、UNRWAが「テロ活動の隠れみの」として使われてきたと非難した。 「テロ組織(ハマス)とUNRWAの間には深いつながりがあり、イスラエルはこれを放置することはできない」と、エデルシュタイン委員長は述べた。 アメリカやイギリス、ドイツをはじめとする各国が、この動きに深刻な懸念を示している。デイヴィッド・ラミー英外相は「まったく間違っている」と述べた。UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は、「パレスチナ人の被害をさらに深めるだけだ」と語った。 米国務省は、UNRWAはガザにおける人道支援物資の配布に「重要な」役割を果たしていると述べた。現在、ガザに住む200万人超のほぼ全員が、UNRWAからの支援やサービスに頼っている。 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、「イスラエルに対するテロ活動に関与したUNRWAの職員は責任を負わなければならない」と説明。一方で、「ガザでは引き続き、継続的な人道支援が提供されなければならない」と述べた。 ネタニヤフ首相はソーシャルメディア「X」で、「我々は、イスラエルの安全保障を脅かすことなく、イスラエルがガザ地区の民間人に対する人道支援を継続できるよう、国際的なパートナーと協力していく用意がある」と述べた。 イスラエルは過去数十年にわたり、UNRWAの存在に反対してきたが、その傾向はここ数年で激化している。 イスラエルは、UNRWAの職員がガザのイスラム組織ハマスと結託していると指摘。19人の職員が、昨年10月7日のハマスのイスラエル襲撃に参加したと主張している。 国連はイスラエルの主張を調査し、疑惑を持たれていたうちの9人を解雇した一方で、イスラエルは広範な疑惑についての証拠を示さなかったとしている。UNRWAは、ハマスとのやりとりは職務遂行のためだけだと述べている。 UNRWAは数十年にわたり、ガザのパレスチナ人に医療や教育を含むサービスや支援を提供してきた。 昨年に戦争が始まって以来、生存を援助にほぼ全面的に依存しているガザ住民に人道物資の供給を確保する取り組みにおいて、UNRWAの現地での存在は極めて重要な役割を果たしてきた。 UNRWAのラザリーニ事務局長は、この禁止措置を「前例のない」ものと非難。「国連憲章に反し、国際法の下でのイスラエル国家の義務に違反する」と述べた。 また、ガザの人々はすでに「地獄のような状況」に耐えていると述べ、UNRWAの活動禁止によって「65万人以上の少女と少年が教育を受けられなくなり、子どもたちの世代全体が危険にさらされることになるだろう」と語った。 イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区(東エルサレムを含む)とガザ地区では、約250万人のパレスチナ人がUNRWAに登録されている。 ガザ北部では、イスラエル軍がハマスの戦闘員に対して軍事作戦を行っているなか、数十万人がますます絶望的な状況下で暮らしている。 国連のフォルカー・トゥルク人権高等弁務官は25日、「イスラエル軍は、住民全体を空爆や包囲、飢餓の危険にさらしている」と述べた。 多くのパレスチナ人は、イスラエル軍がガザ北部で「降伏か飢餓か」の計画を実施していると考えている。推定40万人の民間人全員が南部に強制的に移住させられ、残ったハマス戦闘員が包囲されている。 イスラエル軍は、そのような計画はないと否定しており、民間人が危険にさらされないよう確認しているとしている。 ハマスは昨年10月7日にイスラエル南部を襲撃し、約1200人を殺害、251人を人質としてガザに連れ去った。 ハマスが運営するガザの保健省によると、これを受けて始まったイスラエルの軍事作戦により、これまでに4万2710人以上が殺されている。》 |
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2024年10月30日 10月27日ガザ北部の避難所となっていた学校へのイスラエルの攻撃で女性、子供を含む少なくとも11人、この日ガザ全体で55人、3週間で800人以上が死亡とスペインTVE。
28日イスラエルはレバノン南部海沿いの世界遺産の街ティルスを攻撃し7人が死亡。イスラエルはベッカー高原の同じく世界遺産バールベックを、ヒズボラ発祥の地としてこの一月で50回も攻撃。仏2記者は「ここは民間人しかいない」と述べる市長、二日前の爆撃で重傷を負った13歳の少年たちを取材。この日イスラエル議会は、国連組織UNRWAのイスラエルと占領地での活動禁止を議決。会場には戦争犯罪人として逮捕状が請求されているネタニヤフとガラント。
29日イスラエルはガザ北部べイトラヒヤの住宅を空爆し90人以上が死亡。子供の遺体を運ぶ市民、毛布に包まれて瓦礫の道に並ぶ遺体。「世界の皆さん、僕たちの気持ちになってください。どうしてこんなことが起きるのか。なぜ大勢が殺されるのですか」と訴える少年。200万人のガザ市民は飢餓に見舞われ、UNRWAに頼っていると国連は指摘。この法案の可決は「全く言語道断」とエルサレムのUNRWA職員。法案を提案したリクード議員はBBCの取材に「撤回しない。これは公正で正しい法案」と強弁。「各分野の医師が来れるよう速やかに人道回廊を設けることを世界に求める」とガザのアドワン病院医師。仏2もこの爆撃を、この攻撃が始まって以来最も多くの100人近い死者が出たものと報道。イスラエル軍は「住民は全員避難させており、この地域は戦闘地域」と。アルジャジーラも、医療の窮乏を訴えるアドワン病院医師とUNRWA広報担当の「UNRWAはガザ地区の生命線。これが絶たれることはガザの死刑宣告と同じ」との声を伝える。
さらに米PBSもべイトラヒヤに救急隊員は残っておらず、市民が遺体を運ぶ様子と、死傷者の多くが運ばれたAL・AWDA病院医師の「医薬品、燃料、食糧全てが不足し、食事は1日一食だけ。ここ数週間大変な数の遺体が運ばれてきたが、病院が標的になり病床も破壊され、医薬品備蓄も救急車もなくなり、状況は悪化するばかりで皆路上生活を強いられている」と。UNRWAはパレスチナの600万人に医療、食糧、教育を支援し学校を運営。グリーンフィールド米国連大使すらも「UNRWAに代わる組織はない」と。昨年10月以来イスラエルの攻撃でUNRWA職員233人が殺害されている。 米ABCもこの攻撃で子ども25人を含む93人が死亡、生きていることが信じられない様子で遺体の横に立ち、泣いている女の子、病院の廊下に横たわる負傷者の姿を伝える。活動禁止は米国の法律に違反する恐れがあると国務省ミラー報道官。米国は即時イスラエル支援を停止せよ。
アルジャジーラは、イスラエルによるガザ北部への封鎖と攻撃が25日間続き、29日のガザの死者は143人、うち132人が北部での死者と。イスラエルは200人以上の国連職員だけでなくアルジャジーラなど報道機関の記者やカメラマンも殺害。国連グテーレス事務総長は声明で「UNRWAの禁止はパレスチナの避難民に壊滅的な影響をもたらし、イスラエルとパレスチナの紛争解決と地域の安全を破壊することになる。国連総会に諮る」と。食糧、医薬品などの支援を途絶させて女性、子供、国連職員ら住民を無差別に爆撃し殺害するのは、まさにイスラエルによるジェノサイド・民族浄化。
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