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2022年 3月30日
いつもは遅れる裏手の桜も何故かほぼ満開。
 今日は晴れて気温も上昇、阪神間有数の桜の見どころ夙川に行くとこちらもまさに満開。弁当を食べてゆっくり川沿いを巡る。皆さんマスク着用以外は例年と変わらぬ人出。阪急夙川線路前でUターンしてそばのカフェでコーヒーをいただき、jr夙川まで歩き六甲道で灘温泉に浸かり食材買って帰宅。朝と夕は鶯の声も聞こえる。ウクライナにも春の兆しが訪れるといいのだが。

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2022年 3月28日
3月最後の週、裏手の桜はようやく咲き始め、坂の下の六甲カトリックの桜はほぼ満開。いかりで赤飯弁当買って岡本南公園、通称桜守公園を訪ねる。
 午前は日差しもあり、笹部ザクラはまだだが子供連れで賑わい山桜など咲き揃う下のベンチで花見。最寄りのコンビニ往復でコーヒーも飲み、摂津本山駅から住吉駅、本住吉神社を経て阪神御影で食材買ってバスで帰宅。向かいの六甲台の桜も咲き出している。




2022年 3月27日
昨日は雨風強く巣篭もり。
今日は晴れて、溜まった洗濯のあと神大前を行くと桜は咲き始 め。il ventoでピザを頂いて、坂を登り返し神大校内でプチ花見。昨日の雨のせいか花粉は少なく、青空と微風がなんとも心地よい。六甲駅前で食材買って帰宅。 明日も晴れ予報。

 

  


2022年 3月27日
「スラブチチは今、ロシア軍とベラルーシに挟まれています。毎晩サイレンの音、町の上を飛ぶ軍用機の音を聞いています。夜中にものすごい爆発音がすることもあります。町は封鎖状態のため、食べ物や医薬品を運ぶことができません。まる6日間、電気がつかず、人々は野外のたき火で食事を作らなければなりませんでした。ガスもお湯も町にはありません。人道回廊もありません。スーパーマーケットにはほとんど食料品がなくなりました。うちにある食料はせいぜいあと数週間分ぐらいです。
 私たちの町からつながっている道の一つは、今、状況が悪化しているキエフに、もう一方はベラルーシにつながっているため、私たちは避難することができないのです。
 生まれてから今まで、すでに12回の手術を受けました。部屋の中がとても寒いため腎臓が炎症を起こし、風邪もひいています。母が町中の薬局を駆け回り、やっと抗生物質を探してくれましたが、2日間分ぐらいしかありません。足の傷に包帯をしていますが、替えの包帯などの衛生用品がもうすぐなくなります。
 人道回廊が必要です。できないのであれば、せめて必要な食料と医薬品がほしい。
 最も恐ろしいこと。今も原発で起きていることにぞっとしています。原発の労働者たちはスラブチチの住民で、戦争が始まってから今も家に帰ってきていません。食料や通信手段が途絶えようとしている状況にもかかわらず、住民たちは町の機能を十二分に継続させようと努力しているのです。プーチンは常に核で私たちを脅しています。私にはもはや単なる脅しではないように思えます。
 スラブチチは、私の愛する町です。私と母はいつもお気に入りの公園を散歩していました。近くのカフェでコーヒーを買い、ベンチに座っておしゃべりをしたり、自然の風景を楽しんだりして過ごしていました。
 戦争が始まってしまった後、いつも窓を毛布で覆った家の中で過ごし、ニュースを見ています。サイレンが鳴るとシェルターに避難し爆撃を避け、夜が明けるまで無事に過ごせるように神に祈ります。でも、深刻な軍事侵攻が行われたら、このシェルターでは助からないと思います。次の瞬間に自分の命がどうなるかわからない。今、一日を過ごすことがとても恐ろしいです。
 どうか多くの人に伝えてください。ウクライナで子どもや民間人が亡くなっています。私の傷の痛みは少し落ち着いていますが、今、ウクライナで起きていることの痛みの方が、手術後の自分の痛みよりも心配なのです。毎日たくさんの人が死ぬのを目の当たりにし、故郷の大地が侵されるのを見て心が打ちのめされています。
 戦争を止めてください。デモに参加して、『この戦争はウクライナに必要ではない』と言ってください。私たちは戦争が起きるまで穏やかに暮らしていたのです。黙っていてはいけません。どんな方法を使ってでもプーチンを止めなければなりません。戦争が止まるよう、ウクライナを助けてください。
 状況がどうであっても、ウクライナ人は力強く勇敢であり続けます。スラブチチの住民はとても仲がよくお互いに助け合う努力を、そして前向きであり続けようとしています。勝利は私たちにもたらされるでしょう。
 (今の「夢」は)この言葉を聞くことです。『クジミク、戦争が終わりました。私たちは勝ったのです』
 夜中にものすごい爆発音とサイレンが鳴り、もう自分は生き延びることはできないだろうと感じています。私から返信がない時には、もう私がこの世にいないと思ってください」
 チェルノブイリ原発事故(1986)後に原発労働者のために建設された新興都市スラブチチ市で暮らす、先天性の二分脊椎症などにより原発事故の障害者認定を受けているサビーナ・クジミクさん(22)からの、支援を続ける「チェルノブイリ子ども基金」 http://ccfj.la.coocan.jp/ (東京都練馬区)に届いたメッセージ。
「ウクライナの中立化・非軍事化」「ウクライナのナチス化を防ぐ」ためと称して、実際は自己保身と権力の維持そして大国ロシア復活という妄執のために元KGB職員のロシア大統領プーチンが始めた戦争で、そのロシアと「同一の民族」であるウクライナで1000万人を超える避難者、350万人を超える国外避難者(国連難民高等弁務官事務所(UNHCR))と少なくとも1035人の民間人死者を出し、特に高齢者や基礎疾患を有する人たちなど残された住民の多くは、水も食料も医薬品も電気もない状態で死と恐怖にさらされ続けている。
 チェルノブイリ事故で後遺障害を持って生まれ、12回の手術に耐えて家族や住民と共に健気に生きてきた22歳の若者を、今度は侵略戦争でその生活も医療も希望も根底から破壊する。政敵や反対者を暗殺もしくは拘束し、他国への軍事侵攻と併合で自らの地位を築いてきたプーチンという偏狭で狡猾な独裁者による戦争犯罪。世界は絶対に、これを許してはいけない。
《「私から返信がない時には……」。ウクライナのチェルノブイリ原発に近いスラブチチ市で暮らすサビーナ・クジミクさん(22)から悲痛なメッセージが日本に届いた。クジミクさんは先天性の二分脊椎(せきつい)症などのため手術を繰り返している。だが、12回目の手術の後にロシア軍が町に攻め込み、チェルノブイリ原発が制圧された。市内は事実上封鎖され、避難もできず、医薬品も底をついた。クジミクさんからのメールには、戦時下で障害者が置かれた窮状が克明につづられていた。【上東麻子/デジタル報道センター】
ベラルーシとロシア軍に挟まれて
 ベラルーシ国境まで約10キロ。ウクライナ北部にあるスラブチチ市は、1986年のチェルノブイリ原発事故後、強制避難となった原発労働者のために建設された新興都市だ。スラブチチ市ではロシア語も使われている。
 「スラブチチは今、ロシア軍と(ロシア軍が駐留する)ベラルーシに挟まれています。毎晩サイレンの音、町の上を飛ぶ軍用機の音を聞いています。夜中にものすごい爆発音がすることもあります。町は封鎖状態のため、食べ物や医薬品を運ぶことができません。まる6日間、電気がつかず、人々は野外のたき火で食事を作らなければなりませんでした。ガスもお湯も町にはありません。人道回廊もありません。スーパーマーケットにはほとんど食料品がなくなりました。うちにある食料はせいぜいあと数週間分ぐらいです」
 クジミクさんからのメッセージは、現地の支援を続ける「チェルノブイリ子ども基金」(東京都練馬区)に届いた。メッセージを読んだ記者からの質問を同基金のスタッフがロシア語に翻訳。チェルノブイリ原発への送電線が損傷した影響で町は電力と通信状態が不安定なため、メールでやりとりしてくれた。
 ロシアの同盟国ベラルーシはロシア軍によるウクライナ侵攻の出撃拠点になっている。スラブチチ市はベラルーシとキエフをつなぐ道沿いに位置する。
 「私たちの町からつながっている道の一つは、今、状況が悪化しているキエフに、もう一方はベラルーシにつながっているため、私たちは避難することができないのです」 
手術の傷口は開いたまま
 クジミクさんの両親は原発事故の被災者。クジミクさんは生まれつき脊髄と背骨の形成異常などのため出生直後から手術を繰り返しており、チェルノブイリ原発事故の障害者認定を受けているという。現在は母親と2人暮らし。うまく歩くことができないため、つえを使って歩き、移動には介助が必要。数週間前にもキエフの病院で足の手術を受けたが、十分な手当てが受けられず、傷口が再び開いてしまっているという。
 「生まれてから今まで、すでに12回の手術を受けました。部屋の中がとても寒いため腎臓が炎症を起こし、風邪もひいています。母が町中の薬局を駆け回り、やっと抗生物質を探してくれましたが、2日間分ぐらいしかありません。足の傷に包帯をしていますが、替えの包帯などの衛生用品がもうすぐなくなります」 ーーー




2022年 3月25日
ニセコ最終日は晴れ。グランドの広い露天は隔日清掃で今日は朝7時半まで、急いで入り朝食を食べていろはまで送って貰い札幌行きバスで小樽に12時過ぎに着く。
吹雪いていた22日と違い暖かく歩道に雪はないが、路肩の残雪はかなり多い。運河を少し巡って小樽ビールのヴァイツェンとパスタで昼食。人通りが少し戻る小路で北一硝子を訪ね、ランプカフェでコーヒーをいただいていると、ピアノの生演奏が始まった。
明日の朝食用のパンを買いに商店街を歩くと街角のピアノもジブリの曲を演奏中。小樽から千歳ライナーで空港に戻り、夕飯を弁当で済ませて6時過ぎのスカイマークで8時20分ころ神戸に帰る。明日は雨予報。


2022年 3月24日
ニセコ3日目、荷をまとめてチェックアウトしてひらふゲレンデへ。
今日も人出は少ない。中腹の林間斜面から迂回路を滑り、平らな箇所から左の小川沿いにくだるが、前のシュプールが川の按部で終わっていて10数メートルハイクアップ。楽するつもりがバテた。
下のリフトはすべて運休中、ゴンドラで上がりお昼を食べ、営業しているかわからない望羊荘に降ると、営業中。わたし以外2組だが、美味しくコーヒーをいただく。
午後やはり人出が少ない花園ゲレンデを滑り、リフト乗り継ぎひらふ斜面を下って3時過ぎ宿に戻る。着替えと荷造りしてオーナー御夫妻に礼を言い、4時半ひらふから今日の宿ニセコグランドの送迎車で昆布温泉着。
夕刻の広い露天を堪能、関西弁の高齢者団体が騒がしいなかで夕飯。疲れた。
 


2022年 3月23日
ニセコ2日目。朝から快晴、宿で美味しい朝食を食べ最下部のリフト乗り場に行くと、運行は9時半から。
千メートル台地に着く頃には曇天で、羊蹄山も山頂は雲。運行リフトも少なく人出は少ないが、外国人は割と多い。2本滑り、隣の東山山頂リフトを乗り継ぎアンヌプリゲレンデに行く。
数年ぶりに第一ゲートからオフピステに入ると、昨日の雪でまさに新雪パラダイス。
麓の旧日航のレストランで天ぷら蕎麦を食べ、再び第一ゲートをくぐるが、午後は雪がシャーベット状態。
3時に上がっていろはの雪に浸かり、4時の最後のシャトルでひらふに戻る。夕飯は近くで営業を続けてくれているイタリアンでピザ。

アンヌプリではウッディなパラダイスヒュッテがクローズ。ひらふでは地元の人にも人気があった温泉施設の湯ぽぽも湯ころも無くなり、新規開店の外資系豪奢なホテル群も人気なく、ひらふの夜は本当に静か。来シーズンは賑わいが戻って欲しい。



2022年 3月22日
蔓延防止は終わったが、感染者も亡くなるひとも高止まり。悩んだが予定通り滑り納めでニセコに来る。
神戸は朝から雨、列島も雲海に覆われて青森津軽でようやく陸地が見えた。
JRで小樽へ向かいながらお昼。ずっと雪が降り続き、倶知安も春分過ぎと思えぬ重たい深雪。
バスでひらふに着き、ひらふ亭の温泉はほぼ独り占め、ようやく旅の疲れを落とす。
4時過ぎウッディノートを訪ねると、2年振りに復活したオーストラリアからの予約もコロナでキャンセルが続いて、なんと今日の客はわたし一人貸し切り状態だと。申し訳ないが、ログハウスの風情が心地よい。
バス停前のバル.タマシイでラーメンで夕飯を食べ宿に戻る。



2022年 3月22日
もう9年。都教委はさながらいまのプーチンと同じで、自らの法令違反や失策を決して認めず硬直し、都に尻尾を振る愚かしい管理職はそれに迎合するばかり。
生徒と教職員は人間味あるひとたち、なんとも豪奢な花束をいただいた。




2022年 3月21日
「なぜ米中が戦争したら日本が参加しなければいけないのか。なぜ沖縄が戦場にならなければいけないのか。いまは自由にものが言える。戦争に巻き込まれたくないと声を上げよう」戦没者の遺骨収集を続ける具志堅隆松氏
「(相手国は)国際法の下でやり返す権利がある。悲劇的なことは、(戦争に巻き込まれる)沖縄の人たちは戦争を認めたことがなく、許したこともなく、自らやっていないことだ。関係のない人たちがたくさん殺されることになる」元米海兵隊員で国際政治学者のダグラス・ラミス氏
「経済交流を積み重ね緊密化する中で、安全保障も次の議題として載せ、アジアで紛争の火種を除去する対話の枠組みを築くべきだ」琉球新報社編集局の新垣毅報道本部長
 太平洋戦争で国内唯一の地上戦となり、兵士と民間人合わせて20万人が死亡した沖縄。ロシアとNATOの代理戦争の戦場となり、乳幼児ら多くの民間人犠牲者を出すいまのロシアによるウクライナ侵攻。
 尖閣や台湾の帰属をめぐる戦争となれば、真っ先に攻撃対象となる在日米軍基地が集中する沖縄。ふたたび沖縄が「捨て石」とされるのか、あくまでも話し合いによる問題解決を目指すのか、唯一の戦争被爆国であるこの国が「核共有」などという暴論に染まり核戦争の引き金を引くのか、まさにわたしたちの正念場。
《沖縄が再び戦争の舞台となることを阻止することを目的に「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の発足総会が19日、沖縄市民会館で開かれた。南西諸島で自衛隊やミサイル部隊の配備が進んでいることに危機感を共有。採択した決議文は、沖縄を二度と戦場にしないことを目的に政治信条を超えた県民の結集を呼び掛け、台湾や尖閣有事を口実とした戦争への反対を日本、米国、中国、台湾政府や世論に訴えることを決めた。
 主催者によると集会にはオンラインを含め607人が参加。会員は1265人となった。
 決議文は有事の住民避難を自治体任せにする防衛省の姿勢に「軍隊は住民を守らない、軍隊は住民を死に追いやる、という沖縄戦で得た教訓をすでに私たちに突き付けている」と批判した。
 共同代表の山城博治氏は22日に玉城デニー知事と面会し、決議文や設立趣旨を説明する考えを示した。鹿児島県やうるま市で呼応した動きがあることも報告された。
 共同代表の宮城晴美氏(沖縄女性史研究家)は「(将来世代から)なぜ、あのとき戦争に反対しなかったのか、と言われることがないようにしたい」と阻止を誓った。
 戦没者の遺骨収集を続ける具志堅隆松氏は「なぜ米中が戦争したら日本が参加しなければいけないのか。なぜ沖縄が戦場にならなければいけないのか」と疑問を連発。言論弾圧が厳しかった当時と異なり「いまは自由にものが言える。戦争に巻き込まれたくないと声を上げよう」と訴えた。
 元米海兵隊員で国際政治学者のダグラス・ラミス氏は戦争で攻撃拠点となった基地に対し「(相手国は)国際法の下でやり返す権利がある」と指摘し「悲劇的なことは、(戦争に巻き込まれる)沖縄の人たちは戦争を認めたことがなく、許したこともなく、自らやっていないことだ。関係のない人たちがたくさん殺されることになる」と危機感を語った。
 琉球新報社編集局の新垣毅報道本部長は基調講演で、日米安保体制を維持するためには国民が犠牲になることもいとわない「日米同盟の国体化」が進んでおり、国体護持のために再び沖縄が「捨て石」となる懸念を指摘した。
 日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)など計15カ国が加盟した地域的な包括的経済連携(RCEP)協定に触れ「経済交流を積み重ね緊密化する中で、安全保障も次の議題として載せ、アジアで紛争の火種を除去する対話の枠組みを築くべきだ」と語った。(知念征尚)》



2022年 3月21日
「ドンバス地域での紛争は世界の大国と名乗る関係国が差し出す価値観といわれるものに対する根本的な拒否に根差している。どちらの立場にくみするかのテストはあなたの国がプライドパレードの催しを受け入れるかどうかになる。国際的な関係の領域で現在起きていることは政治的な意味合いを帯びているだけではない。政治とは違ったはるかに重要な人間の魂の救済の問題である」ロシア正教会キリル総主教のモスクワでの説教
「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです」マタイ伝5章9節 
「あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい」マタイ伝5章39節 
「『自分の隣人を愛し、自分の敵を憎め』と言われたのを、あなたがたは聞いています。しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい」マタイ伝5章43節
「剣をもとの鞘に納めなさい。剣を取る者はみな剣で滅びます」マタイ伝26章52節
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、この女にまず石を投げなさい」ヨハネ伝8章3〜11節
「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」マルコ伝12章17節
「ナチスもファシストも見当たらなかった。ウクライナの人々とは同じ言葉が通じるから、善良さが分かる。平和な市民たちの街が破壊されている。子どもの涙や罪のない人々の、子どもたちの死を正当化できるはずがない」捕虜となったロシア兵 「「テロ行為やめて」「我々も裁かれる」 ロシア兵捕虜たちの声」 https://www.cnn.co.jp/world/35185006.html
「私たちは、平和の手助けをし、苦しんでいる人たちを助け、平和の道を探り、戦闘を止めようとするなかで、一致団結しなければならない。戦争の代価を払うのは、一般市民、ロシア人兵士、爆撃されて死ぬ人々だ。過去、カトリック教会内部においても聖戦や正戦について話し合ってきた。だが、今日では、平和の重要性に関するキリスト教意識が進展し、そのような議論はなくなった」16日ローマ教皇フランシスコとキリル総主教「ウクライナ“戦争”とキリスト教徒、司牧者(指導者)の役割」についての電話会談で
・「ウクライナの人々は、銃口を突きつけられることなく、西からも東からも圧力を受けることなく、自らの意思による選択を行うべきだ」『平和を支持するロシアの司祭』書簡
・ウクライナ正教会キエフ府主教区大主教オヌフリー・ベレゾフスキー師は、プーチン大統領に対し「同胞が相争う戦争の即時停止」を要請。
・アムステルダムの聖ニコラス正教会では、この戦争を機に、教区司祭が礼拝の際にキリル総主教を祝福する言葉を入れることをやめ、モスクワ総主教座との関係を断ち切った。
・アレクサンドリア及び全アフリカ正教会の総主教であるテオドール2世、ルーマニア正教会のダニエル総主教、フィンランド正教会のレオ大主教ら正教会指導者も今回の戦争を批判する。
・ローマ教皇フランシスコは、今年2度目の面会を実現したいと希望していたが、専門家らは、こうなっては事実上不可能、キリスト教が東方教会と西方教会に別れた1054年の大分裂以来、ロシア正教会の指導者と面会した最初のローマ教皇だが、今年2度目の面会は事実上不可能となる。
・ギリシャ正教会イエロニモス大主教(アテネ)は3月14日キリル総主教に「世俗(政治)の指導者たちの戦争計画に反対するように」と訴えた。
 「キリル総主教の言動に揺れる世界の正教会 バチカンの平和外交が始動」 https://shimbun.kosei-shuppan.co.jp/news/55316/2/
「ロシア正教は、プーチン氏の地政学的野望を支えるイデオロギーの形成に積極的役割を果たしてきた。その世界観は、現在のロシア政府をロシアのキリスト教文明の守護者と見なすものであり、それゆえ、ロシア帝国と旧ソ連の版図にあった国々を支配する試みを正当化する。ウクライナ生まれの神学者で、キリル1世のアドバイザーを務めた経験を持つシリル・ホボラン(Cyril Hovorun)神父によれば、こうした考え方は共産主義崩壊後のロシアがイデオロギーの空白を埋めようとする中で生まれたもので、長年迫害されてきたロシア正教が、新たに開けた公共の場で影響力を持つのと同時進行してきた」 Wall Street Journal「プーチン氏の戦争、背後に「ロシア世界」思想」
 平和を尊び、暴力を否定し、解決されるべき問題の説得や対話による和解と救済を唱え、権力とは一線を引くべしというイエスの教えに真っ向から反して、隣り合う国の乳幼児から高齢者に及ぶ一般市民を殺傷し、街を破壊して300万人以上の国外避難者を出し、ロシア兵にも夥しい死と同胞を侵略する苦悩をもたらしながら、ロシア国内で戦争反対の声を上げる市民を弾圧して彼らを「裏切り者」「人間のクズ」「ハエ」呼ばわりするプーチンによるロシアのウクライナへの軍事侵攻を、あろう事か「魂の救済の問題」と擁護するプーチンの「盟友」ロシア正教キリル総主教。
 かつての十字軍や宗教戦争そして植民地化という西欧世界の暴力の根拠とされたキリスト教思想に対する真摯な検証も教訓も学ばず、LGBTへの嫌悪を「魂の救済」とする妄想に取り憑かれている。
 聖書が記すイエスの言葉のどこにも、今回のロシアによるウクライナ侵攻を正当化するものはない。使徒パウロのローマ人への手紙1章26-7節、コリント人への第一の手紙6章9-10節などに、LGBTなどを批判する一文はあるが、これらは、「婦人たちは教会では黙っていなければならない。彼らは語ることが許されていない。だから、律法も命じているように、服従すべきである。もし何か学びたいことがあれば、家で自分の夫に尋ねるがよい。教会で語るのは、婦人にとっては恥ずべきことである」(コリント人への手紙14章34-5)などと同じく、イエスの磔刑後に入信したパウロの、歴史的存在としての偏見と差別を示す言葉でしかない。
 ソ連崩壊後の社会と政治の空白のなかで不正蓄財と対立者の暗殺そして言論統制と国内の監獄化によって富と権力を集中してきたプーチンと、共にサンクトペテルブルク出身でそのプーチン政権をロシア正教会の守護者とみなすキリル総主教。その自己保身や権威拡大のために犠牲とされているのが、今のウクライナの人びとであり、またロシア兵とロシア国内で声を上げる市民たちだ。この二人には、重い歴史の審判が下るだろう。
《[バチカン市 14日 ロイター] - ロシア正教会のキリル総主教が、ロシアによるウクライナ侵攻に高らかな祝福を与えたことで、世界中の正教会は分裂の危機に陥り、専門家から見ても前代未聞の反乱が正教会内部で生じている。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の盟友であるキリル総主教(75)は、今回の戦争について、同性愛の受容を中心に退廃的であると同師が見なす西側諸国への対抗手段であると考えている。
キリル総主教とプーチン大統領を結びつけるのは、「ルースキー・ミール」(ロシア的世界)というビジョンだ。専門家の説明によれば、「ルースキー・ミール」とは、旧ソ連領の一部だった地域を対象とする領土拡張と精神的な連帯を結びつける構想だという。
プーチン氏にとってはロシアの政治的な復権だが、キリル総主教から見れば、いわば十字軍なのである。
だが総主教の言動は、ロシア国内にとどまらず、モスクワ総主教座に連なる諸外国の正教会においても反発を引き起こしている。
ロシアでは、「平和を支持するロシアの司祭」というグループに属する300人近い正教徒が、ウクライナで行われている「非常に残忍な命令」を糾弾する書簡に署名した。
この書簡には、ロシア政府とウクライナ政府の板挟みになっている数百万もの人々に触れ、「ウクライナの人々は、銃口を突きつけられることなく、西からも東からも圧力を受けることなく、自らの意思による選択を行うべきだ」と書かれている。
ロシア政府は「特別軍事作戦」と称する今回の行動の目的は、領土の占領ではなく、隣国の非軍事化と「非ナチ化」であると表明している。
正教会系のキリスト教徒は全世界で2億6千万人。そのうち約1億人がロシア国内で、他国の正教会の中には、モスクワ総主教座と連携しているものもある。だが今回の戦争により、その関係に緊張が生まれている。
<キリル総主教のためには祈らない>
オランダ・アムステルダムの聖ニコラス正教会では、この戦争を機に、教区司祭が礼拝の際にキリル総主教を祝福する言葉を入れることをやめた。
西欧在住のロシア人主教が訪問して考えを変えさせようとしたものの、同教区では、この決定は「心からの痛みをもってなされた、非常に困難な一歩」だとして、モスクワ総主教座との関係を断ち切った。
「キリル総主教は、まぎれもなく正教会の信用をおとしめた」と語るのは、リバプール・ホープ大学のタラス・ホームッチ上級講師(神学)。神父でもあるホームッチ氏は、ウクライナのビザンツ式典礼カトリック教会の一員だ。同氏はロイターによる電話インタビューで、「ロシアでも声を上げたいと思っている人はもっと多いが、恐怖を感じている」と語った。
ウクライナには約3000万人の正教徒がいるが、「ウクライナ正教会」(モスクワ総主教庁系、UOC─MP)と、別の2つの正教会に分裂している。後者の1つが、完全独立系「ウクライナ正教会」である。
ウクライナは、ロシア正教会にとって文句なしに重要な存在だ。ウクライナはロシア文明のゆりかごだとされており、10世紀には、ビザンチン東方正教会の布教により異教徒だったボロディーミル大公を改宗させた地だからである。
UOC─MPのキエフ府主教区大主教であるオヌフリー・ベレゾフスキー師は、プーチン大統領に対し「同胞が相争う戦争の即時停止」を要請し、もう1人のUOC─MP府主教区大主教であるエボロジー師(東部スムイ市出身)は、配下の司祭たちに、キリル総主教のための祈りをやめるよう指示した。
キリル総主教は、ウクライナを自らの精神的管轄領域の不可分な一部だと主張している。すでに、トルコのイスタンブールを拠点とするエキュメニカル総主教のバルトロメオ師との関係は決裂した。バルトロメオ師は、正教会の世界における同格の存在の中で真っ先に反旗を翻し、ウクライナ正教会の自治を支持したからだ。
ジョージアでは、かつて同国の駐バチカン大使を務めたこともあるイリア国立大学のタマラ・グルゼリゼ教授(宗教学)が、ロイターに対し「いくつかの正教会は、キリル総主教の戦争に対する態度について激怒しており、世界各地の正教会で大混乱が生じている」と述べた。
フォーダム大学(米ニューヨーク)の正教会キリスト教研究センターやボロス神学研究アカデミー(ギリシャ)をはじめとする研究機関に所属する正教会系の神学者らは、「敵意を積極的にあおる方向で祈りを捧げるよう信徒たちに指示する」教会指導者たちを非難する共同声明を発表した。
今回の戦争を批判する正教会の指導者としては、この他にも、アレクサンドリア及び全アフリカ正教会の総主教であるテオドール2世、ルーマニア正教会のダニエル総主教、フィンランド正教会のレオ大主教といった面々がいる。
<他のキリスト教会との亀裂>
キリル総主教の態度は、ロシア正教会と他のキリスト教会の間にも亀裂を生みだした。
世界教会協議会(WCC)の事務総長代理を務めるイアン・ソーカ神父は、キリル総主教に「停戦に向けた当局の仲介と調停」を求める書簡を送った。
これに対しキリル総主教は、「あからさまにロシアを敵視する勢力が国境に近づき」、西側諸国はロシアを弱体化させるための「大規模な地政学的戦略」に関与している、と応じた。WCCは両書簡を公開した。
1917年のロシア革命後、ソ連の指導者たちはロシア正教会の粛清を開始した。スターリンは第2次世界大戦でのヒトラーのロシア侵攻の後に、社会を団結させるために正教会を復活させた。
「これと同じアイデアを、今やプーチンが復活させつつある」と語るのは、英ケンブリッジ大学でスラブ・ウクライナ研究を専門とするウクライナ系米国人のオレンカ・ペブニー教授。
ペブニー教授はロイターの電話インタビューで、「世界におけるロシアの地位とロシア人のアイデンティティーが揺らいでいる中で、プーチン氏はロシアの人々を自らの支配下に結集させるために再び教会の力に頼り、宗教の多様性を一切否定し、統一されたロシア正教会という観念を推進することで、ウクライナのような独立国の諸国民をロシアにつなぎ止めることを試みた」との考えを示した。
キリル総主教のプーチン氏支持の姿勢は、バチカンとの関係も悪化させた。
2016年、ローマ教皇フランシスコは、キリスト教が東方教会と西方教会に別れた1054年の大分裂以来、ロシア正教会の指導者と面会した最初のローマ教皇となった。
双方とも今年2度目の面会を実現したいと希望していたが、専門家らは、こうなっては事実上不可能だと話している。
(Philip Pullella記者、翻訳:エァクレーレン)》




2022年 3月19日
〈“Why? Why? Why?”ウクライナのマリウポリは絶望に瀕している〉
 ウクライナ南東部マリウポリに唯一残ったAP通信記者二人による、ロシア軍侵攻開始から二週間を超えて同市民が被った壮絶な苦難を伝える渾身のAPNewsレポート。ロシア軍の侵攻が、明らかに戦時国際人道法に違反していることを示す、歴史に残すべき記録。
               (拙い訳だが、以下にその一部を)
・子どもたちの遺体はすべてここに横たわり、マリウポリの凍った大地に急いで掘られたこの狭い塹壕に投げ込まれ、絶え間ない砲撃の鼓動にさらされました。
 街の郊外にあるこの集団墓地には、他の何十人もの人々が一緒に積み上げられています。赤と金のシーツに包まれた女性。足首は白い布の切れ端できれいに縛られていた。担当者はできるだけ早く体を投げ込みます。なぜなら、彼らが野外で過ごす時間が少ないほど、彼ら自身の生存の可能性が高くなるからです。
・空爆と砲弾が産科病院、消防署、家、教会、学校の外の畑を襲った。残っていると推定される数十万人にとって、行くところはまったくありません。
 食糧が不足し、ロシアはそれを持ち込む人道的試みを遮りました。電気はほとんどなくなっており、水はまばらで、住民は雪を溶かして飲んでいます。
 何人かの親は、おそらく彼らにまともな電気と水のある所で生きる機会を与えることを望んで、彼らの新生児を病院に残しました。
 人々はその場しのぎのグリルで家具の切れ端を燃やして、凍えるような寒さの中で手を温め、まだ残っている食べ物を調理します。グリル自体は、破壊された建物から通りに散らばっているレンガと金属の破片で作られています。
・死はいたるところにあります。地元当局は包囲戦で2,500人以上の死者を集計しましたが、砲撃が際限なく続いているため、多くの遺体を数えることができません。彼らは家族に、葬式を行うのは危険すぎるので、死者を通りの外に残すように伝えました。
 APによって記録された死の多くは、民間人が攻撃されていないとロシアが主張しているにもかかわらず、子供と母親でした。
・2月27日救急車がロシアの砲撃を受けたまだ6歳にならない小さな動かない少女を乗せて市立病院に駆け込んで状況は変わり始めました。彼女の茶色の髪は輪ゴムで青ざめた顔から引き離され、パジャマは血まみれになりました。
 彼女の負傷した父親は彼女と一緒に来て頭に包帯を巻き、彼女の母親は救急車の外に立って泣きました。
 医者と看護婦が彼女を囲み、1人は彼女に注射をしました。別の人は除細動器で彼女に振動を与えました。青いスクラブをしている医者は、彼女に酸素を送り込み、中に入れられたAP記者のカメラをまっすぐに見ました。
「これをプーチンに見せろ」と彼は怒りの声を上げた。 「この子の目と泣いている医者を」
 彼らは彼女を救うことができませんでした。医者は小さな体をピンクの縞模様のジャケットで覆い、そっと目を閉じた。彼女は今、集団墓地で眠っています。
・3月4日、救急治療室にいたもう1人の子供キリルは、榴散弾で頭を損傷しました。彼の母親と継父は彼を毛布に束ね、彼らは最善を望み、しかし最悪に耐えました。
"どうして?なんで?どうして?"医療従事者が無力に見つめていると、彼のすすり泣きの母親、マリーナ・ヤツコは病院の廊下で尋ねました。
 彼女は生気のない子供の周りの毛布を優しく包みを解き、彼にキスをし、最後にもう一度彼の香りを吸い込みました。彼女の黒い髪は彼の上に落ちました。
・3月4日の夜ゴマ・ジャンナが泣きながら見つけられた場所は石油ランプの横で、ランプは光を放ちましたが地下室の冷気を取り除くのに十分な熱はありませんでした。彼女はスカーフと明るい青緑の雪柄セーターを着て、顔の涙を片側ずつ大まかにこすりました。彼女の後ろで、小さな光の輪を越えて、女性と子供たちの小さなグループが暗闇の中で身をかがめ、上方の爆発に震えました。
「家が欲しい、仕事が欲しい。私は人々とこの街、子供たちがとても悲しい」と彼女はすすり泣きました。
・この苦痛はプーチンの目標に適っています。包囲戦は中世に普及した軍事戦術であり、飢餓と暴力によって人びとを粉砕するように設計されており、攻撃部隊が敵の都市に侵入するコストとしての自分の兵士を節約することができます。代わりに、一般市民がゆっくりと痛々しく死ぬために残されたものです。
・プーチンは権力を掌握した年月の間、最初は2000年にチェチェンの都市グロズヌイで、次に2016年にシリアの都市アレッポでこの戦術を洗練させてきました。彼は両方を廃墟にしました。
「これは、包囲の観点から現在見られるロシアの戦争の典型です」と、英国王立国際問題研究所のロシア問題の研究者であるマシュー・ブルゲは言います。
・3月9日までマリウポリでのロシアの戦闘機の音は、それがどこにいるのかわからなくても、空爆が続くと知っている人々が防護を求めて叫ぶのに十分でした。9日ジェット機は空を横切って鳴り響き、今回は産科病院を壊滅させました。彼らは中庭の奥深くに2階建て分のクレーターを残しました。
 救助者たちは、血まみれの腹を撫で、顔を白くし、頭を横にぼんやりと笑う妊娠中の女性を担ぎ急いで瓦礫と小雪の中を通り抜けました。彼女の赤ちゃんは彼女の中で死にかけていて彼女はそれを知っていた、と医者は言いました。
"今すぐ私を殺して!"
 最前線にさらに近い別の病院で彼女の命を救うのに苦労したので、彼女は叫びました。赤ちゃんは死んで生まれました。 30分後、母親も亡くなりました。医者はどちらの名前も知る時間がありませんでした。
・産科病院で出産を待っていた別の妊婦、マリアナ・ヴィシェギルスカヤ。彼女の眉と頬は血まみれになり、彼女は自分の持ち物をビニール袋に入れて握りしめ、水玉模様のパジャマで破片が散らばった階段を降りました。廃墟となった病院の外で、彼女はパチパチと音を立てる炎を大きな青い目で動かずに見つめていました。
 ヴィシェギルスカヤは翌日、砲撃音のなかで子どもを産みました。赤ちゃんヴェロニカは3月10日に彼女の最初の呼吸をしました。
・救急隊員とボランティアは2022年3月9日、砲撃により損傷した産科病院から負傷した妊婦を運びます。
・ロンドンのロシア大使館は2つのツイートで、赤いテキストで「FAKE」という単語が付いたAP写真の画像を並べて投稿しました。彼らは、産科病院は長い間運営されておらず、ヴィシェギルスカヤは役を演じている女優であると主張しました。その後、Twitter社はツイートを削除し、ルールに違反していると述べた。
・ビデオと写真で攻撃を記録したマリウポリのAP記者は、病院が病院以外のものとして使用されたことを示すものは何も見ていませんでした。マリウポリ出身のウクライナの美容ブロガーであるヴィシェギルスカヤが患者以外の何者かであったことを示唆するものは何もありません。ヴェロニカの誕生は、母親が水玉模様のパジャマを着ている1つの投稿を含め、Instagramに注意深く記録した妊娠を証明しています。
・ヴェロニカが生まれてから2日後、Zの文字で飾られた4台のロシアの戦車が、彼女と母親が回復していた病院の近くに配置されました。
 今週初めまでに、ロシア軍は建物の支配権を完全に掌握し、医師と地元当局者によると、建物内に医師と患者を閉じ込め、基地として使用していた。
 副市長のオルロフ氏は、さらに悪化すると予測している。街のほとんどは閉じ込められたままです。
「私たちの防衛隊は最後の弾丸が尽きるまで防御します」と彼は言いました。 「しかし、人々は水と食料が無くて死んでいます。私は、今後数日で数百、数千の死者を数えると思います」
写真説明文
・子どもたちの遺体はすべてここに横たわり、マリウポリの凍った大地に急いで掘られたこの狭い塹壕に投げ込まれ、絶え間ない砲撃の鼓動にさらされました。
・3月4日、ウクライナのマリウポリにある病院で親戚を待つ間、医療従事者の子供たちは毛布で体を温めます。
・2月27日日曜日、住宅地で砲撃により負傷し市立病院に到着した少女にCPRを実施。少女は生き残れなかった。
・2月27日日曜日、住宅地で砲撃中に殺された少女の死体は市立病院の医療カートに横たわっています。
・3月2日、父親は病棟に改築された産科病院の担架に横たわっている10代の息子の死体に泣き叫びます。
・3月4日、マリーナ・ヤツコは病院に到着したとき、砲撃で致命傷を負った18か月の息子キリルを乗せたボーイフレンドのヒョードルの後ろを走っています。
・医療従事者は病院で、砲撃で致命傷を負ったマリーナ・ヤツコの生後18か月の息子キリルの命を救おうとしましたができませんでした。
・18ヶ月の息子キリルが砲撃で殺された後、マリーナ・ヤツコと彼女のボーイフレンドのヒョードルは病院でお互いを慰める。
・3月4日、ロシア軍が砲撃している間、人々は病院の床に横たわっています。
・3月6日、人々は防空壕で過ごします。
・3月6日、防空壕で赤ちゃんと遊ぶ男性
・3月7日、即興の防空壕で、人々は温かい食べ物を受け取るために列を作っています。
・3月8日、防空壕で赤ちゃんを抱く女性


2022年 3月19日
「我々は次に何をしなければならないかを理解している。我々が設定した計画の全てを必ず実行する」「(ロシア軍は)必要であれば兄弟のように体を張って銃弾をかわし合う。このような団結は長い間なかった」プーチン18日モスクワのルジニキ・スタジアム
「このような状況では、大勢の人が裏切り者としての正体を現す。裏切り者は自らロシア社会から消える。職を辞する者もいれば、国を去る者もいる。このようにして浄化が行われている」ドミトリー・ペスコフ大統領報道官17日
「街の中心部はもうない。市内に戦争の痕跡がない場所はない」マリウポリのヴァディム・ボイチェンコ市長
「この街(マリウポリ)が地球上から消し去られようとしている。私たちの家は砲撃で焼かれた。(ロシア軍は)街に向かってあらゆるものを発射していて、あらゆる武器を使っている。黒煙があちこちに立ち込めている。死体がそこらじゅうに転がっているけど、それを回収する人は1人もいません。こんなことはあってはならない。何が起きているのか、世界に伝えてください」マリウポリから18日西部リヴィウに到着した避難者ユリア・ヤシェンコさん(28)
「ここにいる人の大半は戦争を支持していないと思う。私は支持していません」ルジニキ・スタジアムの集会に強制的に参加させられたとするモスクワの地下鉄で働いているという男性
・3月初旬には「我が国家」と題した、ウクライナ侵攻に関する特別授業が始まった。BBCロシア語によると、生徒たちはウクライナの歴史に対する詳細なビジョンを語るプーチン氏の動画を見せられた。
・ロシア教育省は一方的にクリミアを併合した3月18日に合わせた授業計画を学校側に送付した。同省が送付したメモによると、6年生から8年生(12歳から15歳)の授業では、「愛国心という感情について安定した、根拠のある理解を形成するのを助けるために(中略)現代の英雄たち」に焦点を当てるべきだとしている。
・生徒たちは輪になって座り、「義務、尊厳、愛国心といった考え方が、功績や英雄的行為という概念と密接に関係している」との説明を受け、軍務に就く人は他の誰よりも英雄になれる可能性が高いことを示す動画を見るという。
「歴史がプロパガンダに使われるのは好きではありません。ウクライナに親類のいる子供が大勢いるので、危険だと思う。子供同士が対立してしまうかもしれないので。爆弾を落とされた地域に親戚がいた人たちも賛成している。もっと早くにナチスを追い出すべきだったと言っている」この日休んだある教師
 15年の罰則が設定されてしばらくして報道を再開した、英BBCのロシアからのレポートを中心とした記事。
 独立した主権国家への違法な侵略を行い、隣国ウクライナの街を瓦礫と化し、なんの罪もない乳児から高齢者にいたる一般市民を国際人道法を逸脱して殺傷し続け、三百万人を超える国外避難者を出させながら、ロシア側も杜撰な作戦計画で兵站も滞り、最大1万人を超えるロシア兵と将官4人を失うという甚大な損失を被りながら、厳しい報道統制を敷いて国民の目からそうした戦争の実態を遠ざけて、「すべて計画通り」と強弁する悪辣極まる愚か者。 
 プーチン政権下でこの10年ほどロシア教育省が行ってきた「愛国教育」の欺瞞性と危険性が、隣国そして兄弟のようなウクライナへの残虐極まる侵略をロシア国民と生徒に真実を見えなくさせ、その犯罪行為を支持させる。
 他ならぬ日本が、「五族共和」「大東亜共栄圏」などの欺瞞に満ちたスローガンを掲げて80年ほど前まで行い、全土が焼け野原になり破綻した、その同じことをプーチンはロシアで行っている。
 同系であるウクライナ市民の死も、兵士であるロシアの若者の死も、全く意に介さず自身の地位と大ロシア帝国の妄執にこだわり続ける偏狭さと愚劣さ。そしてこの歴史改竄や教育統制、報道への介入などは、やはりこの10年プーチンの「お友達」、安倍晋三という人物がこの日本で行ってきたことでもある。
「歴史を浄化しながら、日本の大国化を目指す安倍首相【戦後70年】」 https://www.huffingtonpost.jp/.../abe-japan-great-power_b...
 歴史の改竄や浄化は、国民の「浄化」に行き着く。まさにナチスと同じ。二度と繰り返してはならない。
《ロシアによるウクライナ侵攻23日目の18日、ロシア軍に包囲されたウクライナ南部の港湾都市マリウポリでは生き埋めとなった避難者の救出活動が続いた。マリウポリ市長は攻撃により「市中心部はなくなった」と述べた。こうした中、アメリカのジョー・バイデン大統領は中国の習近平国家主席とビデオ会談を行い、中国がロシアを支援すればアメリカは相応の対応をするとけん制した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナ東部クリミア併合から8年になるのを前に国民に向けて演説し、クリミア併合とウクライナ侵攻を称賛した。
バイデン米大統領と中国の習主席は18日、ウクライナ情勢をめぐりビデオ会談を行った。話し合いは2時間に及んだ。
米ホワイトハウスによると、バイデン氏は「ウクライナの都市と市民に対する残忍な攻撃を行うロシアに対し、中国が物質的支援を提供した場合に予想される影響と結果について説明」した。
一方で中国外交部は、習氏が「国連安全保障理事会の常任理事国として、また世界の2大経済大国として、我々は中米関係を正しい方向に導くだけでなく、我々が共有する国際的責任を果たし、世界の平和と平静のために努力しなければならない」と述べたと明らかにした。
プーチン氏、クリミア併合とウクライナ侵攻を称賛
ウクライナでの戦闘が続く中、ロシアのプーチン大統領はモスクワのルジニキ・スタジアムに集まった数万人に向けて、クリミア併合8周年を祝う演説を行った。
プーチン氏はこれまでも、クリミア併合の節目を利用して祖国への愛を強調してきた。
プーチン氏は「我々は次に何をしなければならないかを理解している」、「我々が設定した計画の全てを必ず実行する」と述べた。
また、ロシアの団結力を示したとして軍を称賛。「必要であれば兄弟のように体を張って銃弾をかわし合う。このような団結は長い間なかった」とたたえた。
プーチン氏は、ロシア軍がウクライナ東部の人々をジェノサイド(集団虐殺)から守っているとの虚偽の主張を繰り返した。
この演説は国営放送で中継されたが、プーチン氏が話している途中で突然、同国の歌手オレグ・ガズマノフ氏が「前進せよ、ロシア」と力強く歌う映像に切り替わる事態が発生した。ロシア政府は後に技術的な不具合があったと発表した。
モスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長、国営放送のトップジャーナリスト、マルガリータ・シモニャン氏、外務省のマリア・ザハロワ報道官も演説を行った。
公務員が強制参加か
当局は20万人以上が会場に集まったとしているが、実際の人数は検証できていない。スタジアムの公式収容人数は8万1000人。スタジアム外にも大勢が集まっていた。
参加者たちはロシア国旗を振り、8年の節目を祝った。
モスクワで取材するBBCのウィル・ヴァーノン記者は、入場するため行列する人々に話を聞いた。
多くの集会参加者はBBCに対し、自分たちは普段は公共部門で働いていて、雇用主から集会に参加するよう圧力を受けたと話した。
モスクワの地下鉄で働いているという男性も、ほかの従業員と一緒に強制的に参加させられたと語った。「ここにいる人の大半は戦争を支持していないと思う。私は支持していません」。
多くの人は撮影されるのを嫌がり、質問に答えなかった。
学生たちは「コンサート」に参加すれば授業を1日休めるという選択肢を提示されたと語った。BBCが話を聞いた学生の中には、このイベントがウクライナでの戦争を支援するものだと知らない人たちもいた。
一方で、プーチン氏やロシア政府が言う「ウクライナでの特別軍事作戦」の支持を示す「Z」マークを付けた人たちや、国旗を掲げる人たちも出席していた。
クリミア併合やウクライナ侵攻に関する特別授業
ロシア国内の学校では「クリミアの春」を記念する特別授業が行われた。
3月初旬には「我が国家」と題した、ウクライナ侵攻に関する特別授業が始まった。BBCロシア語によると、生徒たちはウクライナの歴史に対する詳細なビジョンを語るプーチン氏の動画を見せられたという。
今週初めには、ウクライナに侵攻したロシア軍の車両に描かれたシンボル「Z」の人文字をつくる子供たちの写真が浮上した。
ロシア教育省は一方的にクリミアを併合した3月18日に合わせた授業計画を学校側に送付した。同省が送付したメモによると、6年生から8年生(12歳から15歳)の授業では、「愛国心という感情について安定した、根拠のある理解を形成するのを助けるために(中略)現代の英雄たち」に焦点を当てるべきだとしている。
生徒たちは輪になって座り、「義務、尊厳、愛国心といった考え方が、功績や英雄的行為という概念と密接に関係している」との説明を受け、軍務に就く人は他の誰よりも英雄になれる可能性が高いことを示す動画を見るという。
クリミア併合をめぐる出来事について、ロシア側の言い分を伝える動画も学校に送付された。動画にはクリミア・セヴァストポリの10代の住民が登場し、2014年3月18日は「クリミアの春」が達成されたお祝いの日だと話している。別の10代少女は、なぜその出来事が春と呼ばれるのかと質問されると、「春は新しい生活の始まり。再生、暖かさ、太陽。そしてもちろん、居心地のいい家を表す」と答えている。
モスクワ地域のある教師は、嫌気がさしてこの日、仕事を休んだと語った。
「歴史がプロパガンダに使われるのは好きではありません。ウクライナに親類のいる子供が大勢いるので、危険だと思う。子供同士が対立してしまうかもしれないので」
この教師の同僚のほとんどは、こうした授業に賛同しているという。「爆弾を落とされた地域に親戚がいた人たちも賛成している。もっと早くにナチスを追い出すべきだったと言っている」。
多くの教師が「我が国家」授業を疑問視している。ヴォルゴグラード出身のある教師によると、一部の子供は戦争は冒険のようなものだと感じているという。「私は、戦争には良いことは何もないと説明した」と、その教師はBBCロシア語に話した。
マリウポリ市「中心部はもうない」
ロシア軍の攻撃が続くウクライナ南部の港湾都市マリウポリについて、被害状況への懸念が高まっている。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、16日にロシア軍に空爆された劇場の地下からこれまでに130人の生存者が救出されたが、まだ数百人が閉じ込められたままだと述べた。劇場の地下には当時、多数の市民が避難していた。
マリウポリ市議会によると、救助隊員が重傷者1人を発見したが、死者の報告はない。
ゼレンスキー氏は、ロシア軍の砲撃のせいで、民間人を避難させるための人道回廊をマリウポリ当局が確立できなかったと述べた。
マリウポリのヴァディム・ボイチェンコ市長は、戦闘が市の中心部にまで及んでいるとするロシア側の報道を認めた。
「街の中心部はもうない。市内に戦争の痕跡がない場所はない」と、市長はBBCに語った。
南部ミコライウでは、ウクライナ軍の兵舎にミサイル攻撃があり、40人以上の死亡が報告された。
一方でウクライナ全体としては、ロシアの侵略者はこの1週間でほとんど前進できていないと、複数の軍事アナリストは指摘している。
マリウポリを地球上から消し去ろうと
マリウポリからの避難民数百人が18日朝、ウクライナ西部リヴィウに初めて到着した。
ユリア・ヤシェンコさん(28)さんは「この街(マリウポリ)が地球上から消し去られようとしている」と話した。
「私たちの家は砲撃で焼かれた。(ロシア軍は)街に向かってあらゆるものを発射していて、あらゆる武器を使っている」
「黒煙があちこちに立ち込めている。死体がそこらじゅうに転がっているけど、それを回収する人は1人もいません」
ユリアさんは自宅が焼かれた後、両親と共に9日間、市内の劇場に避難していた。劇場を離れたのは、空爆の前日だった。
「私たちが生きているのは、そういう運命だから。ただそれだけ」と、ユリアさんは言う。「いつ殺されてもおかしくなかった。みなさんが私たちを車に乗せて、人道回廊がある街の外に連れ出してくれた」。
「こんなことはあってはならない。何が起きているのか、世界に伝えてください」
ロシア、航空機修理工場を破壊
リヴィウ近郊では18日未明、ロシア軍が航空機修理工場にミサイル攻撃を行った。リヴィウは国内各地の戦火から逃れた人たちにとって、避難場所となっている。
3回の大きな爆発音が聞こえた後、リヴィウ中心部からわずか6キロの工場に緊急車両が駆けつけた。この攻撃による負傷者は報告されていない。
今回の攻撃は、主要な人道的供給ルートであり、何十万人もの避難民の拠点となっているリヴィウ近郊で起きた攻撃としてはこれまでで最も近距離のもの。》
(英語記事 Putin's rally and Mariupol terror: Daily round-up/Putin hails war with concert and heroism lessons/Live Page)


2022年 3月18日
6年前城崎のつづき。
 この日も快晴、御所の湯に浸かり温泉街を歩いて城崎駅から京都に出てお別れした。
 前日の車窓から見えたコウノトリ。このとき長尾さんご子息のお嫁さんが出産間近とのことで、帰宅後兵庫但馬のコウノトリ米をお送りすると、喜んでいただけた。長尾さんも城崎が気に入って、やがて大学同窓会をここでしようとおっしゃっていた。なんとも懐かしい旅だ。




2022年 3月18日
「西側諸国はいわゆる『第5列』、国の裏切り者、ここで金を稼ぎながらあちらにいる者に頼ろうとするだろう。私が言う『あちらにいる』とは、地理的な意味だけでなく、彼らの思考や隷属的な意識を踏まえた表現だ。(こうした者は)オイスターやジェンダーフリーなしでは生きられない」「特にロシア民族はそうなのだが、いかなる民族も、真の愛国者たちと裏切り者を区別でき、たまたま口の中に入ったハエのように、やつら(裏切り者)を吐き出すことができる。いかなる困難があろうとも、我々の国家や連帯、団結、準備態勢を強化するだけだ」プーチン16日テレビ会議
「こんな人たちに負けるわけにはいかない――」安倍元首相2017年7月1日
「共産党に代表されるように、歴史認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対しています。朝日新聞なども明確に反対を表明しました」安倍元首相2021年「月刊Hanada」8月号
・2015年4月、プーチン大統領は愛国教育の強化の必要性を主張し、教育科学省(現・教育省)に愛国教育の拡大を命令。さらに連邦青少年問題局「ロスモロデジ」に対して、2016年から2020年までの5カ年計画として「ロシア国民愛国教育計画」を計画させた。同計画では、「国を誇りに思う」と考えるロシア国民を8%増加させることが目標とされている。
 黒井 文太郎 「《プーチン大統領は現代版ヒトラー》“愛国心”を煽って他国を侵略する手口とは?「小中学校で銃をわたして軍事教育」「SNSは愛国主義を宣伝するメインエンジン」」 https://bunshun.jp/articles/-/52684
・2017年3月には、教育省の正式な施策として、SNSを使って少年を愛国教育する「愛国教育計画」プログラムが発足している。
・2018年7月には、ロシア軍内に新たに「軍事政治局」が設置され、軍内での愛国主義の徹底が指示された。 黒井文太郎 「反「プーチン宮殿」デモで露呈したロシア・圧政のほころび」 https://friday.kodansha.co.jp/article/158863
「ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう、ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆けて、駆け抜けようではありませんか」2019年9月5日ウラジオストックでの日露首脳会談
 歴史と文化を広く共有する同胞のような隣国への侵略戦争に反対し、厳しい拘禁にもめげず抗議の声をあげるロシア国内の人びとに対して、口汚く「国の裏切り者」「第五列」「ハエ」呼ばわりする、世界第一の核戦力と常備軍を有する国の大統領。
 この国で在日外国人や先住民族、LGBT、政権批判する人びとなどに対する「第三国人」「反日」「生産性が低い」などの罵詈雑言とおなじ低劣さ。
 ジェンダーフリーを敵視して、「愛国教育」を強制し政権と異なる報道を厳しく規制し、国民総体と軍民官の「愛国主義」徹底を画策するプーチンの手法は、この日本で「同じ未来を見ている」安倍政権が夫婦別姓制度すら否定し教育基本法改悪をはじめとする教育への介入と総務省によるNHKなど報道機関への統制強化をおこなってきたことと本質は同じ。自らに反するものは、「国の裏切り者」「第五列」「反日」「こんな人たち」で切り捨てる。
 ロシアによるウクライナ侵攻の即時停止とともに、報道の自由と意見表明権の抑圧と過剰な「愛国心」の強要につながる教育統制への政治の介入、そして軍備増強による他国への侵攻という、ロシアと共有するこんな「未来」をどう回避するか、この国に住む私たちに今まさに問われている。
《ロシアのプーチン大統領は16日、テレビ演説を行い、欧米志向のロシア人を「国の裏切り者」と呼んで痛烈に非難した。ウクライナ侵攻以降、プーチン氏は反対派への締め付けを強化している。
プーチン氏はこの中で「西側諸国はいわゆる『第5列』、国の裏切り者、ここで金を稼ぎながらあちらにいる者に頼ろうとするだろう」と発言。「私が言う『あちらにいる』とは、地理的な意味だけでなく、彼らの思考や隷属的な意識を踏まえた表現だ」とした。
こうした人は「オイスターやジェンダーフリーなしでは生きられない」とも指摘した。
「第5列」は敵対勢力の同調者を指す表現で、スペイン内戦に端を発する。
ロシアは現在、ウクライナでの軍事作戦が泥沼化し、欧米の制裁による経済危機に直面する。プーチン氏は国の苦境の原因は欧米の影響にあると主張することが多い。
プーチン氏はこれまで、ロシアのLGBTQ(性的少数者)の権利を組織的に削減。先週には、プーチン氏と共同歩調を取るロシア正教会トップのキリル総主教がウクライナ紛争について、「ゲイ・プライド」に代表される西側のリベラルな価値観とロシア圏の根本的な文化衝突の延長との見方を示していた。》



2022年 3月17日
・ICJのジョーン・ドナヒュー(Joan Donoghue)所長はロシア側の主張を退け、最終的な判決に至る前の暫定措置として、ロシアに対し軍事作戦の即時停止を命令。
・16日「これまで目にしてきたことを踏まえて、プーチンを戦争犯罪人と呼ぶ用意はありますか」と問われたバイデン大統領は「ああ、彼は戦争犯罪人だと思う」と答えた。
「4. すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない」国際連合憲章第2条 1945年6月26日調印、1945年10月24日発効
「締約国は、
 集団殺害は、国際連合の精神と目的とに反し且つ文明世界によつて罪悪と認められた国際法上の犯罪であるという、国際連合総会が千九百四十六年十二月十一日付決議九十六(一)で行つた宣言を考慮し、
 歴史上のあらゆる時期に、集団殺害が人類に対し重大な損失を被らせたことを認め、
 人類をこのいまわしい苦悩から解放するためには、国際協力が必要であることを確信し、
 ここに、次に規定することに同意する。
  第一条
 締約国は、集団殺害が平時に行われるか戦時に行われるかを問わず、国際法上の犯罪であることを確認し、これを、防止し処罰することを約束する。
  第二条
 この条約では、集団殺害とは、国民的、人種的、民族的又は宗教的集団を全部又は一部破壊する意図をもつて行われた次の行為のいずれをも意味する。
(a) 集団構成員を殺すこと。
(b) 集団構成員に対して重大な肉体的又は精神的な危害を加えること。
(c) 全部又は一部に肉体の破壊をもたらすために意図された生活条件を集団に対して故意に課すること。
(d) 集団内における出生を防止することを意図する措置を課すること。
(e) 集団の児童を他の集団に強制的に移すこと。
  第三条
 次の行為は、処罰する。
(a) 集団殺害
(b) 集団殺害を犯すための共同謀議
(c) 集団殺害を犯すことの直接且つ公然の教唆
(d) 集団殺害の未遂
(e) 集団殺害の共犯
  第四条
 集団殺害又は第三条に列挙された他の行為のいずれかを犯す者は、憲法上の責任のある統治者であるか、公務員であるか又は私人であるかを問わず、処罰する」集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約(ジェノサイド条約)1948年国際連合総会で採択
「第五十一条 文民たる住民の保護
1 文民たる住民及び個々の文民は、軍事行動から生ずる危険からの一般的保護を受ける。この保護を実効的なものとするため、適用される他の国際法の諸規則に追加される2から8までに定める規則は、すべての場合において、遵守する。
2 文民たる住民それ自体及び個々の文民は、攻撃の対象としてはならない。文民たる住民の間に恐怖を広めることを主たる目的とする暴力行為又は暴力による威嚇は、禁止する。
3 文民は、敵対行為に直接参加していない限り、この部の規定によって与えられる保護を受ける。
4 無差別な攻撃は、禁止する。無差別な攻撃とは、次の攻撃であって、それぞれの場合において、軍事目標と文民又は民用物とを区別しないでこれらに打撃を与える性質を有するものをいう。
(a)特定の軍事目標のみを対象としない攻撃
(b)特定の軍事目標のみを対象とすることのできない戦闘の方法及び手段を用いる攻撃
(c)この議定書で定める限度を超える影響を及ぼす戦闘の方法及び手段を用いる攻撃
5 特に、次の攻撃は、無差別なものと認められる。
(a)都市、町村その他の文民又は民用物の集中している地域に位置する多数の軍事目標であって相互に明確に分離された別個のものを単一の軍事目標とみなす方法及び手段を用いる砲撃又は爆撃による攻撃
(b)予期される具体的かつ直接的な軍事的利益との比較において、巻き添えによる文民の死亡、文民の傷害、民用物の損傷又はこれらの複合した事態を過度に引き起こすことが予測される攻撃
6 復仇の手段として文民たる住民又は個々の文民を攻撃することは、禁止する。
7 文民たる住民又は個々の文民の所在又は移動は、特定の地点又は区域が軍事行動の対象とならないようにするために、特に、軍事目標を攻撃から掩護し又は軍事行動を掩護し、有利にし若しくは妨げることを企図して利用してはならない。紛争当事者は、軍事目標を攻撃から掩護し又は軍事行動を掩護することを企図して文民たる住民又は個々の文民の移動を命じてはならない。
8 この条に規定する禁止の違反があったときにおいても、紛争当事者は、文民たる住民及び個々の文民に関する法的義務(第五十七条の予防措置をとる義務を含む。)を免除されない」1949年8月12日のジュネーヴ諸条約の国際的な武力紛争の犠牲者の保護に関する追加議定書
 ウクライナがドネツク、ルガンスク両州でジェノサイドを行っているとの虚偽の理由でロシアが始めたウクライナ侵攻の即時停止を審理した国際司法裁判所(ICJ)は16日、暫定措置として、軍事作戦の即時停止をロシアに命じた。
 現在ウクライナ各地でロシア軍が行なっていることは、都市や町で一般市民が居住する住宅地や学校、保育園、病院などに対する無差別な爆撃、砲撃、ミサイル攻撃であり、その結果侵攻三週間で国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が確認しただけでもウクライナ市民691人が死亡、先日ロシア軍が小児科・産婦人科病院を爆撃し16日も市民が避難する劇場を爆撃した東部の都市マリウポリでは市民の死者は2500人に達している。
 プーチンという愚かしい統治者のもと今ロシアがウクライナで行っている攻撃は、1948年ジェノサイド条約と1949年ジュネーヴ諸条約追加議定書が禁止する、軍による一般市民への無差別攻撃と集団殺害という最も悪質な犯罪の指揮命令、共同謀議、共犯を構成し処罰の対象とされるべきもの。この侵攻を命じたプーチンは、16日バイデン米大統領が記者に問われて述べた「戦争犯罪人」そのものだ。
 このままロシア国内の報道と言論を封殺してその監獄化を進めながら隣国への無謀な侵攻を続ければ、さらに多くのウクライナの町が破壊され、市民と兵士そしてロシア兵も犠牲になりロシアも衰退するだけ。侵攻を即時停止せよ。
《国連(UN)の国際司法裁判所(ICJ)は16日、ロシアのウクライナへの侵攻について、武力行使を「深く懸念」していると表明、ロシアに対し即時に停止するよう命じた。
 ウクライナは、ロシアが先月24日に侵攻を開始した直後、ICJに提訴。ロシアが侵攻を正当化する口実として、ウクライナのドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)両州でジェノサイド(集団殺害)が行われているとの虚偽の主張をしたとし、停戦に向けた緊急措置を求めていた。
 ロシアは今月7、8両日の審理を欠席。代わりに文書を提出し、ウクライナの要求は1948年に採択された「ジェノサイド条約(Genocide Convention)」の範囲外であるため、ICJには管轄権がないと主張していた。
 ICJのジョーン・ドナヒュー(Joan Donoghue)所長はロシア側の主張を退け、最終的な判決に至る前の暫定措置として、ロシアに対し軍事作戦の即時停止を命令。ロシアによる武力行使は国際法上、極めて深刻な問題を提起するものであり、ICJは「深く懸念している」と述べた。
 ICJの判決には拘束力があるが、執行のための実質的な手段はない。ただウクライナ側は、今回の暫定措置命令を「完全な勝利」と歓迎。「ウクライナの人々が日常生活に戻れるまで」訴訟を続けるとした。(c)AFP/Jan HENNOP》



2022年 3月17日
6年前の今日、神戸ハーバーランドと城崎温泉の長尾さん。コロナもウクライナの戦争もなかった穏やかな日々。「つぎは有馬にでも」はかなわぬ願いとなった。



2022 年 3月17日
「今ウクライナで起きていることは犯罪だ。そしてロシアは侵略国家だ。その侵略の責任は、プーチン大統領にある。私の父はウクライナ人で、母はロシア人だ。これまで一度も敵対したことはない。(ロシアとウクライナの国旗の色があしらわれた)私の首にかかるネックレスは、ロシアが今すぐに、同胞を殺す戦争を止めねばならないという象徴だ。私たち兄弟国は、まだ和解ができるはずだ。
残念ながら、私は過去何年もの間「第1チャンネル」で働き、クレムリンのプロパガンダを広めてきた。今は、それを本当に恥ずかしいと思っている。テレビ画面を通じ、ウソを伝えることを許してきたことを恥じている。国民を、何も考えないようにすることを許してきたことを恥じている。
すべてが始まった2014年、私たちはただ黙っていた。クレムリンがナワリヌイ氏を毒殺しかけたとき、私たちは抗議集会に行かなかった。この非人間的な政権をただ黙って見ていた。
そして今、世界中が私たちに背を向けてしまった。私たちの子孫は今後10世代にわたり、この兄弟殺しの戦争の恥を洗い流すことはできないだろう。
私たちロシア人は思考力があり、賢い。私たちの力だけが、この暴挙を止めることができる。抗議集会に参加してほしい。何も問題はない。彼らは私たち全員を拘束することなどできないのだから」
 14日夜ロシア政府系テレビ局生放送中に「戦争反対」「戦争をやめて。プロパガンダを信じないで。この番組はあなたをだましている」と書かれた紙を示し、身柄を拘束された同局ディレクターのマリーナ・オフシャンニコワさんの人権団体「OVDインフォ(OVD-Info)」への投稿動画の言葉。
 「ウクライナの解放のため」「市民や住宅は攻撃していない」などと捏造された嘘の情報を伝えるロシア政府系メディアの中にも、改悪された刑法による最長15年の禁錮刑を恐れず真実を報じたいと願うジャーナリストがいる。
 侵攻以来ロシア国内で拘束された人は3月6日ですでに1万3千人。ウクライナではマリウポリだけで地元当局は市民2357人が死亡としている。
 ロシアにウクライナ侵攻をただちにやめさせ、オフシャンニコワさんなどロシア国内で拘禁された人々を解放させること。これはウクライナとロシアだけでなく世界の課題だ。
《ロシアの政府系テレビ局「第1チャンネル(Channel One)」で14日夜、ニュース番組の生放送中に、「戦争反対」などと書かれた紙を持った女性職員が乱入した。政府の厳しい管理下にある政府系メディアの番組への乱入は異例。
 同番組は旧ソ連時代から続く看板番組で、ロシア全土で高齢層を中心に数百万人が視聴している。
 人権団体「OVDインフォ(OVD-Info)」によると、女性は第1チャンネルのエディター、マリーナ・オフシャンニコワ(Marina Ovsyannikova)さん。
 キャスターのエカテリーナ・アンドレーエワ(Yekaterina Andreyeva)さんが対ベラルーシ関係のニュースを読み始めたところ、オフシャンニコワさんは反戦のメッセージが書かれた紙を手に登場した。
 紙には英語で「戦争反対」、ロシア語で「戦争をやめて。プロパガンダを信じないで。この番組はあなたをだましている」と書かれており、最後には英語で「戦争に反対するロシア人」と署名されていた。
 オフシャンニコワさんは「戦争反対!」など何言か発することができたが、キャスターが原稿を読み上げる声を大きくしてかき消そうとした。画面は間もなく病院の映像に切り替わった。
 国営タス通信(TASS)によると、第1チャンネルは声明で「部外者の女性が画面に映り込む出来事があった。内部調査を行っている」と説明した。
 タス通信は警察筋の話として、オフシャンニコワさんは身柄を拘束されており、「ロシア軍の信用を傷つける活動」を禁止する法律に基づき処罰される可能性があると伝えた。
 OVDインフォがインターネットに投稿した動画で、オフシャンニコワさんは父がウクライナ人、母がロシア人で、どちらの国も敵視していないと訴えた。
 オフシャンニコワさんはロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)のプロパガンダ製作に関与してきたことを恥じていると述べた。「テレビ画面でうそを流すのを許してきたことが、そしてロシア人をゾンビのように操るのを許してきたことが恥ずかしい」と続けた。
 さらに「すべての始まりとなった2014年、私たちは声を上げなかった」と述べた。ロシアによるクリミア(Crimea)半島併合と、ロシアの支援を受けたウクライナ東部の親ロシア派武装勢力の独立宣言があった年に言及したものとみられる。
 オフシャンニコワさんは「クレムリンが(反体制派指導者のアレクセイ・)ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏に毒を盛った時、私たちは街頭に出て抗議しなかった。この非人間的な政権を黙って見ているだけだった。そして今、全世界が私たちから目を背けている」と主張した。 (c)AFP》



2022年 3月16日
9年前。お元気な姿が懐かしく、残念でならない。



2022年 3月14日
Мы не хотим в рай умирать за Путина
「プーチンのために死んで天国に行きたくない」
スターリングラード攻囲戦を生き抜いた高齢女性、ふたたび戦争反対のポスターを持って街頭に。3回目の拘束。
〈サンクトペテルブルクで、20年間反対運動に参加している芸術家エレナ・オシポワが拘留された。彼女は「プーチンのために死んで天国に行きたくない」というポスターを持っていた。彼女は反戦行為ですでに2回拘束。「拘留サンクトペテルブルク」〉


2022年 3月13日
日記がわりに。
 富良野から雪中に落としたiphoneが戻った先月20日il ventoでノンアルモレッティーとナポリピザ。そのまま石屋川沿いを天神山公園を抜けて下り御影クラッセで食材買って帰宅。
 祝日の23日は久しぶりにハーバーランドに出て、まだ寒い中モザイクのテラスでまたもピザ。曇天の下ドック沿いを歩き三ノ宮神社の紅梅を見て帰宅。24日ロシア軍のウクライナ侵攻が始まり翌日海外ニュースは首都キエフの破壊された建物と怯える人びとの姿を伝え始めた。
 26日ひと月ぶりに元町Nomadikaを訪ねテラス席でサーモンを頂き、HAT渚の湯に浸かり帰宅。翌日も晴れ、六甲道のロシア料理の店とイタリアンのデリランてはコロナでお休み、区役所左手の店でピザを食べ、車体や駅の掲示板のカラーがウクライナに似ている阪神で御影に行き食材買って帰宅。
3月5日ひと月ぶりに栄町通Day's kitchinでジェノベーゼ、kokosikaでコーヒーと食パン購入しメリケンパークに寄って帰宅。
昨日12日から気温上昇、久方ぶりに六甲のcalmoに入るとすぐ満席、マルゲリータをいただいて三宮で食材買って帰宅。今日も地元il ventoに行くとすぐ満席、ボロネーゼを頂いて歩いて六甲道に行きコーヒー豆や食材買って帰宅。侵攻から18日、ロシアは国内を監獄化・ナチス化しながらウクライナへの戦争犯罪をやめない。
      


2022年 3月12日
「ウクライナに少なくとも30カ所の生物学研究所があり、『合成生物学』を使ってコレラなどの病原性を高める実験が行われている。米当局が出資し、監督している」ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使
「ロシアには自身の違反行為を他国がやったと非難した実績がある。ウソの裏にある意図は明らかだ。(ウクライナにはウイルスの発見や診断を行う公衆衛生研究所があり、米国も支援をしているが)生物兵器とはまったく関係がない」米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使
「ロシアが化学または生物兵器をウクライナで使うかもしれないことや、(攻撃されたと偽る)偽旗作戦でそうした兵器を使うことを、私たち皆が警戒すべきだ。明らかなパターンがみられる」9日ジェン・サキ米大統領報道官
 ロシアの要請で開かれた11日の国連安全保障理事会で常任理事国であるロシアの大使の、全く根拠のない米国の支援によるウクライナ生物兵器開発疑惑の議論。
 2017年3月ロシアが支援するシリアのアサド政権は、シリア北部ラタミナと北西部ハーン・シェイフンで国際法が禁止している化学兵器サリンと塩素ガスを反政府側に対して複数回使用したと、化学兵器禁止機関(OPCW)は2020年に認定している。このときシリアを支援するロシアは、シリアを非難する国連安保理決議に拒否権を行使し、反政府勢力の化学兵器貯蔵庫が爆撃されたのだと虚偽の主張を繰り返した。
 11日の理事会でこのロシア大使がもう一つ述べたのは、9日マリウポリの産科病院のロシアによる爆撃で救助された女性は「妊婦を演じた役者」だとする在英ロシア大使館などのツイートと同じ主張。この記事の写真でこの大使が掲げているものがそれ。
 しかしこのロシア大使の主張こそ実はフェイクであり、この女性がマリウポリ在住の美容インフルエンサーであり実際に妊娠してこの病院に入院していたことは、11日BBCの偽情報専門の記者であるShayan Sardarizadeh氏がツイートで明らかにし、また10日この女性が無事に女児を出産したことを同理事会の場でウクライナ大使が明らかにし、国内でも複数のメディアが報じている。
 子どもや妊娠した女性など市民を、そして病院など市街地を爆撃して多数の死者や負傷者を出しながら、その国際法・国際人道法違反の事実に真摯に向き合うのではなく、実に粗雑な偽情報で隠蔽しようとする国連安保理常任理事国の大使。プーチンやこういう者たちが追い詰められて次に行うことは、化学兵器や生物兵器の偽旗作戦による使用という、最悪の人道法違反の残虐極まる犯罪行為だろう。ロシアは即時ウクライナから撤退せよ。
《国連安全保障理事会(UN Security Council)は11日、米国がウクライナでコウモリを使った生物兵器開発を行っているとしたロシアの主張をめぐる緊急会合を開いた。西側諸国は会合で、ロシアが国連を利用して「でたらめ」な陰謀論を広めているなどと非難した。
 米国がウクライナの生物兵器研究を支援しているという主張は以前にも出されていたが、裏付けはない。緊急会合を要請したロシアのワシリー・ネベンジャ(Vassily Nebenzia)国連大使は、ウクライナがコウモリからヒトに「ウイルス性病原体」を感染させることを目的とした「非常に危険な生物学的実験」を行う研究所を30施設運営してきたと主張。研究対象にはペストや炭疽(たんそ)、コレラなどの病原体が含まれていると主張したが、証拠は提示しなかった。
 中満泉(Izumi Nakamitsu)国連事務次長・軍縮担当上級代表は、国連は「ウクライナでの生物兵器開発プログラムの存在は把握していない」と言明。英国のバーバラ・ウッドワード(Barbara Woodward)国連大使は、ロシアが「でたらめで事実無根かつ無責任な一連の陰謀論」を広めるために安保理を利用したと非難。米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド(Linda Thomas-Greenfield)国連大使も、ロシアが「うそをつき、偽情報を広めることだけを目的に」会合を要請したと非難した。(c)AFP》



2022年 3月12日
「あらゆる国家の問題を武力で解決してはいけない。あくまで冷静に。戦争に加担しようという動きが出てこないようにしなくてはいけない。一番危険だと思うのは、日本が軍備増強すべきだという声が出てきたこと」
「戦争のすべての被害者に、生き抜いて下さいというメッセージを送りたい。一方、私たちは、戦争をあおらず、熱くならず、できるだけクールに対応しなければいけないと思います」
「テレビで、『第2次世界大戦後の最も劇的な戦争』『第3次世界大戦のスタート』だと言う人もいました。それはおかしいです。もっと言語に絶する戦争が、ベトナムや中東でありました」
「不思議なのは、恋が遂げられない片思いの歌(「百万本のバラ」)なのに、なぜか歌うと勇気がわくの。それは、届かない願いであっても、絶対に届かない愛の告白でも、告白していいんだっていう歌詞だからでしょう。絶対に届かない夢でも、思い描いていいという意味のメッセージだと思って、私は歌っているんです。だから今回も、戦争は許されない、被害に遭っている人は絶対に守る、と言い続けたい」
「人は、国の代弁者じゃない。国と人は別です。私は、人として今回の事態をちゃんと見たい。こっちからもあっちからも見て、どういう人々がどんな目に遭ったかをちゃんと見て、語り伝えようというのが私のスタンスです。冷静に、人々を救える方法を考えたい。戦争を止めようという人たちと国を超えて連帯していければと思います」
 ロシアにもウクライナにも関わりが深い加藤登紀子さんの言葉。
 不勉強ながら「百万本のバラ」が、ラトビアの作曲家の曲にロシアの反体制詩人が詩をつけたものであること、西武新宿駅そばのロシア料理店「スンガリー」の由来がシベリアを流れる川の名であることなどもやっと知る。
 昨年12月逝去された北川記念ロシア民族楽器オーケストラ元団長の長尾和彦さんに誘われて2014年3月「スンガリー」を訪ねたこと、同楽団のロシア公演に加藤さんも同道されていたのを伝え聞いたことなどを思い出す。
 ボルシチがウクライナの伝統的な料理であるなど両国の関係は深く複雑で、今回のロシア軍のウクライナ侵攻が在日ロシア人とウクライナ人そして日本でこの二つの国に関わる人びとに与えた衝撃は計り知れない。
 核超大国が核の脅威をちらつかせて隣国に侵攻することに対して、77年前に二発の原子爆弾を投下されたこの国の市民がなすべきことは、「ではこちらも核武装」ではなく、その非道さと理不尽さに声を上げ続けることだろう。
 「戦争は許されない、被害に遭っている人は絶対に守る」「戦争をあおらず、熱くならず」「冷静に、人々を救える方法を」「戦争を止めようという人たちと国を超えて連帯して」この侵攻をやめさせるという課題が、世界そしてこの国に課されている。
《旧ソ連の歌謡曲「百万本のバラ」を日本語訳して歌い継いできた歌手の加藤登紀子さん(78)は、ロシアとウクライナの両国に縁がある。民間人も巻き込まれている今回の侵攻に、何を思うのか――。
 加藤さんは1943年、旧満州(中国東北部)のハルビン生まれ。現地でロシア語を学んだ父親の幸四郎さん(故人)が終戦後、東京でシベリアを流れる川の名前からとったロシア料理店「スンガリー」、72年に京都でウクライナの首都の名前を冠した「キエフ」を開いた。東京大在学中の65年に歌手デビューした加藤さんも、ロシアやウクライナから招いたコックら旧ソ連の人々と交流を深めてきた。
 百万本のバラの花を あなたにあなたにあなたにあげる――
 86年から歌い続ける「百万本のバラ」は、もともとラトビアの作曲家がつくった曲にロシアの反体制詩人が詩をつけた歌謡曲。加藤さんは自ら日本語に訳し、代表曲の一つとなっている。
 「あらゆる国家の問題を武力で解決してはいけない。あくまで冷静に。戦争に加担しようという動きが出てこないようにしなくてはいけない」
 軍事侵攻から1週間となった3日、東京・神保町の岩波ホール。旧ソ連に支配されたジョージアの作家と旧ソ連の元役人の「過去との和解」をテーマにした、ジョージア人監督による映画「金の糸」(配給ムヴィオラ)のゲストトークに招かれた加藤さんはこう訴えた。「一番危険だと思うのは、日本が軍備増強すべきだという声が出てきたこと」とも。その後、取材に応じた。
冷静に、人として向き合う方法を
 ――今回の侵攻で感じたことは
 戦争のすべての被害者に、生き抜いて下さいというメッセージを送りたい。一方、私たちは、戦争をあおらず、熱くならず、できるだけクールに対応しなければいけないと思います。
 日本がどうすべきだとかロシアやウクライナがどうあってほしいとか、具体的なことは私には言えません。ただ気になるのは報道が非常に鮮烈なことです。テレビで、『第2次世界大戦後の最も劇的な戦争』『第3次世界大戦のスタート』だと言う人もいました。それはおかしいです。もっと言語に絶する戦争が、ベトナムや中東でありました。
連載「加藤登紀子のひらり一言」はこちら
 ――「核共有の議論を」と、国内の一部政治家が言及しました
 一番怖いのは、これを機に日本ももっと軍備増強しなければいけないという話が露骨に出てきていること。私は今回は地域的な紛争だと思っています。ウクライナはヨーロッパとロシアの間にあり、親ロ派もいればヨーロッパ派もいる。人々は混じり合って行き来していますし、何度も奪い合いも繰り返してきました。
 ただ、戦争は憎しみを育てる。戦争をすれば後世へ憎しみを残すことになります。できるだけ私たちは今の事態に対して、国というものと距離をおいて、人として向き合う方法を見つけないといけないと思います。
 ――代表曲「百万本のバラ」は、旧ソ連の大ヒット曲。歌に込める思いは
 私は1968年、旧ソ連のバルト三国とジョージアへコンサートに行きました。ロシア語のヒットソングを一生懸命覚えて歌いましたが、その時、若い男の子から「僕たちはソ連のヒットソングは嫌い」って言われたの。そんな中、「百万本のバラ」だけは、同じヒットソングだけれど支持された。ラトビアで生まれ、旧ソ連でも支持された歌なんです。86年にはキエフでもコンサートする計画だったんだけど、その年にチェルノブイリ原発事故が起きかなわなかった。
 ――歌い始めたきっかけは
 父がロシア料理店を営んでいて、知り合いのロシア人女性がロシア語と日本語で歌っていた。後から聞いたら、父がその女性に「登紀子に聴かせてやって」と言ったそうよ。できるだけロシア語の歌詞がそのまま分かるように日本語に訳し、弾き語りで歌うようになり、しばらくしてからレコーディングしたんです。ペレストロイカ(再建)の真っ最中だった。
「百万本のバラ」と平和の願い
 ――日本でも大ヒットし今も歌い継がれています。貧しい画家が女優に恋をする悲恋の歌ですが、国境をこえた普遍性があるのでしょうか。
 不思議なのは、恋が遂げられない片思いの歌なのに、なぜか歌うと勇気がわくの。それは、届かない願いであっても、絶対に届かない愛の告白でも、告白していいんだっていう歌詞だからでしょう。絶対に届かない夢でも、思い描いていいという意味のメッセージだと思って、私は歌っているんです。だから今回も、戦争は許されない、被害に遭っている人は絶対に守る、と言い続けたい。
 ――世界平和は理想だと言われるかもしれないけれど、願い続けるべきだと。そのために何をすべきだと思いますか
 絶対に戦争で解決してはダメと言い続けないといけないですね。
 人は、国の代弁者じゃない。国と人は別です。私は、人として今回の事態をちゃんと見たい。こっちからもあっちからも見て、どういう人々がどんな目に遭ったかをちゃんと見て、語り伝えようというのが私のスタンスです。冷静に、人々を救える方法を考えたい。戦争を止めようという人たちと国を超えて連帯していければと思います。(伊藤和行)》



2022年 3月11日
・マリウポリ市当局は10日、9日の市内の産科・小児科病院の空爆によって子どもや女性、医師など17人が負傷し、子どもを含む3人が死亡したとする。
・ラブロフ外相は10日、空爆したマリウポリの病院は過激派「アゾフ連隊」の拠点だったと根拠を示さないまま主張し、患者や看護師は全員が退避したと語った。
・同市副市長は9日、ロシア軍の攻撃でこれまでに少なくとも市民1170人が死亡したと明らかにしている。
・“病院はすでに兵士によって使われていて、小児病院ではなかった”、“フェイクニュースはこうやって生まれる”とロシア。
・赤十字国際委員会(ICRC)は10日、マリウポリの状況について「ますます悲惨で絶望的」になりつつあると指摘。「何十万もの人たちが、食料も、水も、暖房も、電気も、医療もない」状況に追い込まれ、「暴力からの解放と人道支援を緊急に必要としている」と訴えた。
 爆撃で破壊された通りや建物そして瓦礫と化した病院からようやく助け出された傷ついた子供や出産前の女性の姿を前に、「患者や看護師は全員が退避」「小児病院ではなかった」などと平然と嘘をつくロシア政権幹部たち。
「ウクライナのナチス化を防ぐ」「NATO主要国がウクライナのネオナチ勢力を支援している」「ロシア系住民への残虐行為を防止する」などと虚偽の名目を掲げ隣国を軍事侵攻したロシアは、そのロシア語を話す住民も多い東部ドネツク州の州都マウリポリの市街地を産科・小児科病院も含め残虐な砲爆撃によって破壊し子どもをふくむ夥しい死者を出しながら、また虚偽の説明に固執する。
 他国を侵略しないという国連憲章も、一般市民や病院を攻撃しないというジュネーブ諸条約など国際人道法も蹂躙して、歴史と文化を共有する隣国を核の威力も使った脅迫と軍事力とデマ宣伝でねじ伏せようとするプーチン以下ロシア政府のこの姿勢は、戦争犯罪を行い続ける悍ましい犯罪者の姿でしかない。
《ウクライナ・キエフ(CNN) 負傷した妊婦が担架に乗せられ、くすぶり続ける産科・小児科病院のがれきの中を運ばれていく。顔は血の気を失っていたが、片手は子どもを守るようにお腹に当てていた。建物はこの側の窓が全部吹き飛ばされているように見える。至る所にがれきが散乱していた。
ウクライナ南東部マリウポリ市当局によれば、この写真は9日にロシアが空爆した市内の産科・小児科病院の現場で撮影された。市は10日、この空爆によって子どもや女性、医師など17人が負傷し、子どもを含む3人が死亡したと語った。
マリウポリは何日も前からロシア軍が包囲。脱出できなくなった住民は地下シェルターへの避難を余儀なくされ、雪を溶かして水を確保しているが、食料は残り少なくなっている。今や妊婦や新生児、子どもたちのための病院でさえも、安全な場所ではなくなった。
9日にロシア軍の攻撃で被害に遭った子どもの医療施設はマリウポリの病院だけではない。首都キエフ西部ジトーミルの市長によれば、同地でも火力発電所や民間の建物がロシアに空爆され、2つの病院の窓が吹き飛ばされたという。全員が防空壕(ごう)に避難していたため死傷者はなかったと市長は話している。
戦時国際法では、民間人を標的にしてはならず、人道活動を担う医療従事者や医療用車両、病院などを攻撃してはならないと規定している。
しかし過去2週間の間、ロシア軍は繰り返しウクライナの医療施設を攻撃しており、そうした施設が組織的に標的にされているとの見方が強まった。ただしロシア側はそれを否定している。
世界保健機関(WHO)によると、ウクライナでこれまでに確認された医療施設に対する攻撃は24回に上る。
WHOは10日、「こうした攻撃で少なくとも12人が死亡、17人が負傷した。負傷者のうち少なくとも8人、死者のうち2人は医療従事者だったことが確認された。攻撃は2月24日〜3月8日の間に発生した」と説明。「WHOはこうした攻撃を強く非難する。医療に対する攻撃は国際法に抵触し、生命を危険にさらす。たとえ紛争時においても、基本的人権である医療の神聖性と安全性は守らなければならない」と強調した。ーーー



2022年 3月10日
今日3月10日、晴れて暖かい。東京大空襲と同じく市街地の住宅や病院への爆撃が続くウクライナ情勢が気になりつつ、piza trackでプリンチペッサをいただいて岡本保久良神社梅林を訪ねる。
 15分ほどの山道を汗をかいて到着。紅梅は咲き揃い白梅もかなり咲き、時折鶯の声も聞こえる。訪れる人たちの楽しげな会話のなか昼を食べてゆっくり歩道を下る。
 摂津本町から住吉に行き、戦勝祈願ならぬ平安を念じながら元住吉神社を抜けて阪神御影で食材買ってバスで帰宅。



2022年 3月10日
懐かしい顔ぶれ。この裁判の隅っこに自分もいた。もう11年。



2022年 3月 8日
7日Петербург=ペテルスブルク。プーチンの出身地で街頭に出て戦争反対の意思表示をする人びと。
ФБК@fbkinfo Фонд борьбы с коррупцией / Anticorruprion foundation FBK 反汚職財団



2022年 3月 8日
・パンドラの箱は開いた—本当の世界規模の惨劇は今夏までに始まるだろう—全世界の飢餓は避けられない。ロシアとウクライナは小麦の主要産地なのだから。
・我が国の指導者層に本作戦(ウクライナ侵攻)を決断させたのが何かは分からないが、彼等は揃って我々(FSB)の責任だとしている。我々の分析は非難され、もっと沢山報告を出すよう、最近はますます圧力を掛けられている。
・ところが、蓋を開けてみればこれ(制裁)が仮説ではなく現実に起こっており、こんな仮説に基づいた分析など全くのゴミ屑になってしまった。制裁に対抗できていないのはこのためだ。こんな戦争が起きることは誰も知らず、従って制裁への対抗策も準備していなかったのだから。
これは秘密主義と裏表だ—誰もが知らされていないのなら、準備のしようがあるだろうか?
・カディロフは激おこだ。ウクライナが「FSBからキーウのチェチェン部隊の情報をもらった」と吹聴したことで、我々(FSB)と連中は一触即発になりかけた。
カディロフの部隊は戦闘に入る機会すらなく壊滅し霧消した。FSBからウクライナへのリークがあったかは情報がないので、その確率は1-2%としよう—可能性は完全には排除できないが。
・我々の電撃戦は完全に失敗した。そもそもが完遂できないタスクだ: ゼレンスキーと部下を開戦3日で確保し、主要な建物をすべて占拠し、城下の盟を読ませたとしたら、ウクライナの抵抗は最小限に抑えられただろう。理屈上は。だがそれがどうした?
・総動員を掛けることはできない。理由は2つ:
1)総動員を掛けたらロシアの国内問題で自壊する: 政治でも経済でも社会でも。
2)我々の兵站は今日ですら伸びきっている。これだけ巨大な分遣隊をウクライナに送り込めたとして、何が得られる? ウクライナ—広大な国土を持ち、我々に向けられる敵意は半端ない国において。
・ロシア軍の損失について: 実数は分からない—誰にも。開戦から2日間は何がしかの情報が入ってきたが、今となってはウクライナで何が起きているのか誰も把握していない。主要師団との連絡は途絶えている。(!!)
通信は回復するかもしれないし、攻撃を受けて散開しているかもしれない。司令官ですら戦死者数・負傷者数・捕虜数を把握できていない。戦死者の合計数は千人単位だろう。1万人か、5千人か、2千人ですんでいるか。
こんなことすら、司令部の誰も知らない。もしかしたらロシア兵の戦死者は1万人近くかもしれない。しかもここにはDNRとLNRの戦死者は含んでいない。
・ゼレンスキーを殺害ないし捕縛したとしても、状況は変わらない。我々に向けられる敵意はチェチェンのそれ並だ。今となっては、ウクライナの親露派ですら公然と我々に反抗している。
それもこれも、(ロシアの)トップがすべて決めたから。こんなシナリオ(ウクライナ侵攻)など、先制攻撃を受けない限り起こらないと聞かされてきたから。
我々が脅威を高めていくのは、戦闘によらず交渉で結果を出すために必要と聞かされていたから。ウクライナ国内でのゼレンスキー批判の準備も、ウクライナ侵攻など考慮にも入れていなかったから。
・我々のひとまずの期限は6月だ。というのは、6月になったらロシアには経済というものが無くなるからだ—何にも残らない。
大局的には、来週には(ロシアで)(戦争賛成派対反対派の)両者の一方が崩れるだろう。こんな(ロシア国内の)緊張状態は長続きできない、というだけのことだ。
分析のしようもなく、混乱状態で予測の立てようもなく、何が起きるか確度を持って言える人間など(ロシアには)誰もいない。
・我々は前世紀の失敗を100%なぞっている。「弱っちい」日本を蹴散らして瞬く間に勝利するつもりが、実は我々の軍はずたぼろだった。[日露戦争]
その後、また勝ちを目指して戦争[第一次世界大戦]をおっ始め、軍隊再教育のためにボリシェヴィキの徴兵を始めた。当時よく知られていなかったボリシェヴィキは戦争反対のスローガンを掲げ、ああいった行動に出た…
・プラスの面も見よう: 懲罰部隊を前線に送り込むなんてことは考えもしないよう、我々は手段を尽くした。政治犯や社会不適合者を徴兵したら、前線の士気は下がるだけだ。
敵軍(ウクライナ)の戦意は高い。恐ろしく高まっている。戦い方をよく知っているし、有能な指揮官も多数居る。武器も補給もある。世界的な人道破局の舞台を整えているようなものだ。
・我々が最も恐れていることは: 首脳が古くからの問題を新しい問題で糊塗しようとしていることだ。ドンバスで2014年に起きたことの大きな理由がこれだ—我々は西側諸国をクリミアの「ロシアの春」から引き剥がす必要があった。それで、いわゆるドンバス危機を演出し、西側の注意を逸らして交渉材料にするしかなかった。だがそれで問題はさらに大きくなった。
・こんな「ウクライナ電撃戦」を誰が思い付いたのかは知らない。もし仮に我々が正しいインプットを受け取っていれば、少なくとも初期の計画には疑問点があり、大部分を再評価するよう指摘できただろう。それはもう大量に。
・今や我々は、頭のおかしい参謀がトップにヨーロッパとの紛争を決断させるのをただ待つだけだ。要求は制裁の緩和だ—制裁を弱めるか、それとも戦争か。
西側が拒絶したら? その場合、本物の国際紛争に巻き込まれる可能性も否定しない。1939年のヒトラー同様に。我々の「Z」[紀章]は鉤十字同様に扱われるだろう。
(ウクライナでの)局地的な核攻撃はありうるか? イエス。但し軍事目的ではない。こんな兵器は防御を崩す役には立たない。使うなら目的は我々以外(西側諸国)の恫喝だ。
・我々はウクライナに全責任をおっ被せるシナリオの土壌を作っている。ナルイシキン(ロシア対外情報庁官)と配下のSVRは、ウクライナが密かに核兵器を製造していた、という証明をせっせとこさえている。クソったれ。
連中は、我々がとっくに分析し放棄した論を押し通そうとしている: [核兵器開発の]専門家やウランがあったことの証拠や証明など、でっち上げることは不可能だ。ウクライナには劣化同位体238[ウラン238。劣化ウラン]が1トンある—だが問題にはならない。核燃料サイクル上、作り出すことを秘密にはできない。
・1週間後には何が起きているだろうか? 2週間後でもよい。我々はドツボにハマり、古き良き、空腹の90年代を思い出すことになるだろう。
・監獄について—今後も悪化するだろう。ナットは血が滲むまで締め付けられるだろう。どこでも。有り体に言って、純粋にテクニカルな観点では、現状をコントロールし続けるにはこの手しかない。
・我々は既に総動員体制だ。だがこんな体制は長く続けられない。タイムテーブルがどうなっているのかは分からないが、状況は悪化の一途だ。国家統治というのものは、総動員を掛けたら狂い始めるものと決まっている。しかもだ: 100mを疾走できるとして—それをマラソンでやったらどうなるか。
で、ウクライナ問題について100m競走よろしく飛び出したものの、よく見たら参加登録したのはマラソンだった、ということだ。
・更に皮肉なことを言えば、私はプーチンが核の赤ボタンを押して世界を終わらせるとは信じていない。
まず、それを決められるのは1人ではない。誰かが反対するだろう。このプロセスには多数の人間が関与している。「赤」ボタンを1個押すだけ、というものではない。
2つ目、そもそも[核兵器が]正常動作するかも疑念がある。ーー誰が何をどうコントロールしているか混沌としているにも関わらず、虚勢を張った報告ばかりが飛び交う状況にこそ、問題が潜んでいるのが常である。
・3つ目、これが最も唾棄すべきで悲しいことだが、私個人の信念として、側近や忠臣すら近づかせないようになったプーチンが、自分自身を犠牲にするなどとは思えない。
プーチンが恐れているのがCOVIDなのか暗殺なのかはどうでもいい。もしプーチンが、自分が最も信頼していた人々すら恐れているのだとしたら、自分自身と最愛の人々を破壊するなんてことができるものかね?
 4日ロシア人権団体Gulagu.netの創設者Vladimir Osechkinが、自身のサイト Gulagu.net にロシア連邦保安庁(FSB)の分析官(真贋の確証はない)が投稿したという文書を自身のFBに掲げ、イギリスの情報サイトBellingcatの幹部Christo Grozev氏による英訳をさらに日本語訳されたサイトからの引用。
 「ウクライナ問題について100m競走よろしく飛び出したものの、よく見たら参加登録したのはマラソンだった」
 ロシア軍の「電撃戦」の失敗、初めに投入されたチェチェン軍部隊などの敗退、想定外のウクライナ軍の善戦と欧米諸国による未曾有の「制裁」、そしてロシア自体が把握しきれないロシア兵戦死者の甚大な数、逼迫したプーチン政権と議会によるロシア国内での情報統制と言論弾圧(監獄)。
 これらは、実際に侵攻があると知らされずに政権に都合のいい状況分析をさせられたFSBと、都合のいい数値だけで冷静緻密な分析を欠いたまま「電撃戦」を命じた政権の問題をリアルに示している。
 この分析官は、ロシア軍のウクライナ国内原発施設ヘの攻撃と確保が、ロシア対外情報庁SVRによるウクライナ核開発疑惑の証拠捏造が目的であると断じている。さらにプーチンとその参謀たちが、欧米による制裁解除の拒絶とウクライナの抵抗に対するNATOとの開戦と核兵器使用に至る可能性についても触れている。
 昨年11月米国が西欧諸国に「ロシア軍がクリミアやロシア国境、ベラルーシ経由でウクライナに入るシナリオを示している」とするウクライナ侵攻計画が存在することを伝えたと報じられた。そのルーツは米国情報機関がロシア政府内にもつ提供者から得た情報だろう。
 国連難民高等弁務官事務所は7日、これまでにウクライナから約173万5000人が難民として隣国などに逃れ(半数は子ども)、民間人の死者数は子ども27人を含む406人、実際の死者数はこれをはるかに上回る恐れがあるとしている。
 「虚偽情報拡散」に最長15年の刑罰が導入されたロシア各地では、6日も侵攻に反対するデモが行われ4600人が拘束されている。
 この侵攻を停止させ、ウクライナとロシアにおけるこれ以上の惨劇を防ぎ、戦争のNATOへの拡大も核兵器使用も世界の飢餓も防ぐこと。いま世界が問われている。


2022年 3月 7日
「ロシアの議会がついに事実上の戦時検閲体制を敷きました。「ロシア軍の運用に関して明らかな虚偽情報を拡散した」場合、我々ジャーナリストは15年間収容所に入れられる可能性があるのです。「明らかな虚偽」の情報というのは、ウクライナでの捕虜や戦死者、一般住民への銃撃についての情報です。私たちは、そのようなことが一切なかったことを認めるように(政府当局から)要求されました」
「自由なジャーナリズムへの道というものは、有刺鉄線と(収容所の)バラックの向こうにある、と言うことができるかもしれません」
「残念ながら、戦時検閲の法律が施行されると同時に、私たちは(ウクライナ侵攻の)前線からの情報を報道することができなくなります。私たちはもはやウクライナの紛争について誠実に語り、(ロシアとウクライナの)双方に提示することができなくなります。私たちの兵士たち、しばしば自分の意思に反して戦場に送られた私たちと同じ時代を生きる彼らの運命について、一時的にも忘れざるを得ないのです」
「私たちは情報を集め続けます。しかし、いつ、どのような形でそれを世に出せるのか。私たちには分かりません。このような道を行かざるを得ないことを本当に恥ずかしく思います。まさに今、私たちの友、知人、親類たちがウクライナで本当の苦しみを味わっているのです。もちろん、苦しんでいるのは(ロシア、ウクライナの)双方です」
「しかし、さらに恥ずべきは、報道を一切やめてしまうことです。戦時検閲があるとしても、その範囲は私たちの心の中までは及びません。今起こっていることが、ロシア人とウクライナ人の精神状態にどのような影響を与えるのでしょうか。私たちの経済や一人一人の家計は今後どうなるのでしょうか。ロシアは今起きていることに抗議していくのでしょうか。経済不況はどうなるのでしょうか。医療はどうなるのでしょうか。収容施設で拘束者が拷問を受けている問題は終わったテーマなのでしょうか」
「私たちは残ります。多岐にわたるテーマについて報じていくためです。ノーバヤの記者たちはこのところ寝る間も惜しんで働き続けてきました。これからも働き続けますが、その仕事の質は変わります。2月24日の午前5時に起こった地球規模の転機(ロシアのウクライナ侵攻)が、私たち一人一人の人生をどこに導いていくのか。私たちはその歴史を慎重に、そして冷静に伝えていきます」
「戦後にワシントン・ポスト紙の発行人となったフィリップ・グラハムは「ニュースは歴史の最初のラフスケッチ」と語りました。プーチン時代のロシアの最初の戦争世代として、こう言いたいです。私たちはたとえ「歴史のラフスケッチ」がなくとも、ロシアという現実そのものを置き去ることはできません。そうでなければ、2020年代にロシアで起こったことはすべて、誰か他人が書いたフィクションとして、私たちの子どもたちの記憶に残ることになるでしょう」
「3月5日午前0時以降、記者たちが刑事責任を問われる危険の下、ノーバヤ・ガゼータはしばらくの間、ニュース報道を断念します。戦時の法律が夜明けとともに適用される可能性が高いからです。私たちは刑務所に行かずにどう乗り切るかを考えなければなりません。そして、これまでのクオリティーを落とさずに皆さんと再びお会いするにはどうすればよいかを。少しはよいニュースと共に再びお会いできることを願って」
 ドミトリー・ムラトフ氏が編集長の独立系新聞ノーバヤ・ガゼータの4日の声明。
 歴史はただ政府や軍隊が都合のいい「事実」を寄せ集めて作り記録するものではなく、市民とその総体としての世界が創り出していくもの。戦時下にあって、メディアが「戦争」「侵攻」そして「戦争反対」の語や事実を直接伝えないとしても、それがもたらす経済や生活への影響、戦死あるいは負傷して帰還した兵士や拘束された市民の状況などを記録し伝え続ける価値があることを信じる、報道に携わるものの良心と決意を語る言葉。
 改悪されたロシア刑法が施行される3月5日午前0時以降、「首都モスクワでは「無許可の抗議」に約2500人が参加し、1700人が拘束された。同国第2の都市サンクトペテルブルクでは約1500人がデモを行い、750人が拘束」と、ロシアの64の町や都市で戦争に反対を表明する市民の行動が行われ、計4644人が拘束されたとAFPは伝えている。ロシアの人びとのこの戦争に反対する意思表示は止まっていない。
「ロシア各地で反戦デモ、4600人拘束」 https://www.afpbb.com/articles/-/3393592...
「ロシア軍の運用に関して明らかな虚偽情報を拡散し」「15年間収容所に入れられる可能性がある」ものとは、今回のロシア軍による侵攻の実態を報道する独立系メディアや戦争に反対の意思表示をする市民ではなく、今回の軍事侵攻とウクライナの街や市民への攻撃を、「ウクライナのナチス化を防ぐ」「ウクライナ政権による集団殺害にさらされている人々を保護する」ためとし、独立した主権国家であるウクライナの「中立化・非軍事化を求める」などと言って侵攻しながらそれを「特別軍事作戦」と称する、ほかならぬ大統領本人とその取り巻き、ロシア軍当局とロシア国営メディアに他ならない。「虚偽報道」は、歴史の審判を免れることはない。
「2月24日の午前5時に起こった地球規模の転機」は、いまウクライナの人びとに甚大な危機をもたらしているが、それはロシアとウクライナにだけ関わるのではなく、世界もそしてこの日本も無関係ではあり得ない。この国の政府がそして市民がどのように行動するか、それが歴史を作りまた記録されるということ。
《ロシアが「虚偽報道」を禁じる改正刑法を成立させたことを受け、独立系新聞ノーバヤ・ガゼータは4日、ウクライナ侵攻に批判的な記事をサイトから削除する方針を明らかにした。同紙は2021年にノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏が編集長を務め、プーチン政権にも批判的な報道を続けてきたが、記者が刑事罰の対象となる報道規制強化を受け、苦渋の決断をした。同紙のコンドラチエフ広報部長が発表した声明は次の通り。【杉尾直哉】
   ◇   ◇
 皆さま、私はノーバヤ・ガゼータの広報部長、ニキータ・コンドラチエフです。
 現在、私たちの編集局はロシアでも数少ない、独立したジャーナリズムの報道機関の一つです。
 (独立系ラジオ局で、露当局に解体された)「モスクワのこだま」は文字通り、現代史から消されようとしています。(ニュースサイトの)「メドゥーザ」はネットで踏ん張っています。ブロックされてはいますが、メドゥーザはこれまで通り活動を続けています。しかし、あらゆるリスクを認識しているはずです。
 ロシアの議会がついに事実上の戦時検閲体制を敷きました。「ロシア軍の運用に関して明らかな虚偽情報を拡散した」場合、我々ジャーナリストは15年間収容所に入れられる可能性があるのです。「明らかな虚偽」の情報というのは、ウクライナでの捕虜や戦死者、一般住民への銃撃についての情報です。私たちは、そのようなことが一切なかったことを認めるように(政府当局から)要求されました。
 自由なジャーナリズムへの道というものは、有刺鉄線と(収容所の)バラックの向こうにある、と言うことができるかもしれません。非常に美しい言い方ではありますが、そのような状態はデタラメとしか言いようがありません。
 実のところ、私たち、そしてほかの一握りの報道機関以外は、この国ではニュースの仕事というものが今後意味を持たなくなるのです。
 だから、私たちは最後まで残ります。私たちは刑務所や収容所に逃げません。私たちはヨーロッパやジョージア(グルジア)にも逃げません。私たちはロシアに残ります。ここが私たちの国です。
 残念ながら、戦時検閲の法律が施行されると同時に、私たちは(ウクライナ侵攻の)前線からの情報を報道することができなくなります。私たちはもはやウクライナの紛争について誠実に語り、(ロシアとウクライナの)双方に提示することができなくなります。私たちの兵士たち、しばしば自分の意思に反して戦場に送られた私たちと同じ時代を生きる彼らの運命について、一時的にも忘れざるを得ないのです。
 では何を伝えればいいのでしょう。どんな事実を確認すればいいのでしょう。閉鎖が相次ぐショッピングセンターについてでしょうか。私たちの快適な生活を支えてきた(外国の)企業の撤退についてでしょうか。ばかばかしい。
 私たちは情報を集め続けます。しかし、いつ、どのような形でそれを世に出せるのか。私たちには分かりません。
 このような道を行かざるを得ないことを本当に恥ずかしく思います。まさに今、私たちの友、知人、親類たちがウクライナで本当の苦しみを味わっているのです。もちろん、苦しんでいるのは(ロシア、ウクライナの)双方です。
 しかし、さらに恥ずべきは、報道を一切やめてしまうことです。戦時検閲があるとしても、その範囲は私たちの心の中までは及びません。今起こっていることが、ロシア人とウクライナ人の精神状態にどのような影響を与えるのでしょうか。私たちの経済や一人一人の家計は今後どうなるのでしょうか。ロシアは今起きていることに抗議していくのでしょうか。経済不況はどうなるのでしょうか。医療はどうなるのでしょうか。収容施設で拘束者が拷問を受けている問題は終わったテーマなのでしょうか。
 私たちは残ります。多岐にわたるテーマについて報じていくためです。
 ノーバヤの記者たちはこのところ寝る間も惜しんで働き続けてきました。これからも働き続けますが、その仕事の質は変わります。2月24日の午前5時に起こった地球規模の転機(ロシアのウクライナ侵攻)が、私たち一人一人の人生をどこに導いていくのか。私たちはその歴史を慎重に、そして冷静に伝えていきます。
 では、ロシア国防省による発表と平和な生活に関するニュースで描くもっともらしい絵だけで読者を腹いっぱいにするということでしょうか。いいえ、そのようなことは絶対にありません。
 戦後にワシントン・ポスト紙の発行人となったフィリップ・グラハムは「ニュースは歴史の最初のラフスケッチ」と語りました。
 プーチン時代のロシアの最初の戦争世代として、こう言いたいです。私たちはたとえ「歴史のラフスケッチ」がなくとも、ロシアという現実そのものを置き去ることはできません。そうでなければ、2020年代にロシアで起こったことはすべて、誰か他人が書いたフィクションとして、私たちの子どもたちの記憶に残ることになるでしょう。
 (ロシアで改正刑法が施行となる)3月5日午前0時以降、記者たちが刑事責任を問われる危険の下、ノーバヤ・ガゼータはしばらくの間、ニュース報道を断念します。戦時の法律が夜明けとともに適用される可能性が高いからです。私たちは刑務所に行かずにどう乗り切るかを考えなければなりません。そして、これまでのクオリティーを落とさずに皆さんと再びお会いするにはどうすればよいかを。少しはよいニュースと共に再びお会いできることを願って。》



2022年 3月 6日
「我々の国や国民、軍人は(西側から)途切れることのない巨大なうそを浴びせられ続けている。これは事実上、我々の祖国を精神的、道徳的、文化的に破壊するための戦争だ」ロシア上院議長マトビエンコ
「ロシア人だけでなくすべての人が対象だ。なぜならロシアに対する敵対行為の問題だからだ」ロシア下院ヒンシュテイン情報政策・情報技術・通信委員長
「ロシアの軍事関連の情報統制は新たな段階に入った。出版を阻止するだけでなく、市民やジャーナリストに刑事訴追の脅しをかける段階だ。5日午前0時(日本時間午前6時)以降、報道をしばらく断念する」2021年ノーベル平和賞受賞ドミトリー・ムラトフ「ノーバヤ・ガゼータ」編集長
「ロシア連邦内におけるBBCニュースの記者と支援スタッフ全員の作業を一時的に中断するしかない。ロシア語のBBCニュース・サービスはロシア国外から、活動を継続する。ウクライナをはじめ世界各地のジャーナリストが、ウクライナ侵略について報道し続ける」BBCティム・デイヴィー会長
・独立系テレビ「TV Rain」は4日の最終放送で、チャンネル創設者のひとり、ナタリア・シンデイェヴァさんが「戦争反対」と述べると、スタッフはスタジオを後にした。
「最大の問題は、私たちは報道のプロとして多面的に、ウクライナ情勢を客観的に報道していたことだった。ロシアの民主主義は終わった。あらゆる自由は失われた」同チャンネルのアナウンサー、エカテリーナ・コトニク元報道部長
・ラジオ局「モスクワのこだま」は1日に放送が中断され、3日には役員会が事業を全停止。ロシアのインタファクス通信は4日、社屋の賃貸契約は破棄され、ウエブサイトも閉鎖されたと伝えた。
「この戦争について、政府の公式見解から離れれば、それは実刑を伴う懲罰対象になった。ロシアの独立系報道の知り合いは全員、すでにロシアを出たか、いま必死になって出ようとしている」フリーランス記者ミハイル・フィッシュマン氏
「私のことは心配しているけれど、(爆撃被害は)たぶん事故だろうし、ロシア軍が民間人をねらうわけがない、自国民を殺しているのはウクライナ人だと、うちの親は私に言う。自分の母親が、ロシアのテレビが言うことを一言一句、そっくり繰り返した時は本当に怖かった。(国営テレビは)ひたすら、国民を洗脳しているし、国民も国営テレビを信用している。うちの両親は、ここで何かしらの軍事行動が起きているのは理解しているけれども、『ロシア軍はあなたたちを解放するため、そこにいるの。何も壊さないし、あなたに手出しはしない。ロシア軍は軍事基地をねらっているだけ』とか、私に言う」母親がモスクワ在住の、北東部ハルキウに住むオレクサンドラさん(25)
「ロシア、軍の「偽情報」報道に刑罰 BBCなど西側主要メディアはロシアでの活動を中止」 https://www.bbc.com/japanese/60630733
「朝日新聞社は、ロシアの新たな法律は報道の自由への重大な侵害と懸念します。適用範囲や運用状況などを詳しく把握できるまで、ロシア国内からの報道は一時見合わせます」ロシア、フェイクニュースと見なせば禁錮刑に 欧米メディア取材停止 
 「ウクライナのナチス化を防ぐ」などを理由としてウクライナに軍事侵攻するプーチンのロシア国会が上下両院全会一致で、真実を報道するメディアと戦争に反対する市民を最長15年の禁錮刑とする刑法「改正」。
 ロシアのウクライナ侵攻による夥しいウクライナ市民の犠牲や都市の破壊について報道したり、戦争反対の意思を表示することを厳しく抑圧して当局に都合の良い嘘で国民を騙し続けることこそ、「同国の軍事行動に関して虚偽の情報を広げた場合」「深刻な影響を与える虚偽情報を拡散した場合」そのものではないか。
 米国などもイラクやアフガニスタンなどへの侵攻を繰り返したが、国内メディアや市民の報道や意見表明そして反戦活動を根こそぎ取り締まることまではしなかった。
 プーチンは3日二度目の国家安全保障会議を今度はオンラインで開き、前日国防省が発表したロシア兵士死者498人への黙祷を呼びかけてわずか数秒頭を下げ、戦死者に742万ルーブルの補償金を払うとしつつ「ロシア軍の作戦は計画通り進行」「すべての任務が成功裏に実施されている」と明らかに事実に反する発言を繰り返した。
 ウクライナにはロシア軍後退のあと兵士の死体や捕虜となったりみずから投降した兵士が残されており、このロシア兵死者数も示された補償金も極めて過小なものだが、プーチンやその取り巻きそしてロシア国会議員ら自国の若者の命さえ軽んずるものたちは、すでに侵攻以来連日のロシア各地の市民による静かな抗議に対して市民6840人を拘束しただけでは終わらず、最長15年の刑罰で自国市民の人権も意見表明の自由も蔑ろにするということ。プーチンらこそまさに「ナチス化」していく。
《ロシア下院は4日、同国の軍事行動に関して虚偽の情報を広げた場合に刑事罰を科す改正法案を採択した。情報の戦時統制を強化し、言論の自由を大きく損なう内容だ。ロシア人だけでなく外国人も対象で、最大で15年の懲役や禁錮など自由はく奪の重い刑罰を科す可能性があるとしている。
ロシア下院は4日、虚偽の情報拡散に関する改正法案を全会一致で採択、上院に送付した。同日に上院も通過し、近くプーチン大統領が法案に署名して発効する。
タス通信によると、下院のヒンシュテイン情報政策・情報技術・通信委員長は4日、「(改正法は)ロシア人だけでなくすべての住民が対象になる」と述べ、ロシア国内で活動する外国メディアも対象になると指摘した。
同委員長はまた、改正法案では3年間の自由はく奪刑か150万ルーブル(約150万円)の罰金が規定されていると説明した。深刻な影響を与える虚偽情報を拡散した場合には、10年から15年の自由はく奪の刑を科す可能性があると述べた。
ロシアでは2月24日にウクライナへの軍事侵攻を開始して以降、情報統制が一段と厳しくなった。最高検察庁は3月1日、ロシアの有力ラジオ局「モスクワのこだま」やプーチン政権に批判的なテレビ局「ドシチ(雨)」に対して、放送停止やインターネットのページ遮断を決めた。
2021年にムラトフ編集長がノーベル平和賞を受賞した独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」にも圧力がかかっている。国防省は2月26日、「欧米の情報圧力」でロシア軍に不利な報道をしないよう同紙に求めた。独立系のインターネットメディア「ズナク」は4日、厳しい検閲を理由に活動を停止すると発表した。
ロシアの情報通信管理当局は4日、英BBCと米ボイス・オブ・アメリカの放送も遮断したと発表した。》



2022年 3月 6日
「日本はNPT(核不拡散条約)加盟国で非核三原則があるが、世界の安全がどう守られているかという現実についての議論をタブー視してはならない」「核廃絶の目標は掲げなきゃいけないし、それに向かって進んでいくのは大切」「現実に国民の命、国をどうすれば守れるかについては、様々な選択肢を視野に議論すべきだ」
第一条 [核兵器国の不拡散義務]
締約国である核兵器国は、核兵器その他の核爆発装置又はその管理をいかなる者に対しても直接又は間接に移譲しないこと及び核兵器その他の核爆発装置の製造若しくはその他の方法による取得又は核兵器その他の核爆発装置の管理の取得につきいかなる非核兵器国に対しても何ら援助、奨励又は勧誘を行わないことを約束する。
第二条 [非核兵器国の拡散回避義務]
締約国である各非核兵器国は、核兵器その他の核爆発装置又はその管理をいかなる者からも直接又は間接に受領しないこと、核兵器その他の核爆発装置を製造せず又はその他の方法によって取得しないこと及び核兵器その他の核爆発装置の製造についていかなる援助をも求めず又は受けないことを約束する。(核兵器の不拡散に関する条約(NPT))
「核は保有しない、核は製造もしない、核を持ち込まないというこの核に対する三原則、その平和憲法のもと、この核に対する三原則のもと、そのもとにおいて日本の安全はどうしたらいいのか、これが私に課せられた責任でございます」(衆議院予算委員会における佐藤総理答弁(1967年(昭和42年)12月11日))
「日本とのニュークリア・シェアリング体制は、核兵器国から直接的にも間接的にも核兵器を受領しないというNPTの下での日本の義務に対する違反を意味する。NATOのニュークリア・シェアリングがNPTによって受け入れられている唯一の理由は、条約が交渉され、発効した当時すでに存在していたからだ」米科学者連合(FAS)の核問題専門家ハンス・クリステンセン
「1958年9月17日付けでアメリカ軍統合参謀本部は自衛隊との核兵器シェアリングについて見解を提出していることが、共同通信と黒崎輝・福島大学准教授による合同調査で判明しています。これも基本的に日本国内で核兵器を自衛隊が使用することが前提です。この当時はヨーロッパ方面を含めてソ連との全面戦争を想定した場合は戦術核兵器を通常兵器と同じような感覚で大量に使用する方針でした。NATO方式の核兵器シェアリングとは抑止力ではなく実用兵器としての戦術核であり、自国の国土で使用する覚悟が求められる悲壮な協定なのです」核兵器シェアリングへの誤解と幻想
 ロシア軍による国際法と人道を根底から蹂躙するウクライナ侵攻が、ウクライナの人びとの命と暮らしそして都市や村を重大に侵害・破壊し二千人を超える民間人の死者と百万人を超える国外避難者が出ている状況を横目で見ながら、この自己保身のために国会で118回も虚偽答弁を繰り返し、2014年クリミア侵攻でプーチンに擦り寄った人物は、性懲りも無くNPT、非核三原則、核共有という相互に全く相容れないテーマの「議論」だけを無責任に呼びかける。
 クリミア侵攻に碌な対応もせずつけ上がらせ、四島問題も暗礁に乗り上げたまま。当時「ウラジーミル」などと呼んだ相手をモスクワに乗り込んで諌めるのでなければ、とっとと引退してはどうか。
 ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、トルコに米国の核爆弾「B61」を配備する「ニュークリア・シェアリング」について、米国は「NPTの効力は戦争勃発の時点までであり、戦時にはNPT条約の規制は及ばない。したがって、NPTに違反はしない」というまったく破綻した理屈しか持っていない。
 米国が150発配備する核爆弾B61は、破壊力が最大170キロトンであり、一発で広島・長崎の15・21キロトンを遥かに超えている。
 これを、侵入してきた軍隊めがけて国内で使用するとは、まさに狂気の沙汰でしかない。NPTや核兵器禁止条約など世界の核軍縮が核保有国などの抵抗で進まず、GDPが日本の3分の1の核超大国が核で世界を威圧しながら隣の兄弟のような国に軍事侵攻している時、唯一の戦争被爆国である日本がNPTそして非核三原則を踏み躙って核共有という名の保有に踏み出す「議論をする」などということは、世界の核軍縮そして廃絶に全く反する行為でしかない。「議論をタブー視」ではなく、理念的にも現実的にもあり得ない暴論を検討する暇など、今世界にもこの国にもないということ。
 むしろ現在のウクライナと世界の危機は、ロシアの核軍縮と共に米国や他の国そして欧州の「核シェアリング」を含めた核軍縮のテーブルに双方がつくこと、そのために日本が唯一の戦争被爆国として如何なる役割を果たすかこそが、まさにこれから議論すべきことだ。
《ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、安倍晋三元首相は27日、米国の核兵器が配備され、その配備国が使用の際に協力する「ニュークリア・シェアリング(核共有)」を取り上げたうえで、「日本はNPT(核不拡散条約)加盟国で非核三原則があるが、世界の安全がどう守られているかという現実についての議論をタブー視してはならない」と語った。
 フジテレビの番組で、橋下徹・元大阪市長の質問に答えた。
 第1次安倍政権下の2006年に北朝鮮が核実験した際、当時の中川昭一・自民党政調会長(故人)が核保有について「議論はあっていい」と発言し、大きな批判を浴びた。安倍氏は「中川昭一さんが議論するべきだと言ったら、ものすごいバッシングを浴びて、議論そのものが萎縮してできない状況にあるが、議論は行っていくべきだろう」と訴えた。
 安倍氏は、ウクライナが核兵器保有を続けていればどうだったかという議論が行われていることも紹介。「核廃絶の目標は掲げなきゃいけないし、それに向かって進んでいくのは大切」とする一方で、「現実に国民の命、国をどうすれば守れるかについては、様々な選択肢を視野に議論すべきだ」と語った。
 また、第2次安倍政権が進めた北方四島での日ロによる共同経済活動については「議論を具体的に進めていく状況にはないのだろう」と述べた。ただ、「こちらからやめてしまうとただちに言えば、再び立ち上がらせるのは事態が好転してからも難しくなる」として、慎重に判断する必要があるとの認識を示した。(楢崎貴司)》


2022年 3月 3日
ウクライナ情勢は重大局面だが、ようやくの温かい日差しにひかれてpiza trackでプロシュートを購入し岡本公園を訪ねる。
 高齢者と小さな子供連れで賑わう公園で、紅白の梅はほぼ満開。風はまだ冷たいが、石畳の横で梅と枝に来る鳥(つぐみ?)を見ながら昼食。川沿いを降り摂津本町前でラベンダー買い、住吉でうはらの湯に浸かり御影からバスで帰宅。


2022年 3月 2日
〈子供を連れた2人の女性が、花を贈るために#Moscowのウクライナ大使館にやって来ました。 5人の子供(7〜11歳)と女性全員が逮捕され、警察に連行されました。 誰もが一晩刑務所に入れられると脅迫されており、女性は親の権利を否定されている。 シェアしてください。〉Belarus Free Theatre
 子供たちが描いた絵のキリル文字 нет войне は「戦争反対」


2022年 3月 2日
母:どうしてこんなに返事が来ないの?本当に訓練中なの?
兵士:ママ、私はもうクリミアにいないんだ。訓練じゃないんだ。
母:それなら、どこにいるの?お父さんが小包を送れるかどうか聞いているの。
兵士:ママはどんな小包を送ってくれるの?僕は今すぐにでも首を吊りたいんだ。
母:何を言ってるの? 何があったの?
兵士:ママ、私は今ウクライナにいるんだ。ここでは本当に戦争が起きているんだ。怖いよ。私たちはすべての都市を同時に爆撃しているんだ。民間人さえも標的にしている。彼らは私たちを歓迎すると聞いていたけど、装甲車の下に倒れ込み、車輪の下に身を投げ出して、通さないようにするんだ。彼らは私たちをファシストと呼んでいる。とてもつらいよ。
 (キスリツァ国連大使が読み上げた、戦闘で死亡したロシア兵から回収したスマートフォンに残されていたという、兵士と母親の対話)
「首都キーウ(ロシア語表記:キエフ)は四方八方から包囲されている。 断続的な攻撃に直面する300万人の住民は自宅、間に合わせの防空壕、地下鉄への避難を余儀なくされている」「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、すでに50万人のウクライナ人が国境を越えて避難しているという」「ロシアの攻撃は、主にウクライナの軍事施設を標的にしていると言われているが、住宅や重要な民間インフラなど非軍事的な目標が大きな被害を受けたという信頼できる証言がある」「暴力がエスカレートし、子どもを含む民間人の死者が出ていることは、まったく容認できない」「もう、うんざりだ。兵士は兵舎に戻る必要がある。指導者たちは、平和のために動く必要がある。一般市民は保護されなければならない。国際人道法および人権法が遵守されなければならない」「国際的に認められた国境線内におけるウクライナの主権・独立・領土保全は、総会決議に基づき尊重されなければならない」グテーレス事務総長
 28日40年ぶりに開催された国連緊急特別会合でのウクライナ大使と事務総長の発言。
 24日に始まったロシア軍のウクライナへの侵攻で、27日までに子ども14人を含む民間人352人が死亡し、負傷者は1684人に上っているとウクライナ保健相は伝え、さらに1日ロシア軍はウクライナの首都キエフのテレビ塔を攻撃し第2の都市ハリコフでも州庁舎や住宅地をミサイルなどで攻撃し、少なくとも10人が死亡、35人が負傷したと伝えられている。
 こうしたロシアと歴史・文化を広く共有し親族を互いに持つウクライナへのロシア軍の侵攻に、演習の名目で動員された若いロシア兵の動揺と苦しみが、単なる宣伝戦としてではなく大使のメッセージから伝わる。
 この侵攻でロシアとウクライナの兵士双方にどれだけの戦死者や負傷者そして捕虜・投降者が出ているのか。ウクライナは初期にはウクライナ兵の損害を知らせていたが現在正確な死者の数などは伝えていない。ロシアは初めから自国の兵士の損害を伝えなかったが、26日ウクライナ大統領府がロシア兵死者3500人、捕虜200人と公表したことを受けて国防省は27日夜、ウクライナへの侵攻でロシア軍に死者が出ていることを「ウクライナ軍の損失の数分の1に過ぎない」としてだが公式に認めた。同日ウクライナ副国防相はウクライナへの侵攻でロシア軍兵士約4300人が死亡しロシア軍は戦車146台と航空機27機、ヘリコプター26機も失ったと明かした。
 同じ27日ウクライナ内務省は、ロシアのウクライナ侵攻で死亡したり捕虜になったりしたロシア兵を検索できるウェブサイト「200rf.com」を、ロシア兵家族の支援を目的として開設したとAFPが伝えている。ロシア軍はただ戦死者の数などを公表しないだけではなくロシア国内の家族に息子、兄弟、夫、父の戦士を伝えていないようで、ウクライナのロシア人死者と捕虜のサイト開設はそれに対抗したものだろう。
 このサイトの上部に「このサイトはロシア連邦検察庁の決定に基づいて、ロシア連邦でブロックされています。主な情報チャネルはTelegramチャネルです 」と表示されておりロシア国内では閲覧ができないようだが、ここに動画で登場するロシア兵はいずれも国連でウクライナ大使が読み上げたメッセージと同趣旨の、戦争に反対もしくは同意できないままウクライナに入ったことを悔やみ家族に伝えたいと述べている。これを「プロパガンダ」「情報戦」と言って済ませられない、この侵攻の抱える大きな問題が提示されている。
 侵攻開始から4日で戦死者3500人または4300人という数は、個々の遺体を記録したものではなく、同時に示されている破壊したロシア軍戦車や航空機などの推定搭乗員数を実際の戦闘で確認した戦死者数に加えたものだろう。
 去年8月米軍などが撤収したアフガニスタン戦争(2001~2014)における米軍の派遣人数と死者数は、派遣90000人と死者2436人、イラク戦争(2003~2011)における米軍の派遣人数と死者数は派遣168000人、死者4486人とされる。ロシアのチェチェン紛争における死者数は、第一次(1994~96)で派遣70500人、死者5732人、第二次(1999~2009)で派遣80000人、死者7000人以上とされている。
 ウクライナ側が公表した数字という前提はあるが、このロシア軍のウクライナ侵攻4日間でロシア兵戦死者3500人あるいは4300人という数は、これまでの米国、ロシアによる戦争の侵攻国側の、数年から10数年かけての戦死者の数字にすでに達している。
 かつて太平洋戦争で米軍にとって最も熾烈な戦いでもあった沖縄の地上戦で、米軍は45年3月から陸軍と海兵隊合計278800人を上陸させ、6月23日の司令官自決後停戦の9月7日までの戦闘で12520人の兵士が戦死した。
 今回のロシア軍の侵攻は、装備や人員などで圧倒的に有利とされたロシア軍による侵攻後わずか数日で、これら最悪の長期に及ぶ侵攻戦における侵攻国側の戦死者に、数や割合ですでに達している。ロシア兵の命はこの無謀な侵攻を指揮するプーチンという人物には軽いのかもしれないが、ロシアの家族や国民にとっては別だろう。
 沖縄戦で日本兵の戦死者は94,136人(うち沖縄県出身者28,228人)、住民の死者は94,000人に及ぶ。同じく米軍などが侵攻したアフガニスタンにおける一般住民の死者は42,000人、イラク戦争では推定50万人とされている。
 さらに米国ではイラク・アフガニスタン戦争から帰還しPTSDによって自殺した現役・退役軍人は戦死者の4倍以上の3万177人と推計されている。
 首都キエフなど都市部へのロシア軍の侵攻がこれから続けば、ロシア兵だけではなくウクライナ兵とウクライナ市民の被る被害は想像を絶する甚大なものになるだろう。それで得られるものは、ロシアの若者の夥しい死と同じくウクライナの人びとの甚大な被害そしてロシアの経済的没落と国際社会からの孤立でしかない。ロシアは一刻も早く武器を収めウクライナから撤収すべき。



2022年 3月 1日
モスクワの地下鉄で。感動。
同じくBelarus Free Theatre。
https://twitter.com/BFreeTh.../status/1498029137189036032...




2022年 3月 1日
〈砲撃とロケット攻撃から地下室に隠れている#UkraineのKropyvnytskyiの孤児の子供たち。 ロシアの兵士が彼らの未来を盗んでいる。〉
Belarus Free Theatreのツイートから



2022年 3月 1日
「必要な薬は全部もらっているが、食料が不足している。地元の慈善団体が食糧支援を約束してくれた。彼らがパンや子供たちのジュース、その他の必需品を持ってきてくれるのを待っている」9歳の子供が癌の治療を受けているマリーナさん
「転院できない多くの患者が残されている。一部の患者は、ウクライナ西部に移した。患者はここに自分たちの場所を見つけたので、私たちも移動させたくない。他の階に上がったり下がったりするだけでも赤ちゃんと親には大きな負担だ」医師
 ロイター通信が伝えるロシア軍侵攻下のキエフ市内の小児病院の状況。
 ロシア軍の攻撃と包囲が迫るなか多くの市民が郊外や国外へ避難しているが、小児病院には避難や転院が困難な子供たちとその家族そして医療従事者が地下壕での退避と治療を余儀なくされている。
 ロシア軍はこの戦争でキエフ、ハリコフなどでジュネーブ条約が禁止する市民が居住する学校や集合住宅なども攻撃し、さらには国際条約で禁止されているクラスター弾や燃料気化爆弾を使用しているとウクライナ当局や人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは指摘している。
 一般市民が居住する都市や町へのミサイル・砲爆撃は明らかに国際人道法に背反するが、都市や町に対する包囲自体が退避できない市民に対する重大な生命と人権への侵害だということ。
 今回のロシアによるウクライナ侵攻は、「武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない」とする国連憲章第2条4項に明確に違反した侵略戦争。
 オランダ・ハーグの国際刑事裁判所はウクライナの申し立てを受けて28日、このロシア軍の侵攻を「主張されている戦争犯罪と人道に対する罪がウクライナで犯されたと信じるに足る合理的な根拠があることを確認した」(カリム・カーン検察官)として捜査に早急に着手すると声明を出した。
 ロシアは直ちに攻撃を停止し、ウクライナから撤収せよ。 
《ロシア軍の大軍勢がウクライナの首都に迫る中、キエフ市内にあるオーマディト小児病院では、患者の子供たちとその家族が肩を寄せ合いながら滞在している。この病院は通常なら600人を収容できる、同国最大の小児病院だが、現在残っているのは200人ほど。いずれも転院や市外への避難が困難な、重症患者ばかりだ。
 患者の子供たちとその家族は、地下壕での生活を余儀なくされている。子供たちは廊下で点滴を受けたり、コンクリートの壁沿いに並べられたベッドで安らぎを得ている。
 マリーナさんの9歳になる子供は、癌の治療を受けている。
 マリーナさん
 「必要な薬は全部もらっているが、食料が不足している。地元の慈善団体が食糧支援を約束してくれた。彼らがパンや子供たちのジュース、その他の必需品を持ってきてくれるのを待っている」
 医師の1人はこう話す。
 「転院できない多くの患者が残されている。一部の患者は、ウクライナ西部に移した。患者はここに自分たちの場所を見つけたので、私たちも移動させたくない。他の階に上がったり下がったりするだけでも赤ちゃんと親には大きな負担だ」
 首都キエフはロシア軍の接近に伴い、さらなる激しい戦闘に備えている。これまでのところ、この病院は砲撃を免れている。
 しかしここ数日、銃声が聞こえるようになったと病院職員は話す。われわれが取材に訪れた際も、病院の玄関は重装備の警察官によって守られていた。
 病院の外科部長によると、患者の治療に必要な医療スタッフの安全確保に努めているという。外科部長はここにいる子供たちだけでなく、この病院にたどり着くことができなかった子供たちのことも気がかりだと話していた。》


2022年 3月 1日
「この戦争は、引き起こされたものではなく、今まさに、地下壕に座っている誰かが選択したものだ。
1945年5月、ベルリンの地下壕に座っていた男の末路を、私達の誰もが知っている。
地政学的な拡大を狙う軍国主義の大国が、小さな隣国の侵略を狙い、大規模な軍事攻勢をしかけている。
破壊的な砲弾が、ウクライナ全土で市民の頭上に投下され、ロシア軍は自国、ベラルーシ、ウクライナのドンバスとクリミアの占領地域からウクライナの国境を越えた。
何かに似ていないだろうか? そうだ。第2次大戦の始まりと、非常に良く類似しているのではないか。
プーチン氏は核抑止部隊を高度警戒態勢に移行させた。なんという狂気だろう。
もし自殺したいのなら、核兵器を使用する必要はない。1945年5月にあの男がベルリンの地下壕でしたのと同じことをすればいいだけだ」
ウクライナのキスリツァ国連大使
 28日国連総会緊急特別会合でのウクライナのキスリツァ国連大使の演説。
 第二次大戦は1945年9月1日ナチス軍の、ポーランドにおけるドイツ人への迫害など事実に基づかない理由を掲げた侵攻を受けて、3日英仏が相互援助条約によってドイツに宣戦布告して始まった。
 しかし前年ヒトラーによる、ドイツ系住民がいるチェコのズデーテン地方の軍事力の威圧による割譲に融和的だった英仏は、フランス東部に軍を配置しただけで戦わず(まやかし戦争)、英仏による攻撃はないと判断したヒトラー率いるドイツ軍に対してポーランドは孤立した戦いを強いられ、さらに17日にはソ連軍のポーランド西部への侵攻とドイツ軍のワルシャワ包囲が始まり、29日ワルシャワは陥落して10月6日独ソはポーランドを分割した。
 ウクライナだけではなくヨーロッパそして世界の平和と安定を根底から脅かす今回のロシア軍の侵攻に、一国で闘う自国ウクライナと世界に対する深い思いと警告が込められた演説。「ナチス化を防ぐ」という本人が、まさにナチスの手口を真似ている。
 ひとりの独裁者が始めたこの戦争を三度目の世界大戦や核戦争にさせることなく、ウクライナを支援しロシア軍を撤退させてこの戦争を終わらせられるか、世界が問われている。
https://jp.reuters.com/video/watch/「自殺したいなら地下壕で」%E3%80%80ウクライナ国連大使-プーチン氏をヒトラーにたとえる字-id744170764?chan=8ne30pqz


                                                                                                                                                                 
  
     





























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